はじめに
名もなきキャリアコンサルタントこと敬天愛人です。
今回は前回の「【キャリコン1級ロープレ逐語録】第9回実技ケース①パート1中編」の続編になります、どうぞご覧ください。
~約20分経過~
CL 48
そうですね、よくよく考えてみると確かにちょっと難しいケースというか、そういうケースが自分の中でたまにあるんですけど・・そういう時に少しあったかもしれません。
CC48
難しいケースですか・・具体的にはどういう風に難しさを感じたりするんでしょうか
CL 49
う~ん・・ちょっと合わない人とかいるじゃないですか。傾聴しづらい方とかそういう方の時にはできるだけ寄り添いたいなあとか思うんですけど、そうなると傾聴にばかり気が行ってしまって後半の展開と言いうか・・そういうのがうまくいかないことはたまにありますね。
CC 49
傾聴にばかり気がいってしまう・・そういった特定の相談者に関してなんですか。
CL 50
う~ん・・私からすると共感しづらい方と言うんでしょうか・・年齢が離れていたりとか性別が違うとなると多少はありますし、イメージできない仕事とかもたまにあるので、そういう方の場合と・・後は逆にすごく分かる場合も応援したくなってしまうのでそういうのがあるかもしれないですね。
CC50
その気持ちが入るじゃないですけど、今回の面談の A さんはどっちのタイプになるんでしょうか。
CL 51
私としてはどちらかといえば分かりやすいと言うか、支援したいと言うか・・そういう気持ちに入りやすいタイプですかね。
CC 51
分かりました、そういったところで傾聴や相性もあるかと思うんですけど、今おっしゃっていただいたように割と A さんのタイプであれば気持ちが入りやすい、相性が良さそうな感じでしたけど・・ただ問題点としましては相性が合った感じがあったかもしれないけど信頼関係といえば後半部分。
CL 52
そうですね・・後半にかけて一緒にやっていく雰囲気というんでしょうかね、そこが作れない時はたまにありますね。
CC 52
ではその辺の部分を今回のご相談でもうちょっと深く検討していきたいかなと思います。
CL53
そうですね、それが少し解消されれば次回も来ていただくので、良い方向に行きそうな気がします。
CC53
そこのところ私も一緒に考えていきたいと思うのですがよろしいでしょうか。
CL 54
そうですね、それでお願いします。
CC 54
受容はされていらっしゃったと思うんですが、細かい話にはなってくるんですけど来談者中心療法という風に言われているんですが・・受容と共感ですね。
CL 55
ええ、ええ。
CC 55
共感的理解ですね、共感したことを理解するということなんですが、その辺のところで田中さんとしてキャリアコンサルタントの視点に立ってAさんの問題点はどういったところにあるか?
CL 56
キャリアコンサルタントの視点からの問題点ですか?
CC56
多分Aさんの気持ちは田中さんがおっしゃったように理解されていらっしゃると思うんですけど、逆に田中さんが感じているAさんの問題はどういったところにあるかなと。
~約25分経過~
CL 57
そうですね・・やっぱり今の会社の中で自分に向いていないとおっしゃっていましたので向いている仕事も当然あるんじゃないかなというところで、社内ですね、思いまして・・そういったところの興味とか向いているというところで適性ですかね・・ そういった面でご自身が力を活かせていないのかなと感じましたので、経営部門や間接部門で検討する余地があるんじゃないかなと一つ問題として思ったんですよね。
CC 57
そういったところで適性とかの自己理解であったりとか、 または今のリソース資源の中で問題解決も図れるんじゃないかと、そういうところでおそらく提案もされたということですよね。
CL 58
そうですね、そういったところに気づいていないのかなと感じましたので、気づいていない問題なのかなと一応助言というか行なったつもりなんですけど。
CC 58
そこに関して助言はされたと思うんですが、実際にご自身が今の問題点を伝えたりとか、またはその問題を共有したりするというプロセスは今回の面談の中ではいかがだったのでしょうか。
CL 59
共有と言われるとあまりしていないかもしれないですね。そう思ったからそのまま伝えた形になってるのかもしれません。
CC59
そのまま伝えた形ですかね、その共有というプロセスは省かれてしまった感じですかね。
CL 60
なんかAさんにはそういったことが足りていないんじゃないかと思って助言をしたという感じなので・・確かに共有と言うとどうやったらよかったのかなと思いますね。
CC60
実際に助言された内容であったりとか、提案された内容というのは間違っているとか問題があるとか思いますか。
CL 61
内容ですか。内容に関しては私の中では安易に転職と言うと変なんですけど、転職したからといって問題が解決するわけではないのかなと思うところがありまして、内容自体は悪くはないんではないかなと思っています。
CC 61
私も見る限りは問題がないのかなと思うんですが、先ほども言ったような共有ですよね。田中さんがお話しされたように転職で解決するわけでもないかなという部分もあるかと思うんですが、そこに関して A さんとの食い違いって言うんですかね、Aさんが抱えているお気持ちと田中さんの考えであったりとか、そこで食い違いがもしかしたらあったりするのではと感じたんですがいかがでしょうか?
CL 62
なるほど A さんとしてはどうしたかったのかなというところと食い違っているということですよね。確かにそこが共有できるともっとスムーズに進むんでしょうかね。
CC62
そういったところも踏まえて今回のご相談を通して、目標としましてはやはり問題の共有というところですかね。それっていうのは大きな目標でいえば主体的な意思決定に繋がってくる、もしかしたらそこが今回の面談で阻害されたじゃないですけど。
CL 63
あ~出来てなかったかもしれないですね。
CC 63
そこに向かうために今田中さんからも出た問題の共有のプロセス、後はそれに伴った目標の合意とか、そういったところを今回の面談の目標として考えていきたいかなと思っているんですがいかがでしょうか。
CL 64
それでしたらお願いします。
CC 64
まずは問題の共有というところですね、おそらく今お伺いした部分ではキャリアコンサルタントの視点に立って問題把握はできていらっしゃると思うので。
CL 65
ああ、そうですか。
CC65
全然問題はないかと思うんですが、先ほどもお話しされたように伝え方であったり共有の仕方、そこがまずあるかなというところでちょっと時間も少ないので次回以降の面談にはなるかもしれないんですが、こういった事例を通してもう一度伝え方であったりとか共有の仕方、これを傾聴スキルの中でもう一度再検討していきたいかなと、 A さんの事例だけではなくて他の事例に関しても一緒に検討したりとか、また場合によってはロールプレイを交えてどういう風に伝えていくかというのを合わせてやっていきたいかなと思います。
CL 66
それは知りたいですね。
CC 66
後はもう一つ目標設定とか、このAさんの面談は1回目ですよね。
CL 67
初回になります。
CC 67
今後面談も入ってくると思いますので、まずはそういったところで目標設定とか合意の取り方、そういったところも合わせて次以降の面談でやってきたいと思うんですがいかがでしょうか。
CL 68
そうですね、そんな感じで大丈夫だと思います。
CC 68
これで今日はお時間が終わってしまいましたが、実際にどうですかね。その辺のところで今日ご相談に来られて気づかれたところございますか。
ピピピピピ・・・。
ここで時間切れとなりました。
おわりに
次回は、「【キャリコン1級ロープレ逐語録】第9回実技ケース①パート1口頭試問編」へ続きます。
本日もお忙しいところ、お読みいただきありがとうございましたm(_ _)m
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