皆さんは「うお~!私、生きてるな~!」と、実感しているだろうか。
先日、死生観について記事を書いたのだが、
どうも最近の物質化に偏った世の中を見渡すと、
死と生がデジタル化して少し軽くなっている気がする。
昔、さかきばらと名乗り人殺しを実行した少年が居た。
彼は自らを「透明な存在である自分」と、表現したそうである。
彼の幼少期の生育環境にも問題はあったのだと思うが、
多分、彼にとって生と死は軽かったのであろう。
本来、彼の生と死は皆と平等に重いはずであるが、
それを自分では実感できなかったのである。
自らの存在がどうでもよければ、
他の存在もどうでもよくなるもの。
最近増えてきたネットでの誹謗中傷も、
おそらく書いている本人が自分を軽く感じているから
他人をも軽い気持ちで中傷してしまうのだろう。
自らを傷つけるような行為はほどほどにして、
もっと自分を大切に・・大事に扱ってほしいものである。
どうでもいい人生は何処にも存在しないし、
あなたの人生は放り出すほどひどくないのだ。
まずは生きること、存在すること、
それだけでも立派なことだと思います。
苦しみの多いこの世の中、
生きているだけでもすごいことである。
生も死も等しく重い、
だからあなたの「生」は軽くない。
透明な人間など存在しないのだから。
「うお~!私、生きてるな~!」と、強く喜び、
たまには深く悲しみながら生きていきたいと思います。