「バタン!」 目の前の人が突如倒れたら貴方はどうする?【ちょっといい話】
「バタンッ」
もしも、目の前の人が突如倒れたら貴方はどうしますか?
今日は電車内で起きた、
心温まる「ちょっといい話」を記事にしたいと思います。
先日までキャリアコンサルティング技能検定の
試験対策講座で忙しくしていたこともあり、
個別指導での出張も多く、
電車に乗る機会も本当に増えました。
正直、混み合った満員電車は今でも少し苦手なのですが、
そんな殺伐とした日常にも、光り輝くような瞬間は訪れます。
先日、夕方からの個人指導で22時位でしょうか、
帰りの電車に乗っているとドア付近に立っている20代前半の女性が・・・
「バタンッ!!!」
いきなり目の前で崩れ落ちて倒れ込みました。
まるで、糸の切れた人形のように。
足から崩れ落ちて頭をドアにぶつけながら倒れている上に、
目の焦点も定かではなく、意識があるのかも不確かな状態のようです。
その瞬間、向かい側に居た30~40代の男性が数秒で女性に駆け寄り、
抱きかかえるように救助に入りました。
男性は肩を抱いて少し女性を起こし、
「大丈夫ですか!」と、5回ほど声を掛け、
反応が無いと見ると軽く肩を叩きながら呼びかけています。
倒れた女性の焦点が定まり意識が戻りかけると、
その男性は「名前は分かりますか?」
「持病などはありませんか?」
「頭やぶつけたところは大丈夫ですか?」と
冷静に声掛けを行って対処していたのが特に印象的でした。
近くに立っていた女性も一緒に心配をして声を掛けていました。
どうやら貧血のようでしたが、ドア付近ということもあり、
一歩間違えば大きな事故にもなり得ます。
そんな中、「大丈夫ですか座りますか」という男性の声が
座席の真ん中あたりから聞こえましたが、
倒れた女性はとりあえずそのまま座って休む状態で、
介抱した男性は近くで見守っていました。
ほどなく席も空き、
先ほど声を一緒に掛けていた女性に促され、
空いている座席に案内されました。
隣でぐっすり眠っている
20代男性が寄り掛かかってくることに困りながらも、
真っ青な顔で自分を保とうとしています。
15分くらい経ったでしょうか、
隣の20代男性は寝過ごしそうになったのか、
途中の駅で慌てて降りようとした瞬間、
目の前に座っていた50代の男性が
彼の座席に落ちていたスマホをダッシュで彼に手渡したのです。
私はこの瞬間、
この車両には4つの善意の光が輝き、
その灯火が伝染して
愛の空気が車内に満ちたことを感じました。
愛は目に見えないが、伝染するのかもしれません。
おわりに
「バタン!」 目の前の人が突如倒れたら貴方はどうする?
【ちょっといい話】は如何でしたか?
皆さんの周りにも起こり得るシチュエーションで
実話に基づいてお話しました。
私は孟子の性善説が好きなので、
人は生まれながらに善意を持ち、
実践できる霊長類であると思っているのですが、
今回のように急病人を助けるという反射的な善意、
これは人の本質でもある「直心」だと感じました。
あの瞬間、あれこれ考えずに行動した結果こそ、
人間の本質ではないでしょうか。
7~8年くらい前かな・・・シチュエーションは違いますが、
私は同じような場面で瞬時に人を助けられなかった経験があります。
時を経た今・・・試されたのかもしれません。
そう、倒れた彼女を助けていたのは・・・
実は私自身でした。
本日もお忙しいところ、
お読みいただきありがとうございましたm(_ _)m