お陰様で8年目!キャリコン試験対策講座▶1級技能士の個別レッスン

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第20回キャリコン2級検定 仮想ロールプレイケース1まとめ ver.1

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はじめに

名もなきキャリアコンサルタントこと敬天愛人です。 

暑くなってきましたね~、試験対策講座も盛り上がってきました! 

第20回キャリアコンサルティング技能検定2級試験対策講座の個別指導です。  

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この講座の中で、実技面接試験出題の仮想ロールプレイを実施し、

逐語録を分析してキャリアコンサルティングスキルやカウンセリング技法などの確認を行っています。   

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今回からいよいよ第20回検定5ケースの逐語録を使いまして、ロールプレイの添削指導を始めて行きたいと思います。

このロールプレイケースについては論述試験の指導後に問題把握を解説し、最新の配布ロープレケース1の事例検討(キャリコン義塾Ⅲ仮作成使用)を少し行ってから、深掘りポイントを確認してロープレを実施しました。

これがとても理解を深めたようで、結果的に受講生からとても好評でした。

改めて事例研究の意義や大切さを感じましたし、CC視点の問題把握のポイント等の指導方法にも手ごたえがありましたね。

この受講生のロープレ内容も以前と比べて格段に良くなった印象です。

なお、配布ケースの分析方法(問題把握ポイント解説)につきましては、内容を整理してからテキストとして販売出来るようにしておりますので、ご興味のある方は下の記事もご覧頂ければ幸いです。

※テキストは作成中、来週中には完成予定です 

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この事例検討からの問題把握ポイント解説は、6/30の直前対策セミナーで再度グループアプローチにて深めて行きたいと思いますので、参加者の意見交換や第20回ケース事例研究において合格に向けた様々な視点で分析し、力を付けて頂く予定であります。 

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※残り枠は2名様です 

さて、キャリコン2級を受験される方は、こういったロールプレイを徹底的に練習されると思います。 

その一方で、自分のロールプレイを録音して聞く、試験対策講座の先生に指導を受けたりはしていても、文章に起こして添削されたことはあまり経験がないのではありませんか? 

案外、同じことを何回も言っていたり、マイクロ技法などの細かいカウンセリングスキルのチェックシステマティックアプローチのカウンセリングプロセスをきちんと踏んでいるかなどは、その場の相談支援や指導の会話だけで確認しきれていないのではないかと思っています。 

そんな皆様に、キャリア理論と実際のリアルなロールプレイをご覧頂き、試験やコミュニケーションに役立ててもらえたら幸いです。 

添削をしながらロールプレイが見れる指導編となっております。 

※ロープレ内容につきましては、試験と全く同条件の表示はできませんので、基本情報等は変更しておりますが、キャリアコンサルティングスキルの確認という視点であれば、それほど違和感はないかと思います。 

 

CL役はスギタさん、CC役はスズキさん(仮名)、指導・添削は私でお送りします。  

試験を受けない方でも相談を受けた時や

コミュニケーションなどに役立つスキルですから参考にして下さい。

では、行ってみましょ~う!!

 

音声動画はコチラ!

逐語録と同時に音声を聴きながらロールプレイを勉強・体感・練習できます。 

youtu.be

 

相談事例

◆ケース1 スギタさん 22歳

相談者(以下CLと表記)

キャリアコンサルタント(以下CCと表記)

確認ポイント(以下KAと表記

 

CL1 

スギタです。 

CC1

よろしくお願いします。

キャリアコンサルタントのスズキと申します。

スギタさん、どうですか、お席の位置なんかは?

 

CL2 

あ、大丈夫です。 

CC2

ちょっと時計を動かします、スギタさん、最初に2点だけ話をさせて下さい。

私どもコンサルタントには守秘義務というのがございまして、スギタさんがここでお話頂く内容っていうのは、スギタさんの許可なく外部に漏れることは一切ございませんので、どうぞ安心してご自由にお話下さい。

それと時間なんですが20分ということが決められておりますので、そちらの範囲で色々お聞きしたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します(はい、分かりました)

それではスギタさん本日はどのようなご相談でお見えになられましたか。

 

ラポール形成(心の架け橋)は「冒頭」から

KA 

このCC役の方はハッキリとした発音で、声の質・量も安定していました。 

普段は企業分野の領域でお仕事をされている方ですので、今回のスギタさんのような教育機関分野のCL役の思考性や学生支援などの情報には疎いはずです。

であれば、大学生や新卒の悩み、若者の背景などを事前に情報収集して実技面接試験のロールプレイに臨み、関係構築に生かせるとラポールの形成にも役立ちますね。

ご自身のカウンセラーとしての強みと弱みをしっかり認識して、事前に対策を講じましょう。

この受講生にはお勤めされている企業での20代前半の従業員から、情報収集や事前に対策出来ることを予習するように伝えています。

 

CL3

はい、大学4年なんですけど情報関係の学部に在籍してまして、就職してから趣味の時間を確保したいと思ってたんですけど・・・そんな感じで一般事務の仕事を希望して就活をしていたんですが、なかなか内定をもらえなかったんですよ(ん~)

そんな時に大学にある就職支援室からアドバイスをもらって、IT業界を受けたんですよね。

そしたら6月下旬位にシステムエンジニアの内定をもらえたんですよ(はい)でも、いざ内定をもらえると本当にこの仕事で良いのかなと、ちょっと不安になってしまって今日伺ったんですよね(そうなんですね) 

CC3 

スギタさんは今、大学4年生、情報関係の学科(情報学科です)それで就職活動は趣味とお仕事、趣味の時間を取りたいという理由から一般事務を希望されてたんですよね(そうなんですよ)それでちょっとご苦労されて(ええ)大学の就職支援室のアドバイスでIT業界を受けたらということでシステムエンジニアの内定をもらわれたってことですね(はい)おめでとうございます(ありがとうございます)でもいざ決まったらそれでいいのか不安に思いということなんですね。

その不安な気持ちを詳しくお伺いできますか?

 

CL4 

はい、元々趣味と仕事の両立じゃないですけど、ちゃんと時間で帰ったりですとか、休みは休みたいと思ってたんで、そんな中でシステムエンジニアの内定が結構あっさりもらえちゃって・・・今、色々聞くじゃないですか、仕事が大変だとか時間がとか。

IT業界ってそういうイメージがあって、そうすると最初思ってた働き方じゃなくて、できるのかなって急に不安になっちゃって。

そういう会社でいいのかなって(なるほど)

CC4

IT業界で色々大変だとかそういう情報が飛び交っていて、そういうイメージから不安なお気持ちってことなんですよね。 

 

CL5 

そうですね、ブラック企業とかね、残業が多かったりとか・・・そうなると自分が好きなこととか出来ないじゃないですか(う~ん)

だからそういうのはちょっとどうなんかなと思うんですよね。

CC5

なるほど、休日取れない・残業、今好きなことっていうことで、当初、さっき言われていた趣味を継続してやりたいということで(あ、はい)一般事務を希望されたっていうことなんですけれども、その趣味はどういうことをなさろうと思っているのですか?

 

~約5分経過~

 

CL6

あの~趣味なんですけどね。

イラストですとかそういったアニメーション関係が好きで(あ~)自分で作成したりですとか、コミックマーケット、同人誌ですとか、行ったりするのが好きで・・・コスプレまではいかないんですけれど、そういったものが昔から好きで。

ネットですとか色々見たりするのも好きで・・・それなんで情報学科に入ったんですよね(あ~)出来れば仕事しながらでも、私のレベルでは仕事にするのは難しいので、まあ楽しみながら生活の一部としてやっていければいいなって趣味も大事にしていければいいなって。

CC6 

アニメもやってらっしゃって、それも継続してずっとやっていきたいということなんですね。 

 

CL7

書いたりとか作ったりとか好きなんで。 

CC7 

今まで趣味で楽しかったこととか、色んなとこ出されて何かエピソードとかありますか?

 

CL8 

そうですね、友人の中でもアニメを使ってこういうキャラクター書いてよとか、こういうイラストちょっっと欲しいんだけどとか言われたりするので、そういうのを作ったりして喜んでもらえたりとか・・・そういうのは楽しいですよね(う~ん)

同人を自分で作って出品するのも面白いですし。

それはそれで大事にしていきたいと思いますしね。

CC8 

なるほど、お友達のご依頼で喜んでもらえたりとか、出品されてということでそちらも良いことはあったんですか?

 

興味・関心(自己理解)の深堀

KA

ラポール形成の上でも相手の興味関心を深掘りすることは大切で、関係構築のきっかけにもなりますから良いアプローチですね。

その一方で、意図的な問いかけをする為には?

また、CC視点の問題把握へと紐づけるにはどうしたらいいでしょうか?

ヒントは自己理解です。

このCLは今日は何を相談しに来たのかを思い出して、キャリアコンサルタントという専門家視点で深掘りしていきましょう。

 

CL9 

ああ、そうですね、やっぱり評価がもらえたりすると面白かったりだとか、絵が上手いねとか言われると、技術的なというか褒められると嬉しいですよね。

(ああ~、そうですか)

CC9 

そうなんですね、そういう風なことを凄い入れこんで頑張ってきてるんですよね~。

それは継続してやりたいからというふうなことで、今は内定をもらわれたIT企業で心配な点はやっぱり休日が休めなかったりとか残業が多いとかいうふうなことなんでしょうかね? 

 

CL10 

そうですね、そういった条件面的なこともありますし、システムエンジニアの仕事内容とかをインターンとかでやっていないので(うんうん)実際にどういう仕事内容で、働き方についての情報というのが本当に紙で見ている感じ、こういうことやりますみたいな・・・あとは面接の時に伺った感じしか聞いてないので。

そのぐらいなんで大丈夫かなっていう不安もありますね。

CC10 

なるほど~、大丈夫かなってことなんですが今の面接で聴いたお仕事内容はどういう働き方なんですか?

 

CL11 

はい、プロセスとしては一応・・・基本的には最初にヒアリングなんかをして、お客さんの要望ですとか、そういったものを吸い上げてから、どのように創り上げていく実現するかっていう職務能力が必要に求められているみたいで、結構難しそうなんですよね聞いていると(苦笑)

まあいわゆる要求なんかを分析しながら、システムを設計するわけなんですけど、内容をドンドン詰めていって実際それをテストして見たりとか、そういった能力というのが必要みたいなんで、情報学科でもネットなんかでもそうなんですけど、色々やって来てはいるんですがそういったところが自分としてやっていけるのかなっていうのが仕事的には思いますね(うんうん)

CC11

なるほど、お客様の内容をヒアリングして、その内容をシステム設計して色々テストしてという風なことで、スギタさんご自身の能力的なご心配ということなんですが、どうでしょう、その会社の方で誰でもそんなこと最初から出来るわけないと思うんですね。 (あ~なるほど)

 研修とかそういう風な教育面ですね、そういったことお聞きになられてますか?

 

~約10分経過~

 

CL12 

そうですね、最初から出来るものではないとされてたんで、当面一か月くらいですかね、まずは缶詰め状態で研修っていう話は言ってましたね(うんうん)

その職務についての理解はありますし、技術面も当然ありますし、それが自分の上司じゃないですけど一人付いて一緒にやっていくみたいなことは言ってましたんで。

そういったところでまずは仕事を教えてもらいながらという話でしたね。

CC12

なるほど、 一か月間缶詰で研修もあるし、それ以降もマンツーマンで教えてくれる人が付く(そうですね、はい)まあそういった話を聞いてどうですか、やっていけそうに思われます?

 

CL13 

そうですね、仕事内容に関してはまだ細かいところはちょっと分からないですけど、大枠を聞いていて、後はプロセスというかザックリ伺ってますので、まあ無理じゃないかないみたいな、何とかなるイメージはあるんですよね。

CC13 

なるほど、スギタさんとしてはお仕事面ではそういったお話も聞かれて、何とかなるかなという思いになられている。

 

「仕事理解不足」分かってるつもり?(希望的観測)

KA

仕事理解不足に気付きを促すために、CC11で教育面の問いかけをされています。

これ自体はとても良い質問なので、ここから更に仕事理解を深めて頂くために深掘りしないといけませんね。

CL13辺りの発言を聞いたら「分からない細かいところ」はどんなことなのか?

「大枠を聞いていて、後はプロセスというかザックリ伺ってます」ことはどんなことなのか?

この他にもIT企業に就職したSE職の先輩や友人などからの情報収集をしているかについて気付きを促したり、ネットが好きならSEのサイトやブログなどを見ているのか、そういったCC視点で問題把握と気付きを促すような深掘りができると中身の濃い、引き締まった面談になると思います。

 

CL14 

そうですね、あとはそこ以外のところでどういったことがあるのかなとか、向いているのかなとか自分がね、そういったところっていうのは感じたりはしますけどね。

やっぱ一般事務とは全然違うでしょうし(う~ん)

CC14 

向いているのかな~ていうお話も頂きましたけれども、冒頭に趣味アニメの方をずっと続けていきたいということで、もう一つご心配面、休日がちゃんと取れるかとか、残業でいっぱいいっぱいにならないかなということなんですよね(はい)

それについて働き方面というので、何か会社に情報収集出来ないですかね? 

 

CL15 

ああ~、就職支援室からもらった情報と、あとお話を伺う限りは土日休みが基本なんですけど、土曜に月2回位出勤があるかもしれないっていうのと、あとはある程度自分でスケジュール管理とかを行うものらしいので、変な話サービス残業とかもしかしたらあったりですとか、あとは・・・そんな大きい規模の会社じゃないんですよ。

中小企業っていう感じの会社なので、ある程度任せてるんだよね~と濁らされたというか、一応残業手当はちゃんと出すみたいな話はしてたんですが、残業についてはある程度個人に任せてるからね~と言ってまして、求人票を見ると1,2時間程度ありみたいな感じでは書いてあったんですが。

今思うともっと聞いておけば良かったんかな~と思いますね。

CC15  

その曖昧な部分をもうちょっと聞いておけば良かったなと思われてるんですよね。

 

深掘りポイント「休日」

KA

CLにとって重要な不安点、就職先の休日についての条件面が出てきましたね。

ここはCLの仕事理解を促進する面でも、CC視点の問題把握としてもしっかり深掘りすることが必要と思われます。

この後に要約し、問題の共有⇒目標設定⇒方策のコミットメントと行くわけですから、休日について詳細を聞いておくことで、この後工程の判断材料や方策になり得る情報を収集することがここでも出来ます。

例えばCL15は週や月単位の休みの話しか言ってませんよね?

かたや月2回の土曜出勤があるということは、

  1. 休日出勤は振替休日で処理しているのか?
  2. 毎月そうなのか?繁忙期だからなのか?
  3. 年間休日数は?有給休暇取得率は?
  4. スケジュール管理はどの程度自己管理なのか?休日も調整出来るか?
  5. 1か月ないし年間の残業時間実績は?
  6. サービス残業の実態を知る術はないのか?

などの情報をCCとして深掘り確認しておけば、就職へ前向きに向かうためのきっかけや、きちんと就職に向き合う自己変容に繋がるかもしれません。

これらはCC視点の問題把握、すなわち仕事理解についての問題把握と言えますね。

 

CL16  

そうですね、はいはい。

CC16 

今、お伺いした内容をちょっと確認させて頂きますと、IT企業のSEの仕事の内定をもらわれて、仕事面では色々大変だけれども研修もあるしなんとかやって行けそうな前向きな思いを頂いたのと、ただ、根本的に最初冒頭おっしゃったように趣味を大事にしていきたい、アニメの趣味ですね(あ~そうですね)その部分の時間的なことはご自分でスケジュール管理していくだとか、月に1回ですか?休日出勤がある(2回です)という風な情報までは伺っておられると思うんですけど、だからその時間的なことがあと解消されれば何とか向き合えそうですか?

 

~約15分経過~

 

CL17 

ああ、そうですね~、やっぱり両立じゃないですけど趣味の時間がモチベーションとかいになると思うんですよ、楽しんでじゃあ頑張ろうみたいな。

うん、それがバランスが取れて上手くやっていけるんであればね、確かに少し不安はなくなるかな、やる気じゃないけど気持ち的には楽かなと思いますね(うんうん)

CC17 

じゃあスギタさんとしては大事にしておられる趣味の時間とお仕事の時間をどういう風にしてワークライフバランスですね、やっていけるかというのを今回の決めるポイントとして一緒に考えて行くっていうのはどうでしょうかね。

  

CL18 

そうですね、はい、それでうまくやっていけるんであればそういうことでちょっと考えて(うんうん)

CC18 

このお話、今時間配分のことだとか決まった企業がITでちょっと心配な部分がある、あいまいな部分があるっていうのは、ご両親とかには相談されてました?

 

CL19

両親には一応相談しました、はい。

内定決まったということで話す時には一般事務がなかなか決まらなかったので心配はしてたんですけど、その後ITのエンジニアの仕事が決まって私もすぐ報告したんですよね、嬉しかったので・・・その時に心配はしてましたね。

業界的にITって大丈夫なの、人材不足だからすぐ決まったんじゃないのとか。

ブラックとか聞くしとか、両親はITとかじゃないんですよ、普通の会社員なんで起業的にもIT関連では無いのであんまり知らないみたいです。

そういう心配はしてましたね。

 

CC19 

なるほど、じゃあスギタさんが趣味にアニメの時間ですよね、どの程度やっていきたいかということを就職されてなれるまでは研修が1ヵ月あるかと思うんですが、休日だとかどういう風な時間配分でやっていきたいかというのをちょっと考えて行く意味で紙に書いたり、あと不安な部分ですね、IT企業の。

 

CL20 

時間とかですよね、残業とか。

CC20

それを紙に書いてということで、ちょっとやってみませんか。

 

残り時間2分の使い方

KA

 

CC19を要約すると、ワークライフバランス実現の為に、仕事と趣味の時間配分を整理するために紙に書きだすと言いたいのだと思いますが、まだ2分も時間がありますので残業時間や休日時間のことをもっと深掘りして、具体性を持たせた問いかけが必要です。

仕事理解面の時間や聞き方は【深掘りポイント「休日」】で前述したように、

  • 休日出勤は振替休日で処理しているのか?
  • 毎月そうなのか?繁忙期だからなのか?
  • 年間休日数は?有給休暇取得率は?
  • スケジュール管理はどの程度自己管理なのか?休日も調整出来るか?
  • 1か月ないし年間の残業時間実績は?
  • サービス残業の実態を知る術はないのか?

この辺りを中心に確認する必要があると思います。

では、趣味に関してはどのくらい時間を確保したいのかが焦点になります。

  • 1日何時間くらい趣味の時間を持ちたいのか?
  • 平日はどのくらい?
  • 休日はどのくらい?

また、どのくらい確保出来ればモチベーション維持や今まで学業とのバランスが取れていたのか?

こういったところはせっかく貴重な時間を割いて相談に来ているのですから、CLの為にも出来るだけ多く具体性のある情報を引出して、次の面談機会に繋げられるように展開してほしいなと思います。

これらを確認することを提案して、比較出来るようにそれぞれ分けて書いてもらうというガイドラインの説明なども具体的な方に繋がります。

そして、『これから目標を実現する為に直近の「方策」を決めたいのですが』と、はっきりCLに伝えることで、今、システマティックアプローチのプロセスで何をしている段階なのかを、試験官にしっかりアピールすることも忘れないようにしましょう。

目標設定は共有すること、方策では動機づけや方策のマネジメントも重要になってきますから、一緒に進めていく、寄り添う姿勢なども含めて、方策の動機づけとしてのアピールになるのではないでしょうか。

 

CL21

一回、なんかこう整理した方がということですよね。

ああ、いいと思います。

CC21

他なんか気になっていることとかありますか?

 

CL22 

そうですね・・・う~ん、なんでしょうね。

私のやってきたことだと他の道っていうか、そういうのって無い物なんですかね。

CC22 

他の道ですか? 

 

CL23 

情報学科とかでやってきましたし、そういう興味関心というか好きなこともあるので、そういう仕事に近い仕事っていうんですか(うん)そういうのもあったりするのかなというのは、趣味に没頭していたのであんまり深く考えてこなかったんですよ。

こういうことやろうとかこういう仕事やろうというイメージがあんまりなかったので、そういう意味ではそういう仕事ってあるのかなって決まった時に思いましたね。

本当にやりたいこととかってもしかしたらあったのかなって。

CC23 

なるほど、まあ他に自分のやりたいことというのが、あったかなという風に決まってみたらそう思われる。

 

深掘り出来ていないと後半ツケが回ってくる

KA

CLの興味関心は前半の質問技法などで引出せていますが、その一方、情報学科で培った能力・経験・スキルなどのCC視点(専門家)での確認不足と、このCLがどういう風に就活を進めてきたのか、進めていきたいのかというキャリアプランについての確認不足、それぞれの深掘り不足が露呈して展開が詰まっているのですが、お分かり頂けるでしょうか?

ここまで約19分ですが、相互のやり取りも23回と、若者の相談支援にしてはテンポが悪いのも原因です。

伝え返しているだけになったり、質問が回りくどく、的を得た端的な言葉で問い掛けていないとこうなります。

終始、開かれた質問(オープンクエスチョン)が多すぎるので、問題や言葉の真意を絞り切れていないのも問題かもしれません。

例えば、私が実演した下の記事にあるロールプレイの音声動画と逐語録を見て頂けると分かりますが、自己理解や仕事理解などの問題点を把握しながら、開かれた質問⇒閉ざされた質問を使い分けて絞り込んでいる点、それと15分経過時点でやり取りの回数が46回も行われている点などを考慮しても、限られた時間の中で多くの情報を引出して問題点を整理できていることが分かります。 

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CL24 

改めて思うと。

CC24 

そのお気持ちはキャリアセンターの先生だとか、ご両親だとかご相談されたことはありますか?

 

目の前にいるCLの支援者は誰でしょう?

KA

まず、このCLが自分のやりたいことが見つからなかったという気持ち、そして、それに気付けたという思いや事実について目の前にいる貴方が、全身全霊で受けとめて、心から共感してあげて下さい。

他に相談したかどうかを確認するのは、二の次です。

 

CL25 

言ってないですね~、その後ふつふつと出てきて・・・先日のことなんで。

学校の先生も両親もとりあえず良かったじゃんみたいな流れになってたんで、言い出せないですね、なんか。

CC25

なるほど、言い出せないと。

今、思われていることは例えば自分に向いていることはどういうことが?

 

傾聴したこと、深掘りしたことを口に出す

KA 

前半部分で興味・関心と、情報学科の話は出ています。

自分でイラストを描いたりすることやネット関連の話などがそうですね、本来はイラストを書く=イラストレーターのソフトを使える=手先が器用=絵が上手い=何かを作り出せる=クリエイティブ、こういった関連付けで職業興味検査や職業適性能力を背景にCC視点では自己理解を捉すものだと思います。

コミックマーケットや販売もしていたのだから、そういう意味では趣味の合う仲間との交流(コミュニケーション力)や行動力も必要でしょう。

売るには経費が掛かりますし、接客力やお金の管理、値付けなど販売管理能力などもスキルの一つでしょう。

人の長所をCC視点で見出すには、こういった視点が大切なんじゃないかなと。

これらを具体化して、就職や転職に役立つんだよ、だからこういう能力を持った貴方なら成功出来るんだよ、と後押ししてあげるのが支援者の役割じゃないでしょうか。

であれば、それらを踏まえて、深掘りないし自己理解への気付きを促すために、言葉の端でもいいので聞いたことや確認したことを相手に伝え返してあげたいと思います。

 

CL26

そうですね、今お話しているとクリエイティブじゃないですけど、なんか作ったりとか、イラスト書いたりとか・・・そういったところ評価を受けると嬉しかったので、なんかそういう分野って何かないのかなってちょっと思ったりしましたかね。

CC26

なるほど、クリエイティブなお仕事に興味があるっていうことですよね。

 

CL27

本当はそれが出来たら一番楽しいんでしょうけどね。

CC27

じゃあそのITの企業の内定をもらわれたということは、最終いつまでに返事をしなければいけないいですか? 

 

CL28

え~と、2カ月後くらいまでには確認して、書類なんかにサインして返さないといけないので。

CC28

う~んうんうん。 

 

ピピピピピ・・・。 

ここで時間切れとなりました。  

 

おわりに

さて、第20回キャリコン2級検定 仮想ロールプレイケース1まとめ ver.1のまとめです。 

今回の添削では細かい技法というよりは、CC視点、特に自己理解や仕事理解の問題把握ポイントの深堀方法を中心に添削をしてみました。

この受講生の今回の課題は「問題の把握・共有を同時にやっていくこと」でした。

今まで問題をどうやって把握するか分からないと仰っていましたので、このロールプレイでは確かな変化、手ごたえを感じることが出来たようです。

個人的にも確かな指導の手応えを感じたので、お互い次のステップへ、ある意味自己一致しました(笑) 

常に学びですね。

 

本日もお忙しいところ、お読みいただきありがとうございましたm(_ _)m 

 

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