お陰様で8年目!キャリコン試験対策講座▶1級技能士の個別レッスン

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【キャリコン1級ロープレ逐語録】第10回実技ケース②パート1口頭試問まとめ

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【キャリコン1級ロープレ逐語録】第10回実技ケース②パート1口頭試問まとめ

名もなきキャリアコンサルタントこと敬天愛仁です。

 

この記事は1月29日に執筆しておりますが、

掲載予定の本日は合格発表日です。

 

未来の私がどんな気持ちでこの日を迎えているのか、

おそらくいつも通りワクワクしていると思いますが

まずは無事にこの日を迎えられたことに感謝したいですね。

本日の10時過ぎにはこちらの検定HPで発表されます。

https://www.career-kentei.org/

引用元:国家検定 キャリアコンサルティング技能検定

 

今回はすぐに発表を確認しまして、

合格であろうとなかろうと

次に向けての準備に早めに取り掛かれるようにしたいと思います。

 

最近、私の中で転機があり、

合格に向けた準備を進める一方、

本格的に企業支援の領域で活躍の場を広げるため

昨年の11月くらいから新たな目標を掲げています。

 

今日の私よりもずっと成長した自分に会えるよう、

そして企業としても大きな一歩を踏み出せるように

引き続き自己研鑽と経営の両輪を頑張って行きたいと思います。

 

皆さんも色々な思い覚悟

技能検定に臨んでいることでしょう。

 

同じ気持ちと、同じ時を分かつ者として

皆様の合格を心よりご祈念しております!

 

というわけで日本一早く!?

これまで掲載できなかった

練習ロールプレイをお届けしていきます。 

 

キャリアコンサルティング技能検定1級 試験対策講座

個別レッスンで実施しているロールプレイ逐語録になります。  

 

個別レッスンでは、

実技面接試験に出題されるケースを想定したロールプレイを実施し、

逐語録を分析して、事例指導者としての

事例指導(スーパービジョン)スキルなどの確認を行っています。

1級キャリコン試験対策ロープレ カテゴリーの記事一覧 - キャリアコンサルティング技能検定 個別&出張レッスン合格講座

 

第11回検定の合格に向けて、

文字に起こされた逐語録を分析して

勉強したい方もいらっしゃるでしょうし、

私自身もロールプレイをしっかりと振り返ることで、

個別レッスンの更なる質の向上はもちろん、

指導者としての力を蓄えております。 

 

キャリコン1級を受験される方は、

こういったロールプレイを徹底的に練習されると思いますが!

・・その一方で、自分のロールプレイを録音して聞くことや、

試験対策講座の先生にその場で指導を受けたりはしていても、

文章に起こして振り返った経験は少ないのでは? 

 

実際、逐語録に起こしてみると

ご自身の喋り方の癖やアプローチの偏りが

とても良く分かるものです。 

 

かく言う私も集合講座などの参加経験を振り返りまして、

特に1級検定にもなると、その場のロールプレイにおける

短いフィードバックの指導だけでは、

改善がかなり難しいと考えています(`・ω・´)ゞ

 

そんな皆様に、

キャリア理論と実際のリアルなロールプレイをご覧頂き、

試験対策に役立ててもらえたら幸いです。 

 

そして、そんな細かなスキルまでフォローして、

受講生の合格と成長に貢献していくのが

弊社の試験対策講座の特長です!

※個別レッスンのお問い合わせはこちらからお願い致しますm(_ _)m

 

CL役はスズキさん(仮名)

CC役はコジマさん(仮名)でお送りします。  

では、行ってみましょ~う!!  

 

相談事例

◆ケース2 スズキさん(キャリアコンサルタントの相談歴2年)

相談者:Bさん 男性39歳 

※試験で手渡されるケース記録は

私が作成したオリジナル版を使用しています

事例相談者(以下CLと表記)

事例指導者(以下CCと表記)

 

CL1

こんにちは。

CC 1

初めまして、キャリアコンサルタントの小島と申します。

 

CL 2

鈴木と申します。

CC 2

よろしくお願いいたします。

今日は寒いところお越しいただきましてありがとうございます。

 

CL 3

はい。 

CC 3

感染症対策ということで今日はマスクをしながら

面談させて頂きますので声が聞き取りづらい点とか

聞こえない場合は言ってください。

 

CL 4

はい。

CC4

なるべく大きな声で喋ろうと思っていますので

聞き取りづらい場合はもう1度話しますのでよろしくお願いします。

 

CL 5

分かりました。

CC5

今日初対面なので、

まず私はどんなことをしているのかということを

自己紹介した方が安心していただけるかなと思いますので

最初に私の自己紹介をしてよろしければ

鈴木さんのプロフィールというか自己紹介も

簡単に言っていただけるとお互いの理解も

深まるかなと思いますのでよろしいでしょうか。

 

CL 6

はい、分かりました。

CC 6

私なんですがキャリアコンサルタントとしては

10年ほどの経験がありまして

こういった事例指導も3年ほど担当させて頂いています。

普段は民間の相談機関の方に私もおりまして

老若男女問わず幅広い職種の

キャリアコンサルティングを行っています。

理論に関しましてはシステマティックアプローチですとか

キャリアガイダンスの6分野ですとか

そういった基本的な理論を使って面談に活用しております。

最近ですとなかなか人が集まれませんので

オンラインの勉強会ですとか主催してキャリアコンサルティングの

啓発活動ですとか普及活動も行なっております。

今日はケースをお持ちいただいたということで

お悩みかと思いますので一緒に問題を解決できるように

学びの場として時間を使っていければと

思いますのでよろしくお願いします。

 

CL 7

お願いします。

CC 7

鈴木さんの簡単な自己紹介を伺ってもよろしいですか。

 

CL 8

相談業務に関わるようになって2年になります。

CC 8

2年ですね、今回、大事なお話を聞き漏らさないように

メモを取らせて頂きます。

必要があればメモも清書をして差し上げますので

面談が終わりましたらその旨お伝えください。

 

CL 9

今、公的な機関で幅広いキャリアの相談に関わっています。

CC 9

公的機関で2年の経験ということで幅広いというと

職業選択の相談というかイメージ的には

ハローワークのような感じでよろしいでしょうか。

 

CL 10

そうですね、仕事の紹介とかできるところです。

CC10

仕事の紹介ができるところなんですね、

2年ほど経験するとお仕事などは慣れましたか。

 

CL 11

毎回難しいケースが多くて、うまくいかないんですけれども。

CC 11

そうですか、色々と難しいケースがあるということで、

そういった緊張感を持ってやられたりですとか

難しいケースということで今日はご相談に

来ていただいたと思いますので

普段から学ぶ姿勢は素晴らしいと思います。

今日はそういった悩みを

解決できるように話し合ってきたいと思います。

 

CL 12

はい。

CC 12

今日の流れなんですけども

これからケース記録の方を拝見させていただきまして

ケースの説明をお願いしたいなと思っております。

 

CL 13

はい。 

CC 13

実際にどのような内容だったかなと、

臨場感なども知りたいので一緒に問題について

ケースをもとに考えまして最後に少し時間が余れば

リフレクションの時間を設けて気づいた点や

次回に向けてのフィードバックができればと思っています。

今日の流れはそのような形で大丈夫ですか。

 

CL 14

はい、わかりました。

CC14

残り25分くらいなので出来る限りお話をお聞かせください。

それではケース記録の方を拝見してもよろしいですか。

 

~約5分経過~

 

CL 15

はい、お願いします。

CC 15

ケースの方は4項目にまとめていただいたんですね、

ケース記録は普段からまとめているんですか?

 

CL 16

相談記録は毎回作っていますけれども

ここまで細かく作ったのは今回初めてです。

CC 16

このために作って頂いて、ありがとうございます。

 

CL 17

はい。

CC 17

ざっと拝見させて頂くと項目が分けられていて分かりやすいですし、

鈴木さんのキャリアコンサルタントの対応についても

書いてありますので非常に参考になると思います。

実際に作って頂いて何か気づいた点とかありますか。

 

CL 18

やはりどんな支援を Bさんにすればよかったのかなと、

そのように思って今日は相談に参りました。

CC 18

はい、どんな支援がよかったのかなと振り返られたわけですね。

 

CL 19

はい。

CC 19

そうしましたら振り返りなんですけれども

一緒に行ってきたいと思いますので

もしよろしければ来談経緯から面談経過の順に

振り返っていただいて説明をお聞きしてもよろしいでしょうか。

 

CL 20

相談に来られたのは B さんという男性の方で39歳でした。

大学を卒業した後、17年間精密機械工場の

お仕事をされたんですけれども事業縮小ということで

半年前にお辞めになられました。

CC 20

はい。

 

CL 21

私の所にはこれからの方向性をどうしたらいいのか

ということで相談に来られました。

CC 21

迷われて相談に来られたということですね。

 

CL22

前の会社では機械操作のオペレーターとして

お仕事をされていたんですけれども、事業縮小ということで

お辞めになられてリストラされたということに

かなりショックを受けていて落ち込んでいる様子でした。

CC 22

落ち込んでいる様子でしたか。

 

CL23

会社都合ということですぐに失業保険が支給されたんですが、

あともう2ヶ月間しか支給期間がないと焦っている様子もありました。

CC23

焦っていらっしゃると。

 

CL 24

これまでに何社か面接も受けてらっしゃるんですけれども

うまくいかないということや製造業では求人自体が少なくて

本当に就職できるかどうかという不安もおっしゃっていました。

CC 24

不安な様子だったのですね。

 

CL 25

後は奥さんともなかなかうまくいっていなくて

家には居づらいとおっしゃっていました。

CC 25

うんうん、なるほど。

こちらの面談結果を拝見すると非常にお気持ちの点とか

この方の不安についてお聞きできているようなんですけれども

面談の雰囲気の様子に関してはいかがですか。

 

CL 26

Bさんはとても落ち込んでいらっしゃったので

まずは気持ちを受け止めようと傾聴を重視して話を伺いました。

CC 26

まずは傾聴、よいですね。

 

CL 27

それから奥様のこともおっしゃっていましたので

家族のサポートも重要ということで奥様との関係を

改善するようなアドバイスもさせていただきました。

CC 27

うんうん、良いですね。

鈴木さんとしては、まずはお気持ちを受け止めて

相談者のことを理解しようとされて奥様との関係についても

悩まれていたという状況だったので

これについてもお話しを聞かれて

理解しようとされたということなんですね。

この面談は時間的にはどのくらいお話を聞かれたのでしょうか。

 

CL 28

時間はきちっと測っていないんですけども

20分から25分くらいではないかなと思います。

CC 28

奥様の悩みまで傾聴されているというのは

深いところまで聞けているのではないでしょうか。



~約10分経過~

 

CL 29

そうですね気持ちを傾聴するところとか、

不安なお気持ちを中心にお話を伺いました。

CC 29

相談者の方の様子というか人柄はどんな方でしたか。

 

CL 30

ずっと同じ仕事を17年間やってこられたということもあって

実直で誠実な職人タイプのような感じの人でした。

CC 30

実直で誠実なタイプと。

 

CL 31

熟練工というのでしょうか。

CC 31

熟練工、職人ということですね。

一筋でやられて来られたわけですものね、

鈴木さんとしては人柄をそのように捉えたということなんですね。

 

CL 32

はい。

CC 32

他にはどうですか、気づいた点とかありますか。

 

CL 33

奥様のことをだいぶ心配されてまして、家に居れないことや

愛想をつかされたんではないかと気にされていました。

CC 33

話の内容的にもボリュームというか

そういった話が良く出たわけですね。

 

CL 34

奥様のことですか。

CC 34

はい。

 

CL 35

面談の後半はご家庭の様子のお話をされていらっしゃいました。

CC 35

ここまで来談経緯と面談経過のお話をお聞きしたのですが、

改めて来談経緯と面談経過を振り返っていただいて

鈴木さんとして相談者が抱えている真の問題というか

問題の核心についてどんな問題を抱えていたと思われますか?

 

CL 36

私から見たBさんの問題は

前職をリストラされて落ち込んでいること、

それから就職活動をしているんですけれども

面接試験に落ちてしまって再就職ができないことですね。

そのため奥さんとの関係もうまくいっていないことが

Bさんの仰りたかった問題だと思います。

CC 36

ここで要約を少しさせて頂きたいんですけど、

B さんに関しては職人気質で17年間一つの工場で

実直に勤務をされて、その分、再就職にあたって

気持ちの整理がつかないのかなと。

リストラされた事についてはとてもショックを受けていて

落ち込んでいらっしゃったということでとくにその点、

落ち込んでいることが問題ではないかと鈴木さんは感じたと。

その後に失業保険をもらいながら就活をしているけれども

再就職の採用がうまくいかなかったりですとか

求人の状況も悪いと、これがうまくいかない要因となっていて

奥様とも上手くいかず自宅に居づらいというか

そのあたりもかなり悩まれていたのではないかなということですね。

 

CL37

はい。

CC37

相談者の方がおっしゃりたいことは

このような形で共有して大丈夫ですかね。

 

CL 38

はい大丈夫です。

CC 38

そうしましたら実際の鈴木さんの対応ですね、

ちょっと振り返ってきたいと思うんですけども

先程お気持ちを受け止めて

傾聴していらっしゃると確認したんですが、

まずそこを第一に対応されたということなんですね。

また一方で B さんの不安げな様子が気になっていると。

 

CL 39

はい。

CC 39

奥様との関係が主な問題なのではないかと、

このあたりの鈴木さんの対応について振り返っていただくと

これは鈴木さんのキャリアコンサルタントとしての

見立てだと思うんですよね。

相談者の問題を解決するにあたって

見立てはどのようにされたのでしょうか。

 

CL 40

再就職にあたっては家族のことも大事だということで

先に奥様のとの関係を良好にしてもらうことをメインで考えました。

CC 40

奥様との関係改善が家族のサポート資源として

相談者の為になるのではないかと、

再就職に役立つのではないかということで支援されたのですね。

 

~約15分経過~

 

CL 41

その後に自己理解とか仕事理解を深めていただこうと

思っていたんですけれど、その後 B さんからは

連絡がなかったので何がいけなかったのかなと思って・・・

CC 41

その後に連絡がなかったということなんですね。

そのあたり鈴木さん自身どのように受け止めていますか。

CL 42

今までこういうことがなかったので、

2回目の面談に来てもらえなかったことがなかったので

今回は何がいけなかったのかなと思っています。

CC 42

そうですね、今まで2回目の面談に来てもらえなかったことが

無かったということなんですけれども

普段鈴木さんが相談機関で行なっている面談で

不安な気持ちを受け止めていることを

普段からしていると思うんですけど、

普段の面談でうまくできないなとか問題意識を

持っているところはありますか?

 

CL 43

普段の面談でしたらもっと早く自己理解というか、

やりたいこととか試験の面接の様子をお聞きしたりして

仕事の話ができたんですけれども、今回は奥様の話とか

落ち込んでいることとかそっちの話が多かったような気がします。

CC43

相談者の方自身が落ち込んでいらっしゃる

ショックを受けて不安な表情だということなので

そうすると鈴木さんとしては相談者の不安な気持ちに

できるだけ普段よりも聞いてしまったというか

重視した・・そういう形ですかね。

 

CL 44

はい、時間も限られていたので今回は気持ちを中心に聞いて

次にもう少し具体的な仕事の話を聞こうかと思っていました。

CC 44

例えばその辺りを相談者の方と共有したりですとか

例えば次回からこういう風にやっていこうという

合意などはあったんでしょうか?

 

CL 45

そういう話はしなかったですね、また今日の続きを

次回聞かせてくださいというような感じで面談終わりました。

CC 45

普段はそのあたりシステマティックアプローチという

展開があると思うんですけど、目標の共有ですとか

方策の実行などがありますが

その辺りの合意形成などは普段やられていますか。

 

CL 46

普段はもう少し仕事の話が中心になってきますので

紹介状の発行とか求人の探し方とか。

CC 46

求人情報を提供して吟味したりとか。

 

CL 47

後は適性の話とか、

もう少し仕事の話などを初回からできていたなと思います。

CC 47

良いですね、今回普段できている点ができなかったとして

求人情報の提供、職業理解とかですとか

そのあたり自己理解も含めて少し不足していたかなというのは

ご自身でもなんとなく思われるわけですね。

 

CL 48

はい。

CC48

わかりました、色々とお話頂きましてありがとう ございます。

私がここまでお聞きして気づいた点というか

お伝えしたい点があるんですけどもよろしいでしょうか。

 

~約20分経過~

 

CL 49

はい。

CC 49

鈴木さんは今回の事例を振り返って、より良い面談を

したいということでいらっしゃったと思うんですよね。

それに役立つのではないかということでお話をしたいんですが

今回 B さんが非常に落ち込んでいる様子で

いらっしゃったということで気持ちを受け止めたりですとか

不安な様子について大事に考えて傾聴をされたと思うんですが、

相談者が訴えたことに関する見立ての部分ですね。

鈴木さんの見立てをお聞きしていると先ほど言った

今回、自己理解と仕事理解の部分ですね

キャリア上の問題の捉え方が不十分であったと

それに関しては普段よりも傾聴に少し偏ってしまったかなと

時間の中で優先順位が少しうまくいかなかったのかなと、

キャリアコンサルティングプロセスですね。

普段は問題の共有ですとか目標の設定について

もう少し吟味しているかなというところをお聞きしたんですが、

今回は時間的な制約の中でできることが限られてしまって

そこまでちょっと出来なかったのかなというのを感じるので

システマティックアプローチでの

目標合意とか問題の共有この部分ですね。



CL 50

はい。 

CC50

次回、来談していただけなかったというのは

相談者の方の問題の共有ですとか

ある程度重いの部分は聞けていると思うんですけど

具体的なプランニングですとか計画性というんでしょうか

そういう目標の範囲などが明確化されていなかったりですとか

計画性が伴っていなかったのかなと私は感じたんですけど

大まかにその3点が私は気になったんですけど

鈴木さんとしてはその辺りに関して

今回の問題解決に役立ちそうな視点というのはありますか。

 

CL 51

一番最後におっしゃった

面談の計画性というのはどういうことですか?

CC 51

例えば相談者の方は再就職の期間ということだったので

いつまでに仕事を決めるですとか具体的に

それまでどのようなプロセスをして求人情報を見ていくとか。

 

CL 52

ええ、ええ。 

CC 52

そういった計画性は明確な範囲がわかると

アクションプランを起こしやすいのかなと思いまして。

 

CL53

ああ・・。

CC53

そうすると相談者の方も次までに何をやればいいのかなと

明確になりますので動機づけにつながったりとか

こういったものを方策のマネジメントというんですけど

そういったものができると

さらに鈴木さんの面談力が向上するかなと感じました。

 

CL 54

はい、分かりました。 

CC 54

その辺を踏まえて今日の残り時間はあと7分くらいなんですけど

解決に向けてとか問題点として感じていただけるのであれば

そういった点を今日の残り時間でやって行こうと思うんですけれども。

 

CL 55

そうですね、今回 B さんが2ヶ月で

失業給付が切れるということなので

私も2ヶ月以内に就職してほしいなと思いましたので。 

CC 55

はい。

 

CL 56

目標を持った面談というのができるといいなと思いました。 

CC56

そうしますと目標を意識した面談ですね。

計画性、中長期的な視点ということで

それについて今回のケースをもとに

少し整理していきたいなと思います。

 

CL 57

はい。

CC 57

ではまずそこを目標にして

残り時間5分くらいでそこをやっていく形で大丈夫ですか。

 

CL 58

はい。 

CC 58

はい、わかりました。

そうしましたら計画性を持ってやっていくということで

今回のケースでしたら今思うとどんな支援が

鈴木さんとしては計画性を持たせてできたと思いますか。

 

CL 59

そうですね、次回までにやってきてほしいこととか

次回こんなことを話し合うとか

先に言っておけばよかったかなと思います。

CC59

面談の中である程度プランニングに対して

提案とか条件みたいなところですね。

 

CL 60

ええ。 

CC60

明確化されたのではないかなと。

そうすると今回のケースですと次回緊急性の高い方策というか

目標というところはどんなところが考えられますか。

 

CL 61

今回の面談で言えば

私は2ヶ月以内の再就職が必要だったのかなと思っています。

CC 61

そのためにまずBさんがやること、

やらなければいけない目標というのは

今、鈴木さんはどんな問題を合意したら目標に到達できますかね。

 

~約25分経過~

 

CL 62

う~ん、

面接で何社か不採用になっているとおっしゃっていたので

不採用になった理由を明確にするというんでしょうか。

面接対策ができれば就職に一歩近づくかなと思います。

CC62

おっしゃる通り鈴木さんは需給調整機関にいらっしゃるので

いわゆる採用されなかったわけですとかミスマッチの原因ですよね。

 

CL 63

はい。

CC 63

そういったものを求人票を交えて確認すると

おっしゃる通りすごくよかったのかなと私も思います。

さらにその中でどうしてそれが採用に至らなかったのか

例えばアピール不足ですとか履歴書の書き方とか

職務経歴の書き方などもあると思うんですけど

そういったものを踏まえて面談の練習、

そういった機会は職場の方で設けられませんか?

 

CL 64

セミナーも行っていますし、面接の練習とか

応募書類の添削とかも専門に行っている方がいますので。 

CC 64

そうなんですね、それいいじゃないですか。

 

CL 65

そういう方にリファーというか

伝えても良かったなと思います。

CC65

なるほど、是非そこは活用して頂ければ

相談者の支援に役立つと思いますので。

そうすると問題の共有と目標設定というのが

具体的な就職に向けてできますのでより良いと思います。

 

CL 66

はい。 

CC 66

次回からそういった点を

意識しながら進めて頂くと良いかなと思います。

先ほどリファーとかセミナーの話も出ましたけど

こういった問題というのは鈴木さんが所属する機関では

組織的な問題としてもあるんですか。

 

CL 67

組織的な問題と言いますと。 

CC 67

もうちょっと分かりやすく言いますと、

例えば時間が限られている中で

支援内容が制限されてしまったりですとか

面談で偏りが出てしまうというんでしょうかね、

そういった情報を共有なんかはされているんですか。

 

CL 68

セミナーが月に一回とか定員を15人とかで決まっていますので

希望して受けられない方もいます。

CC 68

次に回ってしまうというか・・・

CL69

次の回になってしまう人もいるので。

CC 69

なるほど、人数制限ですとか今だと複数は集まれないので

個別で消化して行く時間を作るとか、そういった点も

組織の中で話し合うとより良いかもしれませんね。

 

CL 70

そうですね、はい。

CC70

今日残り時間があと2分くらいですので

色々と今お話をお聞かせいただいて

今日の面談を振り返っていただくと

改めてこういう支援をしていくとか例えば鈴木さんの役割に関して

何か気づいた点とかありましたら

それを聞いてまとめたいと思うんですけど。

 

CL 71

奥さんのことが出てきましたので

その話を聞いてしまいましたけど、

Bさんの仕事理解と自己理解を中心に

面談をしていてもよかったのかなとか。  

CC 71

自己理解と仕事理解ですね。 

 

CL 72

Bさんと目標の合意をしておけば

次回の面談も来て頂けたのかなと思いました。 

CC 72

そうですね、先ほど鈴木さんがおっしゃったとおり

キャリア上の問題、仕事ですとか自己理解に関して

深めることと時間に関しては、そういった期日や

プランニングという要素を学んでいただくと

より面談力が向上していくと思いますので

そういったセミナーですとか自分の所属する同僚ですとか

そういった練習の機会はありますか。

 

CL73

あります。

CC 73

そうしましたら事例指導とか先輩に聞いてもらったりとか

ロールプレイをして磨いていただけるとより良いと思います。

また、私の方でもよろしければ鈴木さんの面談の事を

色々とお聞きしましたので、

例えば自己理解とか仕事理解の深め方ですね。

どのように情報提供するのかというところまで、

それと今回プランニングの話が出ましたけど

中長期的な視点で面談をみるというのも

一緒にやっていけますので、もしよろしければ

次回機会があれば一緒にやっていきたいと思いますので

今日はお忙しいところ来ていただきましてありがとうございました。

 

CL 74

ありがとうございました 。 

 

ピピピピピ・・・。  

ここで時間切れとなりました。  

ここから、口頭試問です。

 

口頭試問

試験官(以下SIKと表記)

事例指導者(以下CCと表記) 

 

SIK1

今回のロールプレイでうまくできたところと、

うまくいかなかったところをそれぞれ挙げてください。

CC1

事例相談者の方との関係構築を意識しまして

なるべく事例相談者のやったこと、

普段から気をつけて行っていることを承認したりですとか

傾聴と共感の部分は非常に良く出来ていましたので

そういった点のお話を聞きながら

面談についての事例を振り返って意味付けしながら

伝え返しができたので事例相談者の方との信頼関係は

そういう意味では深まっていったのかなと思います。

それと関係を深めていく中でプランニング的な要素ですとか

傾聴と受容・共感について深く聞き時間が押してしまって

時間内で目標共有ができなかったところですとか

そういった点についても承認しながら

少し気づきを促したかなと思いますので

そういった点では事例指導者としての視点を持って

進められたのは良かった点ですね。

うまくいかなかった点に関しましては、

相談者の方の普段の面談の概念化をしたりですとか

自己理解と仕事理解の点がもう少しできれば良かったなと

そういう点には気づきが促せたんですけど

普段の面談の傾向というのは例えば事例相談者自体が

どうしてそうなってしまうのかとか性格的な傾向ですとか

面談傾向の深いところまでは気付きを促せなかったなと

思いましたのでその辺りまでお話ができると

さらに良かったのではないかなと思っています。

 

SIK2

事例相談者が訴えた問題は何ですか、

指導者の視点でとらえた問題は何ですか?

CC 2

事例相談者の方が訴えた問題としては

最終的には限られた時間の中でプランニング的な要素が

ご自身の中では目標合意が計画的にできなかったというところが

ご自身としては捉えていらっしゃったと思いますので、

そちらが事例相談者自身が訴えていた問題ですね。

指導者の視点で捉えた問題としましては、

先ほど事例相談者が見立てた問題点を一つお伝えしたんですけど、

ご自身でおっしゃっていたように

自己理解と仕事理解のキャリア上の問題が

受容共感を優先することによって深められなかったと、

アプローチの問題ですね。

それと事前相談者の方ががより具体的な支援について

所属機関でのセミナーとかリファーを含めて

うまく機能していなかったなあということをおっしゃっていたので、

そういった組織的な介入や働きかけの部分でも

課題点があったのかなと個人的には思っています。

 

SIK 3

解決のための目標設定をどこに置きましたか。

CC 3

まず、事例相談者が抱えている見立ての問題を

三つほど挙げさせていただきまして

その中から一つ事例相談者の方が自分の中で問題ではないのかなと

気付いていただいた問題がプランニングですね、

次回以降の問題面談について

もっとプランニングできれば良かったということだったので

そこを説明してより良い面談をするためには

それができると良いんではないかと説明をした上で問題を共有して

その問題は次回以降の面談に役立つということを

合意を得た上で適切性についても確認ができましたので

目標設定をそこにおきました。

 

SIK 4

目標設定についてどのように共有しましたか。

CC 4

普段の面談の一般化と概念化をした際に

こういったケースは今までで初めてだったとおっしゃっていて

次回の面談に来てくれなかったという不安な点も

おっしゃっていましたので、その目標に対して

次回の面談に来ていただくために

足りなかった点というのを自覚して頂いて

それができることによって具体的な求人情報の提示ですとか

適性について深掘りをするとか

ミスマッチの解消をして採用されなかった理由について

職業理解の部分ですとか、そういった部分に対しても

次回からやっていけるように

そういったメリットを説明した上で

目標について納得して頂いて共有をしました。 

 

SIK 5

どのような指導方策を立てましたか、

実施できなかった指導方策は何ですか

CC 5

指導方策に関しましては

残り7分くらいからシステマティックアプローチでいう

事例相談者の方の見立てと相談者の方との目標の合意を含めて

そこからキャリアプランニングを中長期的な視点で

やっていくというところがどのようにできればということで

その点についてレッスンをを行いました。

実施できなかった方策としては

相談者の方に対しての目標の設定の仕方までできたんですが

具体的な方策に関してはリファーとか適性や

自己理解を深めるとかそういう話が出たんですね。

ただ、その中で具体的なアクションプランに関して

例えば意思決定理論を使ったりですとか

方策の実行のマネジメントの方法ですとか

そういったところまでは今回の指導ではできませんでしたので

その辺りがもっとできると動機付けとかマネジメントが

面談の中で役立つのではないかなと思います。

 

SIK6

今回のロールプレイを通して、自分の何に気がつきましたか。

CC6

自分の中では需給調整機関の経験がないということと

公的機関で私は経験がないので、そういった意味では

どのような面談をしているかなと気になったりですとか

時間的な制約の中で面談傾向というのが

組織的な課題としてあるのかなと感じましたし

私自身も組織的な課題に対して、課題点を整理する点とか

あとは自分の中で事例相談者がやっている

面談対応に関して、ついついできてない部分が多いだとか

そういう風に感情として受け取ってしまう部分もあるので

なるべくできていない部分に関しては

承認を入れるようにしたりですとか

そういった感情の変化を感じながら面談ができたので

その辺の変化に気づけたのは振り返ると良かったなと思います。

 

SIK7

では自分に足りなかった指導におけるスキルについて

今後どのように研鑽しますか 

CC7

自己研鑽の方向性とかスキルアップに関しましては

各分野ごとに組織においての課題点を踏まえて

事例相談者の背景ですね、置かれている環境の中で

どのような面談をしているのか、

その置かれている環境の影響を受けて

その方自身面談にどう影響しているのか、

そういったところを踏まえて

事例相談者の面談傾向などを精密に分析するというか

分析しながら事例相談者の方が成長していけるような

面談をしていきたいと思いますので

欠けている点についてはスーパービジョンを受けたりですとか

継続的な自己研鑽と勉強を重ねていきたいなと思っております。 

 

SIK8

では今日はお疲れ様でした。 

CC8

はい、ありがとうございました。 

 

おわりに

「【キャリコン1級ロープレ逐語録】

第10回実技ケース②パート1口頭試問まとめは如何でしたか。 

 

皆様なら、このロープレの課題点についてどのように分析し、

フィードバックやアドバイスを行いますでしょうか? 

 

1級試験対策講座でも、このように必要に応じて逐語録を作成し、

個別レッスンで確認するポイントを指導させて頂くつもりです。  

www.careerlife.jp

受検される方は気付いている方も多いかと思いますが、

受験概要の「1級試験科目及びその範囲並びにその細目」

2020年度(昨年10月)から変更になっております。

※個人的には後半の10ページに結構大きな変更があった気がしています。

こちらのリンクからどうぞ

受検概要 国家検定キャリアコンサルティング技能検定

 

他にも厚労省から発表されている

「キャリアコンサルタントの能力要件の見直し等に関する報告書」

受検される方は改めてチェックしておくと役に立つと思います。

こちらのリンクからどうぞ

「キャリアコンサルタントの能力要件の見直し等に関する報告書」を公表します |報道発表資料|厚生労働省

 

ちなみに・・・1級試験の評価区分については変更点等ありませんでした、

皆様ご安心ください(笑)

 

1級検定の意義は事例指導という形式であることから、

キャリアコンサルタントが抱える課題に適切に対処して不安を解消し、

その上で相談者の習熟度をチェックしながら、

外面的なスキルだけではなく内面的な成長も支援することが

スーパービジョンの役目です。

 

また、教育分析という視点も必要で、

相談に来たキャリアコンサルタント自身(事例相談者)が

性格やアプローチの偏りに気づくことを促し、

相談者との関係構築をより良くしていくための改善方法を

指導に含めることが大切になるわけですよ。

 

自分の性格傾向やクセを知っているからこそ、

客観的な視点でそれらを意識し、

行動変容することができるようになります。

 

行動が改善されれば相談者を傷つけることも少なくなるでしょうし、

もっと面談もスムーズに展開できるようになるでしょう。

 

そして、1級検定は2級検定の延長線上にあることから、

事例相談者が事例指導者のスーパービジョンを受けることによって、

面接技法を体験学習し、受容・共感な

事例指導を通して体感しながら理解することができます。

 

事例指導者としてスーパービジョンを行うということは、

事例相談者のロールモデルとしてスーパービジョンだけでなく、

キャリアコンサルティングスキルのお手本になっていることも

常に自覚していく必要があるのです。 

 

本日もお忙しいところ、

お読みいただきありがとうございましたm(_ _)m

合掌。

 

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