はじめに
名もなきキャリアコンサルタントこと敬天愛仁です。
先日、久しぶりに新しい受講生からロールプレイの実演を頼まれまして、私がキャリアコンサルタント役で、第22回ケース③の太田さんを相談者役に音声を録音することができました。
録音した内容についてYouTubeで掲載して良いか確認したところ、「試験対策をしている皆様へ役立つなら喜んで」と快諾をもらえましたので、一緒に逐語録も起こして、自らのロールプレイを振り返ってみたいと思います。
現在、私自身が実際にロールプレイをする機会は頼まれた時くらいですから、以前のロールプレイと見比べるとアプローチが少し変化している点もありますね。
相談者役や相談場面によって内容はもちろん変わりますし、アプローチも折衷的に展開してますので変化し続けるわけですが、常にベストの相談を実施し、スキルが錆びつないよう、受講生と同じように逐語録を起こして自己研鑽を継続していきます!
当然、合格している私のロールプレイはこのサイトに訪問して頂く方の参考になるかと思いますし、一緒に2級に求められる技術の再確認をしながら、自己研鑽へ役立てて頂ければ幸いです。
まあ、試験対策講座で実演する時に、あまりにも私が下手だと恥ずかしいですよね・・・(笑) 教えるだけで実践しなければスキルも錆びつくはずですから。
本当は普段からキャリアコンサルティング面談などあれば良いのでしょうが、そういった仕事も最近少ないのでこういう貴重な機会に技術を磨いていきたいと思います。
ホントは面談の仕事・・・超好きなんですよ、不謹慎だけどキャリコン面談はメチャクチャ楽しいと感じてますし、まだまだ成長していきたい。
➡高得点を目指す方はこちらの合格体験記も参考にしてみて下さい!
こんな形で今回の記事も、皆様の合格に向けて少しでもお役に立てば幸いです。
ちなみに!
資格という字は、無理に他から調達する事のない手持ちの財貨、「もとで」・「資金」を意味する「資」と、「いたる」、「地位」、「法則」を意味する「格」という漢字で成り立っています。
無理せず自然に合格出来るレベルへ至るため、一緒に頑張っていきましょう!
※ロープレ内容につきましては、試験と全く同条件の表示はできませんので、基本情報等は変更しておりますが、キャリアコンサルティングスキルの確認という視点であれば、それほど違和感はないかと思います。
試験を受けない方でも相談を受けた時やコミュニケーションなどに役立つスキルですから参考にして下さい。
では、行ってみましょ~う!!
相談事例
◆ケース3 オオタさん
相談者(以下CLと表記)
キャリアコンサルタント(以下CCと表記)
CL1
こんにちは、太田です。
CC 1
こんにちは、太田さんですね、キャリアコンサルタントの敬天愛仁と申します。
CL 2
よろしくお願いします。
CC 2
よろしくお願いします、今日はここまで迷わず大丈夫でした?
CL 3
はい、大丈夫でした。
CC 3
ご来談いただきありがとうございます。 先に守秘義務と時間の説明があったかと思うんですけども、特に分からない点などは大丈夫でした?
CL 4
はい、ここでの話は外に漏れないと。
CC4
はい、外には漏れませんのでご安心してお話ください。 それとはじめに何点かご説明があるんですけども、守秘義務と時間の他にまずこちらでお話しした内容は漏れないんですけども、私からも色々とご質問とか気づいた点などを申し上げることがありますので、その点をご了承頂きたいというのが一点と、もう一点はここで20分という時間を取りしているんですけども、終わらない場合は次回以降も予約が取れますのでその辺も含めて話しいただければと思います。後は気兼ねなくでいいので遠慮なくお申し付けください。
CL 5
はい。
CC5
では今日はどんなご相談でいらっしゃったんでしょうか。
CL 6
今書店でアルバイトをしているんですけども、パートをしているんですけども今5年目でして。
CC 6
5年目なんですね。
CL 7
はい、お店の方から社員の話を最近いただきまして。
CC 7
正社員のお話し?
CL 8
はい、正社員の話をありがたいことに頂いたんですけれども、どうしようかなーと思ってまして。
CC 8
どうしようかなと、悩まれているんですね。
CL 9
夫が・・私は今49歳なんですけど。
CC 9
49歳。
CL 10
夫は今定年を迎えるんですが、会社を辞めて蕎麦屋を始めたいと思っているようで手伝ってほしいと言われたんですね。
CC10
蕎麦屋を始めたいのですね旦那さんの方が・・もう定年ということで六十歳くらいでいいんですか。
CL 11
そうですね、60で定年で・・私はパートで書店が波に乗ってきたところでしたので。
CC 11
あ~仕事の方がね。
CL 12
楽しくなってきた、元々出版社に就職をして出版物に携わってきた経緯があるので、社員の話を聞いて評価もされているし、ただパートナーの新たな夢に驚きを隠せないというところでどうしようかなと。
CC 12
驚かれたのですね・・なるほど、書店の方にもやりがいを感じて波にも乗ってきたということで、そんな矢先に旦那さんの方から蕎麦屋を始めたいということで、驚天動地というか驚かれて、それで今後の方向性というか迷いみたいなのがあっていらっしゃったですかね。
CL 13
そうですね、セカンドライフというか子供も巣立ったので。
CC 13
あ~独立されているんですか。
CL 14
25歳で独立しまして、二人なので二人の生活というところでチャレンジ・・蕎麦屋もやったことがないので、そばをどれぐらい打っているのかも知らないですし・・
CC14
その辺はご存知はないんですね。
CL 15
全くやっていける勝算が見えない・・
CC 15
ご不安もあるということなんですね、わかりました。今日は太田さんにせっかく来ていただきましたので、セカンドキャリアに向けて蕎麦屋のご心配ですとか、新たな道ということで希望もあるかと思いますので、その辺は一つ一つ整理しながらですね・・できるだけ私もお役に立てるように頑張りたいと思いますので、一緒に色々と考えていければと思います、よろしくお願いします。
CL 16
よろしくお願いします。
CC 16
まずはここまで色々とお聞きしましたけども、まず何からお話いただけますかね?何から聞いたらよろしいですかね。
CL 17
う~ん・・・そうですね、 49歳で正社員になったとして 定年がありますよね六十歳で。
CC 17
六十歳定年なんですかね、会社の方は。
CL 18
そうですね、再雇用制度もあるかと思うんですけど。
CC 18
書店さんの方ですね。
CL 19
そうですね、60なんで10年間の正社員生活が予想できるかなと思っているんですけど、その10年を正社員として選んだ方が家庭としては経済力的には安定するかなと思っているんですけども。
CC 19
展望としましては正社員で働けば安定するかなと。
CL 20
その方がいいんじゃないかなと現実的には私は考えているんですけども。
CC 20
ええ、ええ。
CL 21
夫も長く働いてきてからの本当は抱いていた夢かもしれないので・・ないがしろにはできない。
CC 21
旦那様の気持ちも大事だということですね。
~約5分経過~
CL22
どちらを優先すればいいのか。
CC 22
なるほど太田さんとしては今、状況的には正社員の話を受ければ経済力的にも安定するし、一方で旦那さんのお気持ちも大事にしたいかなというところなんですね。どうでしょう・・今そういった状況で太田さんはこうしたいなとか、こういう風に今後は考えたいというのは今のところ、その他にありますか。
CL23
そうですね・・・どれくらい本気なのかまだ分からないので。
CC23
旦那さんにはその辺は相談されたんですか。
CL 24
夕飯の時とかに急に振られるんですけど、俺はこういう店を持ちたいから接客とかをやってほしい、書店で接客をしているのもあるので生かせるという風に言ってるんですけど・・・
CC 24
蕎麦屋さんの方では接客をやってほしいと。
CL 25
そうですね・・その気があります。
CC 25
気があると・・仕事はどのくらい手伝ってほしいとか言われているんですか、接客の他には。
CL 26
共にですよね、向こうは蕎麦を打つ、私は接客をするという二人三脚のようなイメージをこじんまりとした店でやりたいというような話をしておりました。
CC 26
そうですよね、資金面などもあるでしょうしまずは二人でという感じで。
CL 27
て、言っているんですけど、そんな体力はないです。 子育てが終わって細く体に気を配りながら出来る範囲で私は生きていきたい。
CC 27
なるほど。
CL 28
大変じゃないですかお蕎麦屋さんで・・そば一丁そば一丁って言われながら重い蕎麦を運ぶ自分、もうすぐ60歳の自分が接客もして配膳もしてと考えると、五十歳からの自分の働き方として体調を崩しそうだなと。
CC 28
そう思っているわけですね・・・朝なんかも早いんでしょうかね蕎麦屋さんって。そういったところは旦那さんご理解されているんですか?
CL 29
そうです、蕎麦が大好きなので。
CC 29
蕎麦が好きなんですね。
CL 30
並んでも食べるタイプでランチタイムの蕎麦屋の忙しさは見てますので・・・
CC 30
うんうん、どうですか蕎麦屋の食事の時にお話をすると言われましたけど、言われた時に驚かれたということなんですけど、正直どのように受け止められているんですか?
CL 31
え~、というのが正直なところですけど60にもなって夢があっていいねと。よかったねという・・まだ夢を追えるその余裕というか、人間として羨ましいなと。
CC 31
そういうところが評価というか良いなと。
CL 32
ただ巻き込まれるかなと・・・
CC 32
完全に蕎麦屋を手伝って欲しいということなんですか?例えば正社員の打診の話なんかもされたんですか。
CL 33
そうです、あんまり聞いてないですよね・・自分のやりたいことが、俺はこうみたいな。
CC 33
あ~、旦那さん的には太田さんの状況をあまり理解されていないと言うか・・。
CL 34
そうですね、自分がやはり正社員でパートをやったことがないから、正社員に私が声をかけてもらったということに対して私よりも評価が低い。
CC 34
適正な評価ではないんじゃないかなという感じですか。
CL 35
たいしたことではないと思われている可能性がある・・。
CC 35
自分のやることがやはり優先みたいなことなんでしょうかね
CL 36
正社員、へ~みたいな。俺はずっと正社員だよみたいな感じですかね。
CC 36
ずっと俺は正社員だからと。
CL37
ちょっと腹立たしいですね。
CC37
そこはちょっと気持ちをわかってほしいというところですか。
CL 38
そうですね・・
CC 38
そうですよね、5年目ということなんですけど復帰されて再就職みたいな形だったんでしょうかね。
CL 39
そうですね、子供が二十歳くらいになって自分の時間が一気に増えましたので、振り返ると出版社は楽しかったなーと、そういえば家の近くに本屋があってバイトの募集出てたな~というので応募しましたところやっぱり楽しかった。
CC 39
そういう経緯だったんですか、楽しいんですね。
~約10分経過~
おわりに
次回は、「【敬天愛仁が実演】第22回キャリコン2級検定 配布ケース③後編」へ続きます。
本日もお忙しいところ、お読みいただきありがとうございましたm(_ _)m
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