【2級キャリコン】25回ロープレケース⑤練習逐語録パート1
名もなきキャリアコンサルタントこと敬天愛仁です。
今回の記事はキャリアコンサルティング技能検定2級 試験対策講座の
個別レッスンで実施しているロールプレイの逐語録になります。
個別レッスンでは、
実技面接試験に出題されるであろうロールプレイを練習し、
逐語録を分析して、キャリアコンサルティングスキルや
カウンセリング技法などの確認も行っています。
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第26回検定の合格に向けて、
文字に起こされた逐語録を分析して勉強したい方もいらっしゃるでしょうし、
私自身もこの受講生のロールプレイをしっかりと振り返ることで、
個別レッスンの更なる質の向上はもちろん、
指導者としての力を蓄えるチャンスとして大切にしております。
さて、キャリコン2級を受験される方は、
こういったロールプレイを徹底的に練習されると思います!
その一方で、自分のロールプレイを録音して聞くことや、
試験対策講座の先生にその場で指導を受けたりはしていても、
文章に起こして振り返った経験は少ないのではありませんか?
実際、逐語録に起こしてみると同じことを何回もループして言っているなど、
ご自身の喋り方の癖や偏りがとても良く分かるものです。
ロールプレイ全体の構成が俯瞰的に可視化出来ます。
また、コーヒーカップモデルやマイクロ技法などの
細かいカウンセリングスキルのチェックや
システマティックアプローチのプロセスをきちんと踏んでいるか?など、
その場のロールプレイや短いフィードバックの指導だけでは、
本当の意味での確認・評価・改善は難しいのではないでしょうか。
そんな皆様に、キャリア理論と実際のリアルなロールプレイをご覧頂き、
試験やコミュニケーションに役立ててもらえたら幸いです。
そして、そんな細かなスキルまでフォローすることで、
受講生の合格と成長に貢献していくのが
弊社の試験対策講座の特長です!
試験対策講座後の評価点「ビフォーアフター」はこちら!
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※上記を実現可能にした試験対策講座、
個別レッスンのお問い合わせはこちらからお願い致しますm(_ _)m
CL役はキムラさん、CC役はタカヤマさん(仮名)でお送りします。
試験を受けない方でも相談を受けた時やコミュニケーションなどに
役立つスキルですから参考にしてみて下さい。
では、行ってみましょ~う!!
相談事例
◆ケース5 キムラさん 53歳
相談者(以下CLと表記)
キャリアコンサルタント(以下CCと表記)
確認ポイント(以下KPと表記)
CL1
初めまして木村と申します。
CC 1
キャリアコンサルタントの高山と申します。
CL 2
よろしくお願いします。
CC 2
よろしくお願いします、今日はお足元の悪い中
お越しいただきましてありがとうございます。
CL 3
とんでもないです、よろしくお願いします。
CC 3
今日はどういったご相談でいらっしゃいましたか。
CL 4
先に資料でお渡ししたんですが
私は離婚を機に介護の仕事について8年になるんですが
体力的にきつくなってきたなと感じまして
この先ずっと続けていく自信がないんですね。
CC4
あ~、はい。
CL 5
できればもう少し楽な仕事に
転職した方がいいなと思っているんですが、
もう53歳になるので自分にできる仕事は見つかるのかなと
先の生活のこともあるのでまだ働きたいとは思っているんですが
他にどんな仕事ができるのかもちょっとわからないので
今日は相談に伺ったんですけども。
CC5
ええ、ええ。はい、そうですね、
今お聞きしたことを整理させて頂きますと
木村さんは離婚を機に介護のお仕事に入られまして
今身体が少し辛くなっていると。
CL 6
そうですね、はい。
CC 6
それで他の仕事も考えたけれども何ができるのか分かりませんし、
かといって先の生活もあるのでまだ働かないとという思いもある。
それでどうしていいのかわからないので
こちらの方に来られたということでよろしいですか。
CL 7
そうですね、そんな感じです。
CC 7
お話ししやすい所からで構いませんので
お話ししていただいてもよろしいですか。
CL 8
介護職を8年間、45歳からやってきたんですが
体力的に結構きつい仕事なものですから
今後定年までやっていく自信が今はないもので
そこがまず悩んでいるところですね。
CC 8
45歳から8年間介護の仕事をやってらっしゃるんですね。
どのようなお仕事をされているんですか。
CL 9
基本的には介護業務全般なんですけど生活介護で
食事のお世話とか排泄支援とかそういった業務です。
特別養護老人ホームなので介護度の高い方が多いんですよ。
ですので看取り介護みたいなところもありますし・・
カテーテルをつけて動けない方も結構いらっしゃいますから
看護に近い面もありますけどそういう仕事をしています。
CC 9
そうなんですね、看取り介護のような身体が重篤な方へ
介護をされていらっしゃるということで
やはり身体に負担になりますよね
CL 10
おむつ交換とか体位変換とか体を移動させたりするのは
定期的にやらないといけないので
女性介護員にとっては結構きついですよね。
色々と学んではいますが・・
CC10
その中で8年間続けてらっしゃるってすごいと思うんですけれども、
ずっとその特養のところで8年間お勤めでいらっしゃるんですか。
~約5分経過~
CL 11
そうですね、離婚して働き始めてからは
ずっとこちらの特養で働いています。
CC 11
そうなんですね、離婚を機に介護の方へとお話をされたんですけど
介護のお仕事を選ばれたのはどうして選ばれたんですか?
CL 12
私は特に資格もなかったですし
仕事的にブランクが空いていたんですね。
アルバイトなどはちょこちょこやっていたんですが。
CC 12
うんうん。
CL 13
やっぱり正社員として職員として働かないと
収入がないので当時は娘が15歳くらいで
まだまだお金もかかるし自分が頑張らなければいけないな
という思いもあって当時は不景気だったし。
そういった時に介護員の仕事がたくさんあったので
近場に大きい特別養護老人ホームができまして
夜勤とかはあるんですが収入面は安定してるじゃないですか。
CC 13
ええ、はい。
CL 14
安定して働けるし、ああいう仕事がなくなることはないと思ったので
45歳くらいだったしまだ頑張れるかなと思って選んだんですけど。
CC14
生活もあるし娘さんが15歳でまだこれからかかるし、
正社員で収入も近くてよかったんですね。
CL 15
そうですね、はい。
CC 15
それで選ばれたということなんですね。
CL 16
賞与もちゃんとあってそれなりの収入になるので
事務職なども考えたんですけど収入面で差があったので。
CC 16
入られてた時に介護の資格はお持ちだったんですか。
CL 17
入った時は持っていないです。
最初にパートで入職してその後に契約社員になって
介護福祉士という資格を経験を得て勉強して取りまして、
その後に正社員として働くという感じで。
CC 17
今、介護福祉士の資格をお持ちで
正社員として頑張ってこられたということなんですね。
CL 18
最初は本当にパートみたいな形で入ったんですけど
夜勤とかも普通にやらせてくれたので
そこで正社員にならないかということで・・登用制度もあったので。
CC 18
徐々にパートから社員へとシフトしていったと。
CL 19
どんな仕事か全然わからなかったので
最初は慣れるためにもという感じでやっていたんですけど。
CC 19
ちょっとお話し戻ってしまうんですけど
今身体がしんどくなっているというのは
娘さんとか周りの方にお話とかをされたことはありますか。
CL 20
はい、長女には顔を合わせた時に仕事の話とかします。
CC 20
どんなお話を。
CL 21
長女は今23歳になりまして大学も卒業して
これから就職、来年から家を出るんですよ。
一人暮らしを始めるので就職を機になんですけどね、
やっぱり自立してもらった方がいいかなと思っていまして
そういった意味でも私の負担は少し減るのかなと・・
CC 21
ええ、ええ。
CL22
ですから、もう少し楽な仕事に転職してもいいのかなとか、
ただ一方でお金は必要ですから
先の生活とのバランスを考えながら
体に負担のない仕事を考えたいなというところです。
CC 22
娘さんは一人で自立される予定ですし
先のことも考えてもうちょっと楽に長く勤められるところを
考えていらっしゃるということなんですね
CL23
娘もお母さんが苦労してきたんだから私も独立するし
働き方を考えてもいいんじゃないと言ってはくれています。
CC23
今の介護のお仕事でのやりがいとかはないですか。
~約10分経過~
CL 24
介護職のやりがいというと特別養護老人ホームなので
福祉の仕事って切っても切れないというか
世の中に必要とされる仕事の代表格だと思うんですよね。
人の命に立ち会うこともあるし、そういう方と普段接するので
保護者の方とかお子さんがいらっしゃって
すごく感謝されるんですよ。
CC 24
あ~そうですよね。
CL 25
そういう仕事としてのやりがいとか
尊さという意義みたいなものは私なりに感じてはいます。
CC 25
仕事を通して家族との尊さとか関係性
そういったことがやりがいになっているということなんですね。
CL 26
そうですね・・
色々な保護者の方がいますけどすごく感謝されます。
なかなか自分では介護できない中、
面倒を見てくれてありがとうございますとか
いつも助かりますとかそういうお声がけはいただくので
私としては非常にありがたいと嬉しいことではあります。
CC 26
今は介護職ということなんですが
以前に他のお仕事とかされたことはありますか。
CL 27
以前は事務機器の販売会社に12年ほど
高校を卒業した後に勤務していました。
CC 27
12年間勤務されていたんですね。
そこではどんなお仕事をされていらっしゃったんですか
CL 28
そこでは事務職に近い感じだったんですよ、
当時は事務といってもパソコンも普及していませんし
経理なども手書きで書いたりとか庶務みたいな感じで
雑用みたいなことも多いんですけど
会社の中でそういう仕事をしていました。
CC 28
庶務みたいな雑用も多いけどそういったお仕事をされていて・・
KP「自己理解支援」強み(能力)やスキルに焦点を当てる
面談も中盤に差し掛かりラポール形成と関係構築が深まってきたら
CC28のような伝え返し技法だけではなくて
相談者の方の能力やスキルなどの肯定的な面に焦点を当てていくと
相談者の自己理解が深まり自己肯定感を高める要素にもなります。
丁寧に繰り返し技法を使うことは
カウンセリング技法としては良いのですが
キャリアコンサルタントとして
キャリア面に焦点を当てた質問の技術も身に付けると
さらなるスキルアップに繋がると思います。
CL 29
従業員の方のフォロー・・例えばコピー用紙がないよとか、
来客対応や電話応対などをやっていました。
CC 29
人のお世話とかそういったことを
やってらっしゃったということなんですね。
CL 30
はい。
CC 30
12年間長く勤められたと思うんですけど
退職されたのは何か理由があって辞められたんですか?
CL 31
当時だと結婚して退職したのは
娘を出産した時期だったと思うんですよね。
三十歳くらいの時だったと思いますので・・
その時に出産を期にというか
当時はそれが普通だったので出産を機に退職ですね。
CC 31
そうですか、分かりました。
今までお聞きしたことを
ちょっと整理させて頂いてよろしいですか。
CL 32
はい。
CC 32
木村さんは今、特別養護老人ホームで
介護の仕事をされていらっしゃるんですけれども
体がきつくなってきており、少し楽なお仕事への転職を
しようかなとお考えになられているということなんですね。
CL 33
そうですね。
CC 33
でも何ができるのかわからないし、
生活もあってもう少し働かなきゃいけないという思いもあって
これからどうしたらいいのかわからないので
相談に来られたということでよろしいですか?
~約15分経過~
CL 34
そうですね・・はい。
CC 34
今お話をお聞きしまして私の感じたことを
お話しさせていただいてもよろしいですか。
CL 35
あ、はい。
CC 35
木村さんは介護の仕事にはやりがいを持たれていて
体がきついということでしたが
利用者さんのご家族に感謝の言葉をいただいたりとか
深いところでの人と人とのつながりということで
そういったところがあって
介護職を8年間続けてこられたと思うんですね。
CL 36
はい。
CC 36
それにパートから社員へ介護福祉士の資格も取られて
チャレンジして前向きにやって来られたのかなと思ったんですけど、
今後どういったことができるか
分からないとおっしゃっていたんですが、
もし体がきついという部分がなくなるとしたら
今の介護のお仕事でのお仕事を選ばれるか
それとも全然違う仕事をやってみようかなと
思っていらっしゃるのかそこら辺はどうですか
KP「阻害要因の解消」
CC36では仕事に対して体がきついので
やっていく自信がないという阻害要因に対して
阻害要因を解消したとしたら就業継続ができるのかどうか
選択肢についての問題共有を行っています。
ビリーフ(自動思考)で体がきついので辞めたいと
思っているのであれば、その阻害要因を取り除いた際に
相談者はどうしたいのか考えていただくことで
主体的な意思決定につながることもあります。
熟練レベル(2級)は相談者の考え方や経験・能力、
スキルを踏まえた問題の共有や目標設定のアプローチ
これらを面談の中で柔軟に展開していく力が求められます。
CL37
体力的に肉体労働のところも多いので
そういったところがなくなるのであれば
嫌だったら8年続かないので・・
軽減されたりとかなくなるのであれば
継続でそういう仕事をしていくのはいいのかなと思いますし、
ただ自分にできる仕事というのがイメージできなくて・・
CC37
そうなんですね。
CL 38
そういうところに関しては転職ってリスクがあるじゃないですか、
年齢や収入面など全然違う仕事に就くイメージができてないので
そういったところが問題として感じています。
CC 38
わかりました。
今お話をお聞きした以外にも他に話し足りないところとか、
お困りの事ってまだありますか。
CL 39
今聞いてくれた話の内容でだいたい大丈夫です。
CC 39
分かりました、では介護のお仕事で
体が少し楽になるのであれば続けてもいいし
他に自分ができることがわからないということで
おっしゃってましたので、自分がどんなことができるのか
明確になれば次の転職とか出来るのかなと思いますので。
CL 40
そうですね、ええ。
CC 40
これからのお時間、木村さんが今後どのようにしたら
長く勤めていけるのか、これから先の働き方というか
長く働けるところでのお仕事を一緒に探していくということで
考えてくお時間にしたいかなと思うんですけど
CL 41
今日は残り何分くらいですか。
CC 41
残り1分です。
CL 42
1分で終わりますか・・?
CC 42
では、すいません、残り時間がありませんので
今の介護の職場で介護福祉士として
仕事をされていらっしゃいますが
もう少し体が楽なお仕事での配置転換であったりとか
そういったご相談ができそうな所ってありますか。
もうちょっと楽なお仕事をされている方って周りにいらっしゃいますか?
CL 43
ああ~・・・例えばケアマネージャーとか事務職の人とか・・
介護の支援計画を作る部署があるんですけど
そういったところが事務処理寄りな仕事です。
CC43
そうですか、ではケアマネージャーやなどの
職種転換というのは木村さんご自身はどうですか
CL 44
ケアマネの資格はまだ持っていないんですが
移れるならいいのかなとか思いますけど。
CC 44
では一度職場の方に上司にご相談をされまして
ケアマネの資格が必要にはなるかと思うんですけど
資格がどうやって取れるのかもお調べいただいて。
CL 45
はい、わかりました。
CC 45
私の方でも調べて参りますので。
CL 46
分かりました、今日はありがとうございました。
CC 46
今日はありがとうございました。
ピピピピピ・・・。
ここで時間切れとなりました。
ここから、口頭試問です。
口頭試問
試験官(以下SIKと表記)
キャリアコンサルタント(以下CCと表記)
SIK1
この相談者の相談したい問題と
あなたの考える相談者の問題点とは何でしょうか。
CC1
相談者の問題点は、今は特別養護老人ホームで
介護の仕事をしているんですけど体がきつくなってきたので
この先ずっと続けていくのがちょっと心配になってきたので
他の所への転職も考え出したんですけど
何ができるのかわからないといったところでご相談に来られました。
娘さんが来年独り立ちされるということと
自分がもう少し楽な仕事でこの先の事を考えると
まだ働きたいという思いもあるけど
どのような仕事をすればいいのかわからない
ということで相談に来られました。
キャリアコンサルタントが考える問題としましては、
今まで介護職を8年間やってこられたということなので
何もできないと思ってらっしゃる木村さんの仕事理解と
・・仕事理解不足があるのかなと思いました
今、特別養護老人ホームでの夜勤などある仕事を
されていらっしゃるんですけども、もしかすると
他の職種に転換したりとか後半は出てきたんですが
ケアマネージャーへの転換とか可能性があるというところでの
情報収集不足、仕事理解不足が感じられました。
その他にはまだ先に私自分ができる仕事は分からないけども
働きたいということでしたので
面談の中ではお聞きできなかったんですけど
将来的な中長期的なキャリアであったり
プランニングができていないため不安になっているのかなと
感じましたのでそういったところも問題かなと思いました。
SIK2
相談者の気持ちが整理できていない点も感じたのかなと思いますが、
自己理解という視点で何か気づいたことはありませんか。
CC 2
自己理解では介護職で8年間やってこられましたし
前職で事務職を12年間行ってこられたということなので
何もできないということではなく
そこで自己肯定感が低くなっているのかなとお見受けしました。
KP「キャリアガイダンスの6分野」
木村周先生のキャリアコンサルティング理論と実際に書かれている
キャリアガイダンスの6分野いわゆる
キャリアコンサルティングプロセスの中で
最も大切なことは自己理解の支援です。
特に相談者が自信がないという場面や
自己肯定感が下がっているというケースでは
相談者が持っている肯定的な要素、
例えば強みや長所などを引き出して
こういう仕事に自分の能力が活かせるとか
違う視点から気づいていただくと
自己効力感が高まり転職や就職に有利に働きます。
今回の相談者であれば、
経験や能力もちろん強みがあるとは思いますが
保持している国家資格と実務経験を点検することで
肯定的な要素を活用していくという視点を持てるように
リフレーミングなどを教示すると良いのではないでしょうか。
自動思考や思い込み、認知の歪みなどの解消にも役立つと思います。
SIK 3
先ほどの面談で良かったところと改善点があれば言ってください。
CC 3
先ほどの面談で良かったところは、
最初に来られた時に体がきついのでずっと続けていけるのかどうか
不安なお気持ちを受容共感しながら
状況を確認するだけでなく相談者の気持ちに寄り添って
お聞きすることを心がけてやってきました。
それを前半心がけておりましたら
利用者さんや家族からの感謝の言葉があったりとか
やりがいもお聞きしましたら
体がきついというところに意識がいっていましたので
やりがいというところに意識がいかない。
そういったところがお見受けできましたので
そこら辺で木村さんご本人からやりがいの部分の話を
聞けたのはよかったかなと思います。
改善したいことですが、
タイムマネジメントができずに目標設定の途中で
合意を得ずに終わってしまったところが
まずできなかったところだと思います。
木村さんご自身の不安な気持ちであったりとか
今までの状況を聞くことに集中してしまいまして
やりがいといった部分で深い部分をお聞きしたくなってしまったので
前職のお話をお聞きしている中で
時間管理ができなくなってしまったところが、
時間の段取りが出来なかったのかなと思いますので
次回はそういった時間管理ができるようにしていきたいと思います。
KP「タイムマネジメント」
うまく聞けている時こそ時間を忘れてしまったり、
傾聴できちんと引き出せるからこそ
各プロセスが間延びしてしまったりすることがあります。
検定の20分という限られた時間の中では
自分の長所が短所になり得ることも面談傾向としてあり得ますし、
それを客観的に捉えて
自分にどのような課題があるのかを明確にすることで
きちんとしたタイムマネジメントもできるようになっていきます。
相談者はきっと話しやすかったと思いますし雰囲気が良いからこそ
時間の区切りを忘れてしまわないようにしましょう。
これもキャリアコンサルティング理論と実際に書かれていることですが
初めての面談で最も大切な第一に重要な方策は「目標設定」です
方策を相談者にやらせることが目的ではありません。
相談者が主体的に意思決定することを
側面から支援するのが我々の役割で目的です。
目標も合意を引き出すという視点だけではなく、
相談者が出来ることを後押しするという視点で
相談者に関わっていくと違う見方もできます。
目標設定、いわゆる方向性をコミットしない限り
相談者の行動変容や方策の実行には繋がりませんので
傾聴だけではないカウンセリングとの違いや
自分がキャリアコンサルタントして
相談者をコンサルティングするというイメージを持って
展開する意識も大切です。
また検定という視点では
普段自分ができていることが今回できなかったという根拠を明確に
口頭試問でフォローするということを忘れないようにしてください。
次回の面談へ向けて、
改善する意識や自分を客観的に見れること、
また、できているところとできないところを
私はリフレクション(自己内省)で正確に把握しています!と、
最後に試験管に伝えることは自己研鑽としても大事な考え方ですね。
SIK 4
次回の相談機会に関してなのですが
今後どのような方策を実施したいと考えていますか。
CC 4
今後の方策ということなんですけど、
目標の合意は取れてなかったんですけど
今の介護の仕事を続けるかどうかそれか他の仕事での選択で
この先考えて行くかどうかというところで、
こちらをお聞きしたところ
介護でも体の負担が少ないところであればできるという話でしたので
他の配置転換であったりとかあとはスキルアップですね。
職業能力開発をしていただいて
もう少し体に負担のないお仕事への転換ということも踏まえて
今後どのように働いていたら木村さんご自身が働きやすく
ご希望である長く働きたいという気持ちもありましたので
そういったところでのお仕事ができるのかなというところに
関わっていきたいのかなと思います。
娘さんが来年独り立ちされるということで
中長期的なプランとして今後セカンドライフにも入ってきますので
そこら辺も踏まえたキャリアプランやライフプラン
マネープランですね、それらを踏まえて
今どういった選択をしたら良いのかということも
考えていただけたらいいのかなと思いました。
KP「職業専門家のキーワード」
CC4にある「職業能力開発」や「セカンドライフ」などは、
相談者にとって働きがいや生きがいを充実させてくれる
大切なキーワードでCCとしても良い発言だと思います。
言葉として伝えるだけでなく、この相談者に適切な
「職業能力開発」や「セカンドライフ」 への支援を、
具体的に実行できると面談の満足度も高くなりますから
最後まで支援をやり遂げる気持ちで
具体的な方策までイメージしておきましょう。
KP「セカンドキャリア=プロティアンキャリア」専門用語の使い分け方
キャリア理論を始め、キャリアに関する専門用語は
世の中にたくさんあると思います。
たくさんあるからこそ、
相談者に相応しい言葉を適切に使って
お互いの人間理解やキャリアコンサルティングを行いたいですね。
例えば最近ですと「セカンドキャリア」とか
「セカンドライフ」という言葉をよく見かけます。
私は第2の人生という意味で肯定的に捉えていますが、
一区切りという意味では
皆さんそれぞれに色々な思いを内包しているでしょう。
単純に「セカンドキャリア」という言葉で片づけるのではなく、
人生の節目で自分らしく生きる(アイデンティティ)ことは
変化を活用していく力(アダプタビリティ)であり、
プロティアンキャリア(変幻自在)な人生を歩むことでもあるのです。
プロティアンキャリアは
キャリアの視点を客観的なものから、
主観的なものへシフトするべきであるという理論ですが
このように様々な視点から折衷的なアプローチで
相談者の「生きがい」と「働きがい」を支援しましょう。
SIK5
以上で口頭試問を終わります。
CC5
はい、ありがとうございました。
まとめ
【2級キャリコン】
25回ロープレケース⑤練習逐語録パート1は如何でしたか。
皆様なら、このロープレの課題点についてどのように分析し、
フィードバックやアドバイスを行いますでしょうか?
中高年のキャリアコンサルティングに
求められていることは何でしょうか?
職業生活設計を支援する上で大切なことは何か・・・
セカンドライフ(キャリア)に向けた
中長期的なライフプランニングも含めて
色々と考えさせられるテーマだと思います。
次回もこのように必要に応じて逐語録を作成し、
個別レッスンで確認するポイントを指導させて頂くつもりです。
キャリアコンサルティングの折衷的なアプローチは
無限に視点があるので難しく感じるかもしれませんが、
2級国家検定という性質上、公平に試験官が採点をするわけで、
押さえておくべきキャリア理論やスキルのポイントは
必ず一定値存在するはずです。
そこを正しく認識して、押さえておくことはもちろん、
一発勝負である本番の実技面接で
相談者役相手に実践するスキルも必要です。
2級検定の合格を目指す方は、引き続き自己研鑽に励んで頂く一方で、
国家検定という測定であることも意識して欲しいと思います。
検定は普段のカウンセリングやあなたのスキルを否定するものでなく、
とある日の、ある一定のキャリコンスキルを
点で見ているに過ぎませんが、
その一方で、
少なくとも積み重ねた努力が多ければ多いほど、
その一点で実力が発揮される可能性が高まるわけです。
なお、皆さんが自己の面談プロセスを客観的に振り返って頂く際は、
ラポールはどうか?関係構築は?CL・CC問題把握は?
目標設定は?方策の実行は?などなど・・・
それぞれシステマティックアプローチに沿って確認すると、
全体の構成の自らの課題点が見えやすいと思います。
自分のロールプレイを構成的に振り返り、
どこからどこまでは良かったか、どこからが課題と感じたか、
このような振り返り方法はいずれ必ず役に立つはずです。
また、キャリアコンサルタントとして把握する問題点に関しては、
キャリアガイダンスのプロセス(自己理解・仕事理解等)を活用して
相談者が気付いていない問題点を
CCとしての見地から見立てていきましょう。
しかも検定では、スキルだけでなく・・・
心から相談者へ寄り添う姿勢や理解しようとする態度も、
試験官は言語や非言語で、
評価区分に合わせて観ていることを絶対に忘れないで下さい。
本日もお忙しいところ、
お読みいただきありがとうございましたm(_ _)m
合掌。
こういったきめ細かい指導を必要とされている方は
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