【リーダーの資質を磨く】アインシュタインの天才脳が開花した本当の理由
皆様こんにちは、名もなきキャリコンこと敬天愛人です。
前回から何回かに分けまして、真のリーダーに求められる条件や、
リーダーの資質について、どのように見極め、修養して行けばいいのか、
中国最古の「帝王学の書」であり「思想哲学の書」と言われている
易経という古典から紐解いて行きたいと思います。
リーダーとしてどう在るべきか分からない方、そして、
これからリーダーを目指す方には是非読んで頂きたいと思います。
「見龍 田に在り、大人を見るに利ろし」
さて、今回は「見龍 田に在り、大人を見るに利ろし」です。
「けんりゅう でんにあり、たいじんをみるによろし」と読みます。
前回お話した、役立たずで抜擢してはいけないほど未熟な龍(自分)、
その潜龍が、深く暗い淵で、もがき苦しみながら、徐々に力を付けて、
日の当たる場所へ少しずつ出てきた時を「見龍」と言います。
簡単に要約しますと、
「見龍が水田に現れた、大人に学ぶときである」
と解釈して頂ければOKです。
「模倣する」学(真似)ぶことの大切さ
潜龍時代に志を確乎たるものとして育てた龍は世の中に見出され、
やっとのことで地上に現れます。
新人から3~5年くらいでしょうか、基本的な仕事のノウハウや業務の流れ、
社会人として自覚も出てきて、後輩が出来て少し余裕も出てくる時ですね。
自分の目も開き、世間から見られるようになった、
周りも見えてきて、注目も浴びてきたということで見龍といいます。
充分な滋養期間を経た種が芽吹き、明るい太陽の光を浴びるように、
潜龍は水田に姿をあらわし、見龍となるのです。
「蒔いた種のとおり花が咲く」
私の敬愛する哲人、中村天風 - Wikipedia氏の言葉です。
気高く、美しく、力強い言葉だと思いませんか?
潜龍で確乎不抜の志を育んだ自分という小さな種から・・・
ついに芽が出る時が来たのです。
「見」という字は一見単純な構成の漢字に見えますが、
様々な意味を含んでいます。
- まず、「見る」ということ「見られる」「会見」「まみえる」
- それから「聞く」という意味。
- アドバイスに従う、見て真似るという意味もあります。
そう、見龍の段階は、まず「大人にまみえる(出会う)」ことから始まります。
「弟子の準備が出来ると師が現れる」と言います。
すべては必然で、
その出会いが早いとか遅いとかはありません。
人の出会いは常にその瞬間「ベスト」なタイミングです。
その出会いをどのように見るか、
潜龍で培った志が試されています。
アインシュタインにもあった「見龍」の時
みなさんはアルベルト・アインシュタイン - Wikipedia氏をご存知でしょうか。
ベロを出しているお茶目な天才紳士という感じですが、
本当は非常に気難しい男で、あの写真はカメラマンが何度何度も、
しつこくリクエストして撮れた奇跡の一枚と言われています(笑)
そんな彼は、特許局に勤めながら、
「光電効果」と「相対性理論」を書きあげました。
当時の世間や学会はどんな反応だったと思います?
今では世界に知らない人が居ないほどの天才が、
潜龍時代に書き上げたこの2つの理論。
光電効果の理論的解明でノーベル物理学賞を受賞するこの理論。
発表当初は、
だーれから~も、
見向きもされませんでした。
しかし、
ただ一人、
すでに著名であった物理学者、
マックス・プランク - Wikipedia氏が高く評価したのです。
量子論の父と呼ばれる方ですね。
これが転機となり、
アインシュタインは学者としての道を歩みはじめます。
彼はマックス・プランク氏という「大人にまみえる(出会う)」ことで、
才能を開花させ、プランク氏の量子論が量子力学の基礎となり、
その後のアインシュタインによって(ある意味で)、
量子力学が確立されることになりました。
アインシュタイン氏の話だけでも説得力はあるのですが、
実体験を告白すると、私も二十代前半まで暗い地の底、
社会という枠組みで語るなら、底辺で、もがき苦しんでいました。
当時は何をしても面白くなく、
どんな仕事をしても長続きしませんでした。
日本は学歴社会です。
新卒で就職を失敗すると、
厳しいキャリア(茨の道)が待っています。
いや、そう思っていました。
この時は、そんなことすらも分かりませんでしたけど(笑)
自分が何をすべきか、
どのように生きていけばいいのかもよく分かりませんでした。
そんなどうしようもなくつまらない毎日で、
日雇い派遣で、その日暮らしをしていた日々に転機が訪れます。
今から14年前の夏、
私は「大人にまみえる(出会う)」ことになります。
「DQN」暗黒時代編(当時は「チーマー」ですね)
その方は、リーダーと呼ぶに相応しいオーラと品格と肩書を持ち、
ロン毛で茶髪の、
とんでもなくチャラチャラした傍若無人の、
DQN(チーマー)マックス全開フルスロットルの、
バカ丸出し野郎!!!
はあ、はあ、はあ・・・(; ・`д・´)
・・・だった当時の私に、
優しく親切に接してくれた上に、笑顔で一緒に仕事をしてくれました。
しかも彼は、労を全く惜しまず自分の仕事が終わると、
私やほかのスタッフの仕事を嫌な顔一つせず、
むしろ楽しんでいるかのように他人の1.5倍は普通に働くのです。
この方が、私の人生の節目と転機を司どる4大恩人の一人で、
一番初めに「仕事は何か」という哲学を教えてくれた方、
そして、それを体現して見せてくれた初めての「大人」でした。
俺はこの人のようになりたい!!
ならなくてはいけないんだ!!!
心の底から、そう思いました。
しかし、彼は正社員で働く傍らで日雇い派遣でお金を貯めて、
士業を目指しているような忙しい人でしたから、
すぐに現場からは居なくなってしまいました。
一方で、私に「仕事の哲学」を教えるだけでなく、
他の「粋なプレゼント」もくれました。
それは、肩書という責任と、新たな志です。
彼の推薦で私は営業所に数人しかいないリーダーという立場になり、
今までと真逆に全開フルスロットルで頑張りました。
その後も頑張りが認められ、
半年ほどたった時には日雇い数百人の頂点、
チーマーがチーフリーダーに(笑)
昇格することになります。
周りから見られ、認められ、評価されることで、
当時見龍だった私は、日々変化していきました。
私はこの時点で、
自分と同じように、
キャリアに恵まれない人の役に立つのだ!!
と、受動的だった人生に終わりを告げ、
主体的な生き方(自動的)を選択する人生へ舵を切ります。
遂に、潜龍として確乎不抜の志である、
「利他の心」と「生きる大義名分」に、
目覚める時がやっとこさ来たのです。
今でもこの志は私の根幹であり、根本的な思想哲学と言えます。
この時まで、様々な職場やたくさんの人々、
それなりに偉いと言われる方達にも会いましたが、
私にとって大人とは、ただ一人だけでした。
時間・場所・タイミング、きっと全てが必然であり、
これがユングが提唱したシンクロニシティだったのでしょう。
そう、たとえどんな人間でも、この世の中には確実に、
「貴方の資質を見出してくれる人が存在する」
ということです。
このように、暗闇で培った素質だからこそ、
やがて光がにじみ漏れるように外にあらわれ、
隠れた資質を見出されて地上に引き上げられる時が来るのです。
おわりに
【リーダーの資質を磨く】
アインシュタインの天才脳が開花した本当の理由のまとめです。
誰しもが素晴らしい資質を持っていて、
それを生かすために、潜龍で志という自分の考え方の基本を確立し、
それを自己実現という熱意に傾けて実践し、経験を積み、
スキルを高めていくのが見龍の時代です。
具体的に言えば、上司や先輩に見習って繰り返し基本を真似るうちに、
やがて「基本と型」を習得する段階とも言えます。
「人生の方程式」稲盛和夫氏のフィロソフィ
これは私の尊敬する京セラの稲盛和夫 - Wikipedia氏も提唱しています。
人生方程式 人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力 | 稲盛和夫 OFFICIAL SITE
「考え方や熱意」は潜龍で育まれるもので、
「能力の基本と型」は見龍で身につけて行くものだと思います。
そして、それぞれの資質が高まっていくことで、
人生・仕事の結果、いわゆる人生の方程式の答え(方向性)を正しく導き、
大きな成果(マイナスでなくプラスの価値)が得られることになります。
さて、次回は見龍をもう少し掘り下げまして、
「真のリーダーシップ」は誰から何をどのように学び、
どんな危険への備えをして、
自分とどう向き合っていけばいいのか、そして、成長していくのか、
リーダーシップの本質は
守破離の語源(序破急)とモデリング心理学で学べ!です。
リーダーでなくても、中長期的な人生プランやリスクマネジメントなど、
処世術としても一緒に学んでいけたら嬉しく思います。
本日もお忙しいところ、
お読みいただきありがとうございましたm(_ _)m
読書や哲学に関する過去記事です、良かったら読んで見て下さい。
「相互理解」は生きるか死ぬかの戦争中が最も理解しやすいです。