はじめに
名もなきキャリアコンサルタントこと敬天愛人です。
個別レッスンでは、実技面接試験出題のロールプレイを実施し、逐語録を分析してキャリアコンサルティングスキルやカウンセリング技法などの確認も行っています。
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第23回検定の「合格」に向けて、文字に起こされた逐語録を見て分析して勉強したい方もいらっしゃるでしょうし、私自身もこの受講生のロールプレイをしっかりと振り返ることで、個別レッスンの更なる質の向上はもちろん、指導者としての力を蓄えるチャンスとして役立てております。
キャリコン2級を受験される方は、こういったロールプレイを徹底的に練習されると思いますが、その一方で、自分のロールプレイを録音して聞くことや、試験対策講座の講師にその場で指導を受けてはいても、文章に起こして振り返った経験は少ないのではないでしょうか?
実際、逐語録に起こしてみるとカウンセリング傾向はもちろん、同じことを何回も言っていたり、ご自身の喋り方の癖や偏りがとても良く分かるものです。
また、マイクロ技法などの細かいカウンセリングスキルのチェックやシステマティックアプローチのプロセスをきちんと踏んでいるかなど、その場のロールプレイや短いフィードバックの指導だけでは、結局ロールプレイの内容を端的に指摘されているだけなので真のスキルアップが難しいと思いませんか?
そんな皆様に、キャリア理論と実際のリアルなロールプレイをご覧頂き、試験やコミュニケーションなどのお役に立ててもらえたら幸いです。
そして、そんな細かなスキルまでフォローして成長に貢献していくのが弊社の試験対策講座です!ご興味ある方は是非、お問い合わせくださいm(_ _)m
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※上記を実現可能にした試験対策講座、個別レッスンのお問い合わせはこちらからお願い致しますm(_ _)m
CL役はサガワさん、CC役はスズキさん(仮名)でお送りします。
試験を受けない方でも相談を受けた時やコミュニケーションなどに役立つスキルですから参考にして下さい。
では、行ってみましょ~う!!
相談事例
◆ケース3 サガワさん 34歳
相談者(以下CLと表記)
キャリアコンサルタント(以下CCと表記)
CL1
佐川です。
CC 1
佐川さんこんにちは、キャリアカウンセラーの高橋です。
CL 2
よろしくお願いします。
CC 2
今日は20分のお時間の中で出来る限りお話を伺っていきたいと思いますので、話になりたいことからどうぞお話ください。
CL 3
分かりましたよろしくお願いします、私は電機メーカーで今勤めているんですけど12年間勤務していて同じ会社で働いている夫が転勤することになったんですよ。
CC 3
はい。
CL 4
単身赴任を最初はしてもらおうかと考えたんですけど、子供が欲しいと思っていまして自分が辞めようかなと思って上司に相談したんですね。
CC4
はあ・・。
CL 5
ところが今まで頑張ってきたのにもったいないと辞める選択肢しかないのかと引き止められてしまったんです。
CC5
はい。
CL 6
一旦を辞める決心をしたつもりだったんですけど、どうするべきなのか迷っていまして相談したいと思っているんですけど。
CC 6
はい12年間お勤めになってきた会社で旦那様が転勤になったのですね。
CL 7
そうです、はい。
CC 7
ちょうどお子さんが欲しいと思っていたので、お仕事を辞めたいと上司に相談されたけども引き止められて迷ってしまっているご状況ということですかね。
CL 8
そうですね迷ってますね・・・。
CC 8
・・・迷いというのはどういう迷いでしたっけ。
CL 9
子供が欲しいとは思ってるんですよ、最初は自分がそのためには辞めようかなと思ったんですけど、上司からの言葉というのが、引き止められた言葉ですね。その言葉で結構決心が揺らいでしまったと言うか、本当に辞めていいのかなと気持ち的には迷っているんですよ。
CC 9
はい。上司の言葉で本当に辞めていいのかなと。
CL 10
結構引き止められてしまったので・・結構あっさりと辞めれるかなと思っていたんですけど意外と評価を得ていたみたいで熱心に言ってくれたので、そっか・・もったいないのかなと改めて思うとちょっと決心が鈍ってしまったんですよね。だから迷っている感じなんです。
CC10
熱心に引き留められて評価をされているんだなとお感じになって決心が鈍ってきたということなんですね。
CL 11
だからどうしたらいいのかなと思いまして。
CC 11
それでどうしたらいいのかなと悩んで今日ここに来られたと。
CL 12
そうですね。
CC 12
子供が欲しいなと思っておられたので仕事を辞めてもいいと思っていたけれども評価されているということを感じて、お仕事の方にも気持ちが残っているところにご自分で改めて感じられたのかなといまお聞きして思ったんですけど。
~約5分経過~
CL 13
そうだと思います、改めてそう言われるとその通りだなと思うところもあったものですから・・・
CC 13
・・・・・・子供が欲しいと子供を持つためにお仕事を辞めるという決心をされたのですよね。
CL 14
はい、そういうことです。
CC14
子育てのために子供を、子供の子育てをしている自分・・・子供を持つために仕事を辞めるという決心をされた訳ですけども家庭と仕事のバランスというのはどういう風にしたいなと理想と言うか思い描いていたんですか?なんか人生プランみたいなものはどのように考えていたんでしょう。
CL 15
前ですか? いつですか?
CC 15
子供を持ちながら仕事を続けていくとか、子供を持つために仕事を辞めないといけないという。
CL 16
そうですね・・まずは子供が出来ないとだなぁとは思っていまして、うちはもう結婚して7年ぐらい経つんですけど、子供に恵まれていなくて夫が転勤するじゃないですか、そうすると離れ離れになるのでそれなら子供が優先的に欲しいって夫が言っていたのでそんな経緯がありました。子供が出来てこういう風に働きたいまではあまり考えてなかったんですけど、子供ができれば二人ぐらい欲しかったなあとか、できれば働きながら子育てなども出来れば一番いいのかなと今言われて思いますけど。
CC 16
う~ん・・・子供を持つという旦那さんとの話し合いと言うか旦那さんの気持ちを叶えるためにご自分が仕事を辞めると言うそういう決心をされたんですね今回は。
~約10分経過~
CL 17
今34歳なので30前半ぐらいでうちの会社は子供を産む方が多いんですよ、 30代も中盤を越えてくると難しいのかなとか出産も大変になってくるので・・まあいい機会かなと思ってですね、退職もあれなのかなと思ってその時は話して決めたんですよね。
CC 17
いい機会だなあという話で旦那さんとの話し合いはなったわけですね。
CL 18
夫は前々から子供が欲しいと言っていたのでそりゃそうだよなーって感じですかね。
CC 18
・・・う~ん・・・。上司の引き止めにあって揺らいだ気持ちというのは旦那さんとはお話しになられているんですか。
CL 19
そうなんですよそこはまだ話していないんですよね・・・。
CC 19
そうですか、話ができていないというのはどんな理由からなんでしょう。
CL 20
一度は決めたことだったので、上司にそういう風に言われて決心が揺らいでしまっているということを正直話しづらいなと・・・そういうところからでしょうか。
CC 20
決心が揺らいでしまっているというところが話しづらい。
CL 21
子供が欲しいという夫の気持ちも分かりますので、どちらの選択肢に関しても困っちゃうなーっていう感じなんですよね。それをすぐに相談するということに躊躇ってしまってその変も悩んでいますね。
CC 21
旦那さんに気持ちが揺らいでいることをどう話すか・・・。
CL22
夫からどう思われるのかなというところも心配ですしね。転勤するということでついていくことは一度は話はついているので、夫も私がついていかないということが分かれば残念に思うでしょうし、伝え方も難しいなと思いますけど。
CC 22
どう伝えるか悩みますよね。
~約15分経過~
CL23
そうですね、悩みますね・・・。
CC23
お仕事を辞めなければ子育ては難しい会社なのでしょうか?
CL 24
正直総合職で入社している女性自体が少ないというのと、結婚して退職される方も比較的多いですね。ですのであまり実際にお子さんを産んで育休から復帰されている方というのは、経営管理部には多分いらっしゃらないと思うんですよね。一般職であれば現場にもいるのかもしれないですけど。
CC 24
同じ総合職では前例はいないと。
CL 25
そうですね、ちょっと身近にはいないですね。
CC 25
では子育てをしながら仕事をしていくというイメージが持てないですよね。
CL 26
経営管理部って本社なんで土日なんかは休めますけど、普段は残業も結構多いですし、時間も長いのでそういう方ってあまりいないと思うんですよね。
CC 26
そうなんですね・・・
CL 27
そういうのってなんか調べる方法とかってあるんですかね?
CC 27
会社の制度というのを一度調べてみられたらいいかとは思います。
CL 28
あ~はい。
CC 28
人事部があると思いますので。
CL 29
ありますね。
CC 29
そちらに聞いてみると制度のことは教えていただけると思います。
CL 30
そうですよね、そっか人事部の方で聞くといいんですね。制度的には結構充実してるとは思うんですけどね・・・
CC 30
はい、そういう制度を利用されている一般職の方でも社内の知り合いがいらっしゃれば聞いてみるとか。
CL 31
一般職の方ですか・・・本社にいるとあまり関わりがないので。
CC 31
身近にそういう方がいらっしゃらないとなかなか聞きにくい状況。
CL 32
30代前半で辞めていくかというのが多いですかね、結婚して子供ってことで・・・う~ん。
CC 32
その仕事を今辞めてしまうのはもったいないと、引き止められたというのはやはり評価されているとは思いますので。
CL 33
はい、そのようなことは確かに言われましたけど・・・
CC 33
その上司の方に仕事を続けたい気持ちはあるということで相談してみるのも。
CL 34
なるほど、ちょっと続けたいんですけどと。
CC 34
そうですね。
CL 35
確かに上司へ直接聞いてみるのも一つの手ですよね。
ピピピピピ・・・。
ここで時間切れとなりました。
おわりに
「第22回キャリコン2級検定 実技面接対策ロープレケース➂ パート7まとめ」は如何でしたか。
さて、皆様なら、このロープレの課題点についてどのように分析し、フィードバックやアドバイスを行うでしょう?
このように必要に応じて逐語録を作成し、個別レッスンで確認しながらスキルアップや成長できるポイントについて指導させて頂くつもりです。
キャリアコンサルティングのアプローチは無限に視点があるので難しいですが、2級検定という性質上、公平に試験官が採点をするわけですから、押さえておくべきキャリア理論やスキルのポイントは必ず一定値存在するはずです。
キャリアコンサルティング技能検定2級 実技面接試験対策講座「評価区分を解説/具体的展開力編」 - YouTube
そこを正しく認識して、押さえておくことはもちろんですが、一発勝負である本番の実技面接で人間相手に実践するスキルも必要です。
2級検定の合格を目指す方は、引き続き自己研鑽に励んで頂く一方で、国家検定という測定であることも意識して欲しいと思います。
検定は普段のカウンセリングやあなたのスキルを否定するものでなく、とある日の、ある一定のキャリコンスキルを点で見ているに過ぎませんが、 その一方で、少なくとも積み重ねた努力が多ければ多いほど、その一点で実力が発揮される可能性が高まるわけです。
なお、皆さんが自己の面談プロセスを客観的に振り返って頂く際は、ラポールはどうか?関係構築は?CL・CC問題把握は?目標設定は?方策の実行は?
それぞれシステマティックアプローチに沿って確認すると、全体の構成の自らの課題点が見えやすいと思います。
また、キャリアコンサルタントとして把握する問題点に関しては、キャリアガイダンスのプロセス(自己理解・仕事理解等)を活用して相談者が気付いていない問題点をCCとしての見地から見立てていきましょう。
本日もお忙しいところ、お読みいただきありがとうございましたm(_ _)m
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