第33回2級実技面接合格テキスト「ケース①環境要因インターンシップ」口頭試問編
名もなきキャリアコンサルタントこと、1級キャリアコンサルティング技能士の敬天愛仁(福島)です。
皆さま、キャリコン2級の試験対策状況はいかがでしょうか?
これからスタートダッシュする方、継続的に自らの実践力を高めてきた方、相談者様のために新たなチャレンジ・・スーパービジョンを受けて自己研鑽に励んできた方、皆さまとのご縁に感謝しつつ・・・2級キャリコン技能検定最大の試練であります実技面接対策に対応した情報提供を行いたいと思います!
今回は第33回対応版「CLF合格メソッドⅡとⅢ」実技試験対策のテキストから、有料で販売中の内容をお届けしますよ~٩( ''ω'' )و
合格テキストのお申し込みはこちらから▶キャリコン試験対策テキスト【お申込みフォーム】
では、早速、第33回キャリアコンサルティング技能検定2級のケース①オリジナル逐語録をご紹介していきますので是非、ご覧ください。
※キャリアコンサルティング技能検定は協議会からの注意事項で配布ケース内容を公表することが難しくなってきたため、やむなく掲載時期を遅らせていますm(_ _)m
今回のケース①の相談者はインターンシップ後の就活に悩む21歳女性です。
新卒の方への支援になりますが、まだまだキャリアデザインなどが描けていないケースも多く、自己理解不足・仕事理解不足・キャリアプラン不足など、キャリアコンサルティングとしては基本的なカテゴリーとも言える相談事例かもしれません。
では、口頭試問 編です!
行ってみましょーう!
仮想ロールプレイ逐語録
◆ケース1 相談者 サタケさん 21歳
SIK:試験官
CC:キャリアコンサルタント
SIK1
●●さん、お疲れ様でした。
いくつか質問していきますのでお答えください。
CC1
はい、宜しくお願い致します。
SIK2
この相談者の相談したい問題点とCCとして考える問題点は何ですか。
CC2
はい、この相談者の相談したい問題点ですね。
相談者は進学へのポジティブ思いはあるものの、インターンシップ選考に落ちたことで進学しないと内定は厳しいとネガティブになっており、母や指導教員からの助言は就職を促すように聞こえて混乱してしまい、どうしていいか分からなくなったことが問題だと考えます。
また、第一志望の会社をきちんと選定できている一方で、何とか就職をしたいという強い興味やお気持ちがこだわりになっていて、第二志望のインターンシップや他社の情報などもピンとこない状況で、進路選択において悩んでおられるのだと思います。
A社に本当に就職できる可能性はあるのか、進学するとなったら両親の理解を得られるのかという心配が相談者の本音部分ではと捉えました。
CCとして考える問題点ですが、相談者は夏季インターンシップから企業選定などインターンシップの準備を進めてきた一方、大学卒業後の就職と大学院卒業後の見通しやキャリアプランニングは不明確であり、選択肢についてもリスクマネジメントや意思決定の材料が不足しております。
第一志望の会社を優先したい思いを尊重しますが、修士卒だからといって希望通り就職できるとは限りませんので、安定した職業生活設計を描いていただくためにも、思い込みやこだわりにとらわれ過ぎず視野を広げ、両方の選択肢を予測して状況や思いを整理し、後悔の無い主体的な意思決定ができるよう方向性や進め方を明確化して絞りながら、具体的なアクションプランを一緒に検討していくことが相談者の真の問題解決に繋がると考えております。
SIK3
では今のロールプレイで良かった点、悪かった点を言ってください。
CC3
良かった点、悪かった点ですね。
良かった点ですが、面談初期は相談者の第一志望であるA社への思いを丁寧に傾聴し、どうしていいのか分からない不安に寄り添いながらラポール形成できた点です。
お気持ちや感情を大切にしながらお母様のご意見の受け止め方など環境要因への配慮を傾聴し、興味や関心を引き出すことで相談者の思考の背景と内的準拠枠に潜む問題を共有できたと思います。
相談者はA社に行きたい強い願望があるので、実現のために必要な阻害要因である選択肢の精査について一緒に問題点を整理しながら展望を引き出し、相談者自身の学びが生かせるようなアプローチで行動計画へ繋げられるような支援が出来たところも良かったと思います。
悪かった点は、相談者が大学3年生ということでキャリア意識の水準を把握することに時間を要してしまい、面談中期で比較検討や情報提供の助言など少し教示的な言語表現が多くなってしまった点です。
限られた時間の中でも意思決定支援プロセスである予測や評価、メリット・デメリットの吟味を行いましたが、就活のスケジュール管理の支援や目標の適切な範囲の設定、具体的な方策のマネジメント、心理的サポートであるご家族(父親)や友人、他の指導教員とのコミュニケーションの必要性を考えてもらう時間も取れれば良かったと反省しています。
今後も可能な限り、相談者が主体的に考える問いかけを工夫していきたいです。
SIK4
悪かった点について今後どのような自己研鑽を考えていますか。
CC4
悪かった点について今後どのような自己研鑽を考えているかですね。
今後もキャリア系の専門職(教育機関分野)のネットワークで学習共有を行い、スーパービジョンなど第三者の客観的な評価をいただきながらリフレクションを実施して、傾聴技法や面談構成力スキルアップ、意思決定支援プロセスを踏まえた合意形成のアプローチなどスキル強化していきたいです。
職場の同僚間で問題共有や具体的展開の方法についても理論的根拠を意識して意見交換を行い、組織全体に資するようなアカデミックな知識の習得にも励みます。
今回合格することが出来ましたら、多方面で活躍するキャリアコンサルタントとの交流やCC協議会の継続学習セミナーなど、定期的に行われているセミナーにも積極的に参加したいですし、主体的に考えていただく問いかけの工夫や目標・方策へのプロセスなど、もっと自然に適切に展開して・・相談者に貢献できるような勉強と自己研鑽を継続したいと考えております。
SIK5
そうですか、本日はお疲れ様でした。
CC5
はい、本日はありがとうございました。失礼致します。
おわりに
さて、「第33回2級実技面接合格テキスト「ケース①環境要因インターンシップ」口頭試問編は如何でしたでしょうか?
私自身、企業の採用担当として新卒応募者とリクナビなどからの応募やり取りから採用まで対応していましたし、大学の就職支援担当やキャリアセンターと学生情報を共有した実務経験もきちんとありますので参考になれば幸いです。
また、企業の顔である人事担当リーダー職を任されていたこともあり、入社間もない従業員との関係構築や、入社前研修、きめ細かなフォローが大切な点も良く理解しているつもりですので、人事・採用の職務経験も踏まえてテキストを作成しております。
テキストを作成する際にはかなりの情報収集を行った上でそれぞれテーマに合わせて逐語録を考えるわけですが、このような労力や時間を惜しむ方は是非、合格テキストを活用してください。(´▽`*)
特に逐語録の中盤から後半部分については、問いかけのバリエーション(語彙)や
話の流れをイメージすることに大変役立つと思います。
※最近の受講生からは語彙不足で言葉の引き出しがほしい・・・というお話をよく耳にしますので実践的スキルの一つとして役立てていただきたいです。
口頭試問も分かりやすく答えやすく覚えやすいよう、ポイントを押さえてまとめておりますし、他のケースについても仮想逐語録の掲載をしていきますので、 興味のある方は引き続きご覧いただき、試験対策にお役立ていただければ幸いです。
合格のゴールまで一緒に走り抜けましょう!!
本日もお忙しいところ、お読みいただきありがとうございましたm(_ _)m
2級の勉強方法はこちらが参考になります!
2級キャリコンの教科書 カテゴリーの記事一覧 - キャリアコンサルティング技能検定 個別&出張レッスン合格講座
2級試験の結果分析はこちらです!
キャリコン技能検定 合格発表結果分析 カテゴリーの記事一覧 - キャリアコンサルティング技能検定 個別&出張レッスン合格講座
テキスト好評発売中です!
キャリコン1級&2級テキスト販売中 カテゴリーの記事一覧 - キャリアコンサルティング技能検定 個別&出張レッスン合格講座