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第5回キャリアコンサルティング技能検定1級【論述試験】必須問題解答例②

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はじめに

名もなきキャリアコンサルタントこと敬天愛人です。 

 

前回、「第4回キャリアコンサルティング技能検定1級

【論述試験】必須問題解答例②の記事を書きまして、 

www.careerlife.jp

今回は、第5回1級キャリアコンサルティング技能検定の

論述試験対策 必須問題解答例の第二弾を掲載して行きます。 

 

自分としては回答内容を振り返りながら質を上げていく作業で、

ポイントやキーワードを押さえているかなどの確認をして、

より良い事例指導のために必要な要素を研鑽して行きたいと思います。 

 

何度も何度もチャレンジして、解いて解いて解きまくると、

色々な気付きもあって専門家としての見地が深まるはずです!

 

第5回1級キャリコン論述試験/事例1:【必須問題(全員解答)】

次の文章は、事例相談者(キャリア・コンサルタント:女性53歳、相談歴3年)が事例指導を受けるためにまとめた事例である。この事例を読み、以下の問いに答えなさい。解答は指定された解答用紙(必須問題)に記述すること。 

リンク先:キャリアコンサルティング技能検定HP

過去問題|国家検定キャリアコンサルティング技能検定

https://www.career-kentei.org/download/2015_5th_grade1jitsugi.pdf

問1 

この相談者Aについて、どのような問題があるか。

あなたの考えをその根拠を含めて記述せよ(15点)

  

クライエントの問題点を問う問題と言えますので、

来談経緯と面接経過を踏まえた、

あなたのキャリアコンサルティング能力が試されています。

 

しかもこれは1級試験、指導者としての力量が試されているわけですから、

それ相応の解答方法・書き方があるということですね。

 

問1解答例

【主訴】

相談者は契約社員で勤務しており職務変更がきっかけで、

待遇面や働き方に不満を感じ

モチベーションが下がって方向性に悩んで来談した。

【問題点】

➀「一生懸命働いているのが~」の発言から、担当変えにより

自己の興味・関心が待遇面にとらわれ過ぎている状態で自己理解不足である。

➁「倍以上の給料を~」の発言から給与計算業務の数字を見ただけで会社の評価とイコールではないという判断は仕事理解不足である。

➂「もうすぐ結婚~」の発言から今後の職業生活設計とライフプランの中長期的な計画が立てられていない。

④「前の上司にメール」は直属の上司や同僚に相談出来ていないコミュニケーション不足である。

(280文字/1行当たり56文字)

 

【前回の回答】

相談者は契約社員として仕事をしているが、担当変更がきっかけで

「自分の給与が低くショックを受けた」「仕事をやる気がなくなった」

ことにより、すぐにでも辞めて違う仕事がしたのだが、

踏み切れずどうしたらいいか悩んでいる。

相談者は担当変更がトランジションとなり、給与データを見たことで

給与の不満など環境要因にとらわれ、自己資源が整理出来ていない。

「誰も手伝ってくれない」一人で問題を抱え込む面があり、

今の上司・同僚、母親への相談の仕方などコミュニケーション不足である。

「すぐにでも辞めたい」という発言から、先のことを考えておらず

結婚の予定があるものの、中長期的なライフキャリアプラン・

マネープラン不足である。

正社員と契約社員の違いを含めたキャリアルートの仕事理解不足と、

引き継いだばかりである現在の職務理解も不足しており、

幅広い情報収集が出来ていないことも問題。

 

(376文字/1行当たり75文字)

 

【気付いたことや修正点】

今回の解答は100文字くらい前回の解答よりも少ないのですが、

文字の大きさ的には280文字でも結構ギリギリです(笑)

内容的にも無駄を出来るだけそぎ落としましてシンプル且つ

プライオリティー重視で項目ごとにまとめました。

➀「一生懸命働いているのが~」の発言から、担当変えにより

自己の興味・関心が待遇面にとらわれ過ぎている状態で自己理解不足である。

➀「一生懸命働いているのが~」の発言から、担当変えにより

仕事に対する基本的な考え方(価値観)が、正確でない評価基準を基に

意思決定を下している点で自己理解不足である。

の方が自己理解不足をより深く捉えたような印象になりますかね。

 

➁「倍以上の給料を~」の発言から給与計算業務の数字を見ただけで

会社の評価とイコールではないという判断は仕事理解不足である。

 ⇒

➁「倍以上の給料を~」の発言から給与計算業務の数値情報だけで

正確でない評価基準を基に意思判断を下す点は仕事理解不足である。

概念化を意識して職業理解についてより深く捉えようと、専門的な見地からの

言葉でもっと考えるとこんな感じに修正できました。

 

 

問2

この事例相談者の相談者Aへの対応について、

どのような問題があるか。あなたの考えを記述せよ。(15点)

 

問2解答例

事例相談者は事柄への応答や質問ばかりで

相談者の気持ちを受けとめていない為、関係構築が深まらず、

相談者視点の真の問題が把握できていない。

➀自己理解不足や➁仕事理解不足を促す問いかけがなく、

相談者の気付いてないCC視点の問題把握や共有化が無い為、

相談者の主体的な意思決定に繋がっていない。

意思決定に必要な➂キャリアプランの計画について共有していないことや

④コミュニケーション不足の問題についてサポートの必要性に気付きを

促せていないことで今後に向けての目標合意に至っていない。

目標の合意形成がないまま相談者の不安や焦りを解消することもせずに

就業継続を一方的に提案している。

所感から相談者の同意も無く得た情報から面談を進めており、

相談者の自己決定権を尊重していないことは行動規範も問題がある。 

(341文字/1行当たり56文字)

 

【前回の解答】

相談者の「腹が立つ思い」や「やる気をなくした」

心の枠組みにそった応答が出来ていないため、

傾聴による関係構築が不十分になり、相談者が気付いていない問題点や

心理的不適応の状態を解消できないままであることが問題。

一人で抱え込む心理傾向から自己理解を促す必要があり、

今の上司や彼に相談出来ているかなどの

コミュニケーションにおける問題点をCC視点で把握できていない。

リレーションや問題評価の視点が不十分で問題把握が絞り切れないため、

目標の共有、いわゆる目標設立におけるコミットメントが出来ていない。

【所感】の「無理であろう」「Aさんのためにも良くない」という発言から、

事例相談者の価値観で相談者へアプローチしている可能性がある。

面接終了後に紹介者を介して母親に伝えることは

個人情報の取り扱いについて守秘義務違反のおそれがある。

「夜は寝付けない」ことから生活習慣の乱れや体調の変化等、

メンタルヘルスの視点からサインがないか配慮して行くアプローチが不足。 

(419文字/1行当たり70文字)

 

【気付いたことや修正点】

前回よりも事例相談者が抱える問題を概念化することに注力して、

指導者の視点だけに焦点を当てることを意識して記述しました。

文字数も減りましたが、内容はまとまって来ていますし、

無駄な贅肉部分がそぎ落とされている一方で、

少しテンプレートな点が目につきます。 

例えば、

「相談者の気付いてないCC視点の問題把握」

確かに事例相談者はこの部分が出来ていないわけですが、

何の変哲もないシステマティックアプローチの問題だけを記述しても

指導者として素晴らしい解答だと思えないので、

もう少し重要な点まで焦点を当てた事例に即した記述が必要かなと。

 

ここでは、相談者の何を気付かせていないのが大きな要因なのか、

重要な問題は何かを絞り出して書く必要があると思うわけです。

 

私としては、相談者の仕事に対する考え方(価値観)が歪んでおり

その考え方に至った経緯や経験が起因して自己理解不足になっている、

自分の価値判断にとらわれているような少し偏った見方を直さないと

根本的な問題解決にはならない気がします。

 

ということは、

「相談者の気付いてないCC視点の問題把握」で大切なのは、

具体化すると、

=「仕事に対する基本的な考え方や姿勢そのものの問題」

だということになります。

ですから「相談者の気付いていない」と略してしまうのではなく、

「価値観や仕事に対する姿勢など」と記述すると事例にも即してますし、

指導者として相談者と事例相談者の問題を深くとらえているな~と、

採点者も評価してくれる気がしますね。

 

やはり、自分に甘えないことで、知識や技法の活用で満足せずに、

その技術をどのように応用して伝えやすく分かりやすく導けるか、

試験で少しでも頭を捻って内容を精査し、良い解答を導き出すことが

指導者としての在り方としても大切な要素なんでしょうね。

 

他にも、

「今後に向けての目標合意に至っていない」

確かに面談記録の事実はそうなんですが、ここでは事実確認だけでなく、

だから何がいけないのかを明示することが肝要であり、

例えば、

「同意もないまま目標を設定している」

という表現にすると、だから目標設定について是正する指導が必要と、

分かりやすく相手に伝わりますので、

指導者として問題を捉えた適切な表現に近いと思います。

 

 

問3

あなたが、この事例相談者の立場なら相談者Aに対して

どのように対応するか。あなたの考えを記述せよ。

 

問3解答例

感情への応答で丁寧に傾聴し、相談者の憤りを受けとめた上で、

信頼関係を深め相談者視点の問題を正確に把握する。

意図的な問いかけにより気付きを促しながら、問題の共有化をした上で、

目標合意から方策の提案をして冷静かつ主体的に意思決定できるよう支援する。

➀給料面だけに捕らわれないように相談者の過去と未来の働き方について

冷静に振り返ることで内省と自己理解を深める。

➁会社の評価基準など客観的な指標に基づき気付きを促し、

各々の立場に内包される多面的な視点で仕事理解を深める。

➂結婚スケジュールと計画的なマネープラン表を作成し、キャリアプランと

並行しながら検討することで中長期的なライフプランの必要性に気付いて頂く。

④現状の職場環境で対人コミュニケーションを確認し、直属の上司や

人事部へ相談する手段、一人で抱え込んでいる

仕事量の適性や性格傾向も解消していく。

⑤以上を踏まえ、相談者がやりがいを持って

働く方向性が見えるように支援していく。

(411文字/1行当たり51文字)

 

【前回の解答】

【目標】

相談者の話をクライエントファーストを意識して傾聴し、

ラポール形成とリレーションを十分に行い、思いや悩みに共感した上で

自己資源(4S)を整理していく。

一方でコミュニケーション不足に気付きを促しながら

中長期的な視点に立って、問題の共有と情報提供を実施し、

冷静に判断して意思決定できるよう支援する。

 

【方策】

給料への不満、会社への思いを丁寧に傾聴しラポールを形成、

頑張っている思いを承認することで受容・共感する。

自己資源の4S点検を実施、状況への認知の歪み、

正社員と契約社員のキャリアルートや

メリットデメリットを比較することで仕事理解を深める。

一人で問題を抱え込まないよう4S点検(サポート)の視点から、

母・今の上司・彼から支援を得る必要性に気付きを促して

コミュニケーション不足を解消する。

今後のライフキャリアプランとマネープランについて、

中長期的な視点を共有することで一緒に計画立案する。

守秘義務を遵守して個人情報に配慮した上で、

相談者の了承を得ることが出来れば母親、

紹介者へ情報を提供し問題共有の働きかけを行う。

「寝付けない」点について、いつからなのか時間軸を含めて確認し、

生活習慣や体調の変化を傾聴してメンタルヘルスのサインがないか確認する。

(521文字/1行当たり65文字程度) 

 

【気付いたことや修正点】

まずは最初に事例相談者の問題を是正する為の目標を掲げ、

次に相談者の問題を解決する為に具体的な方策を記述します。

前回の目標ですが、

相談者の話をクライエントファーストを意識して傾聴し、

ラポール形成とリレーションを十分に行い、思いや悩みに共感した上で

自己資源(4S)を整理していく。

一方でコミュニケーション不足に気付きを促しながら

中長期的な視点に立って、問題の共有と情報提供を実施し、

冷静に判断して意思決定できるよう支援する。

ロジャーズ氏、シュロスバーグ氏、システマティックアプローチが

ごちゃ混ぜになっているのですが分かりますか?(笑)

 

キーワードもテンプレート過ぎますし、広義に解釈できる点では

何とでもなるわけですから、指導者としての解答ではないです。

 

クライエントファーストの何が出来ていないから、

ラポール形成やリレーション(関係構築)が深まらないのか、

自己資源の整理(4S点検)も、どのように点検していくのか、

これでは焦点が広すぎて、事例相談者の問題を是正するための、

目標設定にはかなり不適切ではないかと思います。(笑)

 

目標設定は1級試験科目及びその範囲並びにその細目の9ページにあるように

「4)相談の目標、範囲等の明確化 事例相談者の相談内容、抱える問題、

置かれた状況を傾聴や積極的関わり技法等 によって把握・整理し、

当該事例相談の到達目標、事例相談を行う範囲、事例相談の緊要度等について、

事例相談者との間で具体的な合意を得ることができること 」

でなくてはなりません。

 

また、

1 級キャリアコンサルティング技能検定実技(面接)試験の評価区分にも、

目標設定についてはこのように書かれています。

「具体的展開力:事例相談者の問題を解決するために、適切な目標を設定し、

効果的な指導を企画することができること。事例相談者に対して、

適切でわかりやすく、理論的・具体的な説明を行うことができること。

指導プロセスにおける個々のセッションの中で、 事例指導者が企画した

指導方法を効果的に遂行するために、専門的な介入を行うことができること」

引用元:キャリアコンサルティング技能検定HP

技能検定概要|国家検定キャリアコンサルティング技能検定

これらを踏まえて、解答を重ねていくことが合格への近道ですね。

 

今回は比較的分かりやすく概念化して目標設定をしたつもりでしたが、

まだ事例相談者視点で捉えるところが残っています。

細かいところですが、

意図的な問いかけにより気付きを促しながら、問題の共有化をした上で、

目標合意から方策の提案をして冷静かつ主体的に意思決定できるよう支援する。

面談の目標や方策について相談者と合意し、前向きに仕事と向き合えるよう

冷静かつ主体的に意思決定できるよう支援する。

問2の事例相談者の問題点を指導者として改善した後に、

相談者の問題をキャリアコンサルティングで解決しましょう。 

 

実はこの後、解答方法について

大きな問題点に気付くことになります(笑)

 

おわりに 

さて、【【必須問題(全員解答)】第5回キャリコン1級

論述試験 解答例② は如何でしたか。

今回の解答タイムは76分でした!

 

いや~、考えました!!

 

今回は内容の質を少しでも上げるために、

かなり頭を捻って記述したので時間が掛かりました~(笑)

 

残り44分で必須問題は結構厳しいので、

もっともっと理解を深めなくてはいけませんね!

 

改めてじっくり分析すると結構ムダなことを書いていたり、

文章表現のクセも見受けられますので、指導レベルのキャリコンとして、

専門家の見地に相応しいキャリア用語の使い方や、

事例に即して問題解決のプロセスを確認していく、読み取るインプット力と

適切に吐き出すアウトプット力が重要になってきますね!

 

キャリアコンサルティング能力と指導力を試されているので、

いかにそれらを分かりやすく伝え、採点者にアピール出来るのか、

やればやるほd、噛めば噛むほど、

メリハリや深い見地からのアプローチが大切だと実感します。

 

これは11月19日に書いた記事なのですが、これが公開される頃には

どこまでレベルアップ出来ているのか、自らの成長率を計測しながら

楽しみながら、引き続き自己研鑽に励みたいと思います!! 

 

本日もお忙しいところ、

お読みいただきありがとうございました。

 

2級の勉強方法はこちらを参考にして下さい(*´ω`*)

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