はじめに
急に秋めいて来ましたが、皆様は如何お過ごしでしょうか、
天候不順や体調不良等にお気を付けください。
名もなきキャリアコンサルティング技能士こと敬天愛人です。
今回は、前回記事の
『第6回キャリコン1級検定 実技面接ロープレ① 逐語録添削ver1前編』
の続編です、ご覧ください。
~約10分経過~
CL 10
それが自分でうまくはやったつもりなんですけども、
もう一度くらいは相談してもらってその結果彼が
やめますならまだ納得できるんですけども、
それもないままいきなり海外の事を断りましたという
電話がきたということは自分自身でも
カウンセリングがうまくいかなかったのかなと捉えてるんですけどね。
CC10
以前にもそういったご経験と言うかうまくいかなかった、
連絡が来て断られてしまったりですとかそういったご経験というのは。
CL 11
それは正直、過去にも何度か経験はあります。
CC 11
非常に鈴木さんはご丁寧に傾聴されて
A さんの気持ちも聞いてますし、
チャンスを活かして前向きなアドバイスをされているんですけども。
その中で以前もあったということなんですけども、
カウンセリングが次に繋がらなかったということがあったということで、
その辺はご自身としてはどういう分析をされてるんでしょうか。
CL 12
そうですね、その人のためになるにはどうしようという、
こんなことを言ってあげればいいんじゃないかとか、
この人の将来のためにはこうすべきだとかそういう風な形で
こちらの思い出はあるんですけども一般的にこういう風にした方が
いいんじゃないですかねと、
そういうアドバイスは心がけようにしているんですけども。
CC 12
一般的なアドバイスを心がけているということなんですね。
「一般的なアドバイスとは?」
KP
ここは普段キャリアコンサルティンを聞く上で大切なポイントです。
事例相談者がの一般的なアドバイスとは何か、
しっかり深掘りした方が良いですね。
相談者を思う気持ちは承認しましょう。
CL 13
お金を払っていただいて気持ちを聞いてもらって返すと言っても
逆の立場だとしたらこんなに大金を払ってそうですか~はいはいと
聞いてもらっても・・・そんな気持ちがありましたね。
逆の立場だったらこうだろうって、
過剰サービスかもしれませんけどそう考えています。
CC 13
そうすると鈴木さんとしては具体的なアドバイスを
なかなかできていないということは思われるわけですか。
CL 14
普段は逆にいますと具体的に極力わかりやすく言うように
アドバイスをしています。
今回も海外に行こうかどうか迷っている、
海外に行くことによって今の現状を打開出来て、
マンネリ化してるとおっしゃっていたし、
本人も海外のことをチャンスと思っているんだったら、
これは行けるようにその方策を考えませんかと
こんな風な提案をしてるんですよね。
CC 14
今回は具体的にされていたわけですよね。
CL 15
そうですね本人も海外に行くことは悪いことじゃないと思っていたし、
分かっているわけですから行ける方を一緒に考えませんかと提案したんですね。
CC 15
なるほど、そういうことなんですね。
そうしますとその具体的なアドバイスをされたことが、
今回 A さんの方が目標設定と同意が
うまくできなかったのかもしれないんですけども、
例えば A さんとの目標への共有ですとか合意はできたんですか。
CL 16
いや、そこはどうでしょうね・・・
ご本人も言った方がいいよねとは言ってたので、
こちらとしても行くんですねという感じで進めてしまいました。
CC 16
なるほどご本人として A さんはどうしたいんですかと、
そこからお聞きして信頼関係ができた上で
目標設定までは行ってなかったということなんですか。
CL 17
信頼関係ができていたかどうかはちょっとわからないんですけども、
ただご本人も今回の話、海外の話というのは
名誉なことでいいという発言はありましたから、
迷わずに行けばいいんじゃないですかという風に
私は受け取ったんですけども。
CC 17
なるほど、ご本人としては前向きに捉えていて、
行きたいという声はあったということなんですか。
CL 18
ご本人が23年間医薬品の製造工程で、
その今までの経験がですね、海外に自分が行って教えることで
会社にも役に立つし自分の今のマンネリ化した環境も変わって、
そこまでおっしゃっているので、
だったら迷うことはないじゃないですかと。
一方で家族の問題があったので、
じゃあ家族の同意とか家族に説明して
家族の協力を得ていけるんじゃないですかと
そんなふうに組み立てた訳なんですよね。
CC 18
なるほど、今言われた一方で家族の問題があったということで、
A さんの方がそこでアクションを起こせなかったというのもあるんですかね。
~約15分経過~
CL 19
本当は次の面談に来ていただいたら、
そういうのもじっくり聞こうかなと思っていたんですけども、
今回、三日後の電話で断りましたと言われて切られてしまったので、
自分の中でええ~なんで、みたいな形なんですけどね。
でもそういうことが起きたということが
先ほどおっしゃっていたクライアントととの信頼関係が
十分構築できたかどうかという風に言われたら
今となってはどうだったかなーという感じはありますね。
CC 19
そうですね、今回どうして切られてしまったかということが
ご相談だったんですけども、今鈴木さんとしては何が解決したら
一番いい展開になるんですかね。
「信頼関係が出来たかどうか?」
KP
相談者との信頼関係が出来ているかどうか分からないということは・・・
何がどう出来ていないのかが分からないのかもしれません。
皆さんは分かりますか?
システマティックアプローチで振り返り、
気付きを促して事例相談者の気付いていない問題点を明らかにしましょう。
CL 20
今回は行くという方法でアドバイスをして、
結局行かないという風に決断されたんですけども、
客観的に見れば行った方がいいというのは誰の目にも明らかじゃないですか。
でもそれが実際は違ったという、
どこに行かないという選択肢になった理由があったのか、私が悪かったのか、
私がやったことによって行かないという選択肢になったのか、
これがクライアントさんにとってよかったのか悪かったのか
はっきりしないので、明確になれば自分の気持ちも落ち着くんですけども。
CC 20
そうですね、う~ん・・・。(ここで詰まって1分程悩む)
では Aさんの方が仕事の領域が広がらなかったということで、
物足りなさを感じていたということで、
その辺に関しては鈴木さんは確認されたりはされたんですかね。
CL 21
自分自身も五十代で近いところがあって、
同じように若返りとか定年とか自分自身もすごく気持ちがわかったんですよ。
なのでそんなところで、不安な気持ち、自分の後輩が
自分の上司に来るかもしれない、
そういうところでギクシャクするのであれば、
思い切って海外に行って、一から、ましてや日本のメーカーから
向こうの現地工場に行きますから、立場上は技術指導ですから、
当然上に立てますよね。
そうなるとまた違うマネジメントですとか
できるんじゃないかと思うんですよね。
この方は今のお仕事を満足してるとおっしゃってるんですけども、
自分で自ら動いているという感じを受けなかったんですよ。
言われたことをきちんとやるという意味では
ミスなくこなされていたかもしれないんですけども、
自分からもっとやろうというタイプには見えなかったんですよね。
そんなのを感じたので海外に行かれた方がどうですかと
そんなふうに持って行っちゃったのかもしれませんね。
CC 21
そうなると物足りなさを感じていた面が、鈴木さん自身も共感されて。
「事例相談者(キャリコン)の価値観で?」
KP
そんなふうに持って行っちゃったのかもしれませんね。
相談者に自らの価値観を押し付けてしまった、
事例相談者が自らのキャリアコンサルティングについて
気付きが出てきましたね。
ここは、もっと事例指導者らしいアプローチをしてほしいところ。
~約20分経過~
おわりに
次回は、第6回キャリアコンサルティング技能検定1級
実技面接 逐語録添削ver1後編へ続きます。
本日もお忙しいところ、
お読みいただきありがとうございましたm(_ _)m
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