キャリコン試験対策講座▶独立8年😊1級技能士の個別レッスン

キャリア理論を実践して1級&2級に合格したメソッドを基に、個別レッスンやテキスト販売で延べ600名様以上の合格力を養成してきた85万PV越えブログ!

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基本的かかわり技法から始まる傾聴と16のコミュニケーションスキル

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基本的かかわり技法から始まる傾聴と16のコミュニケーションスキル

名もなきキャリアコンサルタントこと敬天愛人です。

 

現在開講中の

第19回キャリアコンサルティング技能検定2級試験対策講座。

www.careerlife.jp

この講座の中で、実技面接試験出題の仮想ロールプレイを実施し、

逐語録からカウンセリング技法などの確認を行っています。 

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さて、キャリコン2級を受験される方は、

こういったロールプレイを徹底的に練習されると思います。

 

でも、皆さんは自分のロールプレイを録音して聞いたり、

試験対策講座の先生に指導を受けたりはしていても、

文章に起こして添削されたことはあまりないのではありませんか?

 

案外、同じことを何回も言っていたり、

マイクロ技法などの細かいカウンセリングスキルのチェック

システマティックアプローチのカウンセリングプロセス

きちんと踏んでいるかなどは、その場の相談支援や指導の会話だけで

確認しきれていないのではないかと思っています。

 

そんな皆様に、今回も仮想ではなく現実、

キャリア理論と実際のリアルなロールプレイをご覧頂いて、

試験やコミュニケーションに役立ててもらえたら幸いです。

 

添削をしながらロールプレイが見れる指導編となっております。

 

※ロープレ内容につきましては、試験と全く同条件の表示はできませんので、

基本情報等は変更しておりますが、キャリアコンサルティングスキルの

確認という視点であれば、それほど違和感はないかと思います。 

 

CL役はナカジマさん、

CC役は鈴木さん(仮名)

指導・添削は私でお送りします。  

 

試験を受けない方でも相談を受けた時や

コミュニケーションなどに役立つスキルですから参考にして下さい。

 

では、行ってみましょ~う!!

 

相談事例

◆ケース2 ナカジマさん 30代

相談者(以下CLと表記)

キャリアコンサルタント鈴木さん(以下CCと表記)

確認ポイント(以下KAと表記)

 

 

CL1 

こんにちは。 

CC1

本日担当するキャリアコンサルタントの鈴木と申します。 

 

CL2 

ナカジマと申します、よろしくお願いします。  

CC2

ナカジマさん今日はお話し頂く時間は20分となっております。

短いんですけれども一生懸命お話を聞いて行きたいと思いますので

安心してお話しください。

また、我々キャリアコンサルタントはここでお話し頂いた内容を

外部に漏らすことはありませんので安心して下さい。

椅子の位置はいかがですか。

時計の位置はこちらの方に向けさせて頂きますけど、宜しくお願いします。

ではナカジマさん今日はどのようなご相談でお越し頂いてますか。

 

グッドポイント「基本的態度」

KA 

時計の向きや席の向きの変更についての了承

CLに得ることを忘れずに実施しましょう。 

こういった積み重ねがラポールとなり、

試験会場の雰囲気や関係構築を良好にします。

 

マイクロカウンセリング「かかわり行動・基本的かかわり技法」

KA

こちらは以前ご紹介したマイクロ技法の図ですね。

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面接初期のかかわり行動はクライエントが自分に関心を持って

話を聴いてくれていると感じさせることが出来ればOKです。

  1. 視線の合わせ方(アイコンタクト、CLの全体を見るイメージです)
  2. 身体言語(やや前かがみ、リラックスして話を聴きましょう)
  3. 声の質(スピード・大きさ・トーンに気を配ります)
  4. 言語的追跡(CLの話をよく聴き、相手の話にしっかりついて行きます)

改めて以上の4点を確認しましょう。

 

CL3 

私四年制の大学を卒業しまして、自動車部品を扱う商社の営業職を

11年やったんですけど、ちょうど1年前くらいですかね、

今の自動車販売会社に転職しまして、仕事の方が自分には

合っていないじゃないかなと、でもまだ入社して1年足らずですし、

すぐに転職するのもちょっとどうなのかなと思うんですけど、

せっかくやり直すなら早い方がいいのかなとも思うんですよね。

CC3 

そうですか。

今ナカジマさんは大学を卒業して10年以上働いていた。

1年前転職して営業のお仕事をされていらっしゃる。

そして、やっていく中で合っていないんじゃないかなという思いもあって

どうしたらいいかということでご相談にということでしょうか。

 

ラポール形成「褒め方と共感的理解」

KA

高校卒業後、10年以上仕事を頑張ってきたことを労ったり、

褒めるような言葉を最初に入れると、ラポール形成しやすく

相手も承認される事によって気分よく話すことが出来るはずです。 

「10年以上、長く頑張ってこられたのですね」とか、

「仕事が合わないと感じながら、頑張ってきたわけですね」

という風にCLの背景要因に寄り添いながら共感的理解を交えて、

対等な雰囲気で褒めましょう。

試験時間を考えると、ラポール形成は早い方がいいですね。 

 

グッドポイント「主訴の要約」

KA

最初の主訴の要約はポイントを押さえて概ね正確に出来ています。

引き続き主訴の要約は丁寧に「繰り返し」ましょう。

 

CL4

そうですね、どうしたらいいのかと思いまして。 

CC4

合わないなと思う中で1年やってこられたのは、

凄いことで頑張ってこられたんですね。

 

グッドポイント「褒め方」

KA

合わないなと思ってきたCLの気持ちと背景に寄り添う良い褒め方で、

共感的理解とラポール形成を促進します。

 

CL5 

はい、合わない中で1年やっていくというのは自分としては

結構辛かったので頑張ってきた方かと思うんですよね。 

 CC5

その辛かった思いをもう少し詳しく教えて頂けますか。

 

グッドポイント「繰り返し」

KA

感情に焦点を当てた良い応答が出来ています。

短い要約をして、オウム返しではなく、繰り返すことが出来ています。

 

CL6 

自分としては以前勤めていた会社の雰囲気、

商社の営業職をやっていた時はバンバン法人相手に売っていて、

営業所的にも活気があったんですよね。

同期入社の人間なんかも居て、同僚ともよく飲みに行ったり、

忘年会とかも比較的よくやるような仲の良い会社だったんですね。

仕事帰りとかも飲みながら仕事の話をしたりするような会社だったんですけど、

今移った販売会社というのはこっちも法人相手なんですけど、

代理店のような感じでそんなに営業所の規模的にも大きくなくて、

人材不足で人の少ない中でやっているので業務的にも忙しいですし、

人の入れ替わりも多いと言いますか、辞める人も多いし、

派遣も居たりして、結構バラバラなんですよね。

雰囲気も活気が無くてあんまり面白くないんですよね。

CC6 

そうなんですね。前職の方が職場の雰囲気もよく、

とても働きやすかったという風に感じるんですけれども、

それと比べると今いる会社は辞めていく入れ替わりもあって

雰囲気もあまりよくないなと感じられているんですね。

 

CL7

なんか雰囲気も暗いですし、事務員の女性なんかも冷たいんですよね。 

CC7 

そうなんですか。 

  

CL8 

なんか人が定着しないからなのか忙しいからなのかわからないですけど。

そういう連携なんかも無いですし。

前は良く売れたよとか飲みながらでも出来ましたし、

今年の目標こうだねという話がそのまま仕事に活かせたりしたんですけど。

今はまだ入って1年なんでそういうのも無いんですけど。

元々そういう社風でも無いんだろうなと感じるところもあるんですよ。

CC8 

ナカジマさんとしては一緒に分かち合えるようなコミュニケーションが取れて、

明るい職場なら働きやすいなと感じるわけですね。

 

グッドポイント「要約・感情の反映」

KA

コミュニケーションという言葉で「いいかえ」、

CLの言葉の情動的側面に注意し、それを的確な形で要約することで

うまくCLの感情を反映しています。

 

CL9 

やっぱり環境というか。声掛けあったり、営業職なんで

ノリみたいのがあるじゃないですか。

お客さんとこに行くのも不安な気持ちとか

たまには営業行きたくない時だってあるし。

事務員のサポートとかあれば嬉しいじゃないですか。

CC9 

そうですよね、大変なお仕事ですからね。

 

「繰り返し・いいかえ」

KA

そうですよね、という最小限度のうなずきもいいのですが、

丁寧に傾聴するのであれば、

「お客さんのところに行く不安な気持ちがあり、

事務員のサポートがあれば嬉しいと思われているのですね」

という感じて「繰り返し」て行きましょう。

 

CL10 

そういう雰囲気が今の職場には無いし、活気が無い感じで

自分もそれに左右されている感じで

引っ張られているのかなと感じるんですけど。 

CC10  

そうすると今のお話を感じていると、

営業職というお仕事に関しては特に何も思ってはいないですか。 

  

CL11 

仕事の内容ですか。 前職はバリバリやってた忙しさってありましたし、

今は人手不足で忙しいってのもあるんですけど、

そういう内容に関しては嫌ではないです。

忙しい分には気がまぎれるというのもありますので。

仕事内容には特に感じてはいないです。

CC11 

そうすると、営業職に関して合わないとは思ってらっしゃらないんですかね。

 

「見立て」

KA

ここまで見て頂くと感じ始めると思いますが、このCLは仕事内容より、

職場の雰囲気や環境に左右される内面(性格・価値観)があります。

コミュニケーションが取れていないと仕事に面白味を感じられない

この辺りが阻害要因となり悩んでいるのではという「見立て」が出来ます。

 

 

CL12  

仕事は特に合わないとは、11年やってきましたからね。 

CC12 

11年営業職としてやって来られたので、

ナカジマさんのやり方だったりがあるからこそ

勤め上げてこられる部分だと思いますので。 

 

CL13 

向いてるというか、賑やかにガンガンやるのがいいので。 

CC13 

そうすると一方で、職場の雰囲気のことをおっしゃってたんですけど、

その雰囲気は明るくないとかコミュニケーションが

取れない雰囲気だということなんですけど、

例えばコミュニケーションが取れて明るい職場で飲み会も多くて

みんなでやっていこうという活気のある雰囲気のある職場だったらそうですか。 

 

CL14 

ああ、活気のある職場やっぱりいいですよね。 

営業職としては問題は感じていませんし、

仕事自体が嫌なわけではありませんし、その雰囲気というか環境ですからね。

全体的な空気感というか、暗いのでそこに面白味がないなと感じているので。

CC14 

そうですか。そうすると、一旦ここまでの話をまとめさせてもらうと、

転職して1年、11年やってきた営業職に関して

ナカジマさんご自身では合っていると感じられている。

その一方で前に居た会社は活気があって

職場の雰囲気も明るくて良かったんだけど、

今の会社は前社と比べると職場の雰囲気だったり活気だったりが

ナカジマさんが考えているような雰囲気ではないので

そこがどうなのかなという風に感じられているというお話しで大丈夫ですか。

 

グッドポイント「10分経過、要約のタイミング」

KA

とても良いタイミングの要約だと思います。

問題把握に向けてお互いの思考を整理して行きます。

 

思考の拡大を図る質問

KA

まとまった要約をしたら「他に何か気になることはありますか?」で、

思考の拡大を図りながら、CLに他に何かないか考えさせましょう。

残り時間を考えても目標設定する際に大切です。

面接の残り数分で「実は・・・」と言われたら方策が間に合いませんから、

時間があるうちに思考の拡大を図る質問で確認しましょう。

 

CL15  

はい、そう感じてますね。

CC15 

そうすると先ほどは転職も考えているっていう風に仰られてたんですけれども、

その辺も詳しくお話頂けますか。

 

CL16  

はい、転職したいと思ったのは、このままずっとやっていくのかなって

思った時に憂鬱になってしまうので、以前やっていた職場が

自分には向いていたというか、

やっていて面白味もあったし人間関係が良かったので。

そういう職場が他にもあるんじゃないかなって自分では思ったんですよね。

であれば仕事内容というよりは一緒にやっていく仲間とか

人間関係が良い職場があればそういう転職の可能性も

見た方がいいのかなと思ったんですよね。

ただ、入社して1年、妻もいるので、まあ子供はいないんで

収入的にすぐに何かなるわけでもないんで

転職を考えられる余裕はあるんですが。

CC16 

そうすると、やっぱり活気があって自分の働きやすい職場が

あるんじゃないかなという風に感じられたので、

転職ということも一つの理由だし、あと奥様もいらっしゃるので収

入面も含めたら転職という選択もあるかなっていうことですか。

 

意思決定支援「メリットデメリットを比較」

KA

12分ほど経過してますから、そろそろ問題把握を進めながら、

目標設立に向けた意思決定支援が必要になってきます。

意思決定支援といえばメリットデメリットの比較が重要ですから、

達成すべき目標や至るプロセス、行動計画をサポートします。

この場面ではCLの転職についてメリットデメリットを比較して

予想される危険性や困難を予測させるのもいいですね。

 

CL17

まだ34歳なんで、漠然となんですけどね。

同じ業種とかならそんなにスキルが足りないというわけでもないと思いますし、

だからこういう気持ちでいるなら早い方が良いんじゃないかなって。

前の職場が良かったんで同じようなところで働きたいなと思うんです。

CC17

前の職場みたいなところっていうことなんですけど、

そういう働き方をご自身で情報を集めてみたことはありますか。

 

問題把握「キャリアビジョン・長期的なキャリアプラン」

KA 

「漠然となんですけどね→将来のことを考えられていない→キャリアビジョンや長期的なキャリアプランが乏しい」可能性があります。

ここをCLの問題として「見立て」て、目標設定するのもありです。

ただ、どちらかと言えば、考える必要性に気付きを与える程度の方が、

ここまでの流れの一貫性は損なわないかもしれませんね。

 

具体的展開力

KA

展開についてですが、前の職場への思いが強く感じますので、

CL17の「漠然と」している転職の仕事情報よりも

「以前の職場の方に相談してみましたか」や

「奥様にはご相談されたのですか」という方が、

一貫性のある流れで深堀り出来るかもしれません。

※CC18で出てきますからOKです

 

CL18

具体的にはないですね、 1年経って最近漠然と持ち始めた思いなんで、

仕事が自分には合っていない、合っていないのは活気がなかったり、

面白味がなかったり感じてしまっているのかなと。

そういう思いは分かった気がします。

CC18

その漠然とした思い、合っているのかなという思いを含めて

どなたかにご相談されたことはありますか。

 

CL19

え~と、正直上司とかには言っていないんですよね。

年3回くらいある人事面談で話す機会があるんですけど、

それも目標管理や評価の話で終わってしまいますし、

同僚なんかも入れ替わりあって派遣社員もいるので、

私と立場が違うし言っても分からないんじゃないかなと

思いますから言えてないですね。

CC19

言えそうですか。

 

CL20

どういう風に切り出したらいいのか・・・、

言い方というかありますかね。

CC20

そしたらその転職と何か環境の面で改善できるのであれば

残る選択も含めてそういうのを一緒に考えて行きませんか。

 

方策「コミットメント」

KA

ロールプレイも後半に差し掛かり、いよいよ方策の提案まで来ました。

4S点検の心理的支援、相談出来る方が居ないのかという方策ですが、

CL18で仕事の悩みに焦点を当てて問題把握しているわけですから、

仕事に関連する心理的支援、上司が良いと思いますが、

CC19で「上司にどうしたら話せると思いますか」という感じで、

具体的かつ可能な方策にコミットメントするよう質問を工夫しましょう。

それでも分からないとCLが言ったら、

以前うまく行っていたころの職場での相談経験や、

相談の仕方など生かせるものや参考に出来るものはないですか

などと、転機の前にさかのぼって、

CLに考えさせると更に気付きを促すことが出来ます。

その後はテキストⅠのP15(1)にある展開方法でコミットメントしましょう。

※コミットメントする展開力は必ず習得して下さい。

 

CL21

そうですね、残る場合にどう考えて行けばいいかですよね。

まずはこの職場に居た方がいいんですかね、とりあえず・・・。

CC21

居た方が良いのかというのは、なんとも言えないですけれども、

やはりナカジマさんにとって働きやすい環境でやりがいを持って

営業のお仕事で働いていけることはいいのかなと

お話を聴いていると感じたんですけれども。

 

CL22

仕事面は確かに今のままでもいいのかなって思いましたね。

そういう意味では環境にどう適応して行けばいいのか分かればいいんですかね。

CC22

そうですね、適応なのか、もう少し職場の雰囲気を変えるのに

ナカジマさん一人だと大変だと思うし、もしくはナカジマさんと

同じように思っている方も中にはいるかもしれない。

もしくはそれを分かっていて悩んでいる人もいるかもしれないし、

逆に上司も言ってくれることで職場の雰囲気を良くする、

会社にとっての目標が見つけられることで、

ナカジマさん自身もそこで働きやすいことがあれば・・・

う~ん、どうなんですかね。

続けるのか転職なのか、ていうことを順番を追って

考えて行ってもいいのかなと思うんですけど。どうでしょうか。

 

「非指示的リード」

KA

時間も少なくなってきて焦り始めたのか、説得的な応答、

CCの思い込みで提案優先の思考になっていないでしょうか。

思い返して確認してみて下さい。

 

CL23

そうするとまず私としては何をしたら・・・、

どういうことを考えればいいんでしょうか。

CC23

そうですね、ナカジマさんにとって理想的な形、

そういうのってありますか。

 

タイムマネジメント「残り2分」

KA

ここで18分過ぎてますので、一つでもいいので

目標合意形成と方策のコミットメントを得たいところです。

 

CL24

とりあえず入社してまだ1年なんで、 今の仕事を続けながら、

人間関係ですね、そういったところを少し前向きに捉えられるような

アクションを起こせればいいと思うんですよね。

さきほど言われた通り、上司も同僚にも言ってませんけど、

そういう人が居るかもしれませんもんね。

自分から少し飲みに誘ったりとか、関係性を築いていく必要が

あるのかもしれないですよね。

派遣社員とか雇用形態違ったりすると話しづらかったりするので。

そういうことはしないといけないですね。

CC24

そしたらまずナカジマさんにとって働きやすい環境を作るために

今おっしゃっている飲みに誘うとか職場の環境を変えていくには

どうしたらいいかっていうのを、一緒に考えて行きませんか。

 

CL25

そうっすね、その辺が何とかなれば一番いいので。

考えてもらいたいですね。

CC25

時間があと少しになってしまうので、

次回もう少しナカジマさんの職場の雰囲気なんかについて、

もっと詳しく教えて頂けませんか。

 

CL26

はい、分かりました。ありがとうございました。

CC26

ありがとうございました。

 

ピピピピピ・・・。

 

ここから、口頭試問です。

口頭試問

ここから口頭試問のロールプレイです。 

 

試験官(以下SIKと表記)

キャリアコンサルタント(以下CCと表記)

確認ポイント(以下KA)

 

SIK1 

鈴木さんお疲れ様でした。

この相談者の相談したい問題点とは何でしたか。

 

CC1 

はい、相談者さんの相談したい問題点は何でしたかということですけれども、

ナカジマさんは10年以上勤めてきたところを

1年前に転職して同じ営業職としてお仕事をされてきたんですが、

職場の環境とかを前職と比べて自分に合っているのかどうか

転職した方がいいのかも含めて相談に来られました。

 

「文章の一貫性と非言語的スキル」 

KA

ここは主訴ですね、論述試験でいうと(1)に該当します。

私は冒頭でCLが言う主訴(初期設定)を要約して、

CLに必ず伝え返して下さいと教えます。

CLが何の相談に来たのか自己理解できるように要約して伝え返す意味と、

自分が覚えておいて最後の口頭試問できちんと言えるようにする意味があります。

※答え方はキャリコン義塾テキストⅠのp.2と16、Ⅱのp.6を参照

正確にそのまま繰り返しており、

CL視点での問題把握がしっかり出来ていますね。

一方で、細かいことを言うと、最後の語尾が

「~転職した方がいいのか悩んでいることが問題点です」と言った方が、

始めと終わりの文章の一貫性があって良いと思います。

どうして相談に来たのかと聞かれているわけではなですからね。

 

SIK2

では、キャリアコンサルタントとして考える相談者の問題点は何ですか。 

CC2

キャリアコンサルタントとして考える相談者の問題点は、 

ナカジマさんは1年前に転職したことがきっかけで、

今の働き方や職場の雰囲気が自分に合っていないんじゃないかと捕らわれて、

今後自分がどうしたらいいのかという方策が

明確になっていないのが問題点だと思います。

 

「CC視点の問題把握」

KA

ここは我々CCの見立て、問題把握力、論述試験(2)に該当します。

どうしてCLは相談に来たのか、何を一番不安に感じていて、

何を一番やりたいのか、いわゆる4S点検(リソース)

整理出来ない状態にあり、行動を起こせないことが問題です。

※答え方はキャリコン義塾テキストⅠのp.3と16、Ⅱのp.6を参照

 

回答例

キャリアコンサルタントとして考える問題点ですね。

CLは1年前の転職がトランジションになり、

職場に活気がなく、雰囲気が暗いので自分には合っていないのでは

という思いにとらわれており、転職を考えているものの漠然としていて 

具体的なアクションプランが起こせないことが問題です。

一方で、上司や同僚とのコミュニケーション不足もあり、

自己のリソースや長期的なキャリアプランが

整理出来ていないため主体的な意思決定が出来ていないことも問題です。

 

SIK3

では、相談者とのリレーション、関係構築はうまく出来たと思いますか。 

CC3

はい、CLとのリレーション関係についてですね。

ナカジマさんとはほぼ関係構築できたと思います。

最初はとても話しづらそうにしていたんですけれども、

丁寧にお話を聴いていく中で徐々にナカジマさんの気持ちを

聞くことができたことです。

例えば、面接の中では今の職場で飲み会があったりとか営業、

仕事をしていく中でもっとコミュニケーションを取れていれば

いいんじゃないかなというナカジマさんの気持ちを聞けたことです。

 

「何を言わせたか」

KA

ここでは自分の関係構築力についての評価を客観的に分析します。

もちろん、出来たと言ってください、出来なくとも!(笑)

そして、自分との関係構築が出来ていく過程で、

CLがどのように変わったのか・・・変容させることができたかですね。

それを具体的な言葉を引用して答えます・・・何を言わせたかですね。

これを客観的に評価して、

俯瞰的に観れてます!試験官」とアピールします。

※キャリコン義塾テキストⅠのp.12と17、テキストⅡのp.12を参照

 

SIK4

今のロールプレイで良かったところ、

悪かったところを言ってください。 

CC4

はい、良かったところ、悪かったところですね。

ナカジマさんの思いを丁寧に傾聴した結果、

今の職場やコミュニケーションだったり、雰囲気が自分にとって

働き方が合っているのかどうかという不安や問題を語って頂いたことで、

それを改善するために職場の上司とか同じように思っている人が

いないかどうかと言った時にやってみようかという前向きな気持ちが

頂けたところが良かった点だと思います。

悪かったところは、ナカジマさんの気持ちに寄り添い過ぎてしまったため、

カウンセラーとしての客観的な俯瞰的な気持ちで面接を

展開できなかったところが悪かったところだと思います。

 

「自己評価」

KA 

システマティックアプローチをさかのぼって確認します。

方策のコミットメントが出来ていない→ 方策→

コミットメント→目標設立→問題評価という順に逆算して、

どこが出来ていなかったというのを構成的に振り返るといいでしょう。

具体的な方策まで詰められなかったということは、

目標合意や問題把握がコミットメントされていないことが

原因かもしれないのです。

※キャリコン義塾テキストⅠのp.17、Ⅱのp.7を参照

そして、「寄り添い過ぎてしまった」のは、

ロジャーズ氏のクライエントファーストの3つの要素のどれかが

出来ていなかった可能性があるわけですから次の質問に反映させると、

より客観的な評価が明確化されて試験官の評価も良くなると思います。  

 

 

SIK5

では、悪かったところについて今後はどんな勉強をしていきたいですか。

CC5

悪かったところについて今後勉強していくことについては、

自分の悪かった点を踏まえて、改善して行きたいと思いますので、

キャリアコンサルタント技能会が実施するロープレ面接とか、

そういう講習会などがあったら積極的に参加して自身の傾向とか

クセを改善してもっといい面接が出来る対応をしていきたいと思います。

 

「正確な団体名を覚える」

KA

キャリアコンサルティング技能士会なのか、協議会なのか、

1級技能士の会なのか、研修内容なども違ってきますので

ホームページで確認しておきましょう。

キャリアコンサルティング技能士会は支部会などで、

意見交換・交流会や啓発セミナーが盛んですし、

協議会はスキルアップ研修など生涯学習のお知らせがよく来ます。

1級技能士の会は試験対策講座やテキスト販売などが

メインと考えていいでしょう。

 

SIK6

では最後になりますけども、

次回の相談機会があればどんな支援を行いたいですか。 

CC6

はい、もし面接の機会があればどんな支援をしたいかですね。

面接の最後にナカジマさんが今の会社で仕事を続けていくために、

考えられる不安要素はコミュニケーション不足と

職場の雰囲気っていうことだったので、ナカジマさんの職場の詳細だったり、

理想的な職場環境を明確にしていきたいと思います。

あとはナカジマさんが今後考えるキャリアビジョンについても

聞いて行きたいと思います。

 

「試験官の質問の意図を汲む」

KA

ロールプレイの流れに沿った良い方策だと思います。

これから会社に残るか転職するかの選択をするにあたって、

重要な方策であるかどうかということを考えていきましょう。

その方策は実現可能か、アクションプランを起こしやすいか、

CLは受け入れやすいのかなど、

主体的な意思決定を導くことを考慮した答えがいいと思います。

たくさん思いつくなら、優先順位の高い方からドンドン言ってください。

※キャリコン義塾テキストⅠのp.17、Ⅱのp.7を参照

 

SIK7

では試験の方は以上です、お疲れ様でした。 

CC7

ありがとうございました。  

 

おわりに

さて、

「2級キャリコン検定ロールプレイ添削指導!

自分で気付けない癖や弱点を克服」は如何でしたか。

 

実際のロールプレイを基に、

キャリアカウンセリングのスキルをご紹介しました。 

 

今回のロールプレイでは少し遠回りはしたものの、

構成的なアプローチが出来つつあると感じました。

 

システマティックアプローチが徐々に身に付いてきて、

面談をコントロールしようとする意図が見え始めています。

 

その一方で、まとまった要約と思考の拡大を図りながらの

問題評価・把握から目標合意形成後の流れをもっとスムーズにし、

方策のコミットメントへ繋げられればだいぶ形が出来上がるはずです。

口頭試問の応答も要約して簡潔に出来るともっと良いですね。   

 

問題の本質に迫るスキル
  1. 「他には?」と思考の拡大を図る質問
  2. 「重要なのは?」と思考の収斂(引き締め)を図る質問
  3. 「具体的には?」と塊をほぐす(チャンクダウン)質問

今回の傾向で言えば1を一度は使うこと、

2の思考の収斂を図る質問を要所で出来ると

問題が絞れて把握しやすかったのではと思います。

 

キャリアコンサルティング・カウンセリング方法は無限にあるので、

正しいか正しくないかではありませんが、

少なくとも私はこういった点に注意しながら、

カウンセリングステップを進めて合格しました。

 

文章に起こして逐語録としてまとめると気付きが多いですね。

どこがどのように出来ていないのか、

物凄く分かりやすくて私自身も勉強になります。   

 

こういったきめ細かい指導を受けてみたい方は下記の応募フォームへ!

お問い合わせお待ちしております!

もちろん、自分が本当はどうしたいのか分からない方、客観的に知りたい方、

キャリアコンサルティングの相談もこちらまで!

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お忙しいところ、お読みいただきありがとうございました。

 

試験対策講座関連の過去記事はこちらです、

合わせてお読み頂けると大変嬉しいです。  

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