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リーダー論を古典で極める!初志貫徹を貫いた先にある貴方のキャリアプラン

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リーダー論を古典で極める!初志貫徹を貫いた先にある貴方のキャリアプラン

名もなきキャリアコンサルタントこと敬天愛人です。

 

前回は「君子、終日乾乾す」のお話をさせて頂きまして、

  1. 日々の反省が仕事や人間の質を高めていく
  2. 孔子の政治論「五徳」をリーダー論に生かす! 

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この2つのポイントについて解説しました。  

 

今回は「躍龍」という第4段階の龍のお話で、

躍龍は天を翔ける飛龍になる前段階です。

 

跳躍の「躍」という字を使っている通り、

龍が飛び立とうとジャンプしている状態と思って下さい。

 

陸上やスポーツに詳しい方は分かるかもしれませんが、

高く遠くに飛ぶためには深く沈みこんだり、助走をした後の、

飛ぶタイミングの重要性が体感的に理解できるはずです。

 

4段階目の龍である躍龍は、我々の実年齢に照らし合わせると、

40歳前後くらいに想定して良いと思います。

 

あ、ちょうど私くらいですね、大丈夫かな(笑)

 

このくらいの年齢になりますと、

どんなトラブルにも対応できる創意工夫や独自の技術、

オリジナリティが現れてくるころですよね。

 

もうすでに十分な実力を備えてはいますが、

志を遂げられるかどうかは実力だけではありません

 

皆さんの周りにもいらっしゃるかもしれませんが、

突き抜けた実力を持っていても、

必ずしも上に立てるわけではありません。

 

「稀勢の里」のキャリア

この記事の構想を初めて練った時のたとえ話ですが、

最近かなりピンチの相撲業界ただ一人の日本人横綱、

稀勢の里関が横綱になるまでにのキャリアを考察したことがあります。

 

日本人横綱は本当に久しぶりで私も嬉しかったのですが、 

一方で、彼は大関から横綱になるまでに5年かかりました。

 

では、歴代最強の横綱に名を連ねようとしている

白鳳関は何年かかったか、ご存知ですか?

 

そう、なんと約1年です。

 

この違いって何だと思います?

 

強さ? 運? 勢い?

 

多少の質の違いはあるかもしれませんが、

躍龍の段階で学ぶべきことがまさにこれなんです。

 

易経でいう躍龍は、まさに大関の段階であり、

次の飛龍になるためには、実力や才能に加えて「時」を、

つまり好機を捉えなくてはなりません。

 

横綱に昇進する直前の稀勢の里関の取り組みを思い出すと、

彼はまさに機を捉えたと言えるのです。

 

これが出来ない大関が大変多いため、

大関は歴代247代、横綱は72代と大幅に人数が違い、

横綱になれるのは大関の約30%です。

 

こういった機の捉え方を躍龍では教えてくれますので、

最後の仕上げの一歩手前の状態と言えるでしょう。 

 

「窮(きわ)まれば変ず」

水に熱を与え続けて100℃になるとどうなります?

 

そう、

 

水蒸気になります。

 

沸騰すると、水蒸気という全く違う物質に変化します。

 

では冷却して0℃以下になるとどうなりますか?

 

そう、

 

ですよね。

 

当然温度などの化学的変化が起きているわけですが、

質への転換は、ある一定の量を超えた瞬間に起こります。

 

ず~と解けなかった数学の問題がある日簡単に解けたとか、

なかなか出来なかったスポーツの技術などが、

ある日あっさり出来るようになったという経験はありませんか?

 

あの瞬間、皆さんの体の中に積み上げられた

量が質に転換した」のです。  

 

或いは躍りて淵に在り、咎なし

「ある時は、躍り上がってジャンプしてみたり、

またある時は、深い淵に戻ったりするが、ミスはない。」

 

「淵」というのは潜龍が潜んでいた、深く暗い淵のことです。 

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「或いは」というのは、

不安定で飛躍できるかどうか分からない様子です。

 

たとえば、次期社長になれる力があっても、

いまだその時期、タイミング、環境や条件が整っていないため、

地位に及んでいないわけです。

 

今か今かと跳躍を試みながら、

飛龍になるための機をうかがっています。

 

勝負の世界、ビジネスの世界、チャンスは一瞬で勝敗が分かれます。

 

機を生かしてはじめて時を得るのです。

 

飛龍になるためには、

このような兆しを察する力が欠かせません。

 

本番の心構えで、自分が飛龍となり、

どのように飛ぶのかという具体的なイメージを描きましょう。

 

そのイメージは、皆さんが暗闇にいたころ、何者にも成っていない、

混沌とした潜龍の時に描いた初志の青写真です。

 

3つの「機」「期」「気」

躍龍の行ったり来たりする不安定さというのは、

進むべき時が来たならば、いつでも進みだせる態勢というか姿勢です。

 

「こうだろうか」「ああだろうか」と試行錯誤しながら、

来るべき時との呼吸を合わせ、タイミングを計っています

 

試行錯誤して定まらない様子は何を考えているのか、

周囲から見ても疑わしく思われることさえあります。

 

でも、それは背信ではなく、

今まさに時に及ぼうとしているだけなんです。

 

例えば、いつか起業して独立したい思っているとして、

そこへ重要なプロジェクトや新事業を任されます。

 

こういった場で積み重ねてきたことを、本番さながらに取り組み、

緊張感をもった試みが、あなたの志を確固たるものにしていくのです。

 

こういう時は、

一つの達成の時を迎える出会いや思いもよらない成果がでます。

 

ある時は進んで創造性を生かし、深い淵に戻り描いたイメージを確認、

時には戻って基と型を確認する。 

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要するに、これまで学んだ3つの龍のプロセスで確立してきた、

  1. 潜龍で培った確乎不抜の志
  2. 見龍で学んだものごとの基本
  3. そして前段階で身につけた創意工夫と技

これらの積み重ねが躍龍の原動力となります。

 

そして、時の的を射るためには、

の3つを観る必要があります。

  1. 「機」が会うと「機会」
  2. 「期」を見計らう
  3. 目に見えない「気」運の高まりと兆しを観る

今が絶好の「機」会か、月日を経て「期」は満ちたか、

そして周囲や外部環境の「気」は確かにその方向へ流れているか、

この3つのイメージを明確化しながら跳躍を試みるのです。

 

初志貫徹を貫き通すと時が満ちる

躍龍が潜龍の時を過ごした淵へもどるのはなぜかというと、 

助走、すなわち勢いをつけるためです。

 

助走は長い方が、深く沈んで伸縮した方が、

高く遠くへ飛ぶ力は強くなるものです。

 

地上から空へと舞い上がるような飛躍とは、

たとえば何かのきっかけで開花して一つのものごとを成す時です。

 

きっかけとは兆しのこと。

 

ニュートンがリンゴを落ちるのを見て、

万有引力の法則がひらめいたという話は有名ですよね。

 

ひらめきのきっかけは、ほんの些細な閃きであることが多い、

だからこそ、その小さな兆しを捉えることが大切です。 

 

敬天愛人のキャリアトーーク!

私のキャリアの実体験を少しさせて頂くと、

会社員時代の最後の1年から、今この瞬間も躍龍の時だと思っています。

 

私が独立を志した些細なきっかけは、以前の勤務先で

総務部の採用担当のリーダーとして大きな成果を上げた後、

人事担当も任されることになった瞬間です。

 

ここで様々な人と人、企業と人の間に入り、話をしたり、

調整やマッチングしている瞬間に価値を見出したのが始まりです。

 

その会社では目標管理制度を運用していまして、

職能レベルの違いはあるものの、人事担当でも中心となった立場の私は、

自分が全社員中、年間トップの評価を受けていることを知りました。

 

そして、上司との人事面談で

「いよいよ人事も任せたい、試しに社労士でも取ったらどうだ?」

という彼にとって、たぶん何気ない一言でしょう。

 

この時点での私は、この企業に骨を埋めるつもりで、

未来の経営者である方の片腕として、300人規模の会社での

ナンバー2か3のキャリアルートを最終目標として考えており、

その方が現役を退くであろう15~20年後のタイミングで、

自ら起業するビジョンを理想として描き、行動計画を進めていました。 

 

しかし、「いよいよ人事も任せたい、試しに社労士でも取ったらどうだ?」

この言葉が妙に腑に落ちた私の思考は、

こんな些細な一言で、理想のビジョンが少しずつ変化していきます。

 

まず、いつも通り、私は上司の期待に応えるため、

社労士通信講座を受講して約200時間、すぐに勉強しました。

 

しかし、当時の私には社労士の受験資格がなく、時間は大切ですし、

どうしたら少しでも早く受験できるのかを探すという行動を始めます。

 

国家検定キャリアコンサルティング技能士との出会い

これが、社労士の受験資格の一つ、

私の実務経験で唯一受験することが可能な、

「国家検定キャリアコンサルティング技能士」に出会ったきっかけです。

 

私の初志でもある、キャリアに恵まれない人の役に立つための、

その為の国家資格と言ってもいいでしょう。

 

こちらは社労士に比べ、とてもマイナーな国家資格でしたが、

学科と実技を合わせた合格率は10%ほどなので難易度は結構高めです。

 

しかも当時はまだ日本に7,000人くらいしか居ないではないですか!

 

そして勉強を始めてみると・・・、

とても楽しかった。

 

キャリアコンサルティングとは、

他人の働きがいや生きがいに貢献して、幸福を追求する仕事で、

働く人の良き人生パートナーであり、

相棒のような存在です

 

そんなわけで現在の私の信念と、

経営理念は正にこれが根本的精神となっています。

 

キャリア系では唯一の国家資格

例えば、ファイナンシャルプランナーが資産設計のプロなら、

我々は人生設計のプロであるべきです。

 

 これが、

「キャリアで悩む人たちのために貢献したい」

という、私の初志に合致していました。

 

 今、人生で様々な経験をした私が本当に言いたいのは、

もしも、キャリアコンサルティング技能士というキャリアの専門家が、

何も知らなかった若かりし日の自分の傍に居てくれて、

アドバイスや援助をしてくれたら、どれだけ救われたか、

進路に迷わず済んだか、就職で失敗せずに後悔の無いキャリアを

主体的に選択できたのではないか・・・?と大真面目に思うのです

  

人との出会いがきっかけで、自分のキャリア形成や人生が

どれだけ変わってきたのかを考えると、私が目指そうとしているものは、

この世の中に必ず必要とされるし、価値あるものであると確信しました。 

 

相談してくれる人、支援を必要とする人のために、

あらゆるキャリア理論や経験を駆使して貢献し、

その人の理想とするキャリアを一緒に共有して実現していくのが使命です。 

 

そして、この志と理想のビジョンを掲げて独立して、

広く世の中を見渡し、どんな個人や組織にも役に立つ人間になって、

人と人、人と企業、企業と組織の間で価値を提供できる、

垣根をなくしてみんながWin-Winになれるような世の中にしたいと

考えるように変容して行ったのです。

 

第3者の客観的な 3つの評価

それと、もう一つ、些細なきっかけがあります。

当時の私には3人の尊敬する部長が居たのですが、

それぞれ私をこう評価してくれました。

 

君は、

  1. 真面目だ
  2. 信頼できる
  3. 冷静で穏やかである

あれ、もしかしてこれは私が高めてきた人間性であり、

抜きんでた強みや人格なのだと、言われた瞬間に気付きました。

 

誰にでも言ってそうですが、御三方とも、良くも悪くも、

とても私を評価して下さった方達なので的を射ていると思います。

 

たぶん、彼らは覚えてないくらい何気なく言ったと思いますが、

私にとっては自分がやっと確立されてきた兆しだったのです。

 

先日紹介した孔子の五徳と照らし合わせると、

真面目さには誠実・勤勉さが大切、人の信頼を得るには慈愛が必要、 

穏やかさは人に寛大であるから発揮できる徳ですよね。

 

冷静さは生まれながらによく言われてきたのですが、

私は慎重さに欠ける面があります。

 

これは色々な「大人」の意見を客観的に聞く素直さと、

私の軽率さを最もよく知る妻の直言に耳を貸すことで補えると思いました。

 

こういった個性を育み、人間性を高め続けて徳を積み、

国家資格保有者としての肩書と能力をレベルアップさせていき、

世のため、人のためにどうやって貢献していくか真剣に考えて取り組めば、

キャリアコンサルティング技能士として開業後も必ずうまくいくと思っています。

 

キャリアコンサルティングは、

そういう人を変える力と活かす力、

活人的な要素と可能性を秘めていると思います。

 

だから、そういう人や資格もあるんだ~、と、

知ってほしくてこのブログを始めました。

 

あとは、試行錯誤しながら、時の的を射るだけ・・・、

自分は躍龍なんだと勝手に解釈しています(笑)

 

少し熱く長く自分のキャリアトークをしましたが、

皆さんのキャリアにも照らし合わせて、

至るを知りてこれに至るという思考、

意識、認識を、大切にして頂きたいと思います。

 

こういった些細なきっかけや

ひらめきは起こるべくして起きる必然なのかもしれません。

 

 おわりに

リーダー論を古典で極める!

初志貫徹を貫いた先にある貴方のキャリアプランのまとめです。

  1. 「窮(きわ)まれば変ず」
  2. 或いは躍りて淵に在り、咎なし
  3. 「機」「期」「気」
  4. 初志貫徹

志は悲しいかな、変容したり、しぼんでいくものです。

 

志を失ったリーダーに待っているのは、

亢龍という堕ちた龍で、その地位を失うことになります。

 

一方で、龍の変還過程を着実に経た躍龍では、

あなたが時に及ぼうとした理想のイメージを描けば描くほど、

その通りになるという現象が起こってきます。

 

共時性、シンクロニシティです。 

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これは超人的、スピリチュアルと勘違いしそうですが、

ただの因果関係であり、春に植えた苗が秋に米を実らせるような、

自然循環の現象として機が熟し、時が満ちるだけのことです。

 

私がフリーランスとして今ここに居ることも、

自然の法則なのかもしれません。

 

試みを重ねるうちに、偶然というパズルがはめ込まれて準備が整い、

描いてきたあなたの志、明確なキャリアビジョンが現れてきます。

 

躍龍のあなたには、自然に、

機が熟し、時が満ちてくるのです。

 

次回は、5段階目である、天を自在に翔けめぐり、

慈雨を降らすことのできる飛龍の段階です。

 

飛龍とは空を翔け、雲を呼び、

万物を育む雨を降らす、君子の象徴でもあります。 

 

潜龍の志を達成し、これまでのキャリアで培った個性や能力で、

君子、リーダーとして社会に貢献する時がきたのです。

 

この段階では、時は成長期から熟成期に変わることを学べます。 

 

本日もお忙しいところ、

お読みいただきありがとうございましたm(_ _)m

 

リーダー論と易経に関する過去記事です、良かったら読んでみて下さい。 

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