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はじめに

名もなきキャリアコンサルタントこと敬天愛人です。

 

今回は前回の記事の後編になります、どうぞご覧ください。

 

CL29

そうですね、アルバイトから入っていたので製造の初歩的な仕事から、ラインに入ったりですとか梱包・検品、生産管理なんかもやりましたし、工場長の下でやってアルバイトの労務管理もやりましたし、3年くらい前に総務に異動して総務部長になって、それからは給与計算や人事系の仕事など幅広くやらせてもらって人の採用なんかもやって・・・色々なことをやってきましたね。

製造としての現場から、総務として裏方の事務まで、経験的には豊富だと思いますけどね。

CC29

そうですね、経験はとても豊富ですよね。

アルバイトから入った下積みから製造に入ってライン、人をマネジメントする従業員の管理、あとはまあ社長さんと経営の方も携わってきたと、経営のマネジメントもやってこられてきた。

会社を動かしていくには必要な人、経営マネジメントに携わること誰でも出来る経験ではないので、(確かにそう言われれば)そういう豊富な経験って次に生かせると思いませんか。

 

CL30

次にね~、どの辺が生かせますかね・・・。

CC30

そうですね、まずは話が来ている副社長さんからのスーパーの主任の話ではどんな仕事内容か聞いていますか。

 

CL31

主任の方は部門が、青果とか色々あると思うんですけど、そこを仕切るというか、パートなんかもいますし、基本的には商品を出荷する作業だと思いますけど。

CC31

具体的には聞いてますか。

 

CL32

部門までは聞いてないですけどね、惣菜とか青果といろか色々ある中で、一つの部門の名kなお主任ということで聞いています。見た限りだとそんな感じですかね。

CC32

見た限りのお話だと今までの経験は生かせそうな気はしますか。

 

CL33

そこだとそうですね、パート管理ですとか・・・あとはその売り場を任されますんで、受発注もやるでしょうし、売上とかも関連するんで数字的なことも出来るかなと思います。

CC33

出来るかなと、まだ具体的にどの部門でどういうお仕事をされるかというのはお話聞いてないんですか。 

 

CL34

はい、その辺はざっくりですね。

CC34

具体的にそのお話が分かれば、今までやってきた経験豊富なことを照らし合わせて比較検討が出来ると思うんですよね。

 

CL35

確かに具体的に私が何が出来るのかっていうのは分かりますよね。

CC35

そうしたら少しずつ自信もついてくるし、見通しが出来るかなと思うので、聞いて頂くことってできませんかね。

 

CL36

はい、出来ますよ。

CC36

それを聞いて頂いて、もう時間がちょっと無いので、聞いてきて頂いた仕事内容と今までやってきた仕事内容を一緒に比較してどれが生かせるかなとか考えていきたいんですけどどうですか?

 

CL37

そうですね、ただ聞けばいいですか?

CC37

そうですね、聞いてメモってもらって、どういう仕事内容なのかとか求められていることですよね。(うんうん)

ただ、取引があった会社さんなのでマツダさんの仕事ぶりだったり、お人柄なんかも含めてきて下さいというお話があると思うので、求められているスキルだったりとか、営業目標だったりとか、細かいこと言ったら待遇面とか。

 

CL38

あ~その辺も確認しないとですね。

CC38

そういうのも含めて確認して頂いたりとか、そういうのも含めて確認して頂いたりとか、あと今言ったのは一例なのでマツダさんが気になることってあると思うんですよ。(う~ん)そういうことも含めて聞いてもらう・・・

 

CL39

分かりました、聞いてみたいと思います。

CC39

いつ頃聞けそうですか?

 

CL40

明日以降連絡を入れて日程調整しますので、数日あれば返答というか、いくつか聞けると思うんですけどね。

CC40

分かりました、そうしましたら一週間後の今日あたりに来ていただいてお話を進めることって出来ますか。

 

「具体的展開力の詰め」

KA

とてもいい流れだと思います。

一方で、「いつまでに」確認することは具体的に展開しましたが、「どこで」「誰に」「どのように」聞くのかも確認する展開が出来ると、もっと具体的でアクションプランに繋がる気がします。

CCとしてもそこを確認しておけば、相談者との連携が密になり、お互いの距離感も縮まりますし、次回は更に具体的なキャリアコンサルティングが出来ると思います。

 

CL41

1週間後であれば時間的には大丈夫だと思いますけど。

CC41

分かりました、それで予定を組ませて頂きますが、他にマツダさん気になることってありますか?

 

CL42

あとはそうだな・・・待遇面とかまた聞けば収入も分かると思いますので、あとは今のところ大丈夫ですかね。

CC43

分かりました・・・、 

 

ピピピピピ・・・。

 

ここで時間切れとなりました。

 

ここから、口頭試問です。

 

口頭試問

ここから口頭試問のロールプレイです。 

 

試験官(以下SIKと表記)

キャリアコンサルタント(以下CCと表記)

確認ポイント(以下KA)

 

SIK1 

この相談者の相談したい問題点とは何でしたか。 

CC1 

はい、この相談者の相談したい問題点は、アルバイトから勤めていた和菓子会社さん30年いたんですけども、昨年社長さんが亡くなり今年3月に廃業が決まったことで、最後は総務部長として勤めていたので、従業員の就職先は決まった、ただご自身の再就職先となった時に、自信が無く一歩踏み出せないということでどうしたらいいかご相談にこられたというのが問題だと思います。 

 

「冒頭の主訴+ロールプレイで訴えてきた問題点を要約して答える」 

KA

ここは論述試験でいうと(1)に該当します。

私はロールプレイの冒頭で、CLが言う主訴(初期設定)を要約して、CLに必ず伝え返して下さいと教えます。

CLが何の相談に来たのか自己理解できるように要約して伝え返す意味と、自分が覚えておいて最後の口頭試問で主訴を背景にした答え方が、きちんと出来るように指導しています。

一方で、論述試験の(1)に当たるわけですが、ロールプレイでは記述されている内容を読み解く論述試験と違い、相談中にCLの言いたいこと(主訴)の内容が変わっていくことが多いですよね。

そういう意味では、ロープレ冒頭のCL相談内容(主訴)を背景に、一貫性を持たせながら、ロールプレイで訴えてきた内容を要約して答えた方が「今この瞬間」にしかない相談者の思いに寄り添えますし、事例に即した問題提起を答えられるはずなので評価も高いはずです。

 

SIK2

では、キャリアコンサルタントとして考える相談者の問題点は何ですか。 

CC2

はい、キャリアコンサルタントとして考える問題点は、まず社長さんが突然亡くなったことがこの方の転機になったと思います。

そこでしっかりと社長さんのためにやってこられたということが出てきたので、ご自身として、この仕事をやっていく上で、どういう実務経験と合わせた自己理解が出来ていたのかというところが不足しているのではないかと思います。

また、再就職先への一歩踏み出す自信が無いということで自己理解が不足しているのではないかと思います。

後は今までやってきた実務経験とこれからやる仕事を比べた時にまだ自信が無いということで、実際の新しい就職先の業務内容だったり、求められているスキルなどが確認できていないことから、情報不足だったり、コミュニケーションが不足しているのではないかという点です。 

 

「CC視点の問題把握のやり方の一つをレクチャー」

KA

ここは我々CCの見立て、問題把握力、論述試験(2)に該当します。

どうしてCLは相談に来たのか、何を一番不安に感じていて、何を一番やりたいのか、いわゆる4S点検(リソース)が整理出来ない状態にあり、どうして行動を起こせないのかが答えになります。

※答え方はキャリコン義塾テキストⅠとⅡを参照

 

では、せっかくですのでCC2について、一緒に答えを考えてみましょう!

CC視点の問題把握、すなわちCLが気付いていない問題がCC2の答えになるわけですが、答えを大きく分けると3つになります。

  1. そこでしっかりと社長さんのためにやってこられたということが出てきたので、ご自身として、この仕事をやっていく上で、どういう実務経験と合わせた自己理解が出来ていたのかというところが不足しているのではないかと思います。
  2. また、再就職先への一歩踏み出す自信が無いということで自己理解が不足しているのではないかと思います。
  3. 後は今までやってきた実務経験とこれからやる仕事を比べた時にまだ自信が無いということで、実際の新しい就職先の業務内容だったり、求められているスキルなどが確認できていないことから、情報不足だったり、コミュニケーションが不足しているのではないかという点です。

問題の括り方としては、

1は自己理解不足、2も自己理解不足、3はコミュニケーション不足ですかね。

 

まず1をご覧頂けると分かりますが、内容が整理されていませんね。

一言で言えば、再就職とのマッチングにおいてマツダさんは強みや経験を生かす術を知らないということだと思います。

2は、一歩踏み出せない理由をマツダさんは言っていたはずなので、それをそのまま言ってあげて、再就職へ向けた動機づけとマッチングにおける自己理解不足や職業理解不足と紐づければいいと思います。

3は2の続きの内容なのですが、これも少し分かりづらいですね。

情報不足の原因は何でしょうか?マツダさんはコミュニケーション不足なの?と、少し疑問も残る問題把握だと思います。

 

考え方や答え方は無数にありますので、私の指摘が正しいかどうかは別にして、このCC2を聞いて、「ああ!CC視点の問題把握、その通りだね!」と試験官が思ってくれるかどうかが問題なわけです。

 

う~ん・・・、少し弱いかもしれませんね。

 

例えば「転機(トランジション)」という言葉を用いるのであれば、シュロスバーグ氏の理論を応用して考えてみてはいかがでしょうか。 

www.careerlife.jp

シュロスバーグ氏は「転機で重要なのは、転機をどのように受け取り、どのように対処していくかである」と言っています。

ということは、マツダさんが転機をどのように受け取って、どのように対処しているのかが問題であるわけです。

それが出来ないから「転機や課題を乗り越えられず成長することが出来ていない」とも言えますので。

これは転機を自分で乗り越えて頂くための支援で、CLが自立・自律したキャリアマネジメントを行うための支援をする我々CCの使命と一緒です。

 

ですから弊社のテキストでは、口頭試問の答え方の一つとして、

『CLは〇〇という、〈3つの転機〉に直面したことで、〇〇という不安(思い込み、環境要因)に捕らわれていて、〇〇(CC見立て:一番強い欲求、一番不安に思っていること)について、どうしたらよいか具体的なアクションプランが起こせないことが問題であると思います』

という答え方はどうですか。と指導しています。

例として挙げるなら、

CLは社長が亡くなり予期せぬ廃業という転機に直面したことで、廃業の寂しさや虚無感にとらわれており、家族や生活のために再就職しなければいけない思いがあるものの、自分自身の強みや経験を次の仕事に生かす手段や情報収集の必要性に気付けずに自信が持てないため、具体的にどうしたら良いか分からず、アクションプランが起こせないことが問題である。

とか、どうでしょうか。

少しはCC視点の問題把握として納得感が得られそうではありませんか?

私は今、3分位考えて内容を精査して書きましたが、検定ではこの7~8割の内容を30秒くらいで答えられれば充分だと思います。※私が合格した時がそうでした

 

ちなみにアクションプランというのは、戦略や目標に向けて「いつまでに」「何を」「どうするのか」を決定し、その情報をCCと共有し進捗状態を見ながら行動に移していくことを言います。

 

補足ですが、我々は何をしてるってキャリアコンサルティングをしているのですから、職業とのマッチング要素を意識することがとても大事です。※特性因子論ですね

 

ダグラス・ホール氏の理論も勉強になります。

www.careerlife.jp

ご参考までに。

 

SIK3

今のロールプレイで良かったところ、悪かったところを言ってください。 

CC3

はい、良かったところ、悪かった点は、まず良かった点は50歳過ぎで30年もやってきて、総務部長まで勤め上げた方が新しい就職先に一歩踏み出せない、自信が無いということをおっしゃられたことはとても勇気があることで、それを聞けたことは良かった点だと思います。

悪かった点については30年もやってこられた方なので、自信を持ってもらいたいということもあり、実務経験を聞きながら新しい就職先へ一歩踏み出すために少し説得的な言語が出てしまったことは、ちょっと問題があるかなと思います。

今後はもう少しクライエントの思いに寄り添って説得的な言い方ではなく、前向きに考えられるような相談の流れを作っていきたいと思いました。 

 

「良かったところ・悪かったところをCCとして振り返りましょう」

KA 

システマティックアプローチをさかのぼって確認します。

方策のコミットメントが出来ていない→ 方策→コミットメント→目標設立→問題評価という順に逆算して、どこが出来ていなかったというのを構成的に振り返るといいでしょう。

例えば、具体的な方策まで詰められなかったということは、目標合意や問題把握がコミットメントされていないことや、カウンセリング技法や理論を有効に使えず問題定義が出来なかったことに真の原因があるのかもしれないのです。

※キャリコン義塾テキストⅠ・Ⅱを参照

 

まとめて答えるのが苦手な方や臨機応変さに欠けるような認知をされている方は、普段からご自身のキャリアカウンセリングのクセや欠点を客観的に把握しておき、下の様なシンプルな応答を準備して答えてもいいかもしれません。

「主体的な意思決定を導くような問いかけの工夫が出来なかった」

「相談者のこの気持ちについてもう少し聞ければ良かった」

「ご家族とのコミュニケーションについても聞ければ良かった」とか。

私が合格した時は、自分自身の受容共感スキルは比較的評価が高いのは分かっていましたので、感情への応答や寄り添い方を良い点として述べ、それにより相談者の笑顔や、引出した前向きなフレーズを、事例に即して具体的に答える一方で、前回試験で問題把握や展開力が弱いことは重々承知していましたから、展開を広げる意図的な質問や深掘りする工夫が足りないことを改善点として試験官に述べました。 

 

SIK4

はい、では次回の相談機会があればどんな支援を行いたいですか。

CC4

はい、次回またいらっしゃった時には、今までやってきた実務経験の振り返りと、副社長さんから頂いている仕事の内容の具体的な内容だったり、待遇などを聞いてきて下さいとお話しましたので、その内容と実務経験を照らし合わせながら、マツダさんが今までやってきたことが生かせるという自信を持って頂くことをまず重視して支援をしていきたいと思います。

また、それ以外で53歳ということなので家族もいらっしゃると思いますので、マネープランだったり、キャリアライフプランも含めてお話を進めて行きたいと思います。

 

次回の相談機会があれば(実施したい方策)

KA

ここではロールプレイの方策後の支援と繋げて考えますので、CC4の答え方で大体は良いと思います。直近でやった方策についての進捗状況を把握し、相談者に対して現在の状況を理解させるとともに、今後の進め方や見直し等について、適切な助言をすること。

そして、直近の目標だけでなく、中長期的な視点でキャリアプランを描いて継続的に支援していく姿勢、また、多面的な知識と方策を深く展開出来る視点、この辺りがしっかりアピールできると宜しいかと思います。

方策のコミットメントにおいては、相談者が自らの意思で取り組んでいけるように働きかけることが大切です、目標、意義の理解をしつこいくらい促すようにしましょう。

 

SIK5

以上で口頭試問を終わります。

CC5

ありがとうございました。

 

おわりに 

次回は、

【19回キャリコン2級検定/仮想ロールプレイケース4】ver.3まとめ

へ続きます。

 

本日もお忙しいところ、

お読みいただきありがとうございましたm(_ _)m

 

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