「得意澹然・失意泰然」天を知り己を知れば、人道殆うからず
私が1級キャリアコンサルティング技能士になって
大切にしている言行理念が「得意澹然・失意泰然」です。
この言葉は崔後渠の教えにある六然という中の2つでありまして、
得意な時はあっさりと失意の時はゆったりせよという意味であります。
当たり前だろう!と、思われるかもしれませんが
この六然を体現できている方は少ないように感じます。
ご覧の皆様はできてます?
自己内省する良い機会かもしれません。
自らを律した言行一致には、それ相応の鍛錬が必要です。
ヤッホー!!と、
スキップしたくなるような良い時こそ
首を垂れて足元を見据えて歩き、
あ~あ・・・と、
塞ぎこみたくなるような悪い時こそ
上を向いて遠くを見据えながら走り出す。
まぁ、自戒を込めてになりますが
調子の悪い時が本来の実力であると謙虚に受け止めて、
研ぎ澄まされた自分自身を描き素直に精進することです。
1級キャリアコンサルティング技能士になり、
先生と呼ばれることも増えて
少なからず賞賛を浴びるようになる・・・
強い武器を手に入れれば、
その威力を試してみたくなるものでしょう。
旧約聖書には
「高ぶりは滅びに先立ち、誇る心は倒れに先立つ」とあります。
「無一物無尽蔵」ですよ。
故に・・・おごらず、あせらず、くさらず。
この自然との調和が人生に調和をもたらすという確信に至ります。
おごり高ぶれば周囲の信頼を傷つけて離反を招くでしょうし、
焦って物事を前に進めようとすれば無理を強いた上に逆効果、
腐って自らの課題に目を背けたら成長の道も閉ざされるでしょう。
天道が漸を持って運ぶように、
人道も漸を持って運ぶことです。
人間は自然の一部ですから同じ道理。
「天」よ。
四十にして惑はず、
私も不惑の四十を無事に超えましたか?
孔子先生も四十になったら
そろそろ惑いたくないよね~って思っていたことでしょう。
不断の得意澹然(とくいたんぜん)、
不断の失意泰然(しついたいぜん)で在りたいものです。