はじめに
皆様お元気ですか、名もなきキャリコンこと敬天愛人です。
国家検定1級キャリアコンサルティング技能士
試験対策講座の序章第2弾ですね。
2級試験対策講座も一息つきましたので、
1級の対策講座も少し更新を始めて行こうと思います。
2級を取得されて1級を目指す方から、
1級がどんな試験内容なのか知りたい
という方まで幅広く、試験に役立つ情報を提供していきたいと思います。
前回は過去記事で技能検定制度の概要と評価区分、
試験日の確認と試験結果の振り返りを行いました。
今回は1級キャリアコンサルティング技能士に求められる能力、
検定試験官の評価を得るための基本姿勢を確認して行きます。
是非、参考にしていただければ幸いです。
1級のキャリアコンサルティング能力
キャリアコンサルティングというのは、
キャリアに関する課題・問題解決を遂行する
相談業務や支援のことを言います。
いわば、我々キャリアコンサルタントの基本の能力です。
当然、2級キャリアコンサルティング技能士よりも
高いレベルのキャリアコンサルティングが求められるわけです。
あれ、1級キャリアコンサルティング技能士は指導するスキルでは?
と思われる方もいると思いますが、
指導するためには、相談を受けたキャリアコンサルタントの先にいる
相談者(クライエント)に対してのキャリアコンサルティングを
相談に来たキャリアコンサルタントの目線で、
しかも、
より高いレベルから手を取って教えてあげられるくらい専門的な
キャリア理論の知識と経験値が必要になります。
単純に、
自分が見たこともないクライエントとのキャリアコンサルティングを
相談に来たキャリアコンサルタントから30分聞いた話の中で、
指導して是正していくわけですから、大変難しいです。
少なくとも、能開法第2条第5項にあるように、
2級キャリアコンサルティング技能士レベルを超えなくてはなりません。
指導能力
平成21年3月30日、厚生労働省 中央職業能力開発協会発表の
キャリア・コンサルティング研究会等報告書によると、
「指導レベル」キャリアコンサルタントの認証の仕組みに、
このような記述があります。
「指導レベル」キャリア・コンサルタントに求められる機能・役割・能力
- 「指導レベル」キャリアコンサルタントには普及促進における指導的な役割が期待されるほかにも、他のキャリアコンサルタントの模範として、相応の社会的機能と、これを裏付ける能力が求められる。
- 「指導レベル」キャリアコンサルタントにはキャリアコンサルティング機能に加え、他のキャリアコンサルタントへの「指導機能」、及び組織への働きかけや関係者との連携等の「コーディネート機能」が求められる。
キャリアコンサルタントの育成や指導・アドバイス以外にも、
キャリコンの模範として、社会的機能・・・いわゆる社会貢献や
社会に付加価値を還元できるという根拠、裏付けが必要みたいです。
コーディネート機能は専門家へのリファーだけでなく、
制度設計やキャリアプログラムの運営・評価も出来ないといけませんよね。
試験対策や研修を実施する側ですし。
更に、
- 体系的且つ詳細な知識
- 適切かつ安定的なスキル
- 思考・行動特性を有していること
とあります。
体系的というのはキャリアコンサルティングプロセスや
システマティックアプローチを押さえるという意味で良いと思います。
もっと広義に捉える意味もあるかもしれません。
「詳細な」というのはキャリア理論やカウンセリング技法の
詳細な知識のことでしょうね。
適切かつ安定的なスキルは対人やケース、状況に左右されず、
精神的な安定感も含まれるのかもしれません。
思考・行動特性も、
この後に出てくる設計のポイントに含まれているので、
「時間をかけて把握する」という報告書の記述から推測すれば、
人間的な側面とスーパービジョンにおける基本態度を
この場で測定してしまおうというイメージでしょうか。
技能検定1級試験制度の設計ポイント
技能検定1級試験制度の設計のポイントには、
このように書いてあります。
- 「キャリアコンサルティング能力」
- 「指導能力」
- 「コーディネート能力」
この3つの能力を
- 「知識」
- 「スキル」
- 「思考・行動特性」
の各能力要素の観点から測定する、と。
というわけで、制度設計の時点で定められている
能力の3つのポイントに、各能力要素を評価区分として測定することで、
試験官は採点しているのではないかと思っております。
おわりに
1級キャリアコンサルティング技能士になるということは、
スーパーバイザー(事例指導者)になって
スーパービジョンを行う立場になるということです。
ですから、スーパービジョンの視点から見れば、
スーパーバイジー(事例相談者)との基本的な関係構築力も含めて、
成長のための気付きやアドバイスを促すことができないといけません。
2級キャリアコンサルティング技能士の試験対策講座で教えましたね。
一番大切なことは、
クライエントファースト
来談者中心の相談支援です。
キャリコン義塾の面接編テキストには、
「我々CCは、CL自身が主体的に考えることをサポートする支援者であり、
CLの願望を最大限尊重し、目の前のCLを元気にすることが使命なのだ」
と、記述しています。
この心構えを、
そのまま1級キャリアコンサルティング技能検定に置き換えて、
基本的態度の更に基本として、兼備して頂きたいと思います。
一緒に合格目指して頑張りましょう!!
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今回もお読みいただきありがとうございましたm(_ _)m
※2級試験対策講座の過去記事はこちらです。
面接編の①では実技対策の基本から学べますので参考にして下さい。
キャリア理論は論述編でも対応しています
合格までの道のり・・・ほぼ合格体験記です。
www.careerlife.jp