キャリコン試験対策講座▶独立8年😊1級技能士の個別レッスン

キャリア理論を実践して1級&2級に合格したメソッドを基に、個別レッスンやテキスト販売で延べ600名様以上の合格力を養成してきた85万PV越えブログ!

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【キャリコン1級ロープレ逐語録】第9回実技ケース①パート2まとめ

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【キャリコン1級ロープレ逐語録】第9回実技ケース①パート2まとめ

名もなきキャリアコンサルタントこと敬天愛仁です。 

 

キャリアコンサルティング技能検定2級

受検された皆様、まずは実技面接試験

お疲れ様でした!!m(_ _)m

 

受検された皆様の感想は如何ですか!?

 

お蔭様で弊社からも個別レッスンをご利用頂いた方から・・・

今までで一番実力を発揮できたという声も届いております!

 

いや~、コロナに負けず

試験対策講座を頑張って本当に良かった!

 

あとは合格通知書を楽しみにして

ドキドキしながら待ちましょう!(笑)

 

ちなみに反省を踏まえてフィードバックをしたいという

向上心に溢れたご連絡も誠にありがとうございましたm(_ _)m

 

素晴らしいモチベーション!٩( ''ω'' )و

その自己研鑽と学びを継続する姿勢が必ず皆さんを

次のステージへ引き上げてくれることでしょう!!

 

引き上げてくれるでしょう!!

 

引き上げてくれるでしょう!!

 

引き上げてくれるでしょう!!

 

今回も検定HPのロールプレイケース内容の

掲載日時(1月下旬予定)が遅く、

弊社の試験対策講座で行っているロープレの逐語録も

受講生から試験情報が漏れていると判断されては困るため

合格発表後に記事としてたくさん掲載しようと考えております。

 

弊社の受講生が疑われるのは心外ですし、

せっかく講座を受けて頂いたのにご迷惑をおかけしないよう

最大限の配慮をしていきたいので楽しみにしていた方や

参考にして頂いた皆様には申し訳ございません。

 

合格発表の3月24日以降にたくさんアップしていきますので、

第26回2級検定を目指す方や自己研鑽でご覧頂いている方の

参考にして頂ければ幸いです。

 

さて、2級検定がひと段落しましたので・・・

いよいよ1級検定の試験対策講座

始まりました~(≧▽≦)

 

2019年から始めた1級検定の試験対策講座ですが、

少しづつテキストの購入希望者や

個別レッスンのお申し込みを頂くようになりまして、

実技面接対策のロールプレイ練習も継続的に開催しております。 

www.careerlife.jp

というわけで、第10回の逐語録は残年ながら掲載できないため

第9回検定の内容でお届けしますが、

キャリアコンサルティング技能検定1級 試験対策講座

個別レッスンで実施しているロールプレイ逐語録になります。  

 

個別レッスンでは、

実技面接試験に出題されるケースを想定したロールプレイを実施し、

逐語録を分析して、事例指導者としての

事例指導(スーパービジョン)スキルなどの確認を行っています。

1級キャリコン試験対策ロープレ カテゴリーの記事一覧 - キャリアコンサルティング技能検定 個別&出張レッスン合格講座

 

第10回検定の合格に向けて、

文字に起こされた逐語録を分析して

勉強したい方もいらっしゃるでしょうし、

私自身もロールプレイをしっかりと振り返ることで、

個別レッスンの更なる質の向上はもちろん、

指導者としての力を蓄えております。 

 

キャリコン1級を受験される方は、

こういったロールプレイを徹底的に練習されると思いますが!

・・その一方で、自分のロールプレイを録音して聞くことや、

試験対策講座の先生にその場で指導を受けたりはしていても、

文章に起こして振り返った経験は少ないのでは? 

 

実際、逐語録に起こしてみるとご

自身の喋り方の癖やアプローチの偏りが

とても良く分かるものです。 

 

かく言う私も集合講座などの参加経験を振り返りまして、

特に1級検定にもなると、その場のロールプレイにおける

短いフィードバックの指導だけでは、

改善がかなり難しいと考えています(`・ω・´)ゞ

 

そんな皆様に、

キャリア理論と実際のリアルなロールプレイをご覧頂き、

試験対策に役立ててもらえたら幸いです。 

 

そして、そんな細かなスキルまでフォローして、

受講生の合格と成長に貢献していくのが

弊社の試験対策講座の特長です!

※個別レッスンのお問い合わせはこちらからお願い致しますm(_ _)m

 

CL役はスズキさん(仮名)

CC役はオオヤマさん(仮名)でお送りします。  

では、行ってみましょ~う!!  

 

相談事例

◆ケース1 スズキさん(キャリアコンサルタントの相談歴2年)

相談者:Aさん 男性25歳 

※試験で手渡されるケース記録は

私が作成したオリジナル版を使用しています

事例相談者(以下CLと表記)

事例指導者(以下CCと表記)

KP(確認ポイント)

 

CL1

鈴木です。

CC 1

初めまして、

キャリアコンサルタントのオオヤマと申します。

 

CL 2

よろしくお願いします。

CC 2

鈴木さんですね、今日はよろしくお願いします。

今日はマスクを着用してアクリル板もありますけども

この中の対策ということでちょっと表情が見えないですけど

こんな形でよろしくお願いします。

 

CL 3

よろしくお願いします。

CC 3

今日はこのような時にご覧いただきありがとうございます。

簡単に私から自己紹介させていただいてよろしいですか。

 

CL 4

はい。

CC4

私は民間の相談機関でキャリアコンサルタントしての経験は

10年ほどありまして事例指導という形を

担当してからは3年ほどになります。

 

CL 5

はい。

CC5

理論的な立場としましては

ステマティックアプローチですとか

キャリアコンサルティングプロセスを中心に

カウンセリング技法としては来談者中心療法ですとか

ロジャース、ジェラット、シュロスバーグ

そのような理論をもとに面談に活用して日々の業務を行っております。

 

CL 6

はい。

CC 6

今日は鈴木さんのお役に立てるように

色々とお話を伺っていきたいと思いますので

よろしければ鈴木さんの自己紹介を少し

お願いしてもよろしいですか、簡単で結構ですので。

 

CL 7

私も企業の中で働いておりまして総務は長いんですけれど

ずっと経理が中心で2年前から人事の方に携わっています。

CC 7

2年間人事ですね、

今日は大事なことを聞き漏らすといけませんので

メモを取らせていただこうと思うんですがよろしいですか。

 

CL 8

わかりました。

CC 8

ではメモを取らせていただきます。

早速ケース記録を作って来ていただいたということで

お預かりしてよろしいんですか。

ありがとうございます、そうしましたら

今日の事例指導の進め方について

最初に確認しておきたいんですけれども

最初に鈴木さんにケース記録を踏まえて

事例ケースの説明をお願いしたいと思います。

 

CL 9

はい。 

CC 9

次に鈴木さんが今回の事例において

課題に思っている点ですね、

そういったところを検討できればと思っておりまして

最後に時間が少し残ると思いますので

振り返りの時間を取りたいと思います。

そんな形で今日は進めようと思いますがよろしいですか。



CL 10

はい、お願いします。

CC10

ではよろしくお願いします、

まずはケース記録の説明をお願いしたいのですがよろしいですか。

 

CL 11

相談された方が25歳の男性になります、

私の会社の方ではないんですけれども

知り合いからのご相談だったんですが

不動産会社の社員として働いていらっしゃいまして

営業部門で法人営業を担当して3年目になられました。

CC 11

はい。

 

CL 12

最近仕事に面白みを感じられなくて

モチベーションが低下しているため

働きながら大学院で学ぼうと受験したけれども不合格だった。

CC 12

不合格だったのですね。

 

CL 13

将来は地元に Uターンしようと思っていたこともあって

転職も考え迷っていると、今後の方向性を整理したくて

相談に来たというのが A さんの悩みです。

 

CC 13

仕事に面白みを感じなくてモチベーションが下がっていると。

大学院の方も受験されたけども不合格だった。

転職も考え始めて今後の方向性を整理したいということで

いらっしゃったのですね。

面談経過の方はいかがですか。 

 

~約5分経過~

 

CL 14

はい、経過ですけど A さんは先ほどお話ししましたけど

不動産会社で今お仕事をされていらっしゃって

法人営業の仕事をされているんですけど

仕事の多くが飛び込み営業とかテレアポで面白みを感じられない。

CC14

面白みを感じられない。

 

CL 15

最近はモチベーションも低下して

本人としては自覚している一方で

このままではいけないと思われて MBA を取ろうと思って

大学院を目指したけども結果的には二次試験で不合格、

それもあってとても落ち込んでいるということでした。 

CC 15

落ち込んでいらっしゃるのですね。

 

CL 16

将来はご実家が秋田ということで

地元に帰ろうと思っていたこともあって

どうせ帰るなら今のうちに U ターンした方が

良いのではないかと A さんは考えるようになって

実家の近くにある企業に転職しようかとも考えていらっしゃって

本当に帰ってもいいのか

判断に迷っていることもお話しくださいました。

今後どうしたらいいのか方向性を整理したいけども

どう考えていけばいいのかどう判断すればいいのか分からなくて

私のところに相談に来られた状況です。 

CC 16

少しここまでをまとめさせてもらってもいいですか。

 

CL 17

はい。

CC 17

 A さんは不動産会社の方で営業の仕事をされていると言うことで

モチベーションが低下されていてやる気が出ないということなんですね。

働きながら大学院を受験したけども不合格で落ち込んでいると。

また U ターンを考えているけども

考えが転職と揺れている感じなんでしょうかね。

 

CL 18

はい。 

CC 18

狭間で迷っているのですね。

それで方向性を整理したいと相談に来られたわけですね。

 

KP「承認」とは?

感情面を伝え返す意識は出来ていますので、

事例相談者がやったことに対して

承認を入れる意味でも対応に意味付けをして励ましたいですね。

事例指導も盛り上がります!

例えば、

「ケース記録も良くまとまっていますし、

Aさんが落ち込んでいる様子を捉えています。

クライエントの落ち込んだお気持ちを捉えた感情の応答、

葛藤などについて受容・共感がしっかりできていますね」とか。

事例相談者の問題を探したり指摘するだけではなく、

一見、偏りに見えそうなアプローチこそ事例相談者の

長所や個性であると肯定的に受け止めましょう(´▽`*)

 

CL 19

はい。 

CC 19

 A さんについてお聞きしたいんですけれども、

法人営業の仕事を3年程やられているんですかね。

 

CL 20

そうですね、3年目とおっしゃっていました。 

CC 20

面白味が感じられないということなんですけれども、

どのようなところに面白みが感じられないと

具体的におっしゃっていましたかね。

 

CL 21

 A さんが総合不動産会社に入った理由が

都市開発とか大きなビルを建てて

地域の活性化みたいな事やっていきたいと。 

CC 21

地域の活性化をやっていきたいんですね。

 

CL22

将来は地元でもそういう仕事をやっていきたいと

思っていらっしゃるんですけれども

今やっている仕事は賃貸で空いたテナントを埋めるような

空いたオフィスを埋めていくような営業で

飛び込みで事務所に行って事務所の移転をしないかとか

電話して安い物件があるけども借り換えないかとか

そういったところがほとんどで自分のやりたいことができなく

つまらないとそれが面白みがない原因だと思います。

 

~約10分経過~

 

CC 22

地域活性化のためにやっていきたいと

A さんは言っているんだけども

お仕事が開いたオフィスを埋めるような

賃貸の業務がほとんどでやりたいことができないから

面白みを感じられないということなんですね。

それはいつ頃からとかおっしゃっていたんですか 

 

CL23

最初は都市開発で六本木ヒルズのようなものを

建てたいとおっしゃっていて

っかく秋田から東京へ出てきたのだから

東京でしかできないような仕事をしたい

ということだったんですけれども

そういう仕事をやらせてもらえなくて

1年くらいはしょうがないかなと思っていたんですけれども

2年目も3年目もこれでずっとこの仕事を

続けていくのかなということは1年くらい前から感じていたそうです。

CC23

ずっとこのままの仕事ではないのかと、

今後のキャリアプランというかキャリアパスについては

A さんの仕事は当面同じようなお仕事状況なんでしょうか。

 

CL 24

そこは詳しくAさんには聞いていなかったんですけど。

CC 24

先行きがまだ不透明ということなんですね。

大学院を働きながら受験されたということで

やる気がない自分ではいけないと思って

MBA を目標にされているということなんですけれども

A さんはお仕事に関して自分が頑張らなきゃいけないとか

やる気のない自分ではいけないと思っていらっしゃるということは

人柄としては頑張りたい気持ちはあるということなんですかね。

CL 25

頑張りたい気持ちはあるなと思いました。

働きながら大学院に通って仮に合格しても

これは大変だと思うんですね。 

CC 25

そうですね、はい。

 

CL 26

働きながら大学院というのは・・

今の仕事に対して面白みを感じない自分が

いけないんだと言う自覚がある中で向上心のある方だなと。

CC 26

向上心を感じたのですね、でも不合格になってしまった。

 

CL 27

大学院は結果的には駄目だったとおっしゃっていました。 

CC 27

落ち込んでいる様子だったのでしょうか。

 

CL 28

一次試験は受かったので二次試験の面接が不合格で

とても残念だったとおっしゃっていました。

CC 28

面接ですか・・大学院で働きながらなので

入学自体は難しいものなのでしょうか。

 

CL 29

具体的にどこの大学だったとか

難易度という話は聞いていないんですけれども、

MBA を取れば会社で認められて自分の希望が通るのではないかと。

CC 29

なるほど。

 

CL 30

そういう思いで大学院を目指したのだそうです。 

実際に会社に入ったら自分よりも上位の大学の人がいて

自分は三流の大学だったので MBA を取って見返したいというか

自分を高めたいという思いがあったそうです。

CC 30

そういう意味では向上心や向学心の高い方なのですね。

 

~約15分経過~

 

CL 31

そうですね、はい。 

CC 31

合格で少し落ち込んでいると様子だった、

U ターンも考えているということなんですけど

転職についての具体的な話などはあったんでしょうか。

 

CL 32

いずれは秋田に帰って地元では不動産を会社で仕事をしたいと、

地域を元気にしたいということで

できれば秋田に帰って将来は自分の地元を

活性化していきたいなという気持ちがあったそうです。 

CC 32

なるほど。



CL 33

それだったらやる気がないまま

今の仕事を続けるのであれば大学院も落ちてしまったので

ここで U ターンするのも一つの方向性なのかなと

考えるようになったそうです。

CC 33

うんうん、なるほど、Aさんは不動産の仕事自体が

面白みを感じられないというよりは

地域活性化につながるようなお仕事をしたいと。

 

CL 34

ええ。 

CC 34

または今一緒に働いている方を見返したい。

 

CL 35

優秀な大学を出ている方が多いので・・・

会社に認めてほしいという感じですかね。

同僚に認めてもらうというよりも優秀な会社の上司とかに

認めてもらって自分が希望する部署に

異動させてもらいたいという思いがあったそうです。

CC 35

認めてもらいたい気持ちもあったということですね。

ではそのために MBA の資格を取りたかったということなんですね。

分かりました、そうすると鈴木さんの対応についてなんですけど

こちらの記録に書いてありますが今思うといかがですか。



CL 36

まずは落ち込んでいる鈴木さんのお気持ちを

共感的に受け止めて傾聴はできていたかなと思います。 

CC 36

傾聴ですね。

CL37

はい、そして今のままではいけないと思って

勉強しようという気持ちになっているところを

頑張って欲しいなと応援をしてあげたいと思いました。 

CC37

応援したい気持ちで接したということですね。

 

CL 38

Aさんの気持ちを最優先にした支援をしたいなと

思っていたんですけれども、 U ターンの相談を両親にしたら

遠慮なく戻ってこいとご両親もおっしゃっているということで。

CC 38

戻ってきていいよという感じなんですね。

 

CL 39

はい、そうですね。

ご両親はそのようにおっしゃっているということだったんですけど、

私とすれば地元の転職というのも大変じゃないかなと、

今回は大学院を落ちてしまいましたけれども

来年受験することもできると思いますし

A さんがやりたい仕事がこの会社で出来ていないので

大学入学について諦めないように励ましながら

地方で転職するとなると情報も限られていますし

Aさんのやりたい都市開発という仕事が秋田県で出来るのかなと。 

CC 39

そうですよね。

 

CL 40

はい、なので今の会社で異動させてもらえないかどうか

他の部署に異動させてもらえないかどうか

その提案をしながら今後も継続してサポートするよ

という風に応援して次回の面談のお約束はしたんですけれども

ちょっと納得していない様子も感じられたので・・・

CC 40

Aさんは納得していないような感じということですね。

 

 ~20分経過~

 

CL 41

そうですね。

CC 41

鈴木さんが振り返ってみてどのように支援をしていけばいいのか

今日は指導を受けたいということでいらっしゃったと思うんですが、

支援内容で納得いっていない点というのは

特にこれがというのはありますか。

 

CL 42

そうですね・・私とすれば今の会社で

もう少し頑張って欲しいなと、思っていたんですけれども

そういう気持ちをAさんに伝えたんですけれども

そういう私の提案はあまり乗り気ではない感じがしたので

次回は秋田の求人の話をしようかなというところで

面談を終わったんですね。

CC 42

なるほど。

 

CL 43

今の会社に残るという気持ちは

そんなに強くなかったのかなと感じています。 

CC43

鈴木さんとしては今の会社に残る気持ちについては

そんなに強くないのではないかなと、

頑張って欲しいという気持ちがありつつ、

その辺りがうまくいかなかったのではないかなというところなんですね。

 

CL 44

はい。

CC 44

提案についてはそんなに乗り気ではない

というのも気になっていたんですかね。

 

CL 45

はい、それであれば最初から転職するという方向で

押したほうがよかったのかなとか。

CC 45

転職で進めたほうがよかったのではないかと。

 

CL 46

ええ。 

CC 46

納得いっていないなという点を今お聞きしたんですけれども

今回の事例で鈴木さんが捉えた

相談者が一番訴えたい問題というのは

本当の意味の主訴というところでは

どんなところだと思いましたか。 

 

CL 47

やりたい仕事をやらせてもらえない不満なので

それで仕事の重みが面白みが感じられなくて

モチベーションが下がっているところなのかなと思いました。

CC 47

それは具体的な言葉などは言われていましたか。

 

CL 48

相談の最初のところで飛び込み営業とか

テレアポの仕事に面白みが感じられないと

おっしゃっていましたので

それが A さんの主訴かなと思っています。

CC48

なかなかやりたい仕事ができないところが

面白みを感じられずモチベーションが下がっている

原因ではないかということですね。

鈴木さんがキャリアコンサルタントとして

Aさんの問題の見立ての部分はどうでしょうか。

 

CL 49

私から見て A さんは仕事理解が不足しているのかなと

入社して最初から自分のやりたい仕事を

任せてもらえることはほとんどないと思うんですけれども

それがわかっていなかったのだと思います。

同期の人達がみんな良い大学を出ているから

自分だけが三流大学だったから自分のやりたいことが

やらせてもらえないと思っているけれども

そうではなくて、入社して最初はどんな人も

幅広く経験を積む必要があるから

希望しない仕事もやらなければいけないということが

Aさんは分かっていないという意味で

仕事理解が不足していると私は思いました。

CC 49

仕事理解の不足を感じたのですね。

仕事理解というのはキャリアガイダンスの中でも

職業に対しての理解だと思うんですけれども

実際に入社してからの経歴ですとか

仕事を任される上ですぐには難しいのではないかと、

そういったところをすごく捉えられていると思うんですよ。

ここまで簡単に振り返ってきたんですけど

今仕事理解というお話が出ましたけれども、他の6分野、

自己理解などの視点から見て

今だったらこういったところに気づいたらとか

こういったことができたのではないかと思う点はありますか。

 

~約25分経過~

 

CL 50

う~ん、そうですね・・

A さんは都市開発をやりたいという目標を持ってますし

いずれは地元に帰って地元の土地開発をして

地元に貢献したいという長期的なビジョンを持っているし、

大学院へ行こうという向上心もあるので

私は A さんが自己理解ができているのかなと思ったんです。

CC50

はい。

 

CL 51

今の会社に対して最初からやりたいことができると思っている

A さんの甘さみたいなものがあるのではないかなと。 

CC 51

それが原因なのではないかと、

そういったところも捉えられたわけですね。

そうですね、鈴木さんがおっしゃるように

Aさんののやりたいこと・・意思ですよね、

そういったものを尊重しながら

長期的なビジョンを踏まえて持ってらっしゃるから

自己理解ができてるのではないかと。

 

CL 52

ええ。 

CC 52

ただ一方で甘さというところで

職業理解が不足しているというところが

起因してるのではないかと。

 

CL53

はい。 

CC53

そういった点に問題を感じたのですね。 

 

CL 54

なので今の会社で他の部門を経験して

職場内を異動するように上司や人事の方に

談するように助言をしたんですね。 

CC 54

うんうん。

 

CL 55

部署が変わればまたモチベーションも

上がるのではないかなと思ったんですけれども。 

CC 55

職場内での部署変更を提案したのですね。

わかりました、ちょっと鈴木さんのことについて

伺いたいなと思うんですけれどもよろしいですか。 

 

CL 56

はい。  

CC56

今回の面談で鈴木さんとして

うまくいったなという点はありますか。

 

CL 57

そうですねAさんの気持ちを共感的に受け止めて

Aさんがやりたいこととか、今後の事も話してくださったので

信頼関係は築けたなと思っています。

CC 57

関係構築は深まったのではないかなと。

 

CL 58

傾聴もできていたので関係構築はできていたのではないかなと、

それで今の職場に残るように遠回しにAさんに伝えたけれども

あまり乗り気ではなかったので

次回は秋田の求人を一緒に探していこうということで

目標の共有もできたなと思っています。

CC 58

なるほど、情報提供も準備されていたし

目標に関しても合意していたのではないかと

それもできたかなと。

 

CL 59

はい。 

CC59

お聞きしていると共感的な理解ですとか

Aさんのやりたいことを尊重して傾聴したりですとか、

非常に良く出来ているなと感じます。

 

CL 60

ありがとうございます。 

CC60

職場に合わせて情報提供していますし、

求人情報も準備しようと支援者としても準備をされているので、

そのあたりもしっかりポイントをつかんで

やられたのかなと思っています。

 

CL 61

はい。 

CC 61

鈴木さんとしてはやはりお聞きしていると

共感的に理解したいとか尊重しながら

情報提供するというのをすごく感じたんですけど、

キャリコンとして大切にしていきたいこととか

支援の中で大切にしたいことなどはありますかね。

 

CL 62

相談者の意思決定を尊重したいなとは思っています。 

CC62

相談者の意思決定ですね、意思決定を尊重するというのは

例えば鈴木さん自身も普段から意識されてるというか

支援の中で大切にされているということなんですかね

 

CL 63

養成講座でもそのように学びましたし、

クライエントを尊重するということからも

意思決定が重要かなと思っています。 

CC 63

そうするとキャリアコンサルタントとして支援する一番の目的は

相談者の方に対して主体的な意思決定を大切にしながら

支援をしていきたいという思いが強いんですかね。

CL 64

ええ。

CC 64

そうしましたら、今いろいろお伺いをしたんですけど、

鈴木さんが意思決定を大切にしながら

今回の事例指導でうまくいかなかった点があったと思うんですけど

これを解決したいなという問題は今思い浮かびますか?

 

CL 65

方向性を整理したいということでしたので

例えば秋田に行ってどんな仕事をするのかとか

何時頃地元に戻るのかとか

もう少し具体的な話ができれば良かったなと思います。 

 

ピピピピピ・・・。  

ここで時間切れとなりました。  

ここから、口頭試問です。

 

口頭試問

試験官(以下SIKと表記)

事例指導者(以下CCと表記) 

 

SIK1

今回のロールプレイでうまくできたところと、

うまくいかなかったところをそれぞれ挙げてください。

CC1

事例相談者の方が相談者の方にどういう対応しているのか

相談者との関わり方、そういった点の感情ですとか

どういう思いで支援したいのかと、

そういう思いに寄り添いながら理解しながら面談を勧められたので

そういう意味では事例相談者を通して

相談者の方の思いや意思を感じ取ることができましたし

事例相談者がどのように問題面談を進めたいのかというところも

考え方や価値観についても少し理解ができたので

そこはうまくできた点かなと思います。

うまくいかなかった点はケース内容の確認を深めようとして

少しケースの内容を聞きすぎてしまったかな

という点がありますので後半に向けて

もう少し事例相談者の技法とか育成的な視点で指導する

そのようなところにもう少し時間を使えれば良かったなと思います。

全体的に後半が詰まってしまった感じになってしまったので

そういった点がうまく行かなかったと思います。

 

SIK2

事例相談者が訴えた問題は何ですか、

指導者の視点でとらえた問題は何ですか?

CC 2

事例相談者の方は解決したい問題として少しお話を伺って、

傾聴で共感的なところと意思を尊重しながら

というところはできていたんですが、情報提供ですとか

秋田に帰ってからの準備、そういったところが

うまく情報提供が出来なかったと思いがあったので

ご自分としてはアプローチの問題として考えていたのだと思います。

指導者として捉えた問題ですが、共感的に理解して

意思を尊重するところまでは

ある程度できていたと思うんですけれども

目標に関してキャリアプランニングと仕事理解の面ですとか

会社で働きながら部署移動ですとか

そういった職業理解の気づきを促したり

キャリアプランニングの明確化というのが

目標の中でできていなかったように感じましたので

その辺りはシステマティックアプローチとか

キャリアガイダンスの6分野を使って理解を促すと

もっと成長できるのではないかなと思いました

 

SIK 3

解決のための目標設定をどこに置きましたか。

CC 3

相談者の方がこの問題を解決したいと言っていた問題が

秋田に戻ってからの情報提供についてということでしたので

まずはそこに合意の目標設定を

最初に取り組むべき問題というのを設定しました。

一方で、事例指導者として気づいた目標設定については

時間が足りなくてできませんでしたので

そういった意味では目標設定が適切であるかどうかについては

もっと効果的な目標設定ができたのではないかと思っています。

 

SIK 4

のような指導方策を立てましたか、

また実施できなかった指導方策は何ですか。

CC 4

指導方策は具体的なところはあまり立てられなかったので

まずは目標に近いところというところで

情報提供のやり方や準備の仕方という話が出ましたが、

そこに行く前に例えば事例相談者の傾聴ですとか

相談者の主体的な意思決定を尊重するという良さを

もう少し引き出して、傾聴や関係構築によって

もう少し本音の部分を聞くですとか

体系的なシステマティックアプローチの理解を深めて

もっと早く問題の把握や事例相談者の仕事理解や

キャリアプランニングの部分で具体的な指導をしていければ

より長所も活きましたし、より良い支援に

つながったのではないかと思いますので

そういった方策を今後立てていきたいと思います。

 

SIK 5

今回のロールプレイを通して、自分の何に気がつきましたか。

CC 5

事例相談者の方が・・プランですね。

どんな面談を大切にしたい、どんなことを大切に

面談をしているのかとか事例相談者の方が持ってきてくれた

ケース記録を元にイメージはできたんですけれども

もう少しアプローチの部分でケースだけではなくて

事例相談者の能力やスキルですね

ビリーフなどを概念化することができると

普段の面談傾向が分かるかなと思いましたので

そういった課題点として、私が育成的な視点で気づきを促すとか

そのような実力がまだ足りないなと思いましたし

相談者に対して頑張って欲しいなとか、

企業内のキャリアコンサルタントというところで

企業ではそういう仕事がなかなかすぐにはできないんだよと

気づかせてあげたりとか、そういう気持ちについて

私もよくわかりましたので、そういった点も指導の中で

活かしていけるといいのかなと思いました 

 

SIK6

では自分に足りなかった指導におけるスキルについて

今後どのように研鑽しますか。

CC6

前半部分であればキャリアコンサルティングについて

相談者は見えないのですが、事例相談者と一緒に

キャリアコンサルティングをしている感じで

事例相談者が抱えている課題点について一緒に検討しながら

相談者の支援を一緒にしているイメージでやっていたんですけど

そこで事例相談者の方のスキルについて把握する力が

スピードがまだ遅いのかなと思いましたし、

その課題点を踏まえて解決に向けて合意をしたりとか

共有していくアプローチがうまくできなかったので

そういったところを高められるような

スーパービジョンですとか勉強をこれからしていきたいと思います。 

 

SIK7

では今日はお疲れ様でした

CC7

はい、ありがとうございました。

 

おわりに

「【キャリコン1級ロープレ逐語録】

第9回実技ケース①パート2まとめは如何でしたか。 

 

皆様なら、このロープレの課題点についてどのように分析し、

フィードバックやアドバイスを行いますでしょうか? 

 

1級試験対策講座でも、このように必要に応じて逐語録を作成し、

個別レッスンで確認するポイントを指導させて頂くつもりです。  

www.careerlife.jp

受検される方は気付いている方も多いかと思いますが、

受験概要の「1級試験科目及びその範囲並びにその細目」

2020年度(昨年10月)から変更になっております。

 

※個人的には後半の10ページに結構大きな変更があった気がしています。

こちらのリンクからどうぞ

受検概要 国家検定キャリアコンサルティング技能検定

 

他にも厚労省から発表されている

「キャリアコンサルタントの能力要件の見直し等に関する報告書」

受検される方は改めてチェックしておくと役に立つと思います。

こちらのリンクからどうぞ

「キャリアコンサルタントの能力要件の見直し等に関する報告書」を公表します |報道発表資料|厚生労働省

 

ちなみに・・・1級試験の評価区分については

変更点等ありませんでした、皆様ご安心ください(笑)

 

1級検定の意義は事例指導という形式であることから、

キャリアコンサルタントが抱える課題に適切に対処して不安を解消し、

その上で相談者の習熟度をチェックしながら、

外面的なスキルだけではなく内面的な成長も支援することが

スーパービジョンの役目です。

 

また、教育分析という視点も必要で、

相談に来たキャリアコンサルタント自身(事例相談者)が

性格やアプローチの偏りに気づくことを促し、

相談者との関係構築をより良くしていくための改善方法を

指導に含めることが大切になるわけですよ。

 

自分の性格傾向やクセを知っているからこそ、

客観的な視点でそれらを意識し、

行動変容することができるようになります。

 

行動が改善されれば相談者を傷つけることも少なくなるでしょうし、

もっと面談もスムーズに展開できるようになるでしょう。

 

そして、1級検定は2級検定の延長線上にあることから、

事例相談者が事例指導者のスーパービジョンを受けることによって、

面接技法を体験学習し、受容・共感など

事例指導を通して体感しながら理解することができます。

 

事例指導者としてスーパービジョンを行うということは、

事例相談者のロールモデルとしてスーパービジョンだけでなく、

キャリアコンサルティングスキルのお手本になっていることも

常に自覚していく必要があるのです。 

 

本日もお忙しいところ、

お読みいただきありがとうございましたm(_ _)m 

 

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