「苦労は買ってでもせよ」
皆さんも聞いたことがあると思う。
ただ、今の世の中に溢れている
好きなことを仕事にするとか、生産効率を上げる、
こういう時勢に少し逆らう言葉にも聞こえる。
例えば、一昔前のサラリーマンは
長時間労働や休日が少ないことは当たり前であったが、
実は仕事中にアルファ波が出ていたらしい。
私も会社員時代に夜中の1時までタダ働きしていたことも普通で
家族のため、会社のためを思うと全く苦にならず、
むしろ夜中はハイテンションで39度以上の熱があっても大丈夫だった。
仕事ができる喜びや給料が上がることを幸福に感じていたのだろう。
家族や子供、両親、生活のためにも
必死で働いていたから耐えられたのだと思う。
これは私の個人的な見解でもあるのだが・・
全盛期から50%ほど低下した婚姻率が、
実は日本の活気やGDPを下げている要因で
国を衰退させ、人を未熟にしているのでは?と、考えている。
※平成29年版 少子化社会対策白書より
これは単純に背負っているものが、
50%低下したからではないだろうか?
たぶん・・いや、間違いなく昔よりも
今は我慢しなくていい時代になっている。
何より便利な物が増えたし、
情報伝達も広範で何でもすぐに得られる。
結婚も相手が嫌なら離婚すればいいし、
離婚しても昔ほど白い目で見られなくなったはずだ。
再婚も当たり前。
我慢が・・・必要無くなってきてしまったのか?
その一方で、ストレス社会らしいぞ?
まあ、それも今の生き方、人それぞれである。
だが、果たしてそれで人はつくられるのだろうか?
人間の重みとは・・何であろうか。
自分を磨く、鍛錬するという視点で考えると
ここは背負うべきか、
背負わないべきか少し迷うこともあるだろう。
私も今の妻と心から結婚したいと思っていたが、
いざ結婚!となると少しは迷ったものである(笑)
それはそうだろう、
そこには色々なものを背負うという
責任感が重くのしかかってくるからだ。
誰でも重い責任からは逃れたいと思うでしょう。
だから、
徳川家康の師である、
太原雪斎の言葉を借りて少し内省してみたのである。
人間の重みは、
苦しいことを引き受けることで作られる。
たぶん徳川家康公は自分や皆が
平穏な毎日を送れるように、そう願って・・
一生懸命背負って生きていたのではないだろうか。
先人が命がけで背負って築いたこの世界を
これからも大切にしたいと思います。
そして、私を作ってくれた重みである
大切な家族にも感謝したいと思います。