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第20回キャリコン2級検定 仮想ロープレ④&口頭試問ver4総集編

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はじめに

名もなきキャリアコンサルタントこと敬天愛人です。 

 

さて、今回の記事は第20回キャリアコンサルティング技能検定2級

試験対策講座の個別指導内で実施したロールプレイの逐語録になります。 

www.careerlife.jp

個別指導では、実技面接試験出題の仮想ロールプレイを実施し、

逐語録を分析してキャリアコンサルティングスキルや

カウンセリング技法などの確認を行っています。 

www.careerlife.jp 

次回の第21回検定に向けて、文字に起こした逐語録を見ながら

勉強したい方もいらっしゃるでしょうし、

私自身もこの受講生のロールプレイをしっかりと振り返って

個別指導の更なる質の向上に役立てたいと思います。

 

さてさて、キャリコン2級を受験される方は、

こういったロールプレイを徹底的に練習されると思います。 

その一方で、自分のロールプレイを録音して聞く、

試験対策講座の先生に指導を受けたりはしていても、

文章に起こして振返った経験は少ないのではありませんか?

 

逐語録に起こすのがまず大変ですよね(笑)

 

ただ、逐語録に起こしてみると同じことを何回も言っていたり、

ご自身の喋り方の癖はもちろんのこと、

マイクロ技法などの細かいカウンセリングスキルのチェック

システマティックアプローチのプロセスをきちんと踏んでいるかなど、

その場の相談支援や指導の会話だけで確認しきれていないと思っています。 

そんな皆様に、キャリア理論と実際のリアルなロールプレイをご覧頂き、

試験やコミュニケーションに役立ててもらえたら幸いです。 

※ロープレ内容につきましては、試験と全く同条件の表示はできませんので、

基本情報等は変更しておりますが、

キャリアコンサルティングスキルの確認という視点であれば、

それほど違和感はないかと思います。 

 

CL役はオダさん、CC役はスズキさん(仮名)でお送りします。  

試験を受けない方でも相談を受けた時や

コミュニケーションなどに役立つスキルですから参考にして下さい。

 

では、行ってみましょ~う!! 

 

相談事例

◆ケース4 小田さん 47歳

相談者(以下CLと表記)

キャリアコンサルタント(以下CCと表記)

 

CL1 

小田です、よろしくお願いします。 

CC 1

キャリアコンサルタントの鈴木と申します、よろしくお願いします。

キャリアコンサルタントには守秘義務がありますので

今日話をされた内容は外に漏れることはありませんので

安心してお話になってください。

 

CL 2

わかりました、お願いします。

CC 2

じゃあ今日は小田さんはどういったことでいらっしゃいましたか。


CL 3

あの~私、短大を卒業しまして環境設備の会社に入社して

最初、営業部の事務だったんですよね。

5年前から総務部の主任というのをしてまして、

今の会社で27年目になるんですが

先日突然部長から管理職試験を勧められたんですよ。

長い間 事務職として補助的な仕事しかやっていないので、

ちょっと自分にできると思えないんですよね。

CC 3

自分にできるとは思えない?


CL 4

はい、あと母は今78になるんですけども

近い将来介護とかも必要になるかなと思いまして、

ちょっと気にはなっているんですけどもその辺も気になっていて

どうすればいいかなということで

今日はちょっと相談に伺ったんですよね。

CC4

どうすればいいのかなと思ったんですね。

小田さんはもともと今の会社で営業の事務で入って

その後も事務で補助的なことをメインにお仕事を

されていたということなんですね。今現在は総務部の管理職?


CL 5

主任ですね。

CC5

主任をされていて上司の方から

管理職試験を受けてみないかということなんですね。

 

CL 6

そうなんですよ、管理職試験なんですよ。

CC 6

自分としては今までやったことがないので

自信がないということでしょうか。

 

CL 7

そうですね、本当に補助的な仕事しかやっていないので

管理職となると課長クラスになってきますので。

CC 7

課長クラスになってくるんですね。

 

CL 8

もっとマネジメントみたいな力も必要でしょうし、

どうなんだろうなと思いまして。

CC 8

マネジメントみたいな力も必要だから

どうなんだろうかなと思ってらっしゃるんですね。

 

CL 9

そうですね、できないんじゃないかなと思うんですよね。

CC 9

ご自分ではできないんじゃないかと思ってらっしゃるんですね。

あともう一つお母様のことですね、

介護が必要になるんじゃないかということなんですけども今現在は?


CL 10

ちょっと足が悪いので自分で自分のことはある程度できるんですけども、

そんなに元気に外に歩いていくわけではないですし、

今後管理職試験に向けて仕事が忙しくなったりすると

看れる時間とかもあまりないですし、

私もそっちに気がいくと思うので・・・何でしょうね、

大丈夫かなと思うんですよね。

CC10

大丈夫かなという風に思われるんですね。

今の仕事が管理職になったら、

お母様がもし具合が悪くなられたりとか介護が必要になったら、

やっぱりお母様の方に気持ちが行くので管理職は難しいかなと

思ってらっしゃるということでよろしいでしょうか。

 

CL 11

今、同居していて母と二人なので 寂しい思いとかするでしょうし。

CC 11

お母様が、お仕事が結局管理職になると

お母様が寂しい思いとされると思っていらっしゃるということですか。

 

CL 12

そうですね、あまりそっちに気を向けられなくなってしまいますのでね。

CC 12

うんうん、最初にですね補助的な仕事しかやってこなかったので

管理職試験を受けるのが、

どうかなという風に思っていらっしゃるということですね。

管理職を受けること自体はどうなんですか。

 

CL 13

う~ん、私も27年いますし、もう47なので今後のことを考えると

どうやってやっていこうかなとか、このまま主任として

やっていた方がいいのかなとか

そういったところも悩んではいるんですけどね。

だから部長からそういう風に言われたのは

ありがたいという気持ちもあるんですよね。

ありがたい気持ちもあるんですけども

やっぱり仕事としてやっていく自信というのは

あまりないので悩むところなんですけど。

CC 13

今主任さんでやっているところに管理職が入ると・・・

今なんておっしゃいましたっけ。

 

~約5分経過~

 

CL 14

管理職試験を勧められて嬉しくもあるんですけども、

ただ仕事的にね・・・母の介護もあるし

やっぱり仕事ができるかどうかという自信がないので。

CC 14

仕事ができるかどうか自信がないところが

今一番思うところなんでしょうか。


CL 15

はい、それはちょっと思ってます。

CC 15

これまで27年今の会社でやられて、

事務職として補助的な仕事をされてきたということなんですけども、

でも今現在は主任としてやってらっしゃるということですか。


CL 16

はいそうですね、やらさせてもらっています。

CC 16

総務部の主任、そうすると仕事の内容としては

主任さんのお仕事というのはどういったことをされるのでしょうか。


CL 17

はい、会議なんかも総務なんで色々ありまして、

そういったときに課長なんかがまとめて

フィードバックをしたりとかやるんですけど、

主任だと事務員の方の意見を聞いたりとか、

吸い上げるとかそういう相談みたいなことはやったりしてますね。

あとはそれだけではなくて

担当業務とかも私もあるのでやりながらですけど。

CC 17

主任さんの立場、皆さんの意見を吸い取られて

担当の業務もあるっておっしゃったんですけど、

主任さんの立場というのは管理職と比べてどうなんでしょうか。

何がどう具体的に違うんでしょうか。


CL 18

えーとですね、やっぱり課長クラスになってくると

人事評価ってあるじゃないですか、

人事の面談とか評価も課長が部長と一緒にやっているので、

そういったところに入ったりですとか。

そうすると評価業務が入ってくるんですね。

CC 18

評価される側ではなくて自分が評価する方ですね。

 

CL 19

そうですそうです、評価する側の仕事も入ってきますし。

そういったところができるのかなぁというのもありますね。

CC 19

管理職になってそういう評価業務が入ってくることに対して

ご自分ではできるのかなという風に思われているのでしょうか。

 

CL 20

そうですね。

CC 20

評価業務が入るとどんなふうに今のお仕事と違ってくるんですか。


CL 21

評価業務が入ってくるとそういった業務的なところもあるんですけども、

実はうちの環境設備会社って営業部から総務に偉くなるみたいな

パターンが結構多いんですよ。

CC 21

営業から総務部に偉くなってくる、はいはい。

 

CL22

例えば営業である程度成績を残してとか、今の課長とか部長も

それなりの成績を収めてきたというイメージなんですよね。

そうすると自他共に認めるみたいな環境でやられているので、

そういうそうでもない私がそういう評価業務に回るのって

どうなのみたいなところがありまして。

CC 22

営業から現場で営業やってきたか実際に営業行ってきた方が

今、偉くなっていることですか。

 

CL23

それなりの結果を出してみんなに認められてみたいな。

CC 23

みんなに認められてということなんですね。

そうすると、でも今、管理職の試験を受けたらどうなんですか

というお話があるということなんですけども

元々営業部の管理職、事務ですね営業部から主任になられて、

その管理の試験を受けないかって言うことなんですけども、

上司の方ですか、その受けないかって言われたのは。


CL 24

そうですね、部長ですね。

CC 24

部長から言われたんですね。

そうすると部長はなぜ小田さんに

管理職を受けないんだって言われたと思いますか。

 

CL 25

部長は私が長いのも知ってますし、

そろそろ管理職もどうだというのもあると思うんですけど、

あとは部長としては私が結構長くいるので営業のことも知っているし、

色々な人の話も聞けるし(うんうんうん)

そういったところは管理職としてもいかせると言ってましたし。

今後も今の会社にいるんであれば年齢も年齢だし

そろそろ管理職もいいんじゃないのという流れだったんですよね。

CC 25

部長さんがそうやっておっしゃってくださったんですね。

長くいられるし、中のことも分かるし人の話も

コミュニケーションも取れるしということなんですね。

じゃあ部長さんはそういっておっしゃってくださったってことは

管理職に受けるにふさわしいと思われたということなんでしょうかね。

 

~約10分経過~

 

CL 26

そうなんですかね~・・・勧めてくれたので

少しはそういうところはあったのかなと思うんですけど。

CC 26

先ほどのマネジメントみたいなところができるのかな

という風におっしゃっていたんですけども、

あとは評価業務ですね、評価業務をされる時というのは

される方とのコミュニケーションみたいなのは

必要になってくるということですか。


CL 27

ああ、やっぱり人事評価で目標設定とかするじゃないですか、

目標に対してどれくらいできたとか・・・

そういった時に色々な話をしますので。

コミュニケーションを取ると思いますけど。

CC 27

話をされるんですね、先ほど今の総務部の主任さんの立場でも

人との話しを吸い上げてというところが話にあったと思うんですけども、

今の評価業務と今までの話のコミュニケーションの度合いに

関連性はあるんでしょうか。

 

CL 28

ああ、そうですね・・・。

まあいろんな方がいて、長いと人の良し悪しと言うか、

いいところとか悪いところとかなんとなくわかってますし、

そういったところは関連性はあるかなと思いますけど。

CC 28

関連性はあるということで部長さんも勧めてくださったということで、

会社の中のこともわかってらっしゃって

コミュニケーションも取られてそういうことが

できるという評価なのかなという風に私は思ったんですけども。

 

CL 29

そういうところもありますかね~。

そうですね確かに勧めるくらいなんでダメな人に勧めないですよね。

じゃあそうなのかな。

CC 29

勧めないと思いますよね。

後はもうひとつお母様の件でしょうかね、

将来介護が必要になった時にご心配ということですかね。

 

CL30

そうなんですよね、

母とずっとふたりでやってきたっていうのもあるんですけど。

管理職試験になると勉強とか多少入ってきますし。

CC 30
現時点でまだ介護が必要になっているというわけではないんですよね。

 

CL31

そうですね要介護とかそういう状態ではないので。

CC 31

そうすると逆に今だったらできるということ、状況なんでしょうか。

 

CL 32

そうですね・・・なんか管理職試験を受けてってことで、

母としては置いてかれたような気になりませんかね。

CC 32

お母様がですか(苦笑)

逆にお母様は管理職試験に受かられたら

どんなふうに思われると思いますかね。


CL 33

ああ、どうなんですかね・・・まあ喜んでくれるとは思いますけど

寂しくもなるのかなって。

CC 33

それはどうして寂しくなられるんですかね。時間的な問題ですか。

 

CL 34

う~ん、時間的なことだったりとか、

家族の時間が減って会話が減るとか。

結局仕事一辺倒で施設に入れられるんじゃないかとか。

CC 34

あ~、そういう不安も。それはお母さん実際に言われたんですか。

 

CL 35

いや言ってないですね、そんなに。

CC 35

じゃあそこは小田さんが

そんなふうに感じてらっしゃるという解釈でよろしいですか。

 

CL 36

実は私もね、管理職試験を受けたいという気持ちというのが

ちょっとあったんですよ。

ただ、母にそういうふうに思われるのも嫌で。

CC 36

思われるのも嫌だったんですねなるほど。

 

CL 37

そういったところもあって踏ん切りが

つきづらかったっていうところも正直あったので。

なんかそういう意味では少し良かったなって思います、

今話しをさせていただいて、はい。

CC 37

そうすると、じゃあお母様が実際そう思われてるかどうかというのは

確認されていないってことなんですね。

 

CL 38

はいまだそういう話はしてないですね、

試験を受けるかどうかも悩んでたんで話さない方がいいかなと思って。

CC 38

話さない方がいいかもって思ってらっしゃるんですね。

どうですか、今話しをされてみて。

 

CL 39

ちょっと言った方がいいですかね。

CC 39

今、小田さんがお母様はきっとこう思うだろうって

思ってらっしゃるということですけども、

実際にお母様がどんなふうに思ってらっしゃるか。

あとはまぁ実際に管理職になりましたという時に

お母様の気持ちが時間的な面で寂しいと思われる面があるかもしれない。

 

~約15分経過~


CL 40

そうですね。

CC 40

実際に接する時間が短くなるかもしれないと思うんですが。

将来的な、お母様ですので子供のことが大事だと思うので、

将来的には小田さんにとってどんな風になることが

お母様は喜ばれるのかなという風に思うんですけど。

 

CL 41

どうなんですかね、ずっと一緒に居ましたからね。

どう思うか聞いてみないとですかね。

CC 41

そうですねお母様の件は一度お話になっていただくのが

よろしいのかなと思います。


CL 42

どういう風に言ったらいいんですかね。

CC 42

でも部長さんに勧められたということですよね。

 

CL 43

まあそうですね管理職試験の方は。

CC 43

ということはやっぱり先ほどおっしゃられたように

今までやってきたことを

認めていただいたことなんじゃないかと思うんですけども。

私は感じるんですけどどうですか。

 

CL 44

そうですよね、部長からこういう風に言われてって言えばいいのかな。

自信ないけど受けてみようかなみたいな、

お母さんどう思うみたいな感じいいんですかね。

CC 44

よろしいんじゃないかなと思います。

自信がないという言葉が出たんですけども、

部長さんが進めてくださって先ほどのマネージメントと

主任としてやってらっしゃるお仕事で関連性があるということですよね。


CL 45

そうですね、あることはありますけど。

C C 45

そういった自信がないというのは

どういったところに自信が無いんでしょうか。


CL 46

仕事においては営業部の事務をやってましたけど、

結局営業の方のサポートみたいな仕事が多かったんですよ。

請求書が上がってきたら処理をしたりとか電話応対とか

総務の方もどっちかっていうと全体のまとめ役じゃないですけど

庶務みたいな仕事多いじゃないですか。

その中核となっていく仕事と言うとやはり責任とこもありますし、

さっき言ったマネージメントなんかも質が変わってくるのかなとか

CC 46

質が変わってくるのかなと。

 

CL 47

そう考えると今までそういう仕事しか営業とかも

前線に出て行っているわけではないので、

そういうところが足りないんじゃないかなと思ったんですよね。

CC 47

営業をやってこなかったところに管理職で評価業務をすることが

自分に足りないところがあるんじゃないかなということなんですね。

 

CL 48

はいそういうところが不安といえば不安ですけど。

CC 48

今の管理職になった場合というのは、皆さん部長さんとか課長さんとか

試験を受けられてと思うんですけども、

その時に何か教育体制みたいなのは御社の方ではいかがなんでしょうか。

 

CL 49

あ~そうですね、やっぱり管理職になると研修も変わってきますね。

あの、中堅とかベテラン研修とかまた別に

管理職研修というのもあるのでやってると思います 。

CC 49

そうなんですね、では先ほど自信がなかった部分というのは

研修で埋められるようなものでしょうか。

 

CL 50

埋められるんですかね。そこまでのイメージができてなかったんで、

そこもあんまり確認していないですねそう言われると。

CC 50
そうするとじゃあ、もし営業部、管理職になった場合、

どんな研修があるかっていうのをまず調べられると

よろしいんじゃないかと思いますけども。

 

CL 51

そうですね、はいはい。

それがあると自信がないところが少し・・・

逆に不安になったりしますかね大丈夫かな。

でも確認しないとわからないですもんね、

それぐらいの確認なら別に大変じゃないので。

CC 51

ではそこをまず確認していただいて、

管理職になった場合にやっていけるかどうかという

自信がないところが払拭できるといいですよね。

 

CL 52

そうですね。

CC 52

後は今日のお話としては今の管理職になった場合のことを

確認していただくことと、後はお母様の気持ちを聞かれてということで

今日の目標でよろしいでしょうか。 

 

ピピピピピ・・・。  

ここで時間切れとなりました。

ここから、口頭試問です。

 

口頭試問

試験官(以下SIKと表記)

キャリアコンサルタント(以下CCと表記)
 

SIK1

この相談書の相談したい問題点と

あなたの考える相談者の問題点とは何ですか。

CC1

相談者は管理職の試験を受けないかということで、

自信がないというふうにおっしゃっていたのと、

あとお母様のことが気になるから管理職を受けるのを

どうしようかなというふうに悩まれていたということなんですが。

キャリアコンサルタントの視点から見ると、

まず管理職試験を受けるのに自信がないということだったんですが、

その自己肯定感が低いということと管理職になった場合の

研修制度ということもご存知なかったということですね。

あと実際に今やっている仕事と管理職になった時の

評価業務の共通点というのもご自分では認識されていなかったので、

それもあって自己肯定感が低かったということです。

後はお母様の件ですね、

お母様の意見をまだ聞かれていないということだったので、

聞かれていないけども思い込みですよね、

ご自分の思い込みでお母様が寂しい思いをするんじゃないかという風に

思い込まれていたというのは問題だと思います。

 

SIK2

今のロールプレイで良かったところと悪かったところを言ってください。

CC 2

良かったところは・・・まず、

ご自分が今までどういったことをやられて・・・

自己肯定感を持てる方向に持って行けたと思います。

自己肯定感を高めるための、この方の場合は管理職というものは

どういったことかわからなかったので、

その研修制度であったり今の仕事との共通点を見つけることで

自己肯定感を高められるような方向に持っていけたことと、

お母様が実際に相談されていないところで自分の思い込みで

お母様が寂しい思いをすると思い込んでいるところを

聞くようにということで提言を出来たことだと思います。

出来なかったところ、良くなかったところは、

話があちこちに飛び回りましてちょっと流れ的に一貫した流れではなくて

話の内容が前後してしまいまして、

それでちょっとまとまりづらいようになってしまったんだと思います。

 

SIK3

次回の相談機会があればどのような方策を実施したいと思いますか。

CC 3

まずは管理職になった時の研修制度を確認して頂くことと、

今やっている仕事と自信がないとおっしゃっていた評価業務の共通点、

キャリアコンサルタントの視点から見ると共通点がありそうに、

人とのコミュニケーションというところで共通点が

ありそうだと思ったのでそこを確認してもらうということですね。

後はお母様の気持ちをしっかり聞いていただく 、

寂しいと思うかどうか確認していただくという方策です。

 

SIK4

この相談者との関係構築、リレーションはできたと思いますか。

CC 4

最初の時点で気持ちを受け止めて共感をしながら

進めることができたと思います。

 

おわりに

さて、「第20回キャリコン2級検定

仮想ロープレ④&口頭試問ver4総集編」のまとめです。

 

第21回検定に向けた逐語録となりますが、

皆さんから見ると如何でしょうか?

 

今回の指導者の視点としては、「問いかけ」部分に

フォーカスを当てて評価していきたいと思います。

 

パッと見分かりづらいかもしれませんが、とにかく「質問」を

たくさん投げかけていますので相互のやり取りも多くたくさんの情報や

気持ちの応答を引出すことが出来ていて素晴らしいですね!

 

その一方で、マイクロ技法(基本的傾聴の連鎖)の階層表で分析してみると、

どの事柄(意識)を開かれた質問と閉ざされた質問で深掘りすればよいか

また、深掘りした後にどのタイミングで要約して問題を整理すればよいか

これらを考えている間、もしくは明確化・意識化できないまま

目標共有や方策の手前で面談時間が終わってしまった印象です。

 

それにシステマティックアプローチを意識しながら習得中なので、

支援者として相談者に寄り添う姿勢も疎かになっていると思います。

 

これはカウンセリングとコンサルティングの両輪を

振り子に置き換えると分かりやすいのですが、

人間は同時に違うことは考えられませんので、

どうしてもカウンセリングとコンサルティング、

いわゆる寄り添うことと、問解決を頭の中で交互に切り替えながら

面談を進める必要があると考えています。

 

ですから振り子のようにあっちに偏ったり、こっちに偏ったりして

最後は中心で納まるバランスの取れたアプローチがベストだと思うのです。

 

頭で考えてやろうとすると気持ちが付いてこないものです。

 

だから考えずに出来るようになるまで、

技法やカウンセリングプロセスを身につけることが出来れば、

あたかも両輪を同時に機能させてるように見えるのだと思います。

 

まあ持論ですけど、そういう意味でも折衷的というか(笑)

奥が深くて面白い世界ですよね、こうやって勉強させてもらえることは

本当に幸せなことだとしみじみ思いますね。

 

ブルース・リー「李小龍」の名言

私の好きなブルースリーの言葉に、

「Don’t think, feel 考えるな、感じろ」

という言葉がありますが、

彼はジークンドーを鍛錬し、ある境地に達したからこそ、

「鉄則を学び、鉄則を実践し、やがて鉄則を忘れる。

  形を捨てた時、人は全ての形を手に入れる。

     スタイルを何も持たない時、

  人はあらゆるスタイルを持つことになる」

と、理想のあるべき姿と自己実現を言語化できたのでしょう。

 

正にこれが「心を空にしろ」のお手本だと思うのです。

 

知るだけでは不十分だ 実際に応用しなければならない

意識があるだけでは不十分だ 実行しなければならない

 

何かについて考えすぎると、

それを成し遂げることは到底不可能である。

 

「行動した者だけが学ぶことができる」

 

成功とは、真心を込めた真摯な態度で何かをすることである。

幸せであれ、しかし決して満足するな。

 

本当に心に響く言葉です、考えずに体現出来るまで極めたいものです! 

 

本日もお忙しいところ、

お読みいただきありがとうございましたm(_ _)m 

 

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