はじめに
名もなきキャリアコンサルタントこと敬天愛人です。
前回は羽生結弦選手のジェントルマン過ぎる行動を引き合いにして、
記事を書かせて頂きました。
今回はキャリアコンサルティングを極めていくために、
1級キャリアコンサルティング技能検定の口頭試問を応用して、
現在行っている試験対策の個別指導を振り返ることで、
指導レベルの向上と試験対策の一石二鳥を狙うという取り組みです。
口頭試問の活用
キャリアコンサルティング技能検定の実技面接には20分の面談の後に、
必ず10分間の口頭試問が行われます。
この口頭試問、やはり国家検定でやるからにはそれなりの意味があるはず、
キャリコンは自己研鑽が命ですから、
自分の面談やスーパービジョンの振り返り方も大切だと思います。
であれば、口頭試問を応用して、自分の面談スキルや指導方法の改善を、
普段からやっていけばスキルアップにもなるし、試験対策にもなるだろうと、
考えつきまして、実際にやってみることにしました。
1級技能検定を目指す方、実際に受検されている方の参考にもなりますし、
自分自身の振り返りと自己研鑽に使えるので、
ブログとしても一石二鳥です。
では、口頭試問で質問される内容を基に応答事例と振り返りを行います!
今回のロールプレイでうまく出来たところ、改善点はありますか?
実際の試験では、良かったところ、悪かったところを答える場面ですので、
今回は個別指導の振り返りも兼ねた応答をしていきたいと思います。
【試験対策】
うまく出来たところは、事例相談者の成長を目的に、理解の段階に合わせて、
丁寧に関わり、発達レベル(自己一致度)を意識しながら関係構築が出来た点です。
問題把握の為の意図的な質問も展開出来ましたので、
事例相談者の気付きを促進することが出来たと思います。
改善点は、後半部分の構成が少し詰まってしまったことで、
目標設定を急いだ気がします。
事例相談者が吐露してくれた課題点を丁寧に共有することで、
目標設定までのキャリアコンサルティングプロセスを展開して、
方策へと繋げられるような、論理的で効果的な質問が出来ませんでした。
【個別指導】
今回の個別指導で良かったところは、初めての受講生ということで、
1級試験で勉強した自己紹介を応用して丁寧に挨拶が出来た点、
常に受講生の成長を意識して、キャリアコンサルタントの視点と
相談者の視点の違い、理論を拠り所にしたカウンセリングの重要性について
指導することで気付きを促すことが出来ました。
なぜなら、受講生の口から「目から鱗が落ちる」という発言を聞けたこと、
その言葉を受容し、受講生が気付けたことを承認した上で、
それが出来るようになるとどうなるか、意図的な質問が展開出来たからです。
事例相談者が訴えた問題点
ここでは2級でいえば主訴、なんで相談に来たのかですね。
【試験対策】
〇〇して〇〇の予定だったが、〇〇で上手くいかなかったので、
〇〇について相談したいということです。
これは事例相談者のケース記録や面談初期の主訴を要約して答えます。
【個別指導】
第19回キャリアコンサルティング技能検定が初受検ということで、
結果にはともかく、後半部分の展開力をつけて第20回試験の合格を目指し、
会社でも役立てたいということでした。
指導者の視点で捉えた事例相談者の問題は何ですか?
ここは指導者の見立てであり、事例相談者が気付いていない問題点です。
【試験対策】
チェックポイントはいくつかありますが、ここでは3つ紹介します。
- 事例相談者が気付いていない問題点(例/CC視点の問題把握が出来ているかなど)
- カウンセリング技法やキャリア理論のどこに問題があるか
- 行動特性(傾向やクセ)や性格や価値観の問題
【個別指導】
ここでは、私が講師として捉えた受講生の問題点を挙げます。
関係構築(リレーション)において、感情への応答、
特に繰り返し・言い換え・感情の反射技法が習得出来ていないため、
言い換えがCCの解釈になることも多々あり、
先読みや深読みなどの傾向が見受けられる。
これにより、相談者との関係構築と問題共有において、
相互理解にズレが生じ、相談者の不一致要因になっている可能性もある。
また、ロジャーズ氏の面談初期技法の視点で見ると、受容・共感部分で
CCの価値観で判断してしまう傾向もあり、相談者の背景に寄り添った応答や
3つの配慮(尊重・労い・承認)を適切に行うスキルも必要と考えられる。
事例相談者の解決のための目標をどこに置きましたか?
【試験対策】
3、を解決するために具体的で、アクションプランが起こしやすいもの。
長期的な視点で目標を設立、今の仕事で活用できる要素なども
目標合意形成しやすいと思われる。
【個別指導】
まずは基本的なカウンセリングスキルの確認を、
ロールプレイの逐語録を作成することで視える化して
理解度と習得度を一緒にチェックする。
※実際にこの記事で掲載し、本人に詳細なフィードバックをしています
今回のチェック方法は、面談初期技法を中心に添削指導しています。
- マイクロ技法の基本的かかわり技法
- コーヒーカップモデルのリレーション
- 来談者中心療法の3つの要素
- システマティックアプローチ
この4つを重点的に意識し、
受講生の録音データ(ロールプレイ)に照らし合わせることで、
課題点を浮き彫りにしてから添削し、フィードバックで問題を共有しました。
10,000時間のカリキュラムをマネジメント
ざっくりですが、どの勉強をどのくらいしたのか分かるように、
項目ごとにまとめています。
1級キャリアコンサルティング技能士
第7回学科試験対策・・・31時間40分
論述試験対策・・・34時間45分
実技面接対策・・・12時間10分
試験後振返り・・・ 2時間 0分
第8回学科試験対策・・・ 0時間 0分
論述試験対策・・・ 0時間 0分
実技面接対策・・・ 4時間 0分(+2時間)
口頭試問対策・・・ 4時間40分(+3時間)
試験後振返り・・・ 0時間 0分
合計 79時間15分
2級キャリアコンサルティング技能士
第16回学科・論述対策・・・164時間 0分
実技面接対策・・・・ 34時間 0分
第17回論述試験対策・・・・ 18時間 0分
実技面接対策・・・・ 25時間 0分
第19回試験対策指導・・・・139時間 0分
2級全般復習・・・・ 時間
合計 380時間
2級試験対策講座
個別指導・・・142時間(+3時間)
合計 142時間
メンタルヘルスマネジメントⅡ種・Ⅲ種
メンタルヘルス領域もリファーに必要な知識のため積算します。
Ⅱ種・Ⅲ種試験対策・・・35時間
合計 35時間 0分
社会保険労務士
労働法や助成金関連で必要な知識のため積算します。
知識習得・・・200時間
合計 200時間
10,000時間まで残り〇時間
総合計・・・836時間
10,000時間達成まで残り・・・9,164時間
おわりに
さて、
10,000時間の法則でキャリアコンサルティングを極める!口頭試問活用
はいかがでしたでしょうか。
今回は備忘録以外にも、少しは1級試験対策や自己研鑽に
役立ちそうな情報提供が出来たと思います。
ちょっと長くなりそうですので、また次回の記事で紹介して行きます。
私の好きな言葉に、
「本当の幸福とは、人生がより良く生きられる状態に
自分ですること。他動的ではなく、自動的に」
という言葉があります。
何かの本で読みましたが、記憶力に頼った思考と仕事の仕方は30代まで、
40代からは自らが創造的に思考して、
仕事をしていく必要があると書いてありました。
「他動的ではなく、自動的に」
人生の残り時間を大切にして、信じる道を極めるために、
一歩一歩積み重ねて、創造的な人格や人間性を高めたいものですね。
本日もお忙しいところ、
お読みいただきありがとうございましたm(_ _)m
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