はじめに
名もなきキャリアコンサルタントこと敬天愛人です。
今回は前回の「第8回1級キャリアコンサルティング技能検定
ロープレケース①パート1中編」の続編になります、どうぞご覧ください。
~約20分経過~
CL 46
はい。
CC 46
それで田中さんの方は相談者の方に寄り添いながら
関係構築を重視してと言うか、お話を気持ちを受け止めながら傾聴して 、
気持ちに応答しながら信頼関係を築いた上で
A さんに対して選択肢ですとか情報提供をしたところ
次回の相談を約束したものの面談後に
キャンセルの連絡があったということでしょうかね?
CL 47
ええ。
CC 47
それで面談がキャンセルされてしまったので
今後のより良い支援に向けて方向性というかしっかり支援ができるように
指導を受けたいということで今日はよろしいですかね。
CL 48
あ、はいお願いします。
CC48
ここまでは大丈夫ですか、問題点というか内容というかね。
CL 49
はい。
CC 49
そうしましたら今後のより良い支援に向けてと言うか、
育成的な視点で鑑みまして、
ちょっと一緒に考えていきたいなと思うんですけども、
面談の様子の中でいくつか確認させて頂きたいんですけども、
先ほど振り返って気づかれたとというとこなんですけど、
もしかしたら関係構築の重視のやり方に問題があるんではないかと
おっしゃってましたけども、今振り返ってみてその辺については
どう思いますか、お考えとかあります?
CL 50
心配とか不安な気持ちを受け止めて、
そこを寄り添ってという風なことだったんですけども、
とにかく自己効力感が下がってられるので、今は心配の種ばかりなので
良かったことを振り返っていただいて、肯定的資質に着目して
自己効力感をあげるところをもっと重視した方が良かったかなぁと。
CC50
なるほど、肯定的な要素を重視して
自己効力感をあげるといいんじゃないかなと。
肯定的な要素を挙げると自己肯定感が上がる他に
どんないいことがありますかね。
CL 51
自分自身のスキルだとか強みとかに気づきも、自己理解ですよね。
それで今、あと今の会社に否定的にならずにもっとできることが
あるんじゃないかなと、自分自身に自己理解も進むんじゃないかなと。
CC 51
なるほどそれで自己理解が進むと、例えば田中さんの傾聴ですね。
面談の中で受容・共感だけじゃなくて自己理解や気づきも促せて
肯定的な要素も引き出せるんではないかとというところなんですね。
分かりました、そうしましたら関係構築は、
もしこの面談でそれができたとしたらどうなりましたかね?
CL 52
自身の肯定的資質に気付いていただいて、
もう一歩を踏み出せたんではないかなと気持ちの上でも。
CC 52
A さんがですね。
CL53
そういったことが私今回の面談ではできてなかったのかなと。今思うと。
CC53
なるほど、 できていなかったということですね。
もう1点言ってましたけど、選択肢を増やす先に提示してしまった、
これもちょっと問題として感じでたということなんですけども
この辺については改めて振り返るといかがですか?
CL 54
やはり、今後の今の会社での働き方にご自身、
自己効力感が下がっているのですごくダメ出しをされているんですよね。
CC 54
ああ、会社のですね。
CL 55
会社の方から一方的に同じような仕事はなくなると言われたとか、
そこで十分な相談ができているのかとか、
まだまだ転職も視野に入れたらどうだとか、
そういうこともご自身で気づいていただきたかったのに、
私から誘導的になってしまった。
CC 55
ご自身からね、気づいていただく、
キャリアコンサルタントとして大事な役割ですよね0。
CL 56
それがちょっと誘導的になっちゃったのかなと反省点ですね。
CC56
そういうのは主体的な 何とかって言いますけど?
CL 57
主体的な意思決定。
CC 57
主体的な意思決定の支援ということでしょうかね?
CL 58
はい。
CC 58
はいはい、それがちょっと足りていなかったんではないか
というところなのですね。
CL 59
その主体的なというところに・・・
CC59
それが選択肢の提示に少し影響していたのではないかなというとこでしょうかね。
そうしますと今2点問題が出まして、関係構築に関しては
傾聴の中で自己効力感を上げるための自己理解の気づきを促すとか、
肯定的資質に着目した傾聴ができていなかったんではないかという問題が一つと、
もう一点は選択肢を増やす上で先に提示してしまったということで
これが相談者にもう少し寄り添って主体的な意思決定支援に
繋がるような情報を提供とかそういったものができた方が
良かったのではないかなという問題が一つ、
この二つの問題点の他に何か気になってる点とかって今ありますか?
~約25分経過~
CL 60
お母様が自分は大丈夫という風に言われたという風なことを
投げやりみたいな形で受けとられているんですけども、
そこ をもうちょっと深掘りできるような形で
なぜそういう風に思われたのかという風なことをそこを聞いてなかったですね。
CC60
なるほどお母様への気持ちの深掘りですよね。
どうしてそこまで心配されているのかみたいなところが
ちゃんと傾聴できていなかったんではないかなというところですね。
CL 61
うんうん。
CC 61
わかりました、はい。ではその三つを考えますと
今日せっかく面談に来ていただいたので、
まずこの三つをどう解消していくかということを考えたいと思うんですけど
傾聴の要素として、最初の一番目の関係構築のところの傾聴と、
お母様の深堀できなかった傾聴ってちょっと同じような形なので、
これを1つ傾聴の問題として、それを2点、この傾聴の問題を解消するために
一つレッスンをやっていくことが一つと、後は問題を提示する時に
主体的な意思決定支援とおっしゃってましたけども、
そちらの問題解決に向けて一点一点に絞ってもいいですかね?
CL 62
ええ、そうですね。
CC62
その二つの問題を今日はどちらか、せっかくなので今日は目標として
解消に向けてやっていこうと思うんですけども
どちらからやりたいかなと思います?
CL 63
じゃあ私の関係重視の姿勢が揺らいできているような、
危機感を感じているので傾聴の方からということで やりますか。
CC 63
はい、わかりました。関係構築は相談者との信頼関係を深める上で
とても大事なことですし、揺らいでいるんであれば
揺るぎないようにできるように一緒にやっていければなと思いますので。
そうすれば田中さんが普段の面談で安心して
関係構築できると思いますのでまずそこからやっていこうと思います。
CL 64
ええ、ええ。
CC 64
では、それが今日の目標として関係構築をする上で肯定的な要素、
自己理解を深める、こういったところに関してやっていこうと思います。
ではそれに向けて具体的なレッスンをして行こうと思うんですけど、
傾聴いわゆる関係構築ですね、先ほど言った傾聴ですとか
色々な要素があると思うんですけど、まず今回の関係構築自己理解、
肯定的な資質を捉えるとおっしゃいましたけどもそれについて
どう いうスキルアップ、もしくはどういったことをやっていたら
田中さんはよろしいと思います?まずどんなことが必要ですかね。
CL 65
う~ん、やはりですね、すごく自己効力感が下がっている方には
気づいていただくためにはまず自己効力感を上げて
という風なことが今思うんですね。
CC65
自己効力感ですね。
CL 66
はい。
CC 66
なぜ自己効力感を上げるのが大事なのか分かりますか?
CL 67
それはご自身やはり前向きに気づいていただくために、
良かった頃それから自分の良さということを
今見失っていることを見えるように見える化していただく、
気づいていただくために。
CC 67
自分の良さに気づいていただくことですね。
非常によく分かってらっしゃると思います。
自分の良さに気づいていただく支援ですよね。
CL 68
ええ、ええ。
CC 68
具体的には自分の良さに気づいていただく支援というのは
普段はどういったことをやりますか?
CL69
やはりこの方ですと25年目ですね、長きにわたって培ってこられた
強みってありますよね。そういったものが見えなくなっている
というのが要因だと思うので。
CC 69
そうですね、はい。
CL 70
それから25年あったら色々なことがありますよね。
仕事の楽しかった時代、それからやりがいを持って進めていた時代、
そういった肯定的な資質というのを振り返って
確認していただくというのはすごく重要だなという風に。
CC70
いいですね、そうすると今考えると A さんには
どんな強みの確認をすればよかったですかね?
ピピピピピ・・・。
ここで時間切れとなりました。
おわりに
次回は、「第8回1級キャリアコンサルティング技能検定
実技面接ロープレケース①パート1 口頭試問編」へ続きます。
本日もお忙しいところ、
お読みいただきありがとうございましたm(_ _)m
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