【お陰様で9年目】1級技能士のキャリコン試験対策講座

1級&2級キャリアコンサルティング技能検定に合格したノウハウと実践的なメソッドで、キャリア理論を習得できる900,000アクセス越えブログです!

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第14回1級キャリコン実技面接合格テキスト「ケース①キャリアの棚卸を提案」後編

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第14回1級キャリコン実技面接合格テキスト「ケース①キャリアの棚卸を提案」中編

名もなきキャリアコンサルタントこと、1級キャリアコンサルティング技能士の敬天愛仁(福島)です。  

皆さま、キャリコン1級の試験対策の進捗状況はいかがでしょうか?

お陰様で1級キャリアコンサルティング技能検定の試験対策講座へのお申込みも増えてきましたので、ロールプレイの記事もお届けしたいと思います!

1級の実技面接試験については、ケース記録を受け取ってから事例指導が始める設定のため、キャリア・ライフの合格テキストにあるオリジナルケース記録を使用したロープレ逐語録の内容で作成しました(´▽`*)

今回は第14回対応版CLF1級合格メソッドⅡ実技試験対策の合格テキストから、有料で販売中の内容を無料で公開させていただきますよ~٩( ''ω'' )و

合格テキストのお申し込みはこちらから▶キャリコン試験対策テキスト【お申込みフォーム】

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それでは早速、第14回1級キャリアコンサルティング技能検定ケース①オリジナル逐語録をご紹介していきますので是非、ご覧ください。

※キャリアコンサルティング技能検定は協議会からの注意事項で配布ケース内容を公表することが難しくなってきたため、やむなく掲載時期を遅らせていますm(_ _)m

今回のケース①事例相談者は、Aさん(男性31歳)への支援方法に問題を感じたキャリアコンサルタント(相談歴2年)です。

転職後のAさんへの支援になりますが、キャリアの棚卸を提案したが来談は無かった・・・キャリアコンサルティングプロセスの基本的なアプローチに関する問題を抱えた相談事例と言えるかもしれません。 

では、行ってみましょーう!!

 

 仮想ロールプレイ逐語録

ケース1 スズキさん(キャリアコンサルタントの相談歴2年)

相談者:Aさん 男性31歳

※手渡されるケース記録は弊社で作成した模擬ケースです

www.careerlife.jp

事例相談者(以下CL表記)

事例指導者(以下CC表記)

 

CL 47

今の展望・・。
CC 47
はい、キャリアコンサルタントとしてこうなれたらいい、活躍していきたいとか。

 

CL 48
ああ・・そうですね。
やはり今回は私の面談が納得感を得られていないと感じてるので。
そういうことがまずは無い様に、相談者さんが来てよかったなとか、来ていただいた方のお時間が無駄にせずに、その人のプラスになるようなご支援がしたいというか・・
真のご支援ができるようなキャリアコンサルタントになりたいと思います。

CC 48
いいですね。素晴らしい志だと思います。
鈴木さんがおっしゃるプラスの支援というのは、具体的に言うとどういったご支援ができたらいいですか。

 

CL49
やっぱりその方が自信を持って自分が望んだキャリアを歩んでほしいです。
CC49
自信を持って本人が望んだキャリアですか。

 

CL 50
はい、相談者さんが望むキャリアを歩めるように肯定して、自信を持って生きられるように勇気づけて、時には背中を押してあげるとか、自分の良いところに気づいていただけるような、そういうご支援ができればいいかなと思います。
CC 50 
なるほど、こうありたいと望んだ・・自己概念や自己実現と同じイメージでしょうか。
自分の良いところを大事にできるご支援をしたいということですね。
そういう意味では良いところに自信を持っていただけるように働きかけた一方で、今回の面談で主訴、willなど、こういうキャリアを望んでいるという相談者が訴えている部分を傾聴して把握されましたか。

 

CL 51 
主訴・・・。
CC 51
えぇ、主訴は何でしたか?

 

CL 52
Aさんは今の会社で幹部になれないと思っていたので・・幹部への望みが断たれたことに悩んでいたことが本当の主訴だったのでしょうか。
CC 52
先ほど鈴木さんにも伺いましたが、どんなキャリアプランが理想だったのでしょう。

 

CL 53
やっぱり社長の信頼を得て将来を期待されて入社したからこそ、幹部になりたい望みが強かった分、今回の欠品事故の失敗で理想が描けなくなり落ち込んでいたと思います。
CC 53 
うん、幹部になるキャリアプランが理想だったわけですよね。
とても良い仮説の検証と見立て方だと思います。
そうすると今回の厳しい叱責も社長からの視点では期待の裏返しでもあったという仮説も立てられますが、それらを検証しないまま親戚の会社へ転職することはAさんにとって、本当に望ましいキャリア形成、意思決定の選択と言えるのでしょうか?

 

CL 54
あ~・・期待の裏返しはありそうですよね、はい。
外国人労働者への対応は社会問題でも取り上げられてますから、納期を守るためとはいえ行き過ぎた指導は社長として、会社を守る意味でも厳重注意せざるを得なかったかもしれません。
親戚の会社へ転職することが理想かどうかは聞けてないですが主訴ではない気がします。
CC 54
とすると、幹部になる理想のキャリアプランが描けなくなったことが主訴でしょうか。

 

CL 55 
そう思います、はい・・。
CC 55 
うんうん、相談者の主訴に対して、鈴木さんはキャリアコンサルタントとしての見立てと言いますが、こういう課題があるのでは?という点はどのように捉えてましたか。

 

CL 56
面談時は安易に転職を決める傾向が課題だと思っていました。
でも、切羽詰まって、いっぱいいっぱいだったのであれば、幹部への道が本当に断たれたかどうかは冷静に判断できていないですよね。
そこでいきなり転職は理想のキャリアから遠ざかる結果になりそうだし・・社長からは特にペナルティーを課せられたわけではないようでしたので、視点を変えれば期待の裏返しの可能性もあります・・見立てるべきは社長とのコミュニケーション不足でしょうか。
CC 56
見立て方が一段と深まってよいですね。
はい、キーマンとのコミュニケーション不足、相談者と課題共有できそうです。

 

CL 57
えぇ、居づらさも確かに理解できるけど事故の規模が大きかっただけに、そこから十分なコミュニケーションが取れていたようには思えないし・・必要以上の自責の念といいますか一人で抱え込みすぎているのも問題だと思います。
CC 57
いいですね、慣れない環境に馴染めず自信を無くした状態で外国人労働者とのコミュニケーションも取りづらく・・ご本人の自己効力感はかなり下がっているのでは。

 

CL 58
あ~今の会社での自己効力感はかなり下がってましたね。
周りに相談できる人や頼れる方も居ないと言ってましたので。
CC 58
うん、なるほど。
相談者が訴えたい問題について気付きがあったようですね、ありがとうございます。
しかも見立てが面談後の再検討から深まってきましたね。
ところで主訴を踏まえてAさんとは問題共有できましたか?

 

CL 59
うーん、問題共有・・難しかったと思います。
CC 59
Aさんにとって真の問題、そこが解決すると理想のキャリアを遮る壁が解消されるような前向きな共有ができると道が開けて展望が見えてくると思います。
例えば自己効力感が下がっているから目の前の辛い現実を避けるように安易に転職を考えていらっしゃるのではと・・今、現状が大変だから冷静さを欠いて、本来の理想のキャリアを見失っており、社長の期待を確認できていないようにお見受けしますが再度転職後のキャリアプランにおいて利点やリスクを検討できてますか?と、見立てるとか。
そのようにお伝えして共有する視点は大事なことだと思いますが、どうでした?

 

CL 60
もしかしたらお聞きするだけで・・私の方から踏み込んで問題共有らしいことを明確にできてなかったかもしれないです。
CC 60
そうでしたか、問題共有は相談実施技法の中でも熟練レベルのスキルですが、相談者の願望や意思を阻害する原因にこういう問題があるんじゃないかと職業専門家として見立てをすることはご存知だと思います。
相談者のより良いキャリアに貢献するため、専門家の見立ては気づきにも繋がりますし。
そういった意思決定支援はご存知ですか。難易度の高いアプローチですけど。

 

CL 61
意思決定支援っていうと・・具体的に言うとどのような支援ですか。
CC 61
例えば相談者が経営幹部になることが理想のキャリアだとしても、自己決定権を尊重し、転職後の環境に馴染めず本当に辛いのであれば他の道もあるんだよと、選択肢を整理した上で、利点やリスクを一緒に検討してキャリアプランを予測し、相談者に望ましさを評価していただいて自分の意思で道を選択していただく・・みたいな感じですね。はい。
要約しますと、一緒に選択肢の予測と望ましさを評価、決定するのが意思決定支援です。
そういったアプローチは普段の面談で意識されてます?

 

CL 62
意思決定支援はこれをやろうとか、そこまでの強い意識は・・なかったですね。
CC 62 
うん、なるほど。
そうすると意思決定支援ができると今後の面談、例えば問題共有をして相談者の理想はこうなりたいという意思を捉える一方で、こういうリスクがあるから冷静に状況を分析する、また、意思決定を阻害する自己効力感の低下や一人で抱え込む傾向、思い込みが強くてまだ相談ができてないコミュニケーション不足であるとか・・そういった点を深く共有して見立てができると、課題共有を踏まえた良い意思決定に繋がると思いました。
本日の事例指導でお話を聞いていると、そういったところが今、鈴木さんが取り組むべき課題かなと私は感じましたが解釈は合ってますか。

 

CC 63
そうですね・・はい、相談者さんが望むキャリアですから、ご自身の意思が大切なことはよくわかります。
CC 63
えぇ、鈴木さんの描く理想のご支援に近いイメージが理解出来てきました。
ここからはリフレクション、自己内省を通して、鈴木さんが次回の面談に向けてこういう点を改善しなきゃいけないなと思った点を整理してみましょう。
ここまでの事例指導を通して明確になった課題はありますか。

 

CL 64
今おっしゃっていただいた通り、Aさんのお悩みに対して転職が安易だと決めつけて相談者が本当に訴えたいことや理想を実現するために何が問題なのかを共有することが出来ていなかったので、まずは選択肢を明確に絞り込んでそこにどんな問題があるのかという視点やキャリアコンサルタントからの視点をお伝えするスキルは課題だと思います。
CC 64 
うんうん、課題共有スキルですね。
理想を阻害している要因を専門家の視点からお見立てするスキルが課題であると。
では、課題共有ができるように、よろしければ次回から練習してみましょうか。
相談者に自信を持って望ましいキャリアを選択するために、中期的には意思決定支援まで
スキルアップ企画を提供しようと思いますけどいかがでしょう?

 

CL65
ありがとうございます、是非お願いします。
CC 65
はい。何か他にやってみたい研鑽やトレーニングはありますか。
課題共有では相談したい問題を引き出す感情への応答や深堀のための質問技法、問題把握に生かせる明確化技法をレクチャーしながら進めようと思いますが、スキルアップのために、こういう勉強してみたい、気になっていることなども遠慮なくお申し付けください。

 

CL 66
システマティック・アプローチと来談者中心療法は少し分かりますので、順序はお任せして基本から一つ一つご指導いただければ助かります。
CC 66 
はい、承知しました。それではお時間になりましたので、また次回の日程を調整させてください。
引き続きよろしくお願いします。

 

CL 67
ありがとうございます。
CC 67
はい。本日はありがとうございました。

 

~口頭試問編に続く~

 

おわりに 

さて、第14回1級キャリコン実技面接合格テキスト「ケース①キャリアの棚卸を提案」後編は如何でしたでしょうか? 

私自身、外国人技能実習生とのキャリアコンサルティング経験もありますし、相談者のように転職後、当時の社長から厳しい叱責を受けた後に転職したこともありました。

テキストを作成する際には、試験対策講座を運営する1級キャリアコンサルティング技能士として学術的な知識や面談スキル、指導スキルなどを展開した上で、かなりの情報収集を行い、それぞれのテーマに合わせて逐語録を考えるわけですが、このような試験対策に伴う労力や時間を惜しむ方は是非、合格テキストを活用してください。(´▽`*)

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また、キャリアコンサルタントが相談したいことを確認すると、面談の姿勢や方針、アプローチやその後の経過など、指導者として一緒に考えるべき点はたくさんありますね。

2級試験対策テキストと同じく、逐語録の中盤から後半部分にかけては、事例指導者に相応しい問いかけのバリエーション(語彙)や、事例相談者との育成的な関係を言語で築いていくイメージなど、一つ一つの要素が1級技能士に向けて役立つと思います。

※受講生からは語彙不足で言葉の引き出しがほしい・・・というお話をよく耳にしますので実践的スキルの一つとして役立てていただきたいです。

口頭試問も分かりやすく答えやすく覚えやすいよう、解答ポイントを押さえてまとめておりますし、他のケースについても仮想逐語録の掲載をしていきますので、 興味のある方は引き続きご覧いただき、試験対策にお役立ていただければ幸いです。

合格のゴールまで一緒に走り抜けましょう!!

 

本日もお忙しいところ、お読みいただきありがとうございましたm(_ _)m

 

1級の勉強方法はこちらが参考になります!

www.careerlife.jp

 

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