キャリコン試験対策講座▶独立8年😊1級技能士の個別レッスン

キャリア理論を実践して1級&2級に合格したメソッドを基に、個別レッスンやテキスト販売で延べ600名様以上の合格力を養成してきた85万PV越えブログ!

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【2級キャリコン】25回ロープレケース②練習逐語録パート3

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【2級キャリコン】25回ロープレケース②練習逐語録パート3

名もなきキャリアコンサルタントこと

1級キャリアコンサルティング技能士の敬天愛仁です。

 

今回も第25回検定2級のロープレ練習を逐語録でお届けします。 

www.careerlife.jp

 

改めてこちらの動画なども参考にして

ロールプレイの振り返りなどに役立てて頂きたいです! 

www.careerlife.jp

 

個別レッスンでは、

実技面接試験に出題されるであろうロールプレイを練習し、

逐語録を分析して、キャリアコンサルティングスキルや

カウンセリング技法などの確認を行っています。

2級キャリコン試験対策ロープレ カテゴリーの記事一覧 - キャリアコンサルティング技能検定 個別&出張レッスン合格講座

 

第26回検定の合格に向けて、

文字に起こされた逐語録を分析して勉強したい方も多く、

私自身も受講生のロールプレイをしっかりと振り返ることで、

個別レッスンの更なる質の向上はもちろん、

指導者としての力を蓄えるチャンスとして大切にしております。 

 

さて、キャリコン2級を受験される方は、

こういったロールプレイを徹底的に練習されると思います! 

 

その一方で、自分のロールプレイを録音して聞くことや、

試験対策講座の先生にその場で指導を受けたりはしていても、

文章に起こして振り返った経験は少ないのではありませんか? 

 

実際、逐語録に起こしてみると

同じ伝え返しや要約を何回もループして言っているなど、

ご自身の喋り方の癖や偏りがとても良く分かるものです。 

 

ロールプレイ全体の構成が俯瞰的に可視化出来ます。

 

また、コーヒーカップモデルマイクロ技法などの

細かいカウンセリングスキルのチェック

システマティックアプローチのプロセスをきちんと踏んでいるか?など、

その場のロールプレイや短いフィードバックの指導だけでは、

本当の意味での確認・評価・改善は難しいのではないでしょうか。 

 

そんな皆様に、キャリア理論と実際のリアルなロールプレイをご覧頂き、

試験やコミュニケーションに役立ててもらえたら幸いです。 

 

そして、そんな細かなスキルまでフォローすることで、

受講生の合格成長に貢献していくのが

弊社の試験対策講座の特長です!

 

試験対策講座後の評価点「ビフォーアフター」はこちら!

キャリコン技能検定 合格発表結果分析 カテゴリーの記事一覧 - キャリアコンサルティング技能検定 個別&出張レッスン合格講座

 

信頼できる「お客様の声」はこちら!

合格体験記(合格者様の声) カテゴリーの記事一覧 - キャリアコンサルティング技能検定 個別&出張レッスン合格講座

※上記を実現可能にした試験対策講座、

個別レッスンのお問い合わせはこちらからお願い致しますm(_ _)m

 

CL役はサイトウさん、CC役はニシヤマさん(仮名)でお送りします。  

試験を受けない方でも相談を受けた時やコミュニケーションなどに

役立つスキルですから参考にして下さい。 

 

では、行ってみましょ~う!!  

 

相談事例

◆ケース2 サイトウさん 34歳

相談者(以下CLと表記)

キャリアコンサルタント(以下CCと表記)

確認ポイント(以下KPと表記)

 

CL1

初めまして、斉藤です。

CC 1

担当させていただく西山です。

 

CL 2

よろしくお願いします。 

CC 2

今日はよくお越しいただきました、よろしくお願いします。

今日はどのようなことで来られましたか? 

 

CL 3

私は現在、不動産販売会社に転職して2年目なんですけど

最近不動産販売の仕事が

自分には合っていないんじゃないかなと思っています。 

CC 3

はい。

 

CL 4

ただ3年もたたないうちに

また転職するのもどうかなと思っていまして

やり直すなら早い方が良いのではないかなと思っているんですね。

CC4

う~ん。 

 

CL 5

今後の事をちょっと考えると

どうしたらいいのか分からなくなったので

今日はちょっと相談に伺いました。 

CC5

そうなんですね、転職をされて2年目のところで

不動産販売の仕事を今されているんですかね。

 

CL 6

そうですね、不動産販売をやっています。

CC 6

それで転職を考えているということで、

そうは言っても2年目で転職するのは

どうかなと迷っていらっしゃるのですかね。

 

KP「キャリアコンサルタントの思い込み」

「迷っている」と相談者は言っていませんね。

CL 5で、「今後の事をちょっと考えると

どうしたらいいのか分からなくなったので

今日はちょっと相談に伺いました。」と、言っています。

 

ちょっとした違いかもしれませんが、

キャリアコンサルタントが迷っていると先読みした

この小さな認識のズレや相互理解不足が

面談後期まで影響することもあります。

 

私は相談者役として少し違和感を感じましたし、

CL8でも伝えていますが方向性について悩んでいるため

ラポール形成や関係構築で一歩遅れたり、

CC主導の面談になってしまいます。

面談初期の関わり方についてはCLF合格メソッドⅡを参考に

相談者ケースに応じたアプローチを意識してみましょう。

【合格テキスト】お申込みフォーム

 

 

CL 7

まだ3年経ってないし早いんじゃないかなとか、思っています。

CC 7

そうなんですね、それでは迷っているという部分を

もう少し詳しく教えて頂いていいですか?

 

CL 8

迷っているというよりは今後の方向性についてなんですけど

仕事がちょっと合わないと思っていまして。 

CC 8

今後の方向性、仕事が合わない。

 

CL 9

そうなんですよね、

先ほど言った通りまだ転職して2年目なんですよ。

転職して2年目ということもあって

仕事の方が合わないというのと

転職するには早いんじゃないかなということで

方向性について迷っている感じです。 

CC 9

方向性について迷っているのですね。

今は仕事が合わないという風におっしゃっていたんですけど

合わないというところについて.

どんな感じで思っていらっしゃいますか?

 

KP「ラポール形成に安心安全に話せる場面設定を」

まず序盤は傾聴により信頼関係の構築をしていくわけですが

「方向性について迷っているのですね」

単に繰り返すだけではなく、

非言語でも良いので、かなり深く

うなづきやあいづちを入れて受容的態度を見せたり、

「迷っている中、相談に来ていただきありがとうございます」

相手を尊重するような態度や伝え返しを行うと

相談者も来談して良かったなと感じるでしょうし、

安心して話せそうだな・・という気持ちで

ラポールが築いていけるのではないでしょうか。

安心安全に話せる心理的環境を自然に整えるわけですね。

 

最初から相談者が言ったことを伝え返さなくては!とか、

どのような質問をしようか!?

ということばかり意識していると

相談者がどのような考えで来談したのかという

お気持ちの背景に気付く余裕もなくなります。 

俯瞰的に広く深い視野で物事を見れるから

気遣いや配慮が行き届くのです。

 

そんなことを言っても考えなくてはできません!という方は

単純に経験・練習不足で基本が身に付いていないだけなので

これから一緒に練習して身に付ければ大丈夫です。

1級に合格した私も最初は同じようなものでしたからご安心下さい(笑)

 

まずは一つ一つで良いので、お互いの対話を通して

人間的な理解を深めるような関わり方を意識し、

母性的な風土を作れるよう心掛けることが大切です。 

配布されたロールプレイケース記録にある問題を

解決しよう!解決しよう!と考えなくなれば

表面的な情報や表面上の問題に

振り回されることも無くなってきます。 

 

それと問題を明確化する作業についてですが、

オープンクエスチョンでアプローチを始めるのは良いことですが

実技面接は限られた時間の中で展開します。

オープンクエスチョンの言葉の中身にも注意しましょう。

「どんな感じで思いますか」という言葉は

かなりオープンで曖昧な表現になりますので

「どのような職務内容が合わない(適性に問題を)と感じますか?」

などと、

オープンクエスチョンの中でも職業専門家視点で

問題を明確化していくような言葉を意識したいところです。

 

CL 10

今仕事の方がですね、

投資用のワンルームマンションの販売をしていまして

家族向けですとか色々な顧客の基盤があるんですが

今までは個人向けの販売が多かったんですけど・・

CC10

今の会社で個人向けが多かったってことですか?

 

 

CL 11

そうです、投資用のマンション販売なんですけどね。

ただ法人向けというのが近頃増えてきまして

比率的にも法人向けがとても忙しいんですけど

そういう仕事に対して自分が合わないんじゃないかなと。

CC 11

斉藤さんは今までは個人向けのマンション販売をされていたんだけども

最近は法人に向けての販売が多くなって

その事が合わないと思っていらっしゃるということですか。

 

KP「カタルシス効果」

画面上では分からないのですが、

CL 11のところでキャリアコンサルタント役の方が

言葉を被せて cc 11に展開しています。

伝え返しに焦ったからなのか

共感的理解が進んだと思い反射的に確認するためなのか

意図はわかりませんが話を遮っています。

面談初期においては相談者が喋り終わってから

ゆったりと伝え返す意識で

意味の意識化や意味の反映を行うと良いでしょう。

相談者はたくさん話せるだけでもスッキリするものですから。

 

CL 12

そこはちょっと合わないなって感じています。

CC 12

あ~、法人と個人ではどんな違いがあるんですか?

 

KP「傾聴技法が状況確認(問いかけ)に偏っている」

深掘りという意味では質問を意識して展開ができているのですが

一方で、感情的アプローチ(来談者中心アプローチ)をベースに

面談初期の関わり方を分析してみると

問いかけの前に受容を入れる

いかけの前に共感的な言葉を入れるなどの

スキルを身につけると尋問のようにならないと思います。

 

例えば CL 12仕事に対して合わないと感じてる発言から

合わないと感じながら就業されているんですねとか、

合わないと感じているのはいつ頃からですか?など

お仕事への配慮や合わないと感じたきっかけなど

相談者に寄り添うようなアプローチが

序盤の良好な関係構築に影響してきます。

法人と個人ではどんな違いがあるのかという質問は

どちらかと言えばCCが確認したい内容になるわけです。

 

 

CL 13

個人販売ですと顧客との接点が多かったですし、

投資用のマンションなので喜ばれることも多かったんですけど

法人向けですと儲け主義というか

利益に繋がるようなマンションが増えてきたというんでしょうか・・

そう考えるとあまりやりがいを感じない、

そういったところがあります。 

CC 13

斉藤さん的には個人の投資用のマンションを売っている方が

やりがいがあるなと思っていらっしゃるんですかね。

 

CL 14

今思うとそう感じますね。 

CC14

そこが1番合わないところなんですかね。 

 

~約5分経過~

 

CL 15

その他にも仕事の方がやっぱり忙しいんですよ、

娘が0歳なんですけど仕事ばっかりになって

なかなか会えなかったりとか

そういうのもどうなんだろうとか思って。

CC 15

せっかくお子さんが生まれて0歳というと

まだまだお子さんのお世話も手がかかりますよね。

 

CL 16

そういう面でも仕事だけではなくて

働き方もあっていないというか・・ 

CC 16

斉藤さんとしては仕事の面でも合わないと感じていらっしゃるし、

仕事と家庭の両立という面では

合わないなと感じていらっしゃるんですかね。

 

CL 17

そうですね、両立というかバランスというのでしょうか

ちょっと崩れているなと思っております。 

CC 17

そうだったんですね。

斉藤さんとしてはどんな風になったら

働きやすいかなと思われますか。

 

KP「グッドアプローチ」

CC17では斉藤さんの理想の働き方について問いかけ

相談者の意思を引き出そうとする良いアプローチです。



CL 18

今の裏返しみたいになってしまうんですけど

個人向けと言うと前職が住宅建材を扱う商社にいたんですけど

そこで10年くらい勤務していまして

会社的にはLIXILみたいな感じなんですけど

リフォームとかやっていたんですね。

CC 18

ええ、ええ

 

CL 19

個人宅によく伺ってお客さんの話を聞いて提案をしたりとか・・

古い家だとリフォームするとすごく綺麗になるので

とても喜ばれたんですよ。 

CC 19

あ~うんうん。

 

KP「あいづちとミラーリング」

CC19は相談者にとって前向きなエピソードですから

少し声のトーンを上げて相槌を行い

ミラーリング効果としても良いです。

 

CL 20

そういう仕事は良かったなと思うんで

仕事的にはそういうことがしたいのかなとか思いますし

家族との時間というのは娘が産まれたばっかりなので

そういう変化みたいなものもあるので

適応できていないのかなというところが感じるので、

ライフワークバランスと言うんですか

そういう時間的な所というのでしょうか

そういう点は良くなったらいいなと思います。

CC 20

なるほど、時間的な面というのは最優先だとは思うんですけれども

以前の仕事が住宅建材の10年もの長い間勤められていて

お客様に喜んでもらうというところが

斉藤さんにとって良かったんですかね。

 

CL 21

やりがいとよく合っていたんじゃないかなと感じることはあります。

CC 21

今の法人向けではそれがあっていないなと感じられるわけですね。

 

KP「職業専門家として深堀する場所」

やりがいと適性が合っていたという相談者の話から

一番やりがいを感じていた仕事や

合っていたと感じる仕事内容などを具体的に傾聴し

深堀をしながら相談者の経験やスキルを点検しましょう。

やりがいや興味・適性の背景には自己概念である

価値観や考え方の枠組みが潜んでいます。

もしかしたら、まだ何を深堀したら良いのか

本質的に理解できておらず、腑に落ちていないため

実践に繋がっていないのかもしれません。

また、理解が出来ているなら何らかの要素が

傾聴を阻害している可能性もありますので自己内省しましょう。

相談者の経験・能力・価値観を探索(掘削)するのは

キャリアの宝探しですから共同作業を楽しみましょう。

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CL22

仕事がすごく忙しいので追われている感じはしていまして、

あまり楽しいと思えなくてそこは素直なところでしょうか。

CC 22

今は住宅建材のお仕事から今の職場に変わられて

当初は個人向けの販売だったのが

法人向けに変わったというのは転機はあるんですか。

 

CL23

コロナがあったじゃないですか、

一般的には景気が悪くなったと言うんですけど

逆に投資の世界では活況というか盛り上がっているんですね。

CC23

あ~そうなんですね。

 

CL 24

安い物件をうまく拾うというのが法人向けでは流行っていまして

投資意欲が高まっているみたいなんですよ 。

CC 24

そうだったんですか。

 

KP「トランジション理論を面談で活用する方法」

CC 22の「転機」という言葉、

確かにこの相談者には適した理論で良い選択に思います。

 

転機の理論で有名なシュロスバーグ女史は、

「人は人生における様々な転機や課題を

乗り越えることによって成長するという人生観」

「転機で重要なのは、転機をどのように受け取り、

どのように対処していくかである」

と説明しておりますので、

上記の概念に4S点検を当てはめて面談で活用します。

 

例えば、

職務内容の変化を転機や課題と定義するのであれば、

私なら予期していた転機だったのかを

相談者に確認した上で、以下のプロセスで展開します。

①シチュエーション

個人向けから法人向けに業務が移行していく状況を

どのように受け止めているのか。

②セルフ

個人向けから法人向けに業務が移行していく課題点を乗り越えるために

これまでの経験や培った能力を活用できているか。

③サポート(心理的支援・物理的支援・公的支援)
  • 家族や同僚、上司サポートを得られているか
  • 会社制度、ライフ(マネー)プランは大丈夫か
  • 転職活動に必要な情報を得ているか(HW、転職エージェントなど外部機関の活用)
④ストラテジー(戦略)

転機を乗り切るために①~③を点検し、

課題を克服し成長するための戦略はあるか。

 

以上の4S点検のプロセスを忠実に展開して

相談者を支援すると思います。

 

トランジション理論を活用するなら

以上の①~④の流れがスムーズだと考えます。

 

ロールプレイ全体を俯瞰的に振り返ると

①と②のアプローチが少し足りなくて、

③のアプローチはきちんと意識できている印象です。

面談中期から後半にかけての12~3分くらいまでは①と②を

じっくり点検していくと深い問題把握と具体展開ができそうです。

※詳しくは下の記事かCLF2級合格メソッドⅠをご覧ください。

【合格テキスト】お申込みフォーム

【キャリア・トランジション/転機】1級キャリコン技能検定まであと25日 - 【1・2級キャリコン試験対策講座】1級技能士が運営中!

 

 

CL 25

ですから個人向けだけではなくて法人さんの方でも

今のうちに投資用の良い物件を買おうというのが

安くなってる分、逆に買い手が多いんですね。

そこから法人のお客様が増えましたね・・

そこが転機になっていると思います逆にチャンスというか。 

CC 25

会社としては成長さを増しているという感じなんですか

 

~約10分経過~

 

CL 26

おっしゃる通りで全体的に忙しいです。

CC 26

あ~、そうなんですね。

一方で転職するならば早い方がいいなという気持ちについては

どういった思いがお有りですか。

 

CL 27

そのバランスのところもありますし、

転職した時と状況がだいぶ変わっていることもあると思うんですけど

忙しさに追われて疲れているというところもあり

この働き方でいいのかなという疑問が湧いてきていまして・・ 

CC 27

疲れている・・ええ、ええ。

 

CL 28

家族との時間も取れないし

仕事内容も結構変わってきてしまったし、

そういう点で転職も視野に入れてということでお話ししたんですね。

CC 28

家族の時間ということでおっしゃったんですけど

奥様とは家族の時間についてだったりとか

転職についてだったりとかお話しする機会はありましたか。

 

CL 29

妻の方は子育てで忙しいので私も仕事が忙しいものですから

落ち着いて話はしていないんですけれども、

仕事が忙しいのは少し心配していたみたいで話はしたんですね。 

CC 29

ええ、ええ。

 

CL 30

ただ子供も生まれたばかりだし

仕事的には安定しているんだから

忙しいのはいいことだし収入もそれなりに増えてはいるので

頑張って欲しいなとは言われたんですよね。 

CC 30

なるほど、しっかりとお話はできていないけれども

お仕事は続けてほしいなという話はされたということですね。 

 

CL 31

そういう話はしました。

CC 31

今日のご相談なんですけれども

転職していくのかということも

今の会社に残っていくのかということはお考えですか?

転職について迷っているということなので

選択肢としては転職するか残るかという二つになるんですかね。

 

KP「寄り添い」

心理的サポートを得るはずの妻からの話を

相談者はどのように受け止めているのでしょうか。

 

相談者の考え方の枠組みや状況への捉え方を踏まえて

相談者の複雑な感情や葛藤について寄り添っていくことが

後半の目標設定や方策の実行に向けて

関係構築力の維持にも繋がります。

 

また、面談も中盤を過ぎてますので

お話足りない点はありませんか?など

思考の拡大を促すような展開や

身を乗り出して、

もっとお話をお聞かせ頂けるような姿勢、

心のゆとりを持てるようになれると更に良いですね。

 

 

CL 32

選択肢としては今のところそれくらいしか思いつかないですね。

何か良い手段はありますか?

CC 32

ここら辺の整理を一緒にしていけたらなと思うんですけれども、

まずお仕事の忙しい部分なんですけれども部署と言いますか

法人営業から個人向けの営業というところに戻るということは

部署が変わるというかそういうことではないんですか?

 

CL 33

部署的な問題というよりは

営業の仕事内容が変わっているという感じですかね。

法人向けと個人向けが分かれてはいるんですけど

営業によって担当する案件が変わりますし

私は結構法人向けが増えてきましたね。

全体的にそういう感じだと思います、職場的には。

CC 33

ライフワークバランスという言葉も増えてきたんですけど

職場の制度というか会社の中で子育て世帯に対する配慮というか

そういうような制度というのは

会社の中にあるか確認されました?

 

~約15分経過~

 

CL 34

子育ての支援制度みたいなやつですか? 

CC 34

イクメンじゃないですけど

お子さんが小さいうちに短時間勤務したり

早出遅出だったりとかそういうような働き方だったりとか

そういう制度を使えたりしないかという確認はされていますか?

 

CL 35

いや、してないですね。

そこまでは全然考えてませんでした。 

CC 35

後は先輩だったりとか同僚だったりとか

小さいお子さんがおられる方とか

そういう方はどうされているかとか聞かれていないですか?

 

KP「問題の核心にたどり着くまで深堀しよう!」

そこまで全然考えていないと言うのであれば

なぜ全然考えていなかったのか、

またCCにそのような方法論があることを聞いて

相談者はどのように受け止めたのか、

相談者の問題の本質に迫るためにも

さらにここは深掘りをした方が良かったのではないでしょうか。



CL 36

同僚はみんな忙しいので上司にも相談したんですけど

みんなそんな中でやっているので

上司も上から今は忙しいので頑張ってくれと。

本当に売り上げは順調に上がっているので

いずれちゃんとボーナスでも返すし

そういったところで反映するからとは言われるので、

企業としてはどうにもならないというのも変ですけど

相談してもあまり解決しない状況ではあります。

CC 36

なるほど、斉藤さんの中で休んだから

解決する問題でもないということですかね。



CL37

ああ~・・。

CC37

ライフワークバランスが取れたからといって

仕事のやりがい面では斉藤さんの中に

解決したという思いは無い感じですかね。

 

CL 38

業務が法人よりになっているので

直接的に仕事のやりがいを増やすというのは

現時点ではあまり思いつかないんですけど。

CC 38

転職をするかしないかの二択になってしまったんですけども

転職しないとしたら、

今の会社で転職しないとしたらどうなりますかね?

 

KP「ジェラットの意思決定理論」

ジェラットの予測・評価・決定システムに近いアプローチで

今後の方向性を考えさせるような展開が良いですね。

ただこの二択になる前に転職するかしないかという選択肢を

一緒に検討するという問題共有の場や

合意形成を行うようなアプローチを丁寧に行うと

さらに深い視点から問題解決への道筋を

相談者自身が見出せるはずですから

意思決定能力の強化という点でも、

もっと良いアプローチができるはずです。

 

CL 39

しないとしたらですか・・

相変わらず忙しい中で特に打開策もなく

そのまま当面進んでしまうのかなという感じでしょうか。

CC 39

そうすると転職するという方向性で物事を考えていくと、

どんな転職するにあたって課題が何があって

その課題が解決できるのかどうなのか

というところがあると思うんですけど。

 

CL 40

うんうん・・・。

CC 40

転職するとなるとまず家族の方ですね、

奥様としては今順調に行っているから

ということだったんですかね。

 

CL 41

妻の方が仕事が頑張ってほしいということですし

そもそも転職したのも

今一部上場の企業で働いているんですけど

安定もしているし仕事もしっかりできるというところで

転職を思い切ってしたので

そういう経緯もあって妻はそんな感じです。 

CC 41

なるほど、本当に奥様を説得できるだけの会社でないと?



CL 42

転職となるとまた難しいのかなと思いますけど。

CC 42

斉藤さんの中のやりがいですよね、

今の会社でやりがいというのは出てこないのかな

というところがあるのですけども・・ 

 

CL 43

自分のやりがいは前職の経験が多いので

やりがいと言われて思い出すのは・・・

 

 

ピピピピピ・・・。  

ここで時間切れとなりました。  

ここから、口頭試問です。

 

口頭試問

試験官(以下SIKと表記)

キャリアコンサルタント(以下CCと表記) 

 

SIK1

この相談者の相談したい問題点と

あなたの考える相談者の問題点は何でしょうか。

CC1

相談者の相談したい問題は、

三度目の転職を今検討しており

住宅建材の販売の仕事を転職先でしているが

不動産販売の営業の仕事を転職先でしているか過去20年間勤めた。

不動産販売の転職先で仕事をしており

その不動産販売の仕事では当社は個人向けだったのは

コロナの影響で法人向けとなり

そこにやりがいを感じられなくなって

相談者の転職を考えて考え始めている一方、

3年目ということもあり早く転職することについて戸惑っており

年齢的なことを考えると

早く転職した方が良いのではないかと迷っているが

CL の訴える問題点でCC視点の問題点としては

やりがいの部分で過去の成功例にとらわれているところがあって

仕事の理解として自分の価値観というか

キャリアの志向だったりそういうものが明確化されておらず

過去の成功例だけにとらわれているようなところで

仕事の理解、今の法人の仕事のやり方と

個人に向けてやる仕事の違いなど

面談では聞いていないですけど職務の分析が足りていない

自己理解と仕事理解の不足が感じられました。

あと職場の人事制度など

子育て支援制度と確認をされていないので

そういうところの確認不足、情報不足が感じられました。

 

KP「主訴の把握とCCの見立てを要約」

口頭試問でのこの質問はほぼ100%聞かれますので、

論述試験の問1と問2で学んだことを生かせるように

ロールプレイで把握した(把握しながら)相談者の主訴と

CC視点での見立てを要約して2分程度で答えられるように

練習して行きましょう。

(要約法であれば20分➡2分程度にまとめるのが目安)

 

~約24分経過~

 

SIK2

今のロールプレイで良かったところと

改善点などがあれば言ってください。

CC 2

良かったところは、

一応自分の姿勢として自己一致をして

受容的に共感的に誠実な態度で心がけました。

自己理解の進む質問をするようには心がけました。

悪かった点については、

問題把握をして目標設定をする次に繋がる具体的な方策の

提案ができず面談が途中で終わってしまいました

 

KP「良かったところ、改善点」

口頭試問の良い所では、

自分自身が面談でできた点や

普段のご自身の面談傾向を踏まえて、

ご自身の長所や得意なアプローチ方法、

カウンセリング技法をどのように活用して

相談者にとって効果的な面談が展開できたのかを

率直に伝えると良いでしょう。

 

良かった点が適切に答えられれば、

基本的態度や関係構築力、問題把握力や具体的展開力、

それぞれに加点の可能性が出てきます。

それぞれ苦手な評価区分をフォローするつもりで

戦略的に答えましょう。

 

4つの評価区分において自分自身が技術的に欠けている面を

しっかりと理解して口頭試問でフォローできるよう練習します。

 

意識としては今回の面談も大切ですが次の面談に向けて

どのように自分と向き合っていくかということも大切です。

 

未来に向けては、ご自身の改善点を出来る限り分析して

前もってご自身が苦手としている点を理論で点検します。

 

例えばシステマティックアプローチで

どの部分をどのように改善すれば面談がスムーズに展開できるのか

言葉できちんと準備して、口頭試問でフォローできるように

準備しておくと良いですね。

 

問題把握はどのようなアプローチ方法で行ったのか?

また目標設定についてはなぜ合意形成ができていないのか?

どうして、時間内で面談を完結することができないのか?

それぞれの区分において打開策や改善策を

事前に用意しておくことでロールプレイの練習や

本番の実技面接試験で生きることでしょう。 

 

 

SIK 3

関係構築いわゆるリレーションなんですけどうまくできましたか。

CC 3

関係構築についてはお話を進めていく中で

質問をして訴えを聞いて行きましたが

深く関係構築はできていないのかなというところで

面談を続けることができましたけども

相談者さん自身が気付いたり自己変容するようなことは

できなかったのでそこまで深まってはいないかもしれないです。

 

KP「関係構築orリレーション」

この質問に関しては

関係構築がうまくできましたか?又は

リレーションはうまくできましたか?などと

少し質問のニュアンスが変わることがあります。

 

私は関係構築であればシステマティックアプローチを中心に

カウンセリング技法で自分が傾聴技法の何を活用したか、

例えば来談者中心アプローチであるとか

マイクロ技法であるとか、

コーヒーカップモデルであるとか、

その面談の中で適切なアプローチや

カウンセリング技法を元に応答を考えます。

 

「リレーション」という言葉が試験官から出た場合、

私でしたらコーヒーカップモデルをイメージ(関連付けて)して

不足していた傾聴技術に関しての振り返りを口頭試問で答えます。

※試験官がリレーションと発言した意図を汲み、

コーヒーカップモデルで答える意味があると思うからです。

 

今回のロールプレイで私が感じた点は、

「問いかけ」の意識が高い一方で

受容の伝え返しが言葉を伝え返すだけになっている点や、

支持や励ましといった心を通わせるようなやり取り

支援者としての姿勢が不足していたように思います。

ロールプレイを上手くやろうと型にはめすぎるから事務的になります

 

どうしても緊張してしまうとか、

型を重視して質問を展開するのであれば

意味の意識化や感情の明確化などもバランスよく展開すると

相談者の問題の核心であるリレーションがもっと深まり

相談者の真の問題である訴えたい問題と

キャリアコンサルタントとして見立てた問題が共有できて

より深い問題の共有と解決に向けた

目標設定ができたのではないでしょうか。

 

傾聴技法がきちんと展開できたからこそ

関係構築ができて、

関係構築が深まったからこそ

リレーションである問題の核心についてたどり着ける。

その上で適切な目標設定を相談者と合意する。

 

このようなプロセスの流れの中で

口頭試問を自然に答えられる力を育めれば、

継続的なスキルアップ(自己研鑽や内省)にも役立ち

熟練レベルの2級技能士に相応しい実力であると

試験官の方も納得して頷いてくれるのではないでしょうか。

 

~約27分経過~

 

SIK 4

次回の相談に向けてどのような方策を考えて

どのように実施したいと思いますか。

CC 4

次に来て頂いた時に

まずキャリアの棚卸しということで

転職の前に10年間されていた仕事、

自分がやってこられた仕事であったり

得たスキルや技能であったり

良かった話や悪かった話であったり

今の転職先での不動産販売での仕事について

何が違ってどんなところが問題なのかというところ

斉藤さんは何が嫌なのかというところを確認して行くような

問いかけをして問題を明確化していきたいと思います。

その上でご家族から転職という言葉は出ていないので

斉藤さんが転職を選ばれた時にご家族にどういう風に伝えるからとか

そういう伝え方を一緒に考えたりということでいきたいと思います。

 

SIK5

以上で口頭試問を終わります。

CC5

ありがとうございました。 

 

~約29分経過~

 

【2級キャリコン】25回ロープレケース②練習逐語録パート3まとめ

【2級キャリコン】25回ロープレケース②

練習逐語録パート3は如何でしたか。  

 

KP「面談傾向の改善方法」

ちゃんとやらなければいけない!

きちんと面談を進めなければいけない!と、

一生懸命に試験へ臨むのはとても尊いことですが

緊張を克服できず自分に焦点を当てすぎている時点で

相談者に寄り添うことができていないとも言えます。

 

2級技能士の実務経験は「最低3年」

2級技能士の受験資格は実務経験が最低3年以上必要ですから

例えば、

週に一人の月に四人面談でも3年間で

144回のキャリアコンサルティングを経験していることになります。

 

熟練レベルとして144人の面談をこなしている人間が

緊張をしてうまく話せなかったりとか

うまく答えられないことは考えにくいので

自分はそれだけの経験を踏んでいるのだと自信を持って

演じる練習を積み重ねていくしかありません。

 

試験対策のためのロールプレイではない

また、面談を上手く展開出来ない要因として

試験対策のためのロールプレイになっている可能性があります。

皆さんの普段の面談を意識して自然な傾聴を心掛けたり

友人などと信頼関係を構築する意識を応用してみることで、

ぎこちなさや緊張して真っ白になることはある程度防げると思います。

 

問題把握が苦手な方の対処方法

どこが問題かはわからないという場合の対処方法ですが、

例えば相反する葛藤や問題を抱えている相談者に対して

「どちらの問題も解決するためには双方を比較して

相談者にとってどちらが望ましいのかということを

ご自身の中で意思決定する必要があると思います」と、

相談者に直接伝えることも問題把握を促進する方法です。

 

それが相談者の意思決定の

ソリューションになることもあるのです。

 

我々が意思決定の選択をするのではなくて

相談者に問題を提起し、

相談者の力で問題を解決するスタンスで進めます。

 

 

意思決定において選択肢に迷うということは

気持ちの整理ですとか、お仕事についての情報を

正しく整理できていないために選べない・・・

そこが問題ということです。

 

双方の選択肢について考えられる要素を整理した上で

転職についてどうするかという意思決定を

相談者と一緒に検討することがCCの提供できる解決方法です。

 

相談者にとって何が問題なのか要約する技術や

問題把握の順序や共有方法、言葉の選定、

問題の明確化スキル等がうまく展開できていない

習得できていないことが考えられます。

 

またシステマティックアプローチで

キャリアコンサルティングプロセスを巻き戻していくと

子育て世帯の支援策についての理解が浅いということであれば

今後働いていく上でそういう支援策があったら

転職についてどのように考えられるのか。

 

未来の状況思いについて確認して行くと

相談者の望ましさや願望、

やりたいとかやりたくないという意思が出てきますので

その願望や意思を共有して

これからやっていく目標に置き換えて行くこともできます。

 

同僚が同じように大変だから

結局は会社の中で自分が甘えたことを言ってられないよと言って

状況を捉えていることに関しては

何を言ってもダメなのかな・・・と

キャリアコンサルタント自身がアプローチを止めてしまうのではなく、

「忙しいのはいつまで続くのでしょうか?」と、

相談者に問いかけてみると

新たな視点から気づきが生まれることもあります。

 

一部上場企業で繁忙期があって

利益がそれなりに出ているのであれば

人員計画を立案しているはずですので

「来季の人員配置や営業担当の人員計画などは出ていますか?」

職責や役割など色々な視点から職業についての情報を得ることで、

上司ではわからないかもしれないが

人事部とか採用担当などに新卒や中途採用の様子を聞いてみると

状況の受け止め方が変わり

相談者の自己変容を促せるかもしれません。

 

企業として多くの残業を従業員に強いることは

企業のメリットとしても考えにくいですし

一部上場企業であれば働き方改革の一環で

採用計画なども真剣に検討しているのではないでしょうか?

※無策だと就業条件や労働条件に問題がある可能性も

 

それだけ利益の出ている会社なら

外部へのアピールもきちんとできているでしょうから

採用についても強みがあるのではないでしょうか。

 

方策が浮かばない時の対処方法

方策が浮かんでこないという悩みに関してですが、

情報提供や助言については

私は人事担当や事業計画に携わる経営企画の経験があるため

バリエーションは豊富なのかもしれませんが、

例えばこれを自分の経験に置き換えて

職業専門家として違う視点からアドバイスが出来ないかどうか

ご自身で考えていただけると

より良い助言や指導につながるのではないでしょうか。

 

キャリアコンサルタントの自分自身が

これまで経験してきた強みは長所をきちんと理解するということは

相談者への助言や指導にも十分役立つということです。

 

自らの知識を総動員して情報を収集し、

経験や工夫したことを本気で相談者のために考えて活かせれば

ありきたりの方策ではなくなるはずです。

 

一部上場企業とはいえ人事制度が整備されているとは限りません。

 

思い込みや分かったつもりにならず、

キャリアコンサルタントは相談者のことを

まだ何も理解できていない・・そのくらい謙虚な気持ちで

一つでもわかろうとする姿勢が大切です。

 

相談者が人事制度の活用や情報を知っていたとしても

どこまで知っていて、どこまで活用しているかは

相談者に聞いてみないとわからないのです。

 

活用しようと思っていても

相談者の中では踏ん切りがついていないかもしれませんし

後押しを必要としているのかもしれません。

 

周りの目があるからとか様々な理由で

動機づけが阻害されて動けないのかもしれません。

 

キャリアコンサルタントとしては

相談者の主体的な意思決定を支援するのですから

が一緒に考えてサポートしていきます!と、

前向きな支援者としての姿勢が大切です。 

 

承認の仕方

全体的に承認が少ない気がします。

どこで承認したか良いか分からない場合は、

やりがいの話を引き出した後に

実績を聞いても良いと思いますし

一番やりがいのあるエピソードはどんなことでしたか?と

質問をしてみてもいいですし

そのやりがいのあるエピソードを踏まえて

今の職場とは繋がりませんか?と強みや長所を引き出して

経験や成果など思い出していただくことで

承認やコンプリメントが展開しやすくなります。

 

相談者自身が会社に認められたことや成果を出したこと

評価を得たことを伝え返しているだけですから

経験代謝で自己概念の影に肯定的な要素が広がり

良い面の自己理解を深めることで自己を拡大、

自己肯定感や自己効力感を高めます。

 

もっと単純に承認をするのであれば

10年間営業を勤めてお客さんのニーズを意識して

仕事をしていた相談者であれば

「斉藤さんは顧客のニーズを掴むのが非常に得意なんですね」とか

「お客様に寄り添った営業って素晴らしいですよね」など

やってきたことに関して

そのまま承認を入れても自然で良いと思います。

スキルの概念化と合わせても良いですね。

 

相談者がやってきたことに関して関して

その実績に素直に伝え返しているだけだんですが

丁寧に相談者の経験を拾い上げるとそれだけで承認になります。

極端に言うと生きているだけで素晴らしいみたいなことです(笑)

 

リフレーミングでポジティブな気づきを

相談者が大変だな~とかネガティブな要素や

デメリットのことを話すことがあると思います。

 

このような気持ちや要素を軽減するためには

企業の成長が順調に進んでいることや

繁忙期で売り上げが増益をしている状況について

スキルや経験につながっていること、

ご自身の収入につながっていること

これらは中長期的な視点で見ると安定した収入や

ワークライフバランスの一つの要素として考えられませんか?と、

見方を変えて気づきを促すこともできます。

 

そうすると今の働き方に対しての考え方が変わったり

働く意義を感じられるようになりますので

ネガティブな要素がポジティブな要素を含んでいるという

表裏一体な視点やデメリットを分析し

逆にメリットになっている点を整理することに繋がります。

 

相談者が悩んでいる場合は

このような情報提供も気づきになります。

 

なんでこんないい所で働いているのに不満があるのかなあと

キャリアコンサルタント自身が感じるのであれば、

相談者が一生懸命頑張っていることや

将来的にご自身のプラスにもつながっていることを

書き出していただいたり点検することで

相談者が気付けなかった点について支援が出来るようになります。

 

システマティックアプローチで面談構成を振り返る

システマティックアプローチで改めて振り返ると

面談の中盤で要約を入れてはいるんですが

相談者と問題を吟味する時間や対話を通して共有する作業を

もっとじっくり深くやる意識があると良いのではないでしょうか。

 

問題の明確化をさらに促進することにより

解決の糸口となる目標設定や次回面談の方向を

もっとはっきりとした言葉と説明で伝える事ができれば

面談構成にもメリハリが生まれてくると思います。

 

問題を明確化するためには

職業専門家として把握した問題を相談者に伝え、

さらにお互いが深い視点から問題を共有できるように

リレーションを深めながら

相談者の真の問題はどこにあるのかというプロセスを

もっと意識して展開すると良いでしょう。

 

最後に

キャリアコンサルティング技能士は

職業能力開発促進法の規定による技能検定に

合格すると名称を称することができる職種です。

 

あなたの2級キャリアコンサルティング技能水準が

相談者の職業能力開発にとても役立ったと

客観的な視点でも確信を持てれば合格基準です。 

 

さて、皆様なら、このロープレの課題点についてどのように分析し、

フィードバックやアドバイスを行いますでしょうか?

 

企業内で働く相談者の悩みを解決するために求められる

キャリアコンサルティングとはどのようなものか?

 

自分の経験に置き換えた時、どのように感じるでしょうか?

 

企業領域での職業能力開発や組織での働き方、

中高年の職業生活設計など考えられるテーマは豊富です。

 

今回もこのように必要に応じて逐語録を作成し、

個別レッスンで確認するポイントを指導させて頂くつもりです。 

www.careerlife.jp

 

キャリアコンサルティングの折衷的なアプローチは

無限に視点があるので難しく思うかもしれませんが、

2級検定という性質上、公平に試験官が採点をするわけですから、

押さえておくべきキャリア理論やスキルのポイントは

必ず一定値存在するはずです。 

 

そこを正しく認識して、押さえておくことはもちろん、

一発勝負である本番の実技面接で相談者役相手に実践するスキルも必要です。 

 

2級検定の合格を目指す方は、引き続き自己研鑽に励んで頂く一方で、

国家検定という測定であることも意識して欲しいと思います。 

 

検定は普段のカウンセリングやあなたのスキルを否定するものでなく、

とある日の、ある一定のキャリコンスキルを

点で見ているに過ぎませんが、 

その一方で、

少なくとも積み重ねた努力が多ければ多いほど、

その一点で実力が発揮される可能性が高まるわけです。  

 

なお、皆さんが自己の面談プロセスを客観的に振り返って頂く際は、

ラポールはどうか?関係構築は?CL・CC問題把握は?

目標設定は?方策の実行は?などなど・・・

 

それぞれシステマティックアプローチに沿って確認すると、

全体の構成の自らの課題点が見えやすいと思います。 

 

自分のロールプレイを構成的に振り返り、

どこからどこまでは良かったか、どこからが課題と感じたか、

このような振り返り方法はいずれ必ず役に立つはずです。

 

また、キャリアコンサルタントとして把握する問題点に関しては、

キャリアガイダンスのプロセス(自己理解・仕事理解等)を活用して

相談者が気付いていない問題点を

CCとしての見地から見立てていきましょう。

 

しかも検定では、スキルだけでなく・・・

心から相談者へ寄り添う姿勢や理解しようとする態度も、

試験官は言語や非言語で、

評価区分に合わせて観ていることを絶対に忘れないで下さい。

 

本日もお忙しいところ、

お読みいただきありがとうございましたm(_ _)m

合掌。

 

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