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リーダーの条件を帝王学の書と上杉謙信公から学ぶ!陰陽・易の三義・天地人

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リーダーの条件を帝王学の書と上杉謙信公から学ぶ!陰陽・易の三義・天地人

皆様こんにちは、名もなきキャリコンこと敬天愛人です。

 

今回から何回かに分けまして、真のリーダーに求められる条件や、

リーダーの資質について、どのように見極め、修養して行けばいいのか、

中国最古の「帝王学の書」であり「思想哲学の書」と言われている

易経という古典から紐解いて行きたいと思います。

 

リーダーとしてどう在るべきか分からない方、そして、

これからリーダーを目指す方には是非読んで頂きたいと思います。

 

まず易経というのは、四書五経四書五経 - Wikipediaの一つに数えられる

中国の古典で、私が好きな書籍の関連本を載せるとこんな感じです。

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四書というのは、論語・大学・中庸・孟子のことで、

五経というのは、書経・詩経・易経・礼記・春秋のことを指します。

 

論語は教科書にも出てきますし、孟子も有名でご存知かと思いますが、

五経はあまり知らない方も多いと思います。

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いきなり現代に戻りますが、検索数チェックツールで調べたら

データが見つからないほど超マイナー(笑)

 

これには凄く驚きました・・・自分の中では超メジャー( ゚Д゚)ハウッ

世間との認識のズレを感じたところで、

逆に知らない方が多いようなので好きに書いて行こうと思います! 

 

個人的に今の時代、こういう変化の激しい時代を、

自分らしく生き抜くためにはどう在るべきかを古典から学び、

過去や歴史を振り返ることで、これからの未来を占うというか、

将来の自分のキャリア形成に考えを及ばせてから、

人生に生かす方法を探す、そういう捉え方をしていますので、

是非、参考にしていただければと思います。

 

易経が帝王学や思想哲学の原典と言われる所以

まず易経は四書五経の筆頭に挙げられるほど大切にされてきた本で、

本の歴史は最も古いとされています。

 

中国最古の「帝王学の書」「思想哲学の書」として親しまれています。

 

というと占いを思い受かべる方もいるかと思いますが・・・、

 

その通りです( ゚Д゚)!!

 

占った結果、何が起きて、

どう対処すればいいのかが書かれているわけです。

 

所詮、占いか・・・と思われたかもしれませんが、

 

易経は一方で「君子占わず」

つまり、「占わなくても吉凶が分かる」とされています。

 

へ!?占いなのに占わないの( ゚Д゚)カムカム

 

なぜ占わないかというと、易経を学び体得できれば、先々の変化、

いわゆる時代の変化を察することが出来るようになるからです。

 

未来分かるの?スゲー!何、ドラ〇もん?〇いババ?

 

はい、嘘みたいですが本当です。

 

ビットコインや仮想通貨がこれからどうなるか分かるかもしれませんよ。

<今日の仮想通貨市況>全面安、グーグルが広告禁止を発表

ビットコインは無価値、バブル今にもはじける-アリアンツ運用部門

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画像引用元:少年ジャンプ/ドラゴンボール/鳥山明

※売れないババ(仮想通貨)は引きたくないですね(*´ω`*)

 

話を戻すと、「当たるも八卦当たらぬも八卦」という占いとは違います。

      8×8=64 

といいますか、この占いの言葉自体が元々は易経から来ているのです。

 

とにかく易経には六十四卦 - Wikipediaというものがあり、

人生における様々な吉凶と対処法が書かれているスゴイ本です。

 

では、どのようにリーダーに成っていき、

どうして、リーダーで無くなってしまうのか、

六十四掛の乾為天(天の働き)という掛にある、

の物語で紐解いて行きます。

 

乾為天というのは、の時を表すの成長物語をモデルにした、

今の貴方(龍)の写し鏡となるお話です。

 

「潜龍、志を立てる」

さて、初めに出てくる龍を潜龍と言います。

 

響きはとてもカッコイイのですが、

地底の奥深い淵に潜み、隠れている、龍の最初の段階です。

 

みなさんも、学校での勉強や家庭での人間形成、

職場の新人時代など、陰に隠れて人知れず、

様々な思いや鍛錬をして、力を育んだ時期があるかと思います。

 

その龍(貴方)がどのように大志を抱くのかが、初めのテーマです。

 

キャリアコンサルタント視点で捉えると、

キャリアビジョンですね。

 

例えば、我々キャリコンは自己啓発シートというものを用いて、

相談者の5年後、10年後の目標やビジョンを一緒に描いていく、

そして、目標に対してどんな強みやスキルを高め、

何を改善していくのか明らかにして、相談者のモチベーションや

やりがい、働きがいに気付きを促す作業をしていきます。

 

まさに未来を描いていく、夢のある楽しい支援です。

 

新入社員研修などでもよくありますよね、目標シートみたいな。

 

そして、この潜龍が始まりであるということは、

必ず終わりがあるということです。

 

春夏秋冬の循環と同じく、

一つのサイクルが終われば必ず潜龍に戻ります。

 

ですから、潜龍の時代をどう過ごすかが

非常に重要になってくるわけですよ。

 

では、本題に入る前に・・・もう少し易経の理解も深めて頂くと、

物語がより深く理解できて楽しく読むことが出来ますので、

もう少しお付き合いください。

 

「陰陽」は一つであり、変化していくものである

陰陽と言えばwikipedia:太極図でして、

易経の根底には陰陽があり、陰と陽は一体のものです。

 

下にあるのは陰陽の分け方ですが、全て対で表現されています。

 

(--)地 夜 悪 邪 止 弱 裏 柔 小 月 寒 冬 女 子 一

 

(―) 天 昼 善 正 動 強 表 剛 大 日 暑 夏 男 親 十

 

陰と陽は相対するものですから、対になっているということは、

どちらか一方がなければ、もう一方も存在しません。

 

昼がなければ夜はなく、

男性がいなければ女性はいない、逆も然り・・・、

つまり陰陽とは表裏一体で、実際には一つのことを言います。

 

例えば、みなさんにも長所短所があると思います、

長所だけが多い人や短所だけが多い人、

心や行いも、善や正だけの特性を持つ人は存在しません。

 

絶対的な陰もなければ、絶対的な陽もありません。

 

人は強さと弱さ、優しさと厳しさ両方を兼ね備えていて、

時には優しく、時には厳しくしたりして人調和を保っています。

 

ですから、易経ではを分けて考えるのではなく、

陰と陽が入れ替わり変化していくものと教えます。

 

「易の三義」将来を見通し、今をどう生きれば良いか考える

陰陽は入れ替わり変化していくものと説明しました。

 

例えば、希望に満ちた喜びの時もあれば、

問題や悩みを抱えて苦しむ時もありますよね。

 

人間は良いことばかりでは成長できず、悩みや問題、葛藤、

あるいは障害といった負荷がある方が成長していくことも多いのが事実です。

 

以前、エリクソン氏の心理社会的発達理論で解説しましたが、 

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人は各発達段階の対立、いわゆる葛藤を乗り越えて、

強さや愛を獲得して成長し、アイデンティティを確立していきます。 

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変化があってこそ人は成長して新たなものを生み出していく、

その変化のエネルギーの源が陰陽の作用です。

 

そして、その変化には一定の法則があります。 

それが変易・不易・易簡の「易の三義」です

 

 これは「易は極まれば変ず、変ずれば通ず、通ずれば久し」という

有名な言葉があるのですが、陰が極まれば陽になり、

陽が極まれば陰に転じるという意味になります。

 

「リクルート創業者」江副氏の経営理念

この言葉をもっと積極的に表現したのが、

「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」

 

そう、これは旧リクルートの社訓(行動規範)です。

創業者の江副浩正 - Wikipedia氏は、高校時代から易経の

「易は極まれば変ず、変ずれば通ず、通ずれば久し」を、

人生の指針の一つにしていたそうです。

 

満月は必ず新月に変わる、人間社会や国、企業、人も栄枯盛衰を

循環させているにすぎません、これが不変の原則です。

 

この不変の原則を知っている江副氏が起業したリクルートは、

この原理原則とビジネスを密接に結びつけて成功しました。

 

しかし、たとえ今が順風満帆でも、陽も極まれば必ず陰に転じます。

リクルート事件 - Wikipediaのように・・・。

 

易経はそういう視点で将来を見通し、

今をどう生きたらいいのかを考えることが重要と言っています。

 

「天地人三才」は何かを成し遂げる為の3要素

「三才」は3つの働き、才能という意味です。

 

「天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず」

この言葉は孟子で有名ですが、もとは易経の用語です。

 

「天の時、地の利、人の和」といって、昔から何かを成し遂げるには

この3つの条件を満たすことが重要と言われます。

 

私が好きな戦国武将、上杉謙信公が似たようなことを言っています。

 

「天の巡りあわせがよく、地形の有利さに恵まれ、家臣・領民が良くまとまっている。この3つの条件を満たす大将は古今東西見たことがない。もっともこんな大将がいたら戦は起こらないし、敵になる者もいない」

 

すなわち、

  1. 「天の時」とは時・時代・タイミング
  2. 「地の利」とは環境・場所
  3. そして最も重要なのが「人の和」である相互理解

つまり、ベストなタイミングと経営環境や素晴らしいシステム、

マーケティングなど外部環境の状況が揃っていたとしても、

そこに人の和という働きが加わらなければ、

ものごとは真に成就しないということです。

 

このように、易経では天道・地道・人道の3つの陰陽

ぴったりと合った時に変化が起こり、

新たなものを生み出すとしています。

 

その時々の天地人を我々がいかに用いるか、用いることが出来れば、

そこには何かを成し遂げる力が生まれているということです。

 

つまり、「陰陽を用いる」ことが出来れば、

対処法を得られることになるのです。

 

自分に都合よく良いことばかりを集めた陽の作用だけを用いると、

陰の作用である自分の耳に痛い諫言や戒めの厳しさが無くなると同時に、

次第に陽は極まり衰退していくというわけです。

 

自分は偉くなった!成長した!凄いんだ!と、

驕り高ぶった瞬間に陰へ向かいます。

 

例を挙げるとキリがないですが、みなさんも衰退した国や人、

企業を思い浮かべてみて頂ければ理解頂けると思います。

 

こういう時は嫌でも陰を用いると良いのです。

 

こういうのを陰徳惜福と、私は考えており、

ビル・ゲイツ氏やアンドリュー・カーネギー - Wikipedia氏も、

これらを実践している方だと思います。

 

陰徳はwikipedia:安田善次郎氏、

惜福はwikipedia:幸福三説の幸田露伴先生の著者が参考になります。

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おわりに

リーダーの条件を帝王学の書と上杉謙信公から学ぶ!

陰陽・易の三義・天地人のまとめです。

 

潜龍は真っ暗な淵にいて、地上にも出られませんから

日の当たらない、日の目を見ることもできない状況に居ます。

 

どれだけ素養があったとしても、まだ世の中では使い物にならないし、

誰にも認められていない状況に置かれているわけです。

 

苦しい境遇のなか、身を潜めるように生きている。

 

新入社員として仕事に奔走し、叱られてコピー室やトイレに逃げ込んだり、

家に帰ったら悔し涙を流したりする日々です。

 

転職先でそんなことも出来ないのかと軽蔑され、

年下の上司に怒られ、枕を濡らす。

 

敗戦直後の日本もそうでした。 

www.careerlife.jp

マイナスからのスタート、そんな状況でしょうか。

 

しかし、そんな暗い闇が深ければ深いほど、陰を極めれば極めるほど、

明るい陽の時代がすぐそこまで来ており、既に始まっていることになります。

 

なぜなら、そういう状況だからこそ、

 

強い志や希望が湧き起こるからです。

 

いつか仕事が出来るようになって認めてもらうんだ!

 

上司なんか関係ない、とにかく成長して夢や目標を実現するんだ!

 

日本は負け犬じゃない、世界一素晴らしい国になるんだ!

 

全てはこういう気持ちが生まれるから陽の時代が始まるのです。

 

「確乎不抜」の精神

易経に、 

「確乎としてそれ抜くべからざるは、潜龍なり!」

と書かれています。※確乎不抜は易経の出典です

 

それというのはです。

 

地上にも出られない潜龍の時代には、それこそ何もありません。

 

だからこそ得られるもの、それは、

大きく未来を想像して大志を抱くという信念です。

 

こうした厳しい境遇のなかでしか、確乎不抜の志は育たないのです。

 

大病や、とんでもない不遇、不幸に見舞われた方が大成功する要因は、

強い志や希望が湧き起こらなければ生きていけないような状況に陥り、

その辛い時に確乎不抜の志を育むからこそ、

大きな目標を立て、夢を実現する原動力になるのだと思います。

 

易経の「潜龍」は、そう教えてくれているのではないでしょうか。

 

信念は今を信じる心と書きます。

 

大志を抱き、今を信じて頑張れば、

必ず陽の時代、明るい未来へ向かうはずです

 

未熟な「龍」はまだ使い物にならない 

そして、

「潜龍、用うることなかれ」

 

気を付けて下さい、素養がいかに素晴らしくても、潜龍である時は、

役職に就けたり責任ある仕事を任せてはいけません。

 

もしも、抜擢するのであれば、必ず陰の作用を同時に使い、

謙虚さやひたむきさを大切に、厳しさという愛も与えましょう。

 

まだ、確乎不抜の志がなく、志を育む時なのですから。

 

でないと、たとえ一時的に成功しても、

陰に向かうのを早めることになりかねません。

 

進歩とは、やはり反省の厳しさに正比例するものだと思いますね。

 

次回は、

「【リーダーの資質を磨く】

アインシュタインの天才脳が開花した本当の理由」 です。 

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本日もお忙しいところ、

お読みいただきありがとうございましたm(_ _)m 

 

 

読書や哲学に関する過去記事です、良かったら読んで見て下さい。 

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「相互理解」は生きるか死ぬかの戦争中が最も理解しやすいです。

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