キャリコン試験対策講座▶独立8年😊1級技能士の個別レッスン

キャリア理論を実践して1級&2級に合格したメソッドを基に、個別レッスンやテキスト販売で延べ600名様以上の合格力を養成してきた85万PV越えブログ!

【SPONSORED LINKS】


リーダーシップの本質を守破離の語源(序破急)とモデリング心理学で学ぶ!

【SPONSORED LINKS】


f:id:career-life:20180315142804j:plain

リーダーシップの本質を守破離の語源(序破急)とモデリング心理学で学ぶ!

名もなきキャリアコンサルタントこと敬天愛人です。

 

前回は見龍のお話をさせて頂きまして、

  1. 「模倣する」学(真似)ぶことの大切さ
  2. 「蒔いた種のとおり花が咲く」
  3. アインシュタインにもあった「見龍」の時
  4. 「DQN」暗黒時代編(当時は「チーマー」ですね)

www.careerlife.jp

この4つのことについて実際の経験談を交えながらポイントをお話しました。 

 

今回は見龍をもう少し掘り下げまして、「真のリーダー」になるために

誰から何をどのように学び、どんな危険への備えをして、

自分とどう向き合っていけばいいのか、そして、成長していくのか。

 

リーダーでなくても、中長期的な人生プランやリスクマネジメントなど、

処世術としても一緒に学んでいけたら嬉しく思います。  

易経 陽の巻―夢をもつってどういうこと? (こどもと読む東洋哲学)

易経 陽の巻―夢をもつってどういうこと? (こどもと読む東洋哲学)

 

 

 

誰から何を学ぶのか?

さて、大人に見出された龍が現れる場所は水田とされており、

(龍は水に棲むとされていますから、現れるのは水の中からです)

水神 - Wikipedia(河童、蛇、龍)や滝など、龍を祀る風習は日本でも多く、

水神と田の神は神話の中でも、農耕民族と結びつきが強いとされます。

 

では、田んぼは何が出来るでしょうか?

 

、稲作ですよね。

 

日本人は農耕民族として、古くから稲作を営んでいるので、

この見龍田に在りが、とてもイメージしやすい民族だと思います。

 

田んぼは、食べ物や生き物を生み出し、生成・養育し、

実りとする自然法則(循環)の基盤であり、耕作を学ぶ場所でもあります。

 

いよいよ龍は、潜龍として志を描くという想像の世界から、

見龍となって実践の場に出てきたわけです。

 

春夏秋冬の時の返還に従い、田植えをして、手入れをして、

秋に実りを収穫して、冬は土壌を滋養する・・こういった原理原則、

まり「ものごとの基本」を学ぶときなんです。

 

では、誰に学ぶのでしょうか・・・?

 

「大人を見るに利ろし」

 

そう、

 

あなたを見出してくれた「大人に学びます。

 

「見龍の錯覚」危険な時代だからこそ備える

なぜ「大人に学ぶ」のでしょうか?

これには理由がありまして、「見龍の錯覚」が起きるからです。

 

今までの潜龍は地の底を這う、もがくような下積み人生だったので、

潜龍の時代から見い出された見龍になると、

まさに、自分の見渡す風景や周囲の環境が激変します。

 

皆さんは真っ暗闇から急に、

光あふれる明るいところに出たとして、

目の前の視界がドーン!と開けたら、どんな気分になりますか?

 

そうなんですよ・・・、少しばかり世の中が見えると、

何でも分かった気になりやすいのです(笑)

 

自分の見えている範囲の物凄く狭く小さい世界が、

世の中のすべてなんじゃないか錯覚を起こします。

 

少し基本を覚えただけで、

一気に志を遂げたような気分にもなることもあるでしょう。

 

しかし、うっすらと目を開けたばかり、見えた気になっているものは、

目の前の狭い範囲の世界だけで、客観的に見渡せるわけではないのです。

 

私自身も恥ずかしながら、見龍になるときの段階で一つ、

錯覚を起こした時がありました。

 

錯覚が引き起こす「ノーリスクマネジメント」 

潜龍から見出され、私が日雇い派遣のチーフリーダーとなった後、

その派遣会社からのオファーを断り、

「キャリアで悩む人の役に立ちたい、

どうせならゼロから正社員として成功して見せる」という志を胸に、

在籍している人材派遣会社とは別の会社で、

営業と労務管理の仕事を探し、最初は非常勤として転職しました。

 

今でこそですが、客観的に分析すると、

せっかく成長の機会を提供してくれた会社(今も存在する大手)の

オファーを何故受けなかったのか、

自分の力を試したい気持ちは分かりますが、これは驕りでしたね。

 

それはさておき、

ここから先輩の営業マンから見様見真似で仕事を覚えていくのですが、

順調に成果が出てすぐに正社員となり半年ほどで課長代理に昇進します。

 

部下も2人付きました。(ヒャッハー!!)

 

やっと目の開いたよちよち歩きの分際で、

実績についても驕ってしまう状態になりました(笑)

 

ここで私は見龍として試されていたのかもしれません・・・。

 

しかも、営業先で同席した他の派遣会社の社長に見いだされ、

事業拡大のために事業所を新設するので所長を任せたいという

非常に眩しい「目くらまし」に遭遇します。

 

この時点で勤続1年ほどでした・・・、

年齢は重ねているものの正社員になって日は浅い、

見龍の段階では大人のコピーに徹することが肝要で、

真似る以上のことはしてはいけないのにも関わらず話を承諾しました。

 

まあ、カッコよく言えば引き抜きですが、

身の程知らずで向こう見ず、まだリスクマネジメントが出来ていません。

 

そして、私は仕事のイロハを分かった気、できる気になって、

同じようにやれば成果は出ると錯覚していたのだと思います。

 

私は事業所のリーダーとして転職し、序盤こそ奮闘しますが、

悪条件や負荷が加わると、たちまち暗礁に乗り上げます。

 

更に最悪なことは続きます。

 

日本経済はもとより、派遣業界も超大打撃を被った、

 

リーマン・ショック!!

youtu.be

救世主ケンシロウのような北斗神拳が使えない私では、

このような大きな時代の変革の中で技やオリジナリティを出そうとしても、

見龍の力では歯が立たず、乗り越えることはできないのです。

 

そして、大人がいない、自分がトップで学べない状態、驕った状況では、

それ以上の成果を上げることはできませんでした。

 

そうなんです、ここで私は救世主になれず潜龍に戻ってしまい、

2年後に事業所は閉鎖、本社へ異動という無様な結果となりました。

 

基本の姿勢、型、フォームなど「基と型」が未完成だったわけです。

 

そこから猛省して、更に自己研鑽に励むようになるのですが、

この時、「型」という意味では、世阿弥の奥義に学びました。

 

ものごとの「基と型」は「世阿弥の奥義」

見龍はいわば、世阿弥「守破離」の段階と同じです。 

※正確に言えば世阿弥は風姿花伝で「序破急」と表現しており、

諸説ありますが、「世の中の一切の事象に序破急が存在する」と話している為、

個人的には「物事の順序の基本」という概念で、守破離と同じ解釈で良いと思います。

f:id:career-life:20170708160432j:plain

世阿弥は「守破離」守破離 - Wikipediaの奥義だけでなく、

 

人心の矛盾と調和

「傲慢な人ほど自分を傲慢だとは思っていない、

反対に謙遜な人ほど自分を傲慢だと自己評価している」

 

秘すれば花、秘せねば花なるべからず

「秘めておくからこそ、それがになる。

あからさまに見せてしまったら、もはやではない」

 

ただ、時に用いるをもって花と知るべし

「その時々に応じて最も適切な選択肢を用いることが

「花」と知るべきである」

 

一代一人の相伝なり

「家は家ではない、後継者をもって家となすべきである。

人は人ではない、道理を知る者をもって人となすべきである」

 

このような名言の力で絶望的だった私の心を奮い立たせてくれました。

 

現代心理学の定則であり、私の驕りや勘違いを含めて、

自己評価は常に実相を裏切るということを、

痛烈に教えてくれました。

 

話は戻ります。

 

人生は何度だってやり直せる

「易の三義」を思い出してください。 

www.careerlife.jp

陰が極まれば陽になり、陽が極まれば陰になるのです。

 

見龍でうまく行かなければ、潜龍から出直して、

見龍に耐えうる志と人間性をもう一回養えばいいのです。

 

人はいつだって何度でもやり直せる!

 

転んでも死なない限り何度でも起き上がれる!!

 

私はこのおかげで今まで以上に必死に読書をするようになります。

 

最初はこの閉塞を打開したいという気持ちからでしたが、

人間としてどうあるべきか、どのように生きていくのかを先人たちのもとで、

学び直すチャンスをもらったのです。

 

これが、

陰が極まり陽へと向かい始めるきっかけであり、 

新たな確乎不抜の大志を育むことが出来たのです。

 

「当たり前」が出来る大人を見習う

では、見龍の時に見習うべき大人とはどんな人物なのでしょうか。

 

この大人の定義を易経では、 

「龍徳を備え、正しく時に中るものである。

使う言葉も偽りなく、行動も心が行き届いて過ぎることもない。

自らの中の邪を認め、それを防いで誠心で事に向かい、

世の中をよくしても誇らない。

身に備わった徳は多くの人を感化する。

この大人を見てよく学ぶ見龍には、

将来、ものごとを究め、治める徳が備わる」

と言っています。

 

なんか難しいこと言ってるわけですが、

「正しく時に中る」とは中庸のことです。

 

物事の的を射て、偏りがないことを指しますので、

間単に要約すると「最も適切な行い」と言えます。

 

自らの邪を認めるとは、

自分の中の「邪」を抑制する心と力、「自制心」です。

 

明日やればいいかではなく、

今やっておかなければ事故になるかもしれないといけない大切なことを

見誤らずに一歩踏み出すことはリスクマネジメントでもあります。

 

恐怖や怯え、惰弱を認めて自分をコントロールし、

恐怖心をわきに抱えて乗り越えようとする「勇気」とも言えます。

 

邪を認めてこそ、

正が生きて現れる。

 

でもよく考えると、当たり前のことですね。

 

そうなんです、

 

当たり前のことを、

当たり前に出来る人が大人です。

 

これが師と仰ぐ大人を見極めるための基準であると易経は言っています。

 

皆様の周りには龍徳を備えた方はいますか?

 

そしてあなたが大人を見てよく学ぶなら、

 

貴方自身龍徳を備えた大人となれるのです。

 

モデリング心理学に学び実践する

最後にモデリングというキャリア理論を紹介します。

 

バンデューラ氏の社会的学習理論の中心となる概念に

「モデリングという理論があります。

 

以前、孫悟飯の対セル戦を基にモデリング理論を分かりやすく解説しました。 

www.careerlife.jp

 

「モデリング理論」は、

他者の行動を観察することによって成立する学習のことで、

モデルとなる他者の性別や年齢などの特徴が、本人に似ているほど、

また、モデルに対しての親しみが強いほど、

学習が成立しやすいというキャリア理論です。

 

※これは腹を抱えて笑わずにいられないモデリング失敗例です。

漫才 サンドウィッチマン ファミレス - YouTube

 

4つのキャリアコンサルティング

なお、モデリングの過程は、

  1. 注意過程(多くの情報のうちどの情報に注目して選び取るか)
  2. 保持過程(選択されたモデリング刺激が象徴的な形で記憶にとどめられる過程)
  3. 運動再生過程(象徴的表象を実際の行動に変換する過程)
  4. 動機づけ過程(それまでに修得した行動を実際に遂行するかどうかを決定する過程)

この4つがあります。

 

観察して真似ぶ(学ぶ)という視点で易経の見龍に通じるわけですね。

 

観察した過程をどのように運用していくかを説明した理論ですので、

宜しければ参考にして活用してみて下さい。

[rakuten:book:10598959:detail]

 

おわりに

リーダーシップの本質は、

守破離の語源(序破急)とモデリング心理学で学べ!のまとめです。

  1. 誰から何を学ぶのか?
  2. ものごとの「基と型」は「世阿弥の奥義」
  3. 人生は何度だってやり直せる
  4. 「当たり前」が出来る大人を見習う
  5. モデリング心理学に学び実践する 

この5つのポイントを抑えておき、見龍として自己研鑽することで、

リーダーシップの本質を学び、後進に引き継いでいく下地が出来てきます。 

 

では、どのくらい見龍でいればいいのでしょうか?

 

見龍10,000時間の法則

マルコム・グラッドウェル氏の10000時間の法則というものがあります。 

www.careerlife.jp

ビル・ゲイツ氏、ビートルズ、モーツァルト氏、

日本で言うとイチロー氏などが実践したことで有名ですが、

10,000時間何かに打ち込むと、

世界的に天才と言われるレベルに達するという法則です。

 

人間の成長曲線の法則と関連していると思うのですが、

www.nikkeibp.co.jp

最初は成長度合いが低いのですが、継続して続けることで

積み重ねた時間が増えていくにつれ、

爆発的に成長していく過程を曲線で表しています。

 

私もこれを知ってから、

最低でも5年(1日8時間かける21日×12か月×5年=約10,000時間)は、

継続して同じ仕事を続けるようにしています。

 

さて、次回は見龍として「基本と型」を身に付けた龍(貴方)が

自らの考え方で動き、基本から応用が出来るように変化していく、

「量から質」に変換していく時代、「君子、終日乾乾す」 です。

 

本日もお忙しいところ、

お読みいただきありがとうございましたm(_ _)m

 

後のリーダーとしての体験談、キャリア理論に関する過去記事です、

良かったら読んでみて下さい。  

www.careerlife.jp 

www.careerlife.jp

www.careerlife.jp

 

 

Copyright©2017-2023careerlife All Right reserved