【1級技能士が実演】第29回キャリコン2級検定 配布ケース⑤
名もなきキャリアコンサルタントこと1級キャリアコンサルティング技能士の敬天愛仁(福島)です。
今回は試験対策の参考にして頂くため、私がキャリアコンサルタント役で、第29回ケース⑤の音声を録音して逐語録にまとめました。
最近は年間50名ほどの企業支援キャリアコンサルティングも行ってますので、私自身もキャリコンスキルが錆びつないよう、受講生と同じように逐語録を起こして自己研鑽を継続しております!
当然、合格している私のロールプレイはこのサイトに訪問して頂く方の参考になるかと思いますし、一緒に2級に求められる技術の再確認をしながら、自己研鑽へお役立て頂ければ幸いです。
➡高得点を目指す方はこちらの合格体験記も参考にしてみて下さい!
こんな形で今回の記事も、皆様の合格に向けて少しでもお役に立てば幸いです。
ちなみに!
資格という字は、無理に他から調達する事のない手持ちの財貨、「もとで」・「資金」を意味する「資」と、「いたる」、「地位」、「法則」を意味する「格」という漢字で成り立っています。
無理せず自然に合格出来るレベルへ至るため、一緒に頑張っていきましょう!
※ロープレ内容につきましては、試験と全く同条件の表示はできませんので、基本情報等は変更しておりますが、キャリアコンサルティングスキルの確認という視点であれば、それほど違和感はないかと思います。
試験を受けない方でも相談を受けた時やコミュニケーションなどに役立つスキルですから参考にして下さい。
では、行ってみましょ~う!!
相談事例
◆ケース5 木村さん
相談者(以下CLと表記)
キャリアコンサルタント(以下CCと表記)
0:00
CC 初めましてCCの福島と申します。よろしくお願いします。
CL木村と申します。
0:09
CC木村さんですね。今日はお越しいただきましてありがとうございます。
(はい)うん、寒い中大丈夫でした?
0:12
CL 何とか、はい、大丈夫です。ありがとうございます。
0:15
CC 時間の説明ですとか守秘義務の方はご理解できました?
CL はい、ありがとうございます。
0:31
CC はい、うん、今14時20分くらいなので、14時40分ぐらいですね、できる限りお話を伺いたいと思いますので、何でも遠慮なくお申し付けください。
はい。では木村さん早速ですが今日はどんなご相談でしょうか?
0:35
CL はい私、機械の専門商社でしばらく人事労務の仕事に携わってきておりまして、(はい。)先月、会社から社内業務の一部について、外部委託を進めるということになりまして。
0:50
CC 外部委託。
0:51
CL はい。
人事労務の一部もその対象に入っているって話があったんですね。はい。うん。自分が担当する業務が外部委託されると、今後の業務は一体どうなるのか、自分は異動になるんじゃないかなとか考えると・・とても不安に思っておりまして、はい、この先も人事労務の仕事を継続したいと考えているために、転職って視野もですね・・選択肢も含めて相談したくてお伺いしました。
1:19
CC そうですか。
お悩みのところ、お越しいただいてありがとうございます。
(はい)
そうしましたら今聞いたお話をですね、少し私なりに解釈させて伝えてもよろしいですか。
1:29
CL はい。
1:30
CC 木村さんは今、人事労務のお仕事をされていて、その中でお仕事が外部委託になると一部ですね・・ということで自分の仕事がなくなるのではないかと、(はい)異動になるのではないかと、(はい)ご不安に感じていると、とても不安だと思ってらっしゃるんですね。
1:53
CL はい
1:54
CC 仕事の方はやっぱり人事労務を継続したいお気持ちがあるということで、場合によっては転職を考えてるという解釈でよろしいんでしょうか?
2:01
CL あ、そうです、はい。
2:02
CC (なるほど)
2:04
CL 具体的に決めてる、考えてるというわけじゃないんですけど、うん、そこも含めていろんなこと考えておきたいなというふうに思います。
2:13
CC 転職については具体的に考えてるわけではないけど、選択肢として持ちたいってことですかね。
2:18
CL そうですね、はい。状況によりけりなので。
2:22
CC 状況によりけり・・。
2:23
CL 状況によっては、いざという時に受けるようにしておきたいと思います。
2:28
CC いざという時っていうのはもしかしたら異動になった時とか、人事労務が続けられない場合ですね。
2:34
CL そうですね。
2:35
CC うん、なるほどね。
実際に転職については、いざという時とおっしゃってましたけど、転職への本気度というか、いざ転職になったら転職したいって思います?
2:52
CL すごく悩むと思います。
CC うん。どういった点が悩まれるポイントですか。
2:59
CL やっぱり悩むっていうところが・・
やはり人事労務の今やっている仕事を続けたいという思いが結構あるというか、まぁ正直、他は何もできないかなっていう風な、正直なとこあるんですね。
私この会社、機械専門商社なんですけども、はい・・入社してもう30年なんですね。
3:22
CC 30年ですね。
3:23
CL なんか本当に他の部署にたまたまそう異動する機会もなく、うん、でもずっと業務内容は変わっていったものの、人事労務しかやってないんで、外の世界を知らない・・他の業務を知らないというね。そういう状態なんですよね。
3:42
CC うん。ああ。木村さんは人事労務をずっとね、やってこられて。
外の世界を知らないんじゃないかと思われているということですね。
外の世界っていうのは労働市場とか転職市場という意味ですか?
3:59
CL 今言ったのは、例えば異動になった場合であっても、はい。
営業になったとか・・もう、営業だったらましてや外に出るじゃないですか・・まさにお客様の前に。
4:12
CC 出ますね、はいお客さんの・・顧客ね、行きますよね。
4:16
CL うん。社内でいろんな外部のね、お客様との電話ぐらいはありますけれども、あの交渉とかそれはちょっと苦手なんですよね。
4:28
CC あぁ、交渉ね。そうですか。交渉が苦手だから営業はちょっとなって感じですね。
4:33
CL うんそれとやっぱり、うん、ちょっと自分の仕事じゃないような気がするんですね。
4:40
CC なるほど。
4:40
CL やりたい仕事を・・やりたくない仕事かもしれないです一番。
4:44
CC 率直にありがとうございます。営業もあんまりやりたくない仕事の部類に入るのですね、はい。業種としてね、他にやりたくない仕事ってありますか。
4:54
CL 他にやりたくない仕事? やっぱり未経験の仕事って、うん。もう52なんですよ私。
5:03
CC そうですか。うん。
5:04
CL 私うん。なんかこう、1から教えてもらって覚えていくっていうのはちょっと抵抗もありますね。
5:19
CC そうですね。ずっと人事労務だったわけですよね。うん。抵抗があると、やっぱり1から覚えるのはちょっと抵抗があるんですね。
5:27
CL はい。
5:30
CC 他にはどうですか。抵抗以外に何かやりたくない動機というか理由はありますか。
5:36
CL あるとしたらそこは何とかなるかなと思うんですけど、ちょっと両親ももう82歳、84歳と高齢になっておりますので、そこら辺も、うん、母とかが要介護1になってるし、時間的な問題もちょっとありますね。
5:56
CC そうですね。時間的な問題というのは何でしょうか?やっぱり無理な残業ができない。時間外勤務ができないという事ですね。
6:07
CL そうですね。全くできないわけじゃないんですけど前もってわかってれば対策できるんすけど、営業さんの様子を見てると、突発的なこととか結構あって皆さん急な呼び出しがあったりとかで動いてらっしゃるので、それはちょっとできないし、あと例えば営業事務とかになってもその営業さんにくっついて行動するんで・・
6:29
CC あぁ、そうか、同行営業とかありますもんね
6:31
CL ちょっとそれは無理かなっていうふうに、うん。条件的に感じてますね。
6:39
CC 時間外勤務はちょっと営業とかなると難しいかなと。
6:42
CL はい。
やりたくない仕事でもあるし。家庭事情もあってそれはできないかなっていう感じですかね。
7:00
CC 家庭でその、お母様のね、介護もありますし、ライフキャリアでを木村さん大事にしたいという気持ちもあるんですか。
7:10
CL はい、そうですね、あの大事にしたいというか大事にせざるを得ないというか、私、独身で親と一緒に暮らしてるんで私にかかってるんですよ全て、うん。そういうのはちょっとありますね。
7:25
CC そうするとご苦労なんかも多いですか。
CL そうですね。たまには、まぁ、そういうときにはですね、突発でお休みいただくこともありますしね。
7:38
CC 確かに何かあれば、面倒見なきゃいけない場面も多いかなと思いますので、本当にお疲れ様です。
7:45
CL いいえ。
7:46
CC わかりました。そうすると営業、例えば異動になると営業の仕事はちょっとやりたくないというのと、抵抗感に関しては仕事に対してもあるし1から覚えれば・・スキル面ですよね、能力的にこれからできるんじゃないか、できないんじゃないかとか、適応できないんじゃないかとか・・そういう不安もあるでしょうし、一方でご家族の事情もあるしってことですね。
時間的にも時間外があると厳しいかなと少しはできるけどって感じですね。
うん。これがじゃぁ木村さんの今やりたくないこと。
8:18
CL はい。そうですね、ええ。
8:21
CC ありがとうございます。はい。
木村さんは今やりたいこと、お仕事とか、こういうライフデザイン、キャリアデザイン、キャリアプランというのかな。どういうことを今後やっていきたいんですか。
8:34
CL もしも、会社の方で外部委託を進めるということがなければですね・・定年まで、一応60までが定年なので、うん。その後、延長雇用もあって、ほぼその部署でいけるんじゃないかなということもあり、このまま人事労務のところでキャリアを、まぁキャリアというか社内のことなんで、そこで穏やかに仕事をやっていければいいかなと思ってます。
CC 定年再雇用は65、70まで働きたいですか。
9:01
CL 今は70まで展望はちょっとないですね。ちょっとそこまでもつかなっていう自分が思っていて、まずは65まではと思ってますけど。年金のこともあるんで・・
9:19
CC はい、ですよね。そうすると13年間は今の会社で勤務できるといいなと。
9:28
CL そうですね、数えたそうですね・・13年、13年ですね。はい。
9:31
CC ですかね・・そういうお気持ちかなと。それが木村さんにとって大切にしたいキャリアプラン、実現したいキャリアプランなんですか。
9:43
CL 実現したいキャリアプラン・・うーん、あんまりそこまで考えたことはなかったですね正直、うん。
ただ目の前のことを、あの働きやすい職場なんですよ今の職場環境もいいし。
9:56
CC福島 環境いいんですね。
9:57
CL 古い昭和な雰囲気の会社なんですね。機械の専門商社ということで。
10:03
CC福島 良いじゃないですか。雰囲気いいのですね。
10:05
CL はい、なんか。居心地のいいところで、できる仕事をしちゃんとやってればお給料も入ってくるし、安定的にやれれば、それ以上のことは望まないっていうのは正直あります。
CC福島 なるほどね。ありがとうございます。お仕事の職場の雰囲気も良くて労働環境がいいと。
10:23
CL そうですね
10:24
CC福島 待遇なんかも特に問題なくというか?
10:26
CL はい、そうですね
10:27
CC福島 継続もあるし、安定して働けるし、定年まで65歳まで働けると自分にとってはいい人生かなと
CL そうですね。
10:40
CC福島 はい、すごくね、いいことですよね。うん、そう思うのが一番人生としては満足度も高いと思いますので、うん。少し木村さんのことがわなかったかなと思います。はい。そうしましたら、今木村さんが一番悩んでることってなんなんですか。
11:01
CL 今悩んでること、はい。ちょっと不安っていうんですかね。悩んでるというとやっぱり今後、外部委託される業務にもよるとは思うんですけれども、自分が今まですね、ずっと勤務していてやってきた仕事っていうのは結果的にはなくなっていくのが・・。一部外部委託ということ、はい。やりたかった仕事もなくなっていく、うん、うん。ていうのは一番ちょっと、うん、今後について不安になるところですかね。
11:48
CC福島 やりたかった仕事がなくなっていくことが不安なんですか。
11:52
CL そうですね。そしてやっぱりもしかしたら・・ずっとこれこれまでもですね、結構、業務効率化っていうのを会社がじわじわと進めてきていたということもあって
12:05
CC福島 あぁ効率化ですね
12:07
CL はい、はい、人事なんである程度のこと・・少し動きとかは私あんまりその異動に関してあんまり関わってないんですけども、見てるとちょっと人員整理とかそういう話に出てくるんじゃないかなとかいう思いもあって、うん。
CC福島 なるほど。
12:24
CL そうすると、いきなりちょっと・・もう本当に転職って話が出てくるんで、そこがやっぱりあんまり積極的に考えていない転職が目の前に考えなきゃいけない状況になると思いますが、うん。いろんな不安でちょっとすいません・・何が一番問題なのか自分でわからないです。
12:50
CC福島 ありがとうございます。はい、そういったご不安な点があると。やっぱり人事労務の仕事は継続できない、その仕事が効率化がどんどん進んでいて、今後なくなってですね、自分の居場所がなくなるような感じが疎外感じゃないな・・絶望感というか、寂しいのかな、つらいのかな、どういう気持ちですか
13:13
CL うん。うん。寂しい?かも。
13:18
CC福島 うん、なるほど、それだけ人事労務の仕事に対して大切とか、プライドというか、そういうことなんでしょうね。やってきた自負みたいなものをお持ちななんでしょうかね・・うん。
それがなくなるのも寂しいし、働けるのも働けなくなるとかね、自分の仕事がなくなるのも寂しいわけですよね。
CL そうですね。
13:48
CC福島 ずっと働きたいっていう一つのね・・キャリアですよね。ちなみにそういったなくなるかもしれない大切な仕事については本当に無くなるんですか。
14:01
CL いや、そこはまだ、あの一部を外部委託に進めるということなんですね。
人事労務で総務も兼ねてるんですけど、給与計算であったりとか勤怠管理であったりとか、結構システムで解決できそうなところは確実に外に出るんですね。
あと私採用にちょっと携わってたんですね。
そこが結構ボリュームがあったんですけど、人材会社の方に外部委託されると採用業務の最終面接しか・・一次面接や2次面接とか、採用代行会社でいいんですかね。
そういうところに委託されるらしいんですよね。うん。
そうするとちょっと押し出し的に、うん。今の部署の人数が削減されていくと、うん。
14:57
CC福島 削減されていく・・? んですか。
15:00
CL かもしれないですね。
15:01
CC福島 かもしれないのですね。
15:03
CL ほぼそれは夏ぐらいには決まるんですけども、外部委託になると採用部分の一部は・・うん、そうすると、最終面接っていうのは部長クラス以上なんです。
そうすると採用の業務をそこまでの私は一次面接、二次面接とか、フォローアップとかそういったことなので、内定者のフォローとか、うん、そういうことだったんで、ちょっとほぼ仕事はなくなっていくんじゃないかなっていうふうに思っています。
15:38
CC福島 そうすると今聞いてると、ルーティンである給与計算とか、あとは採用業務、それって木村さんにとってはお仕事の何割ぐらい占めてるものが外部委託されそうなんですか、確定してるもので結構なんですけど。
15:55
CL 確定しているものは少ないんですが、確定していないその私のメインが七、八割を占めている採用、そこがもうかなり確率として8割がた委託されるだろうと言われて。
16:12
CC そしたら確定しない8割方は本当に外部委託が8月にされるかどうか上司に確認したらいかがですか?
16:21
CL そうですね。
16:24
CC福島 自分の大切なお仕事を守りたくないですか。
16:26
CL はい、そうなんですけど、なんかそのときはしっかり、はい、うん、人員削減とかそういうこともあるし、ちらっとは何か、どうなるんですかね・・みたいな聞き方はしたことがあるんですよ。
16:40
CC福島 うん、なるほどね。
16:41
CL うん。はい。僕だってどうなるかわかんないんだからみたいなそんな、そんなことは人事のことで、まだ今の時点では答えられないようわからないよ、確定しないと言えないよっていう感じでしたね。
CC福島 そうなんですね。そうすると確認する方法は他にないんですか。例えば重要なキーマンがいるとか、人事情報流れてこないのとか。何か思い当たる点があれば・・委託する会社の担当者に確認とかそこまでは無理ですか。
17:00
CL 確認する方法ですか。そこまではちょっとなかなか、うん、社内の話を持ち出せないので、ですけど、
CC福島 なるほど。 部長になんとなくしか聞いてなかったのを、真剣に、ご家族のためだし、自分のためだしね。ずっと働けるっていうことが、すごい木村さんにメリットがあるじゃないですか。そしたらあらゆる手を尽くして確認して準備しておいた方がいいかなと思ったので。
うん。それが理想の生き方じゃないすか?
18:00
CL そうですね、うん。
18:03
CC福島 うん。これから私が今気づいた点、ちょっと1点だけお伝えしていいですか。
18:08
CL はい。
18:08
CC福島 うん、木村さんのためになればいいなと思ってですね。今仕事が8割未確定なので、そしたら今、人事労務で抱えている全体の仕事を全部書き出してみて、誰がどこの割り振りで何%を占めてて、自分の仕事が何割残ってて、残りの8割がもし無くなった場合のことを考えたらどうですか。
そこでまずできることを上司にお話するためにまとめておいて、それでももし駄目だったら、異動の手段、異動した場合の対処法、リスクマネジメントと転職についての視野を広げる選択肢、また他の選択肢があればそこを考えると・・ある程度自分のリスクを考えながら望み通りになるのかなと思ったんですけどいかがですか。
18:57
CL そうですね・・その割合ね、なんかちゃんと考えてなかったですね。数10名ほどいる部署なんですけど。
19:08
CL 数10名なんですね。他のメンバーがどのくらい何を担当してるかとかも、しっかり把握してなくて・・自分の今までやってきた仕事はなんとなくわかって、それをぼんやりと七、八割っていうことしか言えなくて。
19:24
CC福島 いいじゃないですか。だってね、木村さん30年やってきたわけだから、うん。もうエキスパートじゃないですかね・・いや、大体ご存知なんじゃないすか。
19:36
CL 何かお仕事、わからないこと、できないこと・・まだやってない部分もあるんです。
19:45
CC福島 うん、わかる範囲で結構です。
そうしましたら、次回ちょっと、もしよければ書いてもらって、また次のことを考えるってのはどうですか。
19:53
CL ええ。そうですね、うん、うん、少し考えてみます。
19:59
CC福島 はい。ありがとうございました。(ありがとうございました。)
口頭試問
試験官(以下SIK)
キャリアコンサルタント(以下CC)
0:00
SIK 良かった点、改善点があれば言って下さい。
0:20
CC福島 面談を通してCCとして良かった点と改善点ですね。
はい、面談を通してなんですけども、最初の基本的な関わり方というのはお話をしやすく場面設定として話しやすい雰囲気作りですとか言語的なところもそうですし、相手を尊重しながら進められましたので比較的傾聴もスムーズだったと思います。
あとは、うん。
傾聴を進めていく中でリレーションを深めていくところだったんですけども、不安な点というのをきちんと寄り添うようにしまして、とても不安だというニュアンスがありましたので・・あとは特に木村さんが今後大切にしたいこと、セカンドキャリアを迎えるっていう発達的なところなので、人生の統合に向けてどういう人生を描きたいのかなというふうにご家族のライフデザインを考えてるのかなと、そういう人生観みたいのを大切にしながら尊重してリレーションを深め課題点の共有ができたのが良かったかなと思います。
1:35
改善点としましては、そうですね・・20分という時間の中ではクライエントに基本的には焦点を当ててクライエントファーストでやりましたので、少し広い視野ですとか組織を踏まえた働き方、相談体制、組織図ですとか、その方の仕事の幅なんかもね、あんまり詳しくは聞けないので、そういった仕事理解の部分というのはもうちょっと深めておくと彼女のためになったんじゃないかなと思います。
キャリアプランに関してはある程度話が進んだので実際の具体的展開のところで、緊急性・重要性を踏まえた方策っていうのがある程度できる手前ぐらいまでいったかなと思います。
ただ、動機づけのところ、実際20分の中でも少しこうなんでしょうね・・メリットデメリット比較ですとか。書き出してもらう内容の最初の一歩を引き出しておくとか・・そういう次の動機づけの行動に繋がるようなアクションが残り30秒ぐらいかな、ちょっとできるとよかったかなと思いますし、もうちょっと支援者として私がこれからもついてるよとかそういった姿勢を少し出せるともっと安心してね、次回来てくれるかなと思いますので、励ましなんか行ったんですけど、もうちょっと私にできることがあればという姿勢をね、寄り添う形で伝えられるとさらに良かったんではないかなと思っております。以上です。
3:08
SIK 関係構築はできましたか。そのためにどのようなことを心がけましたか。
3:13
CC福島 はい、そうですね、関係構築は普段と比べると七、八割ぐらいですかね・・できたかなと思うので、あの相談者に関してはそうだな・・結構ご家族の内情もお話いただけましたし、こういうふうに働いていきたいとか、こういう考えであるということを、潜在的なところはわかりませんが、半分ぐらいかな、おっしゃってくれたような気がしますので、ある程度リレーションは深まったんじゃないかなと思っております。
明確化する中でも抵抗感もあまりなかったですし、問題共有した際ですとか、それほど、認識のずれは少なかったかなと思いますので、ペーシングですとか、ミラーリングを含めて、うまく合わせながらお話をされたんじゃないかなと思いますので、それなりの関わりになったかなと思います。
4:18
SIK どんなことを心掛けましたか。
4:21
CC福島 どんなことを心がけましたかですね、はい。
教科書通りじゃないんすけどキャリアコンサルタントの行動憲章ですとか、求められる役割ですね・・側面から支援するという意味で、相談者の主体的な意思を大切に私の言語を少なくアプローチができたかなと思いますので、比較的話していただけるような、タイミングというか、間の取り方とか、きちんと思考を待ちながらお話を促すことができたなと思いますので、そういった点は工夫というか、できたかな、意識したかなというところです。
4:59
SIK ではクライアントが最も強く訴えた問題なんですか。また、キャリアコンサルタントが考えるクライアントの問題は何だと思いますか。
5:09
CC福島 はい、クライアントが最も強く訴えた問題と、キャリアコンサルタントとして考えるクライアントの問題ですね。
そうですね、最も強く訴えたこと・・・。今の企業で働いていたいのではないかなと、率直に思います。
それは自分自身がやってきたこともそうだし、人事労務の仕事をね、継続してやってきて、その経験しかないというちょっとしたコンプレックスもあるし、異動への抵抗感もそうですし・・転職に対しての本気度もそうだし。
そういった思いを聞く中で、今の働きやすさとか、あとはご家族の事情とか、就業時間というのかな、労働環境へのプラスの肯定的な資質っていうのを聞いていると、今の職場で働いていたいんだろうなと強く思ってるんじゃないかなと思います。
一方で、働きたいということは他のことをやりたくないということでもあるので、反面そういった意思が強いのでなかなかそういった思い込み、認知の歪みの部分ですね。
固定的な価値観というのは多少あると思いますので場合によってはそういったところが彼女の阻害要因になると思いますから必要に応じてそういったところも対応していくっていうのが大事なことかなと思います。
この辺は先ほど言われた問題点と繋がるところなんですけども。
一方で新しいことへの抵抗感とか、ご自身がそれなりに職業感を醸成されてきてる方ですので、そういった固定された少し偏ったって言うんでしょうかね・・そういうことしかできないという思いがありましたので、自己理解の部分、少し自己イメージが縮小する原因でしょうね、やれないんじゃないかっていう・・一方でご自身がやってきたことっていうのはすごくね、長いキャリアの中で築いてきたものなので、最後は励ましを持って人事労務の仕事のキャパシティというか全体の容量を聞きましたけど。
そういったところをうまく活用しながら、今回の件も乗り越えていただきたいなと思います。仕事理解という面では、ご自身の仕事内容っていう割合については問いかけをしたんですけど、ある程度理解されてましたね。
仕事がなくなるかもしれないということですし、ご自分の立ち位置とか、あと状況についても受け止めていたし、一方でそのなくなる仕事に対しての対処法というのはあまりされてない感じだったので・・どうすれば自分がその会社にとって求められてるもの、ニーズに応えられるのかなっていうのと、あとは自分ができることですとか、こうなりたいっていうのを、きちんと会社側とキャリアデザインと会社の理念というのを合わせながら、ウィンウィンの関係でね、マッチングしていくと、もっとあの方が残る可能性、異動にならない可能性も増えると思いますので、そういったリスクマネジメントできてないと・・キャリアプランに関しては13年、先まで考えてないってことだったんですが、あの会社で定年まで働きたいというキャリアパスはありましたので、それに沿ってですね、自己理解・仕事理解を支援していけば、ある程度適応してやっていけるんじゃないかなと思います。
まずそこをマッチさせて目標として自分がこういうふうにやっていきたいというのを合意形成しながら進めます。
8:45
CC福島
あとは方策に関しては、一部外部委託の話があってから行動アクションを起こせない状態だったので、聞きづらいとか。
いろいろ話し合いもあるかと思うんですが、自分にとってそれが大切なことであるというのを気づきながらやっていく必要があると思うので、そのあたりも組織の中の遠慮とか、人間関係コミュニケーションもいろいろあると思います。
上司との相互理解とかね、うまく周りを味方につけて組織に適応していくといいんじゃないかなと思うんで、その辺りがアクションプラン立案を含めて行動が起こせないことが問題だったと思います。以上です。
9:30
SIK
では、クライアントの問題に対し、目標をどう設定し、その目標に対して今後どのような方策で進めていきますか。
CC福島
目標設定に関しては、人事労務、仕事の全体のタスクから自分の仕事のタスクと比較しながら、全体の中で自分ができる仕事を探すということワークとして最後方策を提案しましたので、そこの合意形成に向けてはある程度こうしたいという願望と、仕事が減った場合のリスクを考えながらという、メリット・デメリット、リスクマネジメント、それらを動機づけに使って合意形成を行いました。以上です。
10:10
CL その目標に対して今後どのような方策で進めていきますか。
10:28
CC福島 そうですね、はい、方策については書き出してもらう、もしくは整理してもらうというお話でしたので、その内容を元に一度、自分ができることをちゃんと可視化して理解を深めていただいて・・本当にそれが無くなる状態であれば、8月に向けて残り7ヶ月ぐらいのキャリアプランニングの中でリスクを軽減していく手を、方策を打っていきたいなと思いますので、状況に応じて異動かもしれない、状況に応じて転職かもしれない、それぞれですね・・キャリアプランニングの望ましさを評価しながら意思決定支援をしたいと考えております。
10:54
CL 以上で終わります。お疲れ様でした。
CC福島 お疲れ様でした。ありがとうございました。
おわりに
【1級技能士が実演】第29回キャリコン2級検定ロープレケース⑤逐語録のまとめです。
さて、1級技能士の敬天愛人のロープレは如何でしたでしょうか?
後半の展開は少し支持・励ましが先読みといいますか、主導しようとしている感じがしますので反省点ですね。
改めてですが20分で方策の実行支援までやり切るのは大変な試験だと思います。
逐語録を臨場感を持って聞いてみたい方は有料にはなりますが、コチラの限定動画でも是非、ご確認ください⇩
いや~、キャリコンって良い! ・・・失礼しました、改めてキャリコンの仕事にやりがいを感じますし、人の役に立ちたい気持ちが凝縮された職業専門家なんだなと・・しみじみ思いました。
なんでこんな素晴らしいキャリアのカウンセリング業務が、未だに世の中に認知されていないのか、求められる価値の需要と供給がとても不思議です。(笑)
キャリコンの価値提供こそ難易度がメチャクチャ高いわけですが、これが可能になると超ブルーオーシャンで活躍できます⇩
仮に今回のこの面談をキムラ様が受けなかったとしたら、間違いなく人生(キャリア)が、少し変わると思いませんか?
まあ、これも私の思い込みの一つかもしれませんけど、少なからず私はこういう転機で味方になってくれる人が欲しかったですね~。
そう・・・建前や数字、利益や感情抜きで公平に接して励ましてくれる人は、大変ありがたい価値ある存在なのですよ・・・。
そんなわけで、今の時点で逐語録を作っていても、もっとこうしろよとか、もっとこうすれば良くなるという改善点がバンバン浮かんできますので、改めて自分の逐語録を添削指導していきたいと思います。
個人的にはちょっと面白い振り返り方をしていまして、 私のキャリアコンサルティングは折衷的なアプローチで、色々な理論をバランスよく相談者に合わせて適切に応用していく型を意識してます。
ですから色々な理論を学べる一方、添削指導においてはまとまりがない、一つに当てはめようとしていない点でデメリットも存在します。
例えば、
- 特性因子論
- 発達論・トランジション
- 社会的学習理論
これらの理論に少し寄せたキャリアコンサルティングプロセスを意識した添削指導を展開出来れば、状況に応じて使える理論も広がるし、知識も深まって面白いのではと思っています。
あえて理論に垣根を設けて整理していく感じですね。
当然、指導する上でも、受講生がどの理論を大切にし、得意としているのかが分かれば、より良いスーパーバイズに繋がりますし、成長も早いです。
私自身、キャリアコンサルティングスキルを磨ける自己研鑽にもなります。
それぞれの理論でロールプレイを振り返り、評価して、更に良いキャリアコンサルティングは、この理論ではこうやるんだぞ!みたいなところまで詰められれば、これから作る新テキストの完成度も、もっともっと上がると思いますので、引き続き頑張って添削をしてみようと思います。
興味のある方は引き続きご覧ください!
本日もお忙しいところ、お読みいただきありがとうございましたm(_ _)m
こんなキャリコンをする私のきめ細かい指導を受けてみたい方はコチラの応募フォームへ→お問い合わせお待ちしております!
もちろん、今回のロールプレイのように進路や就職、転職でお悩みの方など、キャリアプランの相談もこちらまで!
テキスト販売中
直前対策講座はこちら!
試験対策講座関連の過去記事はこちら!合わせてお読み頂けると大変嬉しいです。