はじめに
名もなきキャリコンこと敬天愛人です。
人間関係って上手くいっています?絶好調ですか?
それとも、あまり上手くいきませんか?
キャリアコンサルティングやキャリアカウンセリングでは、
相談者との関係構築をする技法にラポールの形成というのがあるのですが、
私は意識した「ストローク」を投げかけるようにしています。
ブログだとコメントやブックマークの時も同じですね。
今日はそのストロークについてご紹介したいと思います。
ストロークとは
ストロークは人が人に投げかけるサイン(言葉や仕草など)と言われています。
プラスのストロークは母親が赤ちゃんを可愛がるスキンシップや、
言葉でほめる・ほほ笑む・肯定される・愛されるなども含まれます。
マイナスのストロークは身体的な虐待だけでなく、
けなす・怒られる・否定される・無視されるというようなものです。
図表1 プラスのストローク
このような投げかけはプラスのサイン、プラスのストロークを表現しています。
図表2 マイナスのストローク
このような投げかけはマイナスのサイン、マイナスのストロークです。
ストロークバンク
自分の心の中にプラスのストロークが貯まっていると、
他人に対してもプラスのストロークを発することができます。
逆にマイナスが貯まっていると、
他人に対してもマイナスを発しやすくなります。
また、自分にプラスのストロークを与えてくれる人にはプラスを与えますし、
逆の場合も同じになります。
この法則を
「ストロークバンク」
といいます。
このような法則から、
ストロークはプラスがプラスをマイナスがマイナスを生み出し、
くるくる回ってスパイラルに増大するという性質を持っているため、
最初に自分が発するのがプラスかマイナスかによって、
その後の人間関係が大きく変わることになります。
図表3 ストロークのスパイラル
ストロークリザーブ
ストロークにはもう一つの重要な法則があります。
普段から相手にプラスのストロークを出していて、
相手の心にプラスが貯まっていると、少々の失敗はゆるしてもらえます。
逆にマイナスを貯めていると、小さな失敗でも責め立てられます。
この法則を
「ストロークリザーブ」
と言います。
これが、俗に「人の情」といわれるものです。
心理学的には、情けにもしっかりとした根拠があるようですね。
単純にマイナスのストロークを投げるから、
マイナスのストロークが返っくるというわけです。
逆にプラスのストロークを人に与えて、
好意を受けたり寛大にしてもらったりしている人は、
周りの人間に恵まれていると思っているケースが多いのです。
実は自分がそうしていることに気づかず、
周りに感謝しているくらいですから、
それがまたプラスのストロークを増やしていくのでしょう。
図表4 ストロークリザーブ
プラスのストロークを出そう
賢明な皆さんには
「ストロークという名の魔法」
の意味がわかって頂けたと思います。
プラスのストロークを出せば、
自分自身に必ず返ってきます。
あなたの人間関係のためだけではありません。
例えば、会社の顔となるあなたが出すストロークは、
会社組織自身が社会に発するストロークにもなります。
あなたがお客様や取引先に発するプラスのストロークは、
会社にとっての財産にもなるのです。
その財産は永遠の資産としてあなたに残ることでしょう。
終わりに
さて、
「職場や面倒臭い人間関係で疲れた時は
ストロークという心理学でストレス解消」
は如何でしたでしょうか。
皆様も宜しければ気が向いた時には、
身の回りの人(家族・同僚・上司・部下・友達・恋人)やネットワークを通じ、
プラスのストロークをたくさんあげてみましょう。
その結果、 その人の明るさや元気にどのような影響を与えるか、
自分に対する態度や言動の変化を観察してみると面白いと思います。
人間関係が更に円滑になって、
日々の生活がより楽しくなるかもしれません。
お忙しいところ、本日もお読み頂きありがとうございましたm(_ _)m
その他のコミュニケーションスキルの記事です。
キャリアコンサルティング技能検定に
興味を持った方がいらっしゃいましたら読んで見て下さい。