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第4回キャリアコンサルティング技能検定1級【論述試験】必須問題解答例②

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はじめに

名もなきキャリアコンサルタントこと敬天愛人です。 

 

前回、「【需給調整機関分野】第7回キャリコン1級

論述試験 選択問題解答例①の記事を書きまして、    

www.careerlife.jp

今回は、第4回1級キャリアコンサルティング技能検定の

論述試験対策 必須問題解答例の第二弾を掲載して行きます。 

 

自分としては回答内容を振り返りながら質を上げていく作業で、

ポイントやキーワードを押さえているかなどの確認をして、

より良い事例指導のために必要な要素を研鑽して行きたいと思います。 

 

何度も何度もチャレンジして、解いて解いて解きまくると、

色々な気付きもあって専門家としての見地が深まるはずです!

 

第4回1級キャリコン論述試験/事例1:【必須問題(全員解答)】

次の文章は、

事例相談者(キャリア・コンサルタント:女性40歳、相談歴1年)が

事例指導を受けるためにまとめた事例である。

この事例を読み、以下の問いに答えなさい。

解答は指定された解答用紙(必須問題)に記述すること。

リンク先:キャリアコンサルティング技能検定HP

過去問題|国家検定キャリアコンサルティング技能検定

https://www.career-kentei.org/download/2014_4th_grade1jitsugi.pdf

問1 

この相談者Aについて、どのような問題があるか。

あなたの考えをその根拠を含めて記述せよ(15点)

  

クライエントの問題点を問う問題と言えますので、

来談経緯と面接経過を踏まえた、

あなたのキャリアコンサルティング能力が試されています。

 

しかもこれは1級試験、指導者としての力量が試されているわけですから、

それ相応の解答方法・書き方があるということですね。

 

問1解答例

相談者は食品メーカーに勤務して長い間、営業を担当してきたが

子会社への出向を伝えられ気持ちの整理がつかず来談した。

➀子会社への出向は理解できなくもないが「詳しいことはよく分かっていない」

「転籍がどういうものか分からない」の発言から仕事理解不足である。

➁2人の子供の進路状況や働き方の計画性など中長期的キャリアプランが欠如。

➂「上司にも聞きづらい」の発言から職場内での情報収集不足である。

④「妻にまだ話していません」の発言を鑑みても

周囲とのコミュニケーション不足の問題がある。

(229文字/1行当たり45文字)

 

【前回の回答】

相談者は食品メーカーに長く勤務しているが、

今回子会社への出向が転機となり、「ショック」で気持ちの整理が出来ず、

今後の働き方について不安がありどうしたらよいか分からず悩んでいる。

相談者は出向の話がトランジションとなり、信頼を得てきたこと、

これからの不安など環境要因にとらわれ、自己資源が整理出来ていない。

「上司に言われてショック」という発言から、

年齢による出向のタイミングなどキャリアルートの仕事理解不足。

「妻に話していない」「上司にも聞きづらい」ことから

社内外での情報収集が出来ていないためコミュニケーション不足が問題。

子供の進路状況を把握しておらず妻への相談・サポートを

得られていない様子から一人で抱え込む心理傾向がある。

33年勤続しているが会社の人事制度、出向転籍について

同僚・先輩社員からの情報収集不足も問題。

(358文字/1行当たり71文字)

 

【気付いたことや修正点】

まずキャリアコンサルティングの視点を試されているわけであるから、

CL視点の問題把握とCC視点の問題把握について適切な解答が求められます。

 

下線部分が相談者が訴えた主訴の部分で、相談者の主訴を捉えるということは

今回の面談において相談者が最も訴えたいことを把握する必要があります。

 

そもそも何で相談に来たのかを突き詰めて要約する作業です。

 

二回目の方が端的にあっさりとした要約で

比較的まとまっているような気がしますが・・・。

 

問1の行数は5行、私の文字の大きさで実際の答案を考えると

1行につき45~50文字前後は記入できる計算ですので、

250文字くらいの文章におさめないといけないわけです。

 

ちなみに今回の答案は229文字、前回の答案は358文字、

前回はブログとして見て頂くことも考慮して少し盛った内容ですが、

それにしても、ちょっとボリュームがありますね~。

採点者が読みやすいのは今回のボリュームくらい、

大体、主訴が上の1行から1行半におさまるイメージでしょうか。

 

相談者視点の問題把握(CL視点)

相談者視点の問題把握の結びに関しては、

「気持ちの整理がつかず来談した」で終わっていますが、

「気持ちの整理がつかずどうしていいのか分からなくなっている」

の方が適切でしょうかね、整理がつかないからどうなっているか、と。

あとは「長い間、営業を担当してきた」

「長い間、自分なりに一生懸命やってきた」の方がいいかな。

「33年間も頑張ってやってきたのに、やっぱり出向で更に転籍かよ!?」

という心情が相談者の本音でしょうし。

 

そう考えると、今までの経験を今後に生かす視点や姿勢は欠けており、

出向や転籍にやりがい(興味・関心)を見いだせていないという点は

相談者の根本的な問題だと思うので、

自己理解不足という形で捉えられる気もします。

 

相談者の気付いていない問題把握(CC視点)

私は基本的にキャリアコンサルティングプロセス(自己理解・仕事理解等)で、

キャリアコンサルタント視点の問題把握を記入していくことに

今回から思い切って統一することにしました。

 

シュロスバーグ氏のトランジション理論や

ロジャーズ氏の来談者中心アプローチなどの理論で問題把握も可能ですが、

1級検定の細目や必要とされる要件を分析する限り、

最もオーソドックス且つ基本に忠実なアプローチで、

一貫性を持って解答していくを意識した方が

得点が伸びる気がしましたので、このように方向性を決めました。

 

実際にこういった基本通りの解答で、70点台後半を得点した方の存在を

知ったこともあり、他の理論で高得点の事例を聞いたこともありませんし、

今のところはこの戦略で論述試験に臨む予定です。

 

今回の解答内容については、自己理解不足が漏れた可能性は課題ですが、

相談者の逐語録から「」で引用して根拠を述べていますし、

〇〇不足と分かりやすく記入され、4つ、CC視点の問題把握が

できているので、解答の質としては概ねOKではないでしょうか。

 

問2

この事例相談者の相談者Aへの対応について、

どのような問題があるか。あなたの考えを記述せよ。(15点)

 

問2解答例

事実確認ばかりで気持ちの整理が出来ていない相談者に対して

感情への応答をしておらず、傾聴による信頼関係の構築が出来ていない為、

相談者の問題の核心が捉えらていない。

相談者の転籍について仕事理解を促す前に、推測に基づいた意見の提示で

相談者の不安を増長させ、CC視点の問題の共有化が出来ていない。

目標の共有化がないまま、出向・転籍について調べるという一方的な

情報提供をしており、不適切な方策を提案していることは問題である。

所感の「気持ちに寄り添い」発言から自己のアプローチを客観的に

評価できておらず、勝手に面談記録を参考にしている点は個人情報保護や

倫理規定にも問題があると考えられる。

(287文字/1行当たり48文字)

 

【前回の解答】

所感から「気持ちに寄り添い」と書かれているが「信頼感を得てきた」

思いを受け止めておらず出向を告げられショックを受けて

相談者の気持ちが整理できない感情についても応答していないと思われる。

傾聴不足によりラポールの形成、リレーションが不十分なため

問題評価から目標共有のステップが踏めていないため、

適切なアドバイスが出来ておらず、「前向きに受け止めようとしている」

という希望的観測で気持ちの整理がつかない相談者に

コミットメントしていない方策を明日までに情報提供しようとする

CC視点の価値観に問題がある。

面談終了後に先輩CCの面談記録を無断で参考にしている可能性があり

倫理的視点も欠けている可能性がある。

(295文字/1行当たり49文字)

 

問2の解答を添削した結果

事実確認ばかりで気持ちへの応答が浅いため、傾聴が不十分となり

相談者の問題の核心が捉えられていない。

相談者の仕事理解を促す問いかけが出来ておらず

意思決定に必要な出向・転籍の情報収集や妻とのコミュニケーションの

必要性に気付きを促していない。

新しい会社の就業規則や明日の来談を推測に基づいた意見の提示や

目標の共有化が無いまま進めているため、

相談者の主体的なキャリア形成支援が出来ていない。

先輩の面談記録を断りなく閲覧し、内容を説明しようとしていることは、

個人情報保護義務違反や倫理規定に抵触する恐れがある。

(254文字/1行当たり42文字)

 

添削する上で気を付けたのは、例えば、

「事実確認ばかりで気持ちの整理が出来ていない相談者に対して

感情への応答をしておらず」

「事実確認ばかりで気持ちへの応答が浅いため」

と、無駄を削り要点のみを書くことであったり、

 

「相談者の転籍について仕事理解を促す前に、推測に基づいた意見の提示で

相談者の不安を増長させ、CC視点の問題の共有化が出来ていない。」

「相談者の仕事理解を促す問いかけが出来ておらず

意思決定に必要な出向・転籍の情報収集や妻とのコミュニケーションの

必要性に気付きを促していない。」

と、どうしてCC視点の問題共有が出来なかったのか、

目標の共有化をするためには何が足りなかったのかを記入しました。

 

特に、その後に添削した部分である

「新しい会社の就業規則や明日の来談を推測に基づいた意見の提示や

目標の共有化が無いまま進めているため、

相談者の主体的なキャリア形成支援が出来ていない。」

の文章は、キャリアコンサルタントの根本的な役割である

相談者の主体的な意思決定やキャリア形成支援者という立場についての

問題を把握することは重要な解答の要素であると思います。

把握した問題内容もまとまり、ぎゅっと引き締まる感じがしますね。

 

問3

あなたが、この事例相談者の立場なら相談者Aに対して

どのように対応するか。あなたの考えを記述せよ。

 

問3解答例

相談者の会社への思いを受容・共感し、関係構築をした上で

相談者が気付いていない仕事理解などのCL視点の問題を共有し、

CC視点で捉えた他の問題点と合わせて明確化してから

意思決定支援プロセスに進む。

目標設定でターゲットを一緒に確認出来たら、出向・転籍の利点を共有し、

適切なアクションプランを改めて一緒に検討する。

 

➀今までの会社人生を労い、出向への不安を傾聴しながら

出向と転籍について確認する必要性に気付きを促し仕事理解を深める。

➁お子さんの状況や出向・転籍後の未来を共有し、

中長期のライフキャリアプランについて検討する。

➂今後の働き方について上司や同僚・先輩社員・人事部から情報収集できるよう

気付きを促し、奥様に相談できていないコミュニケーション不足の問題と

合わせて相談するメリットデメリットについても考えて頂く。

④相談者が自ら問題と直面出来ない思考特性や相談しづらい性格傾向を解消し

気持ちの整理をして適切な意思決定ができるように支援していく。

(418文字/1行当たり52文字)

 

【前回の解答】

【目標】

ショックを受けて気持ちの整理ができていない相談者の気持ちを丁寧に傾聴し、

自己資源(リソース)を4S点検で整理する。

相談者が気付いていない自己理解・職業理解を深めるリレーションを行い、

コミュニケーション不足を解消するため目標共有をして

冷静かつ主体的な意思決定を支援する。

一方で、出向・転籍、ライフキャリアプランなど中長期的な視点で情報提供を行う。

【方策】

  1. 「信頼を得てきた」思いを受容し、「ショック」を受けた思いに共感しラポールを形成する。
  2. 33年間頑張ってきたことを労い、褒めることで自己肯定感を高める。
  3. 出向した人や上司から情報を得る必要性に気付きを促し、会社のキャリアルートを確認する。
  4. どうして妻に相談していないのかを確認し、家族会議の必要性やサポートを得るきっかけを促す。
  5. 中長期的なライフキャリアプラン・マネープランを相談者と一緒にシート表を作成して可視化する
  6. 先輩のキャリアコンサルタントにアドバイスを求めて、了承を得たうえで面談記録から相談者に参考になりそうな情報を用意し、相談者と次回の相談日程を相談、コミットメントした上で提供する。

(472文字/1行当たり60文字程度) 

 

問3解答を改めて添削した結果

【目標部分】

相談者の会社への思いを受容・共感し話を丁寧に受けとめて

関係構築をした深めた上で、相談者が気付いていない仕事理解などの

CL視点の問題を共有し、正確に把握する。

CC視点で捉えた他の問題点と合わせて明確化してから

意思決定支援プロセスに進む。目標や方策の合意を得て

目標設定でターゲットを一緒に確認出来たら、

出向・転籍の利点を共有し、適切なアクションプランを改めて一緒に検討する

後の働き方について主体的に意思決定できるように支援していく。

 

【方策部分】

振返っても全体的には的をえた解答になっているので、

キャリアコンサルティングプロセスの問題点が2つ入っている文章を

分けて書き直しすことで分かりやすくまとまってきました。

問題点を列挙したら、最後はやはりまとめの一文を入れておくと

良い感じで一貫性を保ったままの内容で終了できると思います。 

 

おわりに 

さて、【【必須問題(全員解答)】第4回キャリコン1級

論述試験 解答例② は如何でしたか。

今回の解答タイムは59分でした!

 

う~ん、改めてじっくり分析すると結構ムダなことを書いていたり、

文章表現のクセも見受けられますので、指導レベルのキャリコンとして、

専門家の見地に相応しいキャリア用語の使い方や、

事例に即して問題解決のプロセスを確認していく、読み取るインプット力と

適切に吐き出すアウトプット力が重要になってきますね!

 

これは11月14日に書いた記事なのですが、これが公開される頃には

どこまでレベルアップ出来ているのか、自らの成長率を計測しながら

楽しみながら、引き続き自己研鑽に励みたいと思います!! 

 

 

本日もお忙しいところ、

お読みいただきありがとうございました。

 

2級の勉強方法はこちらを参考にして下さい(*´ω`*)

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