はじめに
名もなきキャリアコンサルタントこと敬天愛人です。
以前こちらの記事に掲載しました私のロールプレイ音声ですが、今回は改めて逐語録でも振り返りをしてみようと思います。
逐語録に起こすことによって、このサイトに訪問して頂ける方の参考になると思いますし、私自身、試験対策講座以外でのキャリアコンサルティング面談機会が少ないため、2級に求められる技術の再確認をしながら、自己研鑽にも役立てて行こうと考えているからです。
それに試験対策講座で実演する時に、あまりにも私が下手だと恥ずかしいですからね・・・(笑) 教えるだけで実践しないと腕も錆びつきますし。
そういえば実技面接試験の評価点で、評価区分により80点以上を取った受講生がついに現れましたので、個人的にも面談スキルを学ぶ機会を得ることが出来ました。
高得点の方から学ぶチャンスを随時得られるというのは、試験対策講座の運営ならではのメリットですね!よっしゃー!
小手先の技法だけでなく、この受講生が持つ非言語的な雰囲気・基本的な態度や、言語的な側面からも高得点者の技や経験を感じることが出来たので自分のキャリコンにも生かして行きます!
高得点を目指す方はこちらの合格体験記も参考にしてみて下さいね⇩
こんな感じで今回の記事も、皆様の合格に向けて少しでもお役に立てば幸いです。
ちなみに!
資格という字は、無理に他から調達する事のない手持ちの財貨、「もとで」・「資金」を意味する「資」と、「いたる」、「地位」、「法則」を意味する「格」という漢字で成り立っています。
無理せず自然に合格出来るレベルに至るため、一緒に頑張っていきましょう!
※ロープレ内容につきましては、試験と全く同条件の表示はできませんので、基本情報等は変更しておりますが、キャリアコンサルティングスキルの確認という視点であれば、それほど違和感はないかと思います。
試験を受けない方でも相談を受けた時やコミュニケーションなどに役立つスキルですから参考にして下さい。
では、行ってみましょ~う!!
相談事例
◆ケース2 イノウエさん
相談者(以下CLと表記)
キャリアコンサルタント(以下CCと表記)
CL1
井上です。
CC 1
井上さんですね、キャリアコンサルタントの敬天愛人と申します、よろしくお願いします。事前の説明は大丈夫でしたか?特に分からなかったこととかはなかったですか。
CL 2
そうですね、大丈夫かな。
CC 2
そうしましたら今日は時間が20分ということなので、井上さんの貴重なお時間をいただきますので時間管理のために時計をこちらに向けてよろしいですか?
CL 3
いいですよ。
CC 3
ありがとうございます、それとですね、今日お話しさせていただく上で井上さんのことをよりよく理解させていただきたいと思いますので、私からもご質問とか気づいた点を申し上げる場合もございます。
CL 4
あ~。
CC4
その辺もご了承頂きたいんですけどよろしいですか?
CL 5
何でも言ってもらっていいですよ。
CC5
ありがとうございます、それでは早速、井上様のお話を伺いしてきたいと思うんですけども、どういったことでご相談にいらっしゃったんでしょうか?
CL 6
実は私は専門学校を出てるんですよね、デザイン関係って事で。広告代理店に入社しました。
CC 6
広告代理店に。
CL 7
でも四年間で転職しまして現在の Web 制作会社にいます。
CC 7
はい。
CL 8
それで8年目なんですけど実は彼女と同棲をしているんですけど年内に子供が生まれるんですよ。
CC 8
ええ。
CL 9
それで家族となるんでそれからますます頑張らなくてはという風に思っているんですね。
CC 9
はい、おめでとうございます。
CL 10
ただそう思っていた矢先にですね、今はデザイナーとして頑張っているんですけどプロジェクト管理のお仕事をしてくれないかと言われて・・
CC10
プロジェクト管理ですか。
CL 11
そんなことやったことがないし嫌なんですよ。
CC 11
はい、嫌なんですね。
CL 12
それで引き受けるか断ろうか悩んでいるんで相談に来ました。
CC 12
受けるかどうか悩んでいるんですね。井上さんは Web 制作会社に勤務されて8年目ということで今度入籍してお子様が生まれるということなんですね?
CL 13
そうですね。
CC 13
おめでとうございます。
CL 14
入籍するかどうかも決めてないんですよ。
CC14
あ~、お子様が生まれることは分かっているということですね。
CL 15
はい。
CC 15
それで頑張ろうかなと思っている矢先にプロジェクト管理の仕事を任せたいという話を受けてご自分には向いていないと思われてるんですね。
CL 16
やったことないし嫌なんですよ。
CC 16
やったことはないし嫌だと思われているんですね。それで今後どうすべきかということに悩んで今日は来談されたということですね。
CL 17
はい、そうです。その後の働き方も相談できればと。
CC 17
その後の働き方ですね、その辺も含めて相談したいということでよろしいですかね?
CL 18
はい。
CC 18
わかりました、井上さんの方でお悩みの点が何点かあると思うんですね、一つ一つ整理してやっていきたいんですけど、まずここに来るまでに色々なこともお悩みになられたと思うんですよ。
CL 19
うんうん。
CC 19
どうしていきたいかとか・・そういった点について今思っていることなどを、率直なお気持ちがあればまずは伺ってきたいんですけどどうですか?
CL 20
今までは彼女と同棲していたけど彼女も働いていますし。
CC 20
彼女も働いてらっしゃるんですね。
CL 21
はい、だから気楽だったんですけどね、でも子供ができるとなると違いますよね。
CC 21
そうですね・・お子さんができると家族が増えますから。
CL22
男としての責任ですよね・・だからちゃんと食わせていかなきゃと思うようになって。
CC 22
ちゃんと食わせていきたいと、 ご家族として養っていきたいということですね。
CL23
そうですね、だから仕事を頑張ろうと思っていた矢先に急にまた嫌な仕事を振られて・・
CC23
あ~、プロジェクト管理の仕事ですね、頼まれた感じなんでしょうか。
CL 24
そっちの方今度やってもらおうかと、会社なんでね。
CC 24
そっちの方やってくれと、上司の方から言われたんですね。
~約5分経過~
CL 25
そう。
CC 25
今嫌だなとお聞きしましたけど他にはどんなお気持ちがあります?
CL 26
う~ん、自由奔放に生きていたい自由人なのですよ。
CC 26
井上様は自由人?
CL 27
だからデザイナーという職種も選んでいるわけで、専門学校で色々とデザインの勉強してきたわけで。
CC 27
うんうん。
CL 28
だから自分でものづくりですね、いいものを作りたいという思考なんですよ。
CC 28
デザインの分野でいいものを作りたいという井上様は志向なんですね。
CL 29
会社に入ったから仕方ないかもしれないけど人の管理なんていやなこった・・・
CC 29
会社での人の管理の役割になるとちょっと嫌だなと。
CL 30
そうなんですよ・・
CC 30
人の管理と申しましても色々とあると思うんですけど、特に井上様が嫌だなと感じるところはどういった点なんですか?
CL 31
だからプロジェクトとして立ち上がった、立ち上がるものの進捗管理、今までは自分で良いものを作って行けばよかったんですけど、進捗管理をしていかなきゃいけないイコール人の完了をしなきゃいけない。
CC 31
進捗管理と人の管理、こういった点が特に嫌だと。
CL 32
ええ、そうですね。自分一人で自由人としてやって 行きたいんですよ。自分だけでいいものを作って。
CC 32
なるほど自分だけでいいものを作ってきたいんですね。自分だけでいいものを作っていきたいというのは働き方としては井上様はどんなイメージを持たれているんですか?自由人というのはなかなか会社では難しいと思いますけど。
CL 33
割と Web 制作会社なもので一人一人個人のスキルを重視してくれているので。
CC 33
ある程度重視してくれると。
CL 34
だから良いものを作れば給料が上がると、いいものを作って取引先に評価を得たら。
CC 34
それが給料に反映されるわけですね。
CL 35
そうですね、だからそういうところがすごい好きですね、何しろ腕が良いものでね。
CC 35
井上様がですね。
CL 36
はい、自分の腕には自信がありますね。
CC 36
井上様は自分がデザイナーとしてやっていく力はあるんじゃないかと。
CL37
思いますね。
CC37
それはどのようなところで感じるんでしょうか?
CL 38
色々な取引先から喜ばれて評価されて。
CC 38
どういった思いがありますか評価されるというのは?
CL 39
また頼むとか言ってリピーターが多いんですよ。
CC 39
井上さんが作ったデザインに関してリピーターが多いんですね、具体的にはどういったところが?
CL 40
Web 制作なんて日進月歩変えていかないと飽きるじゃないですか、毎日でも更新していかないといけないじゃないですか。
CC 40
製作上ですか、担当というのはあるんでしょうかね。
CL 41
リピーターが多いもので自分が手掛けた仕事は他の人に行くということはないので。
CC 41
井上さんに頼まれることが多いのですね。そういったものがやりがいとかデザイナーとして認められたとそういった点はどうですか?
CL 42
今のところ喜ばれている声が多いもんで、リピーターが多いと申し上げた通り自分のお客さんが多いのですごくやっていて楽しいですね。
CC 42
じゃあリピーターさんてのは会社さんのわけですね?
CL 43
個人事業主もいますし。
CC43
何社くらいあるんですか?
CL 44
そうですね、相当ありますね。
CC 44
そんなにあるんですか!?
CL 45
ええ、ええ、20は降らないって感じですね。
CC 45
それは結構お忙しいんじゃないですか
CL 46
忙しいですよ、ただ制作の面で家でできることもあるじゃないですか。
CC 46
ご自身でパソコンとかソフトを使って?
CL 47
嫌じゃないんでね。
CC 47
ご自宅でもやられているということなんですね、そういった点は家は彼女さんと何かお話しされたりするんですか?
CL 48
彼女は仕事をしてますからね、ちょうどいいバランスでしたね。
CC48
井上様としてはそういうお客様と付き合いながら認められてリピーターも増えて、自由人として仕事をやっていきたいというご希望があるわけですかね?
~約10分経過~
CL 49
うんうん、自由人ですね。結婚していないのもそれでしたし。
CC 49
そういう理由もあるんですか。
CL 50
うんうん、そういうところで自分を束縛されたくないですね。
CC50
なるほどなるほどお仕事の面でもプライベートの面でも自分の好きなようにと言うか自由人としてやっていきたいと。
CL 51
そうですね。
CC 51
そうしますと今後の働き方については井上様としますと、ある程度デザイナーとして自由人と言うか認められながらデザインの仕事をやっていきたいと?
CL 52
それが一番でしたね。
CC 52
なるほどそれってデザインの仕事だけじゃなくて、プロジェクト管理って他にはどんなお仕事があるんですか?
CL53
プロジェクト管理ですか、自分のデザインよりもメンバーで作り上げていくものだとかメンバーがここに持っているお客様の制作とかを進捗管理して納期に間に合わせるだとか、お金の面でもお客様に要求を出すだとか、そういったものを与えられていてリーダーとして管理して行く行かないといけない。
CC53
はい。
CL 54
それぞれのメンバーがモチベーションを高く持って行ってくれないといい仕事ができないこの世界は特になんですよね。
CC 54
あ~、周りを見ながら 調整していくんですね・・・よくご存知のようですけど?
CL 55
あはは、それはやってる人を見てるだけですよ。 管理の仕事はまっぴらごめんだって思いながら来たんですよ・・・どうしましょう。
CC 55
ちょっと嫌だなとおっしゃってましたけど、やっぱりどうしようかなということなんですね。うんうん、そのプロジェクト管理を任されるデメリットは先程お聞きしましたよね、他にはどんなリスクが考えられますかね?
CL 56
一番好きなデザインの制作ができなくなることでしょうか。
CC56
デザインができなくなる、後はどうでしょうか?
CL 57
それと性格的に自由人なんで人の世話をしたくないんですよ。
CC 57
人の世話がやりたくない。
CL 58
マネージメントをしたくないんです。
CC 58
マネージメントはしたくない、マネジメントはしたくないデザインの仕事を重視してやっていきたいと。そういう働き方をイメージしていくとどんなキャリアになって行くんですか? Web 制作会社さんですと。
CL 59
そうですね・・・う~ん。会社に所属していたら正直言いますと難しいかなと思います。だから自分で独立するか・・
CC59
自分でやって行くかと、先にやられている方などはいるんですか?
CL 60
おられますね・・・、浮き沈みがありますけど。それは考えているんですけど家族ができるでしょう、一人ならいいですよ浮き沈みがあっても・・家族ができるからな・・・・
CC60
その点は例えば上司の方にはご相談とかってされたんですか?
CL 61
まだ上司にはそんなこと言ってないんです結婚もしていないし。
CC 61
まだ言われていない、ご存知ではないんですね。プロジェクト管理の仕事についてまだ特には話をされていない?
CL 62
そうですね、今度そういうことをやってもらうことを考えているから 頼むよと言われただけで。
CC62
分かりました、奥様についてはどうですか何かご相談とかされてます?
~約15分経過~
CL 63
妻が妊娠してからずっと体調が悪くて、それでやっと来月から産休に入ろうかなというところなんですけど それも普通より早いみたいなんですよね予定日より。
CC 63
ちょっと早めにということですか・・それは心配ですね。
CL 64
だから言ったら言ったで会社にそう言われてるのだから、やったらいいじゃないと言われるのは見えているし・・・しっかり自覚してよって言う事は言われそうだし・・・体調が悪い時に喧嘩するわけにもいかないし、今のところ相談しかねているんですよね。優しいので・・・
CC 64
お優しいんですね。体調面が心配ですもんね・・分かりました。
それでは井上様の事を色々とお聞きしましたので、私からもいくつか気づいた点ですね、お伝えしてもよろしいですか?
CL 65
あ~、言って下さい。
CC65
井上様が今後どうするべきかと悩んでいる問題として、一点目はプロジェクト管理の仕事ですよね、これについて受けるべきかどうかという点と、井上様が自由人として好きなことをやっていきたいと、デザイナーとしてやっていきたいということなので、これについても今後具体的な方向性を考えていくこと、ただ、具体的なことを考えるためには婚約者のこともあるし、今後会社をすぐに辞めるわけにもいかないということなので、まあライフプランニングの問題があって、この3点の問題が解決されれば今後の進め方がわかるのかなと思ったんですけど井上さんはいかがですか?
これからやっていく上でこういった問題が解決されればいいなというのはありますか?
CL 66
そうですね・・・やはり自由人として貫いてやっていくのか、あるいは安定の道を通って 自分の夢を捨てて会社の言う通りにやっていくのか。
CC 66
わかりました・・他にはどうですか?
CL 67
やっぱりそこでしっかり・・・肝っ玉を据えて決めていかなければいけないと思うんですけどどう思います?
CC 67
分かりました、凄く壮大と言うかすぐすぐに決められる問題でもないので、ちょっとその辺を特化してですね、次回の面談でもう少し時間を長めにとってやりませんか。
CL 68
時間を取ってくれたりするんですか20分と聞いているんですけど。
CC 68
次回から20分以上取れるようになりますので、よろしければ。
CL69
本当に?
CC 69
先ほど言われた自由人としてやっていくのかというところと、会社員として家族のために働いていくのか、こういった選択肢についておっしゃっていましたので、これについては少し整理する必要があると思うんですね。
CL 70
うんうん。
CC70
これを次回の面談以降でちょっと、要素をもうちょっと集めて欲しいんですね。これについてどういう要素を集めていけばいいのかということを残りの時間で検討させて頂いて、次回この二つの問題をメインでお話ししていくってのはいかがですかね。
CL 71
要素ってどんなことですか。
CC 71
例えば自由人としてやっていくためにはどんなことが必要だと思います?
CL 72
あ~、自遊人ですか。
CC 72
先ほど先輩のお話出ましたけど。
CL73
う~ん、先輩の状況を情報収集するってことですね。
CC 73
おっしゃる通りですね~、働いている様子、収入面、色々ありますよね。ただリピーターが多いなんて言われているわけなので、そういう意味では可能性はあると思うので、そういう可能性に向けての要素を整理することによってできる可能性が広がるじゃないですか。
CL 74
自分のキャラクターとしてはリピーターが多いということで、今のお客さんは会社のお客さんなんで。
CC 74
あ~、もちろんもちろんです。そういうスキルとして顧客を得るスキルとしてそういったものを整理していくということ・・
ピピピピピ・・・。
ここで時間切れとなりました。
ここから、口頭試問です。
口頭試問
試験官(以下SIKと表記)
キャリアコンサルタント(以下CCと表記)
SIK1
よかったところ、よくできたところとできなかったところを言ってください。
CC1
はい良かったところとできなかったところですね。
良かったところに関しては相談者様のですね、自由人とおっしゃってましたけど、まずはこういう風にやりたいとかそういった思いを聴きながら、その一方で仕事を頑張らなければいけないとかそういった葛藤、思いを受容しながら丁寧に傾聴できたところはまず良かったなと思います。
まあ技法に関してはできるだけ受容・共感を多くですとか、繰り返しですとかその辺を意識しながら進めました。
それによってかなり気持ちよくお話をされたんではないかなあという面と、それによって2点ですね。井上様が自由人として今後やっていきたいという思いと、会社員としてある程度自分を犠牲にしながらも家族のためにやっていきたいこういう意思が聞けましたので、それが聞けたのは良かった点かなと、宣言して頂けたのは良かった点かなと思います。
できなかった点に関しましては、次回の面談のお約束と方向性については確認できたんですが、それが明確な目標としてのステップになったのかなというところがちょっとお約束ができなかったのと、それについての具体的なアクションプランまでは残りの時間で確認することができませんでしたので その点については次回から自分の改善点として方策のマネジメント、動機づけ、こういったことをしっかりやる必要あるなと思います。
SIK2
この相談者の相談したい問題点、それと敬天愛人さんが考える相談者の問題は何ですか。
CC 2
そうですね・・相談者の問題点は、入籍はまだ結婚されていないということなんですけども、お子様が生まれてライフイベントを踏まえて仕事を頑張ろう、その矢先にプロジェクト管理がご自身が向いていない相当嫌な仕事を頼まれたということで、今後どうすべきかどうかその仕事を受けるべきかそうか悩んでいまして、また、そう悩んでいることによって今後の働き方について、どうして行こうかという二つの選択肢に悩んでご相談に来られたというのが相談者様の問題です。
相談者の方、私の見立てですね、キャリアコンサルタントの視点ですけども、ご本人から自分で独立したいという点と、ご家族のために会社でやっていくという視点、問題をおっしゃっていただいたんですが、その一方でご自身がこれまでどういったお仕事をしてきた・・デザイナーとしてなんですけども、デザイナーの進捗管理ですとか、そういったお仕事と プロジェクト管理で段取りを組む仕事内容の類似点、また適性についてマッチングもできていませんし、どういう風に生かすかという点についてもまだまだ考えが及んでいない。
そして、プロジェクト管理の仕事についても大まかにしか聞けなかったんですけど、具体的な内容について詰めていない、計画性がないということもあって、それについて正確な情報を得ていない仕事理解不足も考えられますね。
そういった点を踏まえるとキャリアプランニングですとか上司とのコミュニケーション、婚約者様のコミュニケーション、同僚も含めてコミュニケーション不足も考えられますので、これらが原因になって意思決定できない状態にあるのかなと、具体的にどうしていいかわからないというのが私の捉えた問題だと思います。
SIK 3
今のロールプレイでやったことと、今後やっていこうとしていることを言ってください。
CC 3
そうですね・・やったことに関しましては、受容・共感で井上様の話を聞いていく中で、プロジェクト管理の仕事について向いていないと、やりたくないという気持ちが強かったものですから、まずはそのお話をしっかり聞きながらどういう風にやっていきたいのかという意思決定について、自己決定権の尊重というところを重視して、井上様の意思決定に向けてですね、一緒にやっていこうという姿勢ができたのはよかったと・・やったことです。
今後やりたいことに関しましては、井上様のやりたい事っていうのはお聞きできましたので、その意思決定に向けてどういったリスクがあるのか、利点があるのかというのをお互いに吟味しながら、それと情報が不足していましたので 井上様自身も気づいてましたけども、そういった正確な情報収集ですとかどういった点を情報収集することによって、井上様の二つの意思決定が冷静に判断して意思決定できるように一緒にやっていこうと思います。
SIK 4
今のロールプレイで相談者との関係構築はどのようにできましたか。
CC 4
はい、そうですね、冒頭から相談者の方の主訴の要約ですとか、要約をした後には出来るだけ相談者の方に考えて頂けるような問いかけ、選択していただくようなご自分の意思でどういうことを言いたいのかとか、どういうことを話したいのかということをなるべく話していただけるように感情的なアプローチをしまして、受容ですね、そういったものを含めて丁寧に対応できましたので、私の口数より相談者の口数が多くて色々と言いたいことを言っていただけなのかなと。
最終的に18分くらいですかね、こういう風にやって行きたい二つの意思も出てきましたので、そういった意思が出てきたということは相談者様として一歩を踏み出せるような関係構築ができたからこそ、相談者様がやりたいとか自分はこうだとか、こういったことをおっしゃってくださったので、関係構築についてはまずまずできたのかなと、そういうふうに私はアプローチしました。
SIK 5
はい、では本日はお疲れ様でした
CC 5
ありがとうございました。
おわりに
第22回キャリコン2級検定 ロープレケース➁パート4 敬天愛人編まとめのまとめです。
さて、敬天愛人のロープレは如何でしたでしょうか?
いや~、キャリコン楽しい~~!!!
超楽しいです~~~!!!!!
失礼しました、改めてキャリコンの仕事にやりがいを感じ、人の役に立ちたい気持ちが凝縮された職業だなって思いました。
なんでこんな素晴らしいキャリアのカウンセリング業務が世の中に認知されていないのかとても不思議です。
仮に今回のこの面談を井上様が受けなったとしたら、間違いなく人生(キャリア)が、
少し変わると思いません?
下手すると彼にとって180度違う不利な転職活動とかにもなり得ますよね。
まあ、これも私も思い込みの一つかもしれませんけど、少なからず私はこういう転機で味方になってくれる人が欲しかったな~。
建前や数字、利益や感情抜きで公平に接して励ましてくれる人が・・・。
そんなわけで、今の時点で逐語録を作っていても、もっとこうしろよとか、もっとこうすれば良くなるという改善点がバンバン浮かんできますので、改めて自分を添削指導していきたいと思います。
個人的にはちょっと面白い振り返り方をしていまして、 私のキャリアコンサルティングは折衷的なアプローチなので、色々な理論をバランスよく相談者に合わせて適切に応用していく型を意識しているので、色々な理論を学べる一方で、添削指導においてまとまりがないというデメリットも存在します。
ですので、例えば、
- 特性因子論
- 発達論・トランジション
- 社会的学習理論
これらの理論に少し寄せたキャリアコンサルティングプロセスを意識した添削指導を展開出来れば、状況に応じて使える理論も広がるし、知識も深まって面白いのではと思っています。
あえて理論に垣根を設けて整理していく感じですね。
当然、指導する上でも、受講生がどの理論を大切にし、得意としているのかが分かれば、より良いスーパーバイズに繋がりますし、成長も早いはずです。
私自身、キャリアコンサルティングスキルを磨ける自己研鑽にもなります。
出来れば、それぞれの理論でロールプレイを振り返り、評価して、更に良いキャリアコンサルティングは、この理論ではこうやるんだぞみたいなところまで詰められれば、これから作るテキストの完成度も、もっともっと上がると思いますので、引き続き頑張って添削をしてみようと思います。
興味のある方は引き続きご覧ください。
本日もお忙しいところ、お読みいただきありがとうございましたm(_ _)m
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もちろん、今回のロールプレイのように進路や就職、転職でお悩みの方など、キャリアプランの相談もこちらまで!
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