俳優の竹内結子さんが27日、
東京都内の自宅で死亡しているのが見つかりました。
40歳でした。
先ほどこのようなショッキングなニュースが流れてきました。
真相は分かりませんが自殺と見られているようです。
約20年前にランチの女王を見てから素敵な方だと思っていましたが、
非常に残念なニュースです。
心より、ご冥福をお祈りいたします。
彼女はとても力強い印象でしたから意外ですし、
小さなお子様も居たはず・・・。
なぜ?
自殺だとしたら原因はなんでしょうか。
先が見えない状況に
心が折れて疲れてしまったのかな。
「人生の正午」
分析心理学のユングは40歳で訪れる転機を「人生の正午」と呼んでおり
成人期→中年期の移行期については、
人生の午前→午後への移行期として、重要視しています。
正午というのは太陽が最も頂点に達する時、
正午を過ぎれば陽が傾き下降する。
それまでを振り返り、評価し、人生の後半、すなわち、
終わりを意識した生き方を考え、覚悟を決める時なのかもしれません。
「ミッドライフ・クライシス(中年の危機)」
また、 「ミッドライフ・クライシス(中年の危機)」と呼ばれ、
働き盛りの40歳前後に訪れる、精神的な危機とも考えられます。
中年の危機「人生半ばの過渡期」を提唱したのは、
アメリカの心理学者レビンソン氏ですが、
彼はこの時期(40歳頃)の発達的変化に注目し、
重要な転換期と捉えています。
中年期に顕在化する4つの葛藤
- 若さと老い:「年とったな~」「まだまだ若いぞ!」どちらの気持ちも分かる時。どっちつかずの中途半端な状態
- 破壊と創造:周りの死を体験して、いつか自分は死ぬという体感を得る時。死を間近に感じることで、より創造的になりたいと願う状態
- 男らしさと女らしさ:自己に男性的な部分と女性的な部分が存在していることに気付く時。より母性が生まれやすく、双方の共存になれていく状態。
- 愛着と分離:他人へ愛着を求める強い欲求と、他人から離れようとする正反対の欲求を統合する必要性に迫られる時。
この4つの対立する概念を認め、自分に相応しい形で解決し、
自己の内部に統合していくことが中年期の課題であるとされています。
一旦立ち止まって、自己と深く対峙し、
自分の周囲を見渡して環境を見つめ直す。
客観的に自分をみつめるわけです。
それによって自己のキャリアの質を新しく、
更に発展させる自己再生の好機であるとレビンソン氏は言っています。
コロナ禍の異常事態・・これからコロナ倒産や不況が長引き、
自ら命を落とす方が多くならないと良いのですが。
私はユングの共時性(シンクロニシティ=意味のある偶然の一致)に
とても共感していて肯定的に捉えていたのですが
悪い意味でのシンクロ(共時性)も存在するのかもしれません。
立て続けに芸能人の方が亡くなっていますが、
皆様も先が見えない状況だと思い込まず、
明けない夜はないことを思い出して、
辛い時やさみしい時は誰かに相談したり、
誰かに寄り添ってもらいましょう。
有名になればなるほど難しいのかもしれませんが。
自分を追い詰めない、ストレスはたまる前に解消しましょう。
ちなみにユングは易経にも通じていると言われていますので
陰陽や光と闇に興味のある方は下の記事でご覧ください。
私は困難に見舞われた時、
お釈迦様のこの言葉をお借りします。
人の生を受けるは難く
限りある身の今
生命あるは有り難し
人として生まれ、出会うということ、
人間がこの世に生まれてくる確率は・・・
ひろーい海に亀が一匹だけ、
100年に一回、 ヒョコっと顔を水面に出した時、
たまたま浮かんでいた丸太の直径5㎝の穴に、
スポっとはまる確率と同じだそうです。
生まれることすら困難であるこの世に生まれて、
この時、この場所でみんなに出会えたということ
人生への喜びと感謝の気持ちを思い出し「有り難う」と。
奇跡的に生まれた限りある命を大切にしたいものです。
そして、その人が死んで遺してくれたもの、
人の死から学ぶことは大きく
我々の生をより成長させ豊かにしてくれる側面もあるはず。
人生は有難いもの、
この言葉もお釈迦様が遺してくれました。
つらい時は自分自身を励まして、
自分に優しい言葉をかけて
肯定的な自分を取り戻しましょう。
本日もお読みいただき、誠にありがとうございました。