第32回2級キャリコン実技面接合格テキスト「ケース②望まぬ管理職と単身赴任の悩み」口頭試問編
名もなきキャリアコンサルタントこと、1級キャリアコンサルティング技能士の敬天愛仁(福島)です。
皆さま、キャリコン2級試験対策の進捗状況はいかがですか?
試験対策を始めました!という方、継続的に自らの実践力を高めてきた方、相談者様のために新たなチャレンジ、スーパービジョンを受けて自己研鑽に励んできた方、受検資格はまだないが先行して熟練レベルの勉強を進めている方・・皆さまとのご縁に感謝しつつ、2級キャリコン技能検定最大の試練である実技面接試験に対応した情報提供を記事にしたいと思います!
今回は第32回対応版「CLF合格メソッドⅡとⅢ」実技試験対策のテキストから、有料で販売中の内容をお届けしますよ~٩( ''ω'' )و
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では、早速、第32回キャリアコンサルティング技能検定2級のケース②オリジナル逐語録をご紹介していきますので是非、ご覧ください。
※キャリアコンサルティング技能検定は協議会からの注意事項で配布ケース内容を公表することが難しくなってきたため、やむなく掲載時期を遅らせていますm(_ _)m
今回のケース②の相談者は管理職への昇進と単身赴任が不安な45歳の男性です。
では、行ってみましょーう!
仮想ロールプレイ逐語録
◆ケース2 相談者 フジタさん 45歳
SIK:試験官
CC:キャリアコンサルタント
SIK1
相談者が訴えた問題は何ですか。
CC1
相談者のフジタさんは課長職を望まないということで理由を伺うと、課長が怒られていて中間管理職は
不平不満を言われるとネガティブに感じており、それによって自分はなりたくない、今のチームメンバーにも恵まれているから新工場で環境が変わることも不安の一つであると。
それが、相談者の訴えた1つ目の問題であると考えます。
また、単身赴任に関しても面談経過15分くらいのところで気になるところをお話しいただいて、一人暮らしが気になるという生活面の不安を聞いていくと、身の回りのことなや自宅との距離感に不安を感じていて お子さんも心配だし、家を空けたくない・・親心と言いますか、心配が解消されない点を問題と捉えました。
背景には寂しさなどの感情的な面や家族のために頑張ってきた思いも感じ取れましたので、単身赴任への抵抗感につながっていたのかなと思います。
SIK2
キャリアコンサルタントから見た問題点をお答えください。
CC2
面談の中で相談者のフジタさんにお見立てをお伝えしました。
2点お伝えしまして、1点目は課長の打診についてメリットよりもデメリットが多いという思いが先行していましたので、その部分はメリットもあるのではないかと・・職責を果たすと給料が上がるとか、責任感やマネジメント能力も自分次第で身につくこと、そのような点はキャリアにプラスになるし、自分なりの課長像に気付けるのかなと問題共有を行いました。
2点目の生活面では、単身赴任を心配されていましたので、ご家族から離れることを奥さんがどう思っているかなど許容範囲を確認した上で、本人の不安点に焦点を当てて解決策について一緒に検討し、適切だと考える助言もさせていただきました。
単身赴任先でもオンラインを活用すれば表情も伺えますし、会話だけでなく食事の準備や生活のアドバイスも家族間でやり取り可能ではあるので、色々なリソースを活用して問題解決に役立つように課題点を明確化してお伝えしました。
総じて管理職に対してのアレルギーを感じましたので、背景を伺いながら現状のチームリーダーとしての適性も含めて、フジタさんなら職位を全うできると信じて、お役に立てるよう丁寧に見立てをお伝えしました。
SIK3
今後の具体的な支援はどのように行いますか。
CC3
フジタさんは家族会議で相談してみるということでしたので、まずは会議の結果を持ち寄ってフォローアップに繋げたいと思います。
具体的には課長の昇進にそれぞれメリット・デメリットあると思いますけど、それが今後フジタさんのキャリアにどう役立つのか、キャリアパスにとってプラスに働く面を一緒に整理しながらまとめていきます。
45歳くらいだと人生の正午ですから所属企業でどのように活躍していくのか、人生の後半戦に向けてキャリを統合していくことを考えないといけませんし、マネージャーのスキルや課長の上の部長昇進を視野に入れるとこともキャリアの目標として持てるよう側面から支援したいと思っています。
単身赴任に関しては諸々情報提供しましたが、実際のサポートに必要な項目を家族会議の内容を基にまとめることで、安心して単身赴任できるようアクションを一緒に立案できればと考えます。
転職の選択肢は現状なさそうですが、本人の心変りもあるかもしれませんし、転職という話が出ても対応できるよう求人情報や必要な資料も念のため準備して、サポートを継続したいと考えております。
以上です。
SIK4
よかった点と悪かった点をお願いします。
CC4
よかった点と悪かった点ですね。
よかった点は最初のラポールからお話しやすい場面設定を意識してできましたし、傾聴についても受容・共感を丁寧にしながら、伝え返しと質問技法でお話を伺い深堀もある程度、展開出来ました。
リフリーミングを活用して視点の切り替えで助言も適切にできたと思いますし、課長職に実際なるとどうなるという予測・評価など一緒に検討できましたので、それによって無責任は嫌だと・・自己変容も観られて主体的な姿勢が垣間見える一面がお見受けできたことがとても良かったと思います。
悪かった点は、中盤の要約後に少し発話量が多かったと反省しています。
適切な助言のつもりでも色々とお伝えしすぎれば効果が弱くなりますし、もっとポイントを絞って要約を端的にお話したりとか、方向性が決まってからペーシングを意識して重要な助言をしても良かったと思います。
面談の構成としても積極技法の展開が少し早かった一方で、面談後期では方策の合意形成ももっとしっかり出来ると相談者の方の行動変容に繋がったはずですので気をつけたいと思います、以上です。
SIK5
今後どのようなキャリアコンサルタントを目指したいと考えていますか。
CC5
どのようなキャリアコンサルタントになりたいかですね・・
大局的な視点ではキャリアコンサルタントに求められてる役割と範囲は年々責任も含めて大きくなっており、倫理綱領も改定されてこれまでよりも組織への対応ですとか守秘義務の重要性、そして働く人のキャリア形成に深く関わっていくことになります。
技能士としては傾聴だけではなく、コンサルティングで問題を把握し、キャリアコンサルタントの見立ての精度を高めて、相談者の問題解決やキャリアの利益に貢献できる支援を熟練レベルとして発揮したいです。
問題の見立てでは学術的にお話ができるように、理論を活用した研鑽を続け、面談の中で苦手な要素など第三者のフィードバックを受けながら同僚やネットワークを活用しブラッシュアップしていきます。
今後も良い相談支援ができるように自己研鑽と自己内省を図りながら2級技能士として更に上のレベルで安定した支援が出来るキャリアコンサルタントを目指して頑張りたいと思います。
おわりに
さて、「第32回2級キャリコン実技面接合格テキスト「ケース②望まぬ管理職と単身赴任の悩み」口頭試問編はいかがでしたか?
テキストを作成する際にはかなりの情報収集を行った上、試験対策講座を運営する1級キャリアコンサルティング技能士の視点で、皆さまの合格にコミットするためにそれぞれのテーマに合わせたオリジナル逐語録を完成させるわけですが、このような労力や時間を惜しむ方は是非、合格テキストをご活用ください。(´▽`*)
特に問いかけのバリエーション(語彙)や話の流れをイメージすることに大変役立つと思います。
※最近の受講生からは語彙不足なので言葉の引き出しがほしい・・・というお話をよく耳にしますので実践的スキルの一つとして役立てていただきたいです。
口頭試問も分かりやすく答えやすく覚えやすいよう、解答ポイントを押さえてまとめておりますし、他のケースについても仮想逐語録の掲載をしていきますので、 興味のある方は引き続きご覧いただき、試験対策にお役立ていただければ幸いです。
合格のゴールまで一緒に走り抜けましょう!!
本日もお忙しいところ、お読みいただきありがとうございましたm(_ _)m
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