キャリコン試験対策講座▶独立8年😊1級技能士の個別レッスン

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【キャリコン2級ロープレ逐語録】第23回実技ケース④パート4まとめ

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はじめに

名もなきキャリアコンサルタントこと敬天愛人です。 

 

今回の記事はキャリアコンサルティング技能検定2級 試験対策講座

個別レッスンで実施しているロールプレイの逐語録になります。  

www.careerlife.jp

個別レッスンでは、

実技面接試験に出題されるであろうロールプレイを練習し、

逐語録を分析して、キャリアコンサルティングスキルや

カウンセリング技法などの確認も行っています。

2級キャリコン試験対策ロープレ カテゴリーの記事一覧 - キャリアコンサルティング技能検定 個別&出張レッスン合格講座

 

第24回検定の合格に向けて、

文字に起こされた逐語録を分析して勉強したい方もいらっしゃるでしょうし、

私自身もこの受講生のロールプレイをしっかりと振り返ることで、

個別レッスンの更なる質の向上はもちろん、

指導者としての力を蓄えるチャンスとして大切にしております。 

 

さて、キャリコン2級を受験される方は、

こういったロールプレイを徹底的に練習されると思います! 

 

その一方で、自分のロールプレイを録音して聞くことや、

試験対策講座の先生にその場で指導を受けたりはしていても、

文章に起こして振り返った経験は少ないのではありませんか? 

 

実際、逐語録に起こしてみると同じことを何回もループして言っているなど、

ご自身の喋り方の癖や偏りがとても良く分かるものです。 

 

ロールプレイ全体の構成が俯瞰的に可視化出来ます。

 

また、コーヒーカップモデルマイクロ技法などの

細かいカウンセリングスキルのチェック

システマティックアプローチのプロセスをきちんと踏んでいるか?など、

その場のロールプレイや短いフィードバックの指導だけでは、

本当の意味での確認・評価・改善は難しいのではないでしょうか。 

 

そんな皆様に、キャリア理論と実際のリアルなロールプレイをご覧頂き、

試験やコミュニケーションに役立ててもらえたら幸いです。 

 

そして、そんな細かなスキルまでフォローすることで、

受講生の合格と成長に貢献していくのが

弊社の試験対策講座の特長です!

 

試験対策講座後の評価点「ビフォーアフター」はこちら!

キャリコン技能検定 合格発表結果分析 カテゴリーの記事一覧 - キャリアコンサルティング技能検定 個別&出張レッスン合格講座

 

信頼できる「お客様の声」はこちら!

合格体験記(合格者様の声) カテゴリーの記事一覧 - キャリアコンサルティング技能検定 個別&出張レッスン合格講座

※上記を実現可能にした試験対策講座、

個別レッスンのお問い合わせはこちらからお願い致しますm(_ _)m

 

CL役はコバヤシさん、CC役はワカシマヅさん(仮名)でお送りします。  

試験を受けない方でも相談を受けた時や

コミュニケーションなどに役立つスキルですから参考にして下さい。 

 

では、行ってみましょ~う!!  

 

相談事例

◆ケース4 コバヤシさん 61歳

相談者(以下CLと表記)

キャリアコンサルタント(以下CCと表記)

ワンポイントアドバイス(敬天愛仁)

 

CL1

小林です。

CC 1

キャリアコンサルタントの若島津と申します。

よろしくお願いします。

 

CL 2

よろしくお願いします。

CC 2

面談にあたって最初に2点ほどお伝えしたいことがあります。

 

CL 3

はい。

CC 3

まず一点目ですが今日の面談は20分です、

もし20分で終わらない場合には

次回の面談の予約をすることも可能ですのでその辺はご安心下さい。

 

CL 4

わかりました。

CC4

もう一点ですが、私の方から質問をしたりですとか

気づいた点をお伝えすることがあると思いますけど

その辺はよろしいでしょうか。

 

CL 5

大丈夫です。

CC5

ではそんな感じで進めさせていただきます。

まず今日はどういったご相談でしょうか。

 

CL 6

私は61歳で定年退職してまして

その後にOBの紹介で健康食品会社に再就職して

一年半ぐらいになるんですけども待遇とか条件面は悪くないんですが

仕事の進め方に馴染めなくてですね・・

CC 6

ええ、ええ。

 

CL 7

モチベーションが下がっているんですね。

今までの経験を活かしながら働けるうちは働きたいと思っていまして

転職した方がいいのかなという思いもあります。

どう考えればいいのかちょっと分からないので

今日は相談に伺ってみたんですけども。

CC 7

そうだったんですね、再就職された先で仕事のやり方に馴染めないと。

 

CL 8

進め方って言うんですかね・・

CC 8

進め方に馴染めない・・

どういったところが馴染めないなとお感じになられてますか。

 

CL 9

そうですね・・一年半ぐらい経つんですけど、

私は健康食品会社の方では総務部で部長やっていまして。 

CC 9

総務で部長。

CL 10

部下もいるんですけど・・上司が専務になるんですが、

専務の仕事の進め方と部下への指示というんでしょうか・・

その辺が馴染めないんですよね。

CC10

専務のやり方に馴染めないと。

 

CL 11

そうですね、折り合いが悪いと言うか・・はい。

CC 11

ご自分の部下に対するやり方と専務のやり方が

何か違うというところなんでしょうか。

 

CL 12

専務がですね、仕事の指示ですとか

そういった事業の計画も含めてなんですけど、

自分勝手というかワンマンみたいなところがありまして、

そんな形で事業変更ですとか・・例えばうちは健康食品会社なので

色々な部門があるんですけど結構いろいろ口を出してくるんです。

CC 12

ええ。

 

CL 13

そうすると現場への指示は私が出さなくてはいけないので、

部下からも仕事の進め方に対してのクレームと言いますか

ちょっとどうにかならないんですかという話が私に来るんですね。

CC 13

うんうん。

 

CL 14

中小企業なので仕方がないとは思うんですけど、

その辺の折り合いがあまり良くないので

こういうものなのかなあと思いつつ、1年半やってきたんですけど・・

そろそろ大分モチベーションが下がってきまして。

CC14

1年半の中で我慢されてきた部分が多かったんですかね。

 

CL 15

そうですね・・板挟みのような感じもありますし、

かといって条件面としては悪くないですから・・

とりあえずできるところまで頑張ろうかなとは思っていたんですが、

最近は気持ち的にも下がってきたものですからね。

CC 15

その再就職される前までは先ほどお話になりましたが

働けるうちは働きたいと。

 

~約5分経過~

 

CL 16

そうですね、そうは思っていたんですけどね。

CC 16

なかなか・・上司からも言われてしまうし

現場から部下からもクレームみたいなことを言われて

板挟みみたいな気持ちになって、

そのままやって行くのはなあというふうに

お考えになったということなんですかね。

 

CL 17

う~ん、板挟みで気持ち的にも疲れてきたってのがありまして。

CC 17

それでモチベーションが下がってきてしまったと。

 

CL 18

そうですね、かと言って待遇などを考えると

再就職は難しいんじゃないかなとか、転職も考えてはいたんですけど

結局どう考えればいいのかわからないという状態なんですよね。

CC 18

わからないと。転職をする方がいいのか

それとも今のところに残って行ったらいいかというところでしょうかね。

 

CL 19

その辺の判断というのも私は転職をしたことがないもんですから。

CC 19

ええ、ええ、前職では就職されてから

ずっと同じ会社でお勤めされていたということだったんですかね。

 

CL 20

はい、新卒から勤めていましたので。

CC 20

そうだったんですね。

それで今回のお仕事も紹介で入られたということで。

 

CL 21

そうですね、再就職も斡旋していただいたような感じなので、

自分では特に動いていないんですよね。

CC 21

では小林さんの方で何か動かれてということは

ご経験がないということなんですかね。

 

CL22

OBにも結構可愛がってもらっていたので、

小林ならいいよという感じで探してくれて、

そんな成り行きの再就職だったので。

CC 22

そうだったんですね、小林さんは評価されていて

その辺を買っていただいて紹介をされたという感じなんですかね。

 

CL23

ある程度信頼はしていただいてたんでしょうかね。

CC23

そういった中で仕事に就いた時に希望に向かってというか、

上手くやれるんじゃないかというようなイメージだったんですかね。

 

CL 24

再就職や転職だと条件面がかなり落ちるというのもあったので、

そのくらいは少し自分でも調べたんですけど・・

CC 24

お調べになったんですね。

 

CL 25

はい、そういう意味では今の再就職先というのは通勤面ですとか、

待遇とか条件面というのは比較的良いものを紹介していただいたので、

最初はよかったなあと思ったんですけど。

CC 25

では働きやすい環境というか職場で待遇面も悪くないと。

 

CL 26

はい、環境面もそんなに悪くないですね。

CC 26

体調などを考えると休みとかも取りやすかったりするんですかね。

 

CL 27

ああ・・・特別取りやすいっていうわけではないですけど、

何かあれば休みが取れますし・・立場上ですけど。

CC 27

その辺自分でやれる範囲でできるような環境には

いらっしゃるという感じなんですね。

 

CL 28

そこまで不満はないですけど。

CC 28

ただ上司との折り合いがうまく付かなくて

そのことをどう考えたらいいかなというようなところなんでしょうか。

 

CL 29

折り合いも悪いですし、そういう状態ですと今までやってきた経験も

活かせてないなとか、結局言われるがままのことしかやっていないので、

基本的には指示通り動いていますから・・

そういった思いも少しあって転職した方がいいのかなとか、

その辺を考えたいなと思ったんですよね。

CC 29

その上司の方とはコミュニケーションの部分で

うまくいかないなと感じてらっしゃるんではないかなと思うんですけど、

その辺はお話しされたりとかはありますか。

 

~約10分経過~

 

CL 30

専務の指示というのはすごく権限が強いものですから、

従わざるを得ないというところもありますし、

入社当時はなんとかうまくやろうと思っ

て少し話をしたりはしたんですけど、

専務は専務で壁を作っているって言うんですかね・・

私よりもだいぶ年下なんですよ。

CC 30

あ、そうなんですね。

 

CL 31

結構若いものですから・・

あまり私の意見は聞きたくないのかなとそんな感じを受けるんです。

CC 31

そうするとそこへ切り込んでいくのが難しいのかなと

思ってらっしゃる部分もあるんでしょうかね。

 

CL 32

ちょっと短気な面もありましてね、

近づき難かったりするんですよね。

CC 32

今日は面談時間が20分ということなので

少しお話をまとめていきたいなと思うんですがよろしいでしょうか。

 

CL 33

ありがとうございます、はい。

CC 33

小林さんは再就職をされて OB の方の紹介で入社されて、

待遇面はそんなに悪くないということなんだけども

総務部長として専務との折り合いがうまくないことが

すごく気にかかっていて、その点、

お仕事の仕方が馴染めないと感じてらっしゃる。

 

CL 34

そうですね。

CC 34

そういったことを考えると我慢をしてきたんだけども

転職をした方がいいんだろうかというところと、

ご自身の経験を活かせるような形で何か考えていらっしゃる。

 

CL 35

そのあたりもできればいいかなと思いますけど・・

CC 35

はい、後はこれまでのことでお話足りないことはありますか。



CL 36

もう61歳なものですから先も見えてきましたし、

先ほど経験を活かしながら働けるうちはと話しましたけど

働きたいという気持ちの一方で、生活面というんでしょうか・・

そういった生きがいみたいなところも考えていければなぁとか、

この歳になるとそういうことは思いますかね。

まあバランスと言いますか・・

CC 36

何か具体的にお考えになっていることはあるんですか。

 

CL37

妻が自営業をやっていましてね、

書道教室みたいなのをやっているんですけど。

CC37

ええ。

 

CL 38

結構自由には働いてはいるので娘も独立しまして、

あまり手もかからなくなったので家族の時間とか、

娘との時間なども作っていきたいなと・・

結構働き詰めできたものですからそういうのは思いますね。

CC 38

定年されて少し時間が取れるんであれば

ご家族との時間を徐々に取りたいなと。

 

CL 39

ワークライフバランスと言うんでしょうか、

今まではあまり考えずに来たものですから

少しそういったものも考えていいのかなと思います。 

CC 39

その先々のことを考えながらも、

今の時間を仕事とプライベートとうまくバランスを取りながら

やってきたいなという思いがあるんですね。

 

CL 40

そうですね、この歳になるとそういうのもいいのかなと思いますね。

CC 40

なるほどわかりました。

小林さん私の方でお話を伺って気づいた点があるのですが

お伝えしてもよろしいですかね。

 

CL 41

何でしょうか、はい。

CC 41

まずそのあと仕事の面、

上司と折り合いがつかないんだよという話だったんですけども、

入った頃はうまくいかないかどうか

探りながらやっていたというところだと思うんですけども、

最近はその辺どうですかね。

コミュニケーションをどう取ったらいいのかなというところで

何か行動されてたりするのかなと思ったんですが。

 

~約15分経過~

 

CL 42

それがなかなかないんですよね、

どうしたらいいのかがあまり思いつかなくて困っているんですよ。

CC 42

ただその専務の方が小林さんよりも年下だということで

専務側からするとひょっとしたら話しづらい部分があるのかなあなんて

思ったんですがいかがですか。

 

CL 43

あるんですかね・・

専務の方から話しづらいってことですよね。

CC43

そういうことは感じたりしますか。

CL 44

結構言いたいことを言ってくるので・・(笑)

どうなんだろうなと思うんですけど。

CC 44

それに対して小林さんが自分の思っていることを

今までは伝えるのが難しいという感じなんですかね。

 

CL 45

そうですね・・はい。難しいところですね。

CC 45

そこは何か工夫してみたりされてみました?

 

CL 46

工夫ですか・・できるだけ配慮して話しているつもりなんですけどね、

タイミングとか場所とか

少し考えながらお話はしているつもりなんですけど。

あまりその辺は伝わっていない気がしますよね。

CC 46

伝わっていない気がする・・

小林さんが思っていることを確認するというのは難しいんですかね。

 

CL 47

結構一方的なんですよね。あまり対話にならないと言うか・・

こうこうこうだからもう言っていいよみたいな、そんな感じなんです。

CC 47

誰に対してもそうなんですかね。

 

CL 48

あ~・・基本的には誰に対してもそんな感じですかね。

CC48

それは小林さんだからというわけではなくて

専務の基本的な皆さんへの態度としてそういう感じなんですかね。

 

CL 49

そうですね、そう言われると確かに・・うん。 

CC 49

そうすると専務を変えることはちょっと難しいとすると、

どう伝えたらいいのかというところの、

まだされていないことですとか、会社の中で協力しながら

どなたかの力を借りながらうまく伝えていくことは可能ですか。

 

CL 50

誰かの力ですか・・

CC50

例えば小林さんと同じように考えていらっしゃる方って

お話を聞いたことがありますか。

 

CL 51

課長連中はよく言ってますけど、愚痴と言うか・・

こんなこと言われたんですよ~部長とかみたいな感じで。

愚痴なんですかね~、まあ言ってきますけどね。

CC 51

そうすると、そういった方々で

一対一というよりかは大勢で伝えていくとか。

 

CL 52

なるほど・・そうすると専務が怒りませんかね、

お前らみんなで集まってなんなんだみたいな。

みんなで集まって俺に何か言いたいのかみたいな

逆に怒られませんかね。

CC 52

何かやり方を変えてみるというのは

もしかしたらありなのかなあと感じましたけど。

 

CL53

そうですね、

確かに一対一を避けるというのは悪くないかもしてません・・

一対一だと言いたいように言われてしまうので、

それは思いますけど。

CC53

すいません、その話とご自身のワークライフバランスということで

ご家族との時間も取りたいよというお話が先程あったと思うんですけど、

その辺は何か具体的にこういう風にしていきたいなと

キャリアプランと言うかライフプランはお持ちですか。 

 

ピピピピピ・・・。  

ここで時間切れとなりました。  

ここから、口頭試問です。

 

口頭試問

試験官(以下SIKと表記)

キャリアコンサルタント(以下CCと表記) 

 

SIK1

この相談者の相談したい問題点と

あなたの考える相談者の問題では何でしょうか

CC1

相談者は OB に紹介された再就職先で

上司と折り合いがなかなかつかない部分があって、

そこで悩んでいらっしゃると。

その悩みから転職も視野に入っていて

出来れば自分の経験も活かして働けるうちは働きたいと

考えているんだけどどうしたらいいかわからずに

困っていることが問題だと思います。

 cc 視点からの問題点ですが、

上司と折り合いがつかないというところで

視野が狭くなっていてどうしたらいいか、

コミュニケーションの方が一辺倒になっていて

もう少し違う視野で見れるといいのかなという所ですが

そこでコミュニケーションの問題があると感じました。

もう一点がワークライフバランスを取りながら

この先の生き方を考えていきたいというところなんですが

まだ具体的にどうすればいいのかというようなビジョンと言うか

プランが曖昧だったのでその辺が問題点と感じました。

 

ワンポイントアドバイス➊

意思決定に向けてはジェラットの意思決定理論を使いながら未来への予測、

意思決定に繋がるような評価などが相談者との対話の中で意見交換できると

中長期的な視点から問題点を共有することができたと思います。

例えば、

「専務との折り合いが悪い中で条件面は悪くないと、就業継続については何歳まで考えられていますか」とか、

「65歳くらいまで例えば継続できますか、そういう未来は小林さんの中で考えられますか」とか、

そういった問いかけで未来への思いや状況について共有していくと

相談者の選択肢について意思決定がしやすくなるのではないでしょうか。

 

 

SIK2

キャリアコンサルタントの役割として

良かった点と改善点があれば言ってください

CC 2

役割として良かった点は、

相談者の方が1年半仕事に馴染めず悩んで来られたお気持ちに寄り添って

その上でどうしたらいいかということを一緒に考えるという点で

取り組めたのは良かったと思います。

改善するとしたらもう少し視点を変えて、

今の上司との事に悩んでいるんだけれども

待遇面は悪くないと思っていることから

この先の今の仕事を続けた上でどうなっているかということを

イメージしていただくと転職するのか続けるのかといった

方向性が見えるのかなと思いました。

 

SIK 3

この相談者はこうしたいんじゃないかなとか、

こういう方向に向かっていきたいんじゃないかなとか、

そのような相談者の意思についてはどのように感じましたか。

CC 3

一つ聞こうと思っていたのは経験を活かしてと言っていたので、

その経験はどのような経験でそれをどうしたいと思っているのかを

もう少し聞きたいと思っていました。

 

ワンポイントアドバイス➋

主体的な意思決定は相談支援ではとても大切なことなので、

相談者の意思が出たところを拾い上げてキャッチする、

意思を引き出すようなアプローチも意識するといいと思います。

例えば経験を活かすという相談者にとっては肯定的なイメージを拾うことで、

相談者は前向きな選択肢に向かって意思決定ができるようになるはずです。

相談者はどうなりたいのかという意思やイメージを大切に展開しましょう。

 

SIK 4

次回の相談機会があればどのような方策を実施したいと考えますか。

CC 4

現場の困っていることに関しては

上司との折り合いをつけるにはどういった方法が考えられるのかを

もう少し考えていただいた上で 、宿題にするとともに

キャリアビジョン、この先のことに関して

どの程度具体的にイメージされているのかまだわからなかったので

その手を分かる範囲で書き出していただくことから

意思決定をする上での材料を集めていくところを

支援していきたいと思いました。

 

SIK 5

この方のキャリアビジョンを支援するという意味では、

どんなキャリアビジョンが考えられますか。 

CC 5

ワークライフバランスのところで言うとバランスを取りたいので、

今までお仕事一辺倒だったとおっしゃっていましたので

そういう仕事のやり方しか思い描けていないと思うんですが、

それではワークライフバランスが取れないので

そのやり方で本当にいいのかどうかを考えて頂くということだと考えます。

 

ワンポイントアドバイス➌

相談者ご自身のなりたい姿を

ワークライフバランスという視点で考えるのであれば、

具体的に仕事はどのくらいの割合にして

家庭とのバランスをどのくらい取っていきたいのか、

業務量ですとか仕事の質、実際に家族との時間を

どのくらい取りたいのかというところを確認しながら

ワークライフバランスをとって理想のキャリアビジョンを持って

生きがいを持って働いていただく、このように適切な助言をしていくと

相談者の職業生活設計に役立つのではないでしょうか。

キャリアビジョンという言葉だけではなく具体的にどうやるのか、

方策ではアクションプランを立案するために

ビジョンという描いたイメージを物理的に落とし込んでみると

相談者が次までに何をやればいいのかが

明確化されてわかりやすいですし、自分一人でも進めやすいと思います。

ロールプレイの中でアクションプランの立案が難しい場合は

口頭試問でキャリアビジョンをどのように実現するのか、

働き方や生き方について 実際の業務や休日の過ごし方、

このような点について具体的に対話を通して共有していくということを

直接、試験管に伝えると加点に繋がるのではないでしょうか。

キャリアコンサルティングプロセスとして

個々の相談者に対応していますよと、

次にはこういうことをやりますよと、

論理的な思考プロセスで試験官にアピールできるといいですね。

 

SIK6

クライアントとの関係構築、リレーションがうまくできましたか。 

CC6

そうですね、関係性の構築は仕事以外の面で

こう思っているという部分をご家族のことを含めて語っていただいたので、

そういう意味ではある程度の関係構築はできたと思います。

 

SIK7

では、お疲れ様でした。 

CC7

ありがとうございます。

 

ワンポイントアドバイス➍

関係構築に関しては試験官の方によって関係構築

リレーションを分けて表現する場合があります。

リレーションとは何か・・パッと思いつくものは

私はコーヒーカップモデルだと思います。

ではコーヒーカップモデルのリレーションとは何かと言うと

言語的スキルと非言語的スキルを用いて

問題の核心を突いていくための関係構築をすることです。

であれば言語的スキルと非言語的スキルをどのように面談で用いて、

関係構築をしようとしたのか応えられるとさらに良いと思います。

例えば言語的スキルは面談初期と書いてあり、

非言語的スキルは面談中期と、

キャリアコンサルティング理論と実際の書籍に記載があります。

なぜ、面談中期に非言語的スキルが出てくるのかなと考えてみてください。

非言語的スキルは声のトーン(スピード)や質、

仕草や表情などの項目が含まれています。

双方が面談の中で対話を通して関係が構築されてきたからこそ

本音の部分が出てきた時に非言語的な表現に注意して、

相談者に焦点を当てているから、きちんと拾い上げることが出来ます。

一緒に目標や方策へ向かって行くところだからこそ、

誘導的なアプローチをするのではなく、

我々キャリアコンサルタントは相談者を観察して

真意を捉えることが大事だと思います。

自分が相談者の問題の核心に迫る時、

言語的スキルの中の問いかけが多くなれば

リレーションが崩れる可能性もありますし、

面談後期も関係構築を深めていく実践ができているでしょうか。

面談中期では相談者も頭の中を整理したり、

迷いの内容を自分の中で咀嚼して答えを探そうとしています。

そのような相談者の心の動きを非言語的スキルで双方共有しながら、

相談者の心が揺れ動く面談中期に配慮しながら

ロールプレイを進めましょう。

面談を通して関係性を維持しながら、

問題の核心をリレーションを使って捉えることができると

関係構築の加点も望めますし、合格へ更に一歩近づくと思います。 

 

おわりに

【キャリコン2級ロープレ逐語録】

第23回実技ケース④パート4まとめは如何でしたか。  

 

皆様なら、このロープレの課題点についてどのように分析し、

フィードバックやアドバイスを行いますでしょうか?

 

定年退職後のキャリアコンサルティングに求められていることは何でしょう?

職業生活設計を支援する上で大切なことは何か・・・

セカンドライフも含めて色々と考えさせられるテーマだと思います。

 

今回もこのように必要に応じて逐語録を作成し、

個別レッスンで確認するポイントを指導させて頂くつもりです。 

www.careerlife.jp

 

キャリアコンサルティングの折衷的なアプローチは

無限に視点があるので難しく思うかもしれませんが、

2級検定という性質上、公平に試験官が採点をするわけですから、

押さえておくべきキャリア理論やスキルのポイントは

必ず一定値存在するはずです。 

 

そこを正しく認識して、押さえておくことはもちろん、

一発勝負である本番の実技面接で相談者役相手に実践するスキルも必要です。 

 

2級検定の合格を目指す方は、引き続き自己研鑽に励んで頂く一方で、

国家検定という測定であることも意識して欲しいと思います。 

 

検定は普段のカウンセリングやあなたのスキルを否定するものでなく、

とある日の、ある一定のキャリコンスキルを

点で見ているに過ぎませんが、 

その一方で、

少なくとも積み重ねた努力が多ければ多いほど、

その一点で実力が発揮される可能性が高まるわけです。  

 

なお、皆さんが自己の面談プロセスを客観的に振り返って頂く際は、

ラポールはどうか?関係構築は?CL・CC問題把握は?

目標設定は?方策の実行は?などなど・・・

 

それぞれシステマティックアプローチに沿って確認すると、

全体の構成の自らの課題点が見えやすいと思います。 

 

自分のロールプレイを構成的に振り返り、

どこからどこまでは良かったか、どこからが課題と感じたか、

このような振り返り方法はいずれ必ず役に立つはずです。

 

また、キャリアコンサルタントとして把握する問題点に関しては、

キャリアガイダンスのプロセス(自己理解・仕事理解等)を活用して

相談者が気付いていない問題点を

CCとしての見地から見立てていきましょう。

 

しかも検定では、スキルだけでなく・・・

心から相談者へ寄り添う姿勢や理解しようとする態度も、

試験官は言語や非言語で、

評価区分に合わせて観ていることを絶対に忘れないで下さい。

 

本日もお忙しいところ、

お読みいただきありがとうございましたm(_ _)m 

 

こういったきめ細かい指導を受けてみたい方は下記の応募フォームから

お問い合わせお待ちしております!

 

もちろん、自分のこれからのキャリアに悩む方、

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