何かをする時にもっとも大切なことは「志を立てる」ことです。
志は目的達成のため、行動を始める原動力になります。
ですから目標を立てて、動き出すためには「立志」が重要になります。
さて、あなたは志を立てているでしょうか?
あなたの志は何でしょうか?
あなたの家族にも志がありますか?
あなたは友人の志を聞いたことがありますか?
志を語り合ったのはいつでしょうか?
貴方の志を最後に話したのはいつでしょうか?
貴方の志を最後に聞いてくれたのは誰でしょうか?
志を言葉の端々でもいいから、
ほんの一言でもいいから「志」を言ってみて下さい。
心が貴方の「志を自覚します」から。
志を自覚した心は貴方を動かす原動力になります。
それが貴方の本当にやりたいことだからです。
これは外から強要されたり、
命令されたりする目標とは違います。
本心でやりたいこと。
人生を懸けて、やりたいこと。
命を懸けても成し遂げたいこと。
ありますか?
自らの本心である正しい心や、
純粋な興味・関心に従って自然に学ぶことができれば、
あとは体が勝手に動き出すものです。
ですから、あなたの志を立てることだけでいい。
道に迷った時、悩んだ時は、
自分の志が何であるか・・・考えてみて下さい。
考え抜いたら、あとは心のままに、
心が好むところを実践しましょう。
そして、その立志を成し遂げた貴方の未来をイメージして下さい。
あなたがキラキラと輝くような立志伝を本気で描いてみて下さい。
内なる心のパワーを感じて、第一歩を踏み出してみて下さい。
あなたが動き出したその一歩は、
唯一無二で尊い偉大な歩みです。
まずは志を立てることから始めれば間違いありません。
そんな貴方の目の前には、光る一本の道が必ず見えるはずです。
それでも、
「そんなこと言ったって好きなことなんてできやしない。」
「自分にはそんなものは分からないし、才能もない」
「いつまで経っても周りが認めてくれない」
「俺の力はこんなもんじゃない、上司や同僚は見る目がない」
「なんでこんな給料安くて劣悪な環境なんだ」
「仕事なんかしたくない、そんなこと考える余裕がない」
こう思う時もあるでしょう。
では、根本的に、自分の好きな仕事でご飯を食べること、
裕福になれるということはどういうことでしょうか?
・・・「最高の贅沢」だと思いませんか?
周りから見ても好きなように自由に生きている人を見ると、
羨望の的になるのではないでしょうか。
ですから、
最高の贅沢は、人から課せられたことや義務でやったこと、
いわゆる、
やらされていることをこなすだけで手に入るわけがありません。
他人と同じことを他人と同じ量をやって、
最高の贅沢が出来るはずがないのです。
そんな都合の良い生き方は、
他人と同じ程度の努力で手に入るほど世の中は甘くないのです。
とある野球部で少年が毎日厳しい練習に明け暮れていました。
彼は全く休みも無く、つらい練習の日々や先輩からのしごき、
「こんな大変な思いを毎日しているのに、なんでレギュラーに成れないんだ、
誰よりも練習を頑張っているのに・・・。」
と、思っていました。
そして、ある日、自分は一生懸命やったけど才能が無い、
他の道を探そうと野球部を退部することにしました。
退部届を出す当日、同級生のエースが彼の元に来てこう言いました。
「悔いはないのか?」
「ああ、俺は誰よりも一生懸命練習に打ち込んだ、悔いはない」
「そうか、元気でな。じゃあ、これから練習あるから。」
その時、ふとエースの足元に目をやると
スパイクがボロボロであることに気付きました。
「おい、スパイクがボロボロだぞ、俺は今日で辞めるからサイズが合うなら使うか?」
「ああ、ありがとう、もう三足目なんだ、助かるよ」
「え!?三足?」
少年はこの瞬間、自分がまだ一足もスパイクを履き潰していないこと、
エースが練習以外にどれだけ走り込みをしているのか初めて分かりました。
「おい・・・、なんであんなキツイ練習以外にも練習できるんだ?」
彼は笑いながら、こう言いました。
「人にやらされている練習を努力とは言わないだろう?」
「それに俺は野球が好きだし、プロ野球選手になりたい。
自分の好きなことやって飯を食おうなんて都合の良い特権が、
やらされていることやってるだけで手に入るわけないだろ」
「そ、そうか・・・そうか!そうだよな!」
こういう人間が夢を叶える力や可能性を持っているのだと
少年は初めて気付きました。
この見えない努力、誰も見ていないところでどれだけ積み重ねられるか、
これが真の努力であり、心のままに動き出す志のある人間の強さだと。
この少年とエースがこの後にどうなったか、
皆さんの想像にお任せしたいと思います。
みなさんはどちらの生き方を選択しますか?
また、どちらも選択しませんか?
あなたの意思はあなただけの特権です。
私は志を立てて、生きていきます。