速報!第18回2級キャリアコンサルティング技能検定試験
【この記事は平成30年2月25日に更新しました。】
涼しくなってきましたね、名もなきキャリコンこと敬天愛人です。
今年度の前期試験にあたる、国家検定第18回
2級キャリアコンサルティング技能検定試験結果が出ました。
いやぁ~、
想像していた通り厳しい結果となりましたね!!
キャリアコンサルティング協議会の検定HPから
試験結果の速報が出ていますので、
データを見ながら本試験の分析を行っていきたいと思います!
試験種別結果
第18回試験種別結果
まずは今回の試験種別結果です。
実技を申し込んで受けない人が48人もいる!?
実技受験料29,900円・・・143万5,200円が吹っ飛んでます。
まあ、人それぞれ事情があるのでしょう。
さて、結果分析に入ります。
学科と実技試験が分かれていますので一概には言えませんが、
極論だと59.84%×13.58%で、
総合合格率は約8.13%です。
こ、これはキャリアコンサルティング技能検定2級史上、
過去最低の数値ではなかろうか・・・( ゚Д゚)
なぜ、驚きを隠せないかといいますと・・・、
これから出てくる受験者の年代や経験を見ると分かりますが、
キャリアコンサルタントとしてベテランの方や、
複数回受験の方も多い試験のはずなのです。
マイナーで受験資格が厳しいこともあり、
新規受験者が少ないとも言えますが、
これを踏まえて下がった合格率を分析すると
単純に難化していると言えそうです。
それとも無策で受けている人が増えてきたのかな・・・。
いや、そんなはずはない!!
受験料は学科・実技合わせて簡易書留でも4万円超え(泣笑)
去年創設された国家資格キャリアコンサルタントや
景気などの社会情勢も影響しているんでしょうが、
2級ブランドの価値や受験者が落ち込まなければいいですね。
ただ、学科はご覧の通り60%近い合格率なので、
実技試験合格率の13%前後が適正な合格率の数値かもしれません。
第17回試験種別結果
前回の第17回の結果と比較しても、
前回の総合合格は約9.6%、申込者数は約16%減です。
減ってますね~!!
こうなると、厚生労働省やキャリアコンサルティング協議会、
キャリアコンサルティング技能士会の働きかけも気になるところです。
キャリアコンサルタントは働き方改革に必須であり、
ベストマッチの人材・・・と思っているのですが、
まだまだ浸透していない様子です。
キャリアコンサルティング技能士合格者数
第18回総合合格者数
今回の試験で2級キャリアコンサルティング技能士の称号を得られるのは、
268名という結果(累計8,250名)になりました!
しつこようですが、本当に合格おめでとうございます!
今までの頑張りが報われた瞬間です!
すぐに実感は湧かないかもしれませんが、
約1か月後にはキャリアコンサルティング技能検定の合格証書が届きます。
その時を楽しみにしていて下さい。
ですから、あえて画像は掲載しません、
みなさんだけの名前入り証書を大切に目に焼き付けてほしいです。
そして、2度、喜びを噛みしめてから、
また新たなステージへ歩き出してください
これから同じキャリアコンサルティング技能士として、
我々を必要とされる人や組織のために、
力を合わせて頑張っていきましょう!
ちなみに前回の第17回試験では、
第17回総合合格者数
391人のキャリアコンサルティング技能士が誕生しています。
受験者数が違いますので一概には言えませんが、
合格者数は約30%減という結果になりました。
男女別受験者数推移
第18回受験者
第17回受験者
男女別の推移は2つの結果を見比べてみましょう。
男性の申込者数は第17回に比べると76%に、
女性の申込者数は第17回と比べると86%へ減少しました。
男性の申込者数が減っていることが分かります。
それはそうです、これだけ人材不足が叫ばれ、
特にミドル層は引く手あまたなのですから。
2級キャリアコンサルティング技能士を取得しても、
それだけで稼げるほど甘くはありませんし・・・。
諦めるのも選択肢の一つですかね 。
もちろん個人的には、
「ここまで来たなら一緒に頑張って、
国家資格取りましょうよ」
と声を掛けますが。
総合合格の割合は男性が100人を割ってしまいました。
男性の総合合格率は9.7%
女性の総合合格率は11.8%という結果です。
1発での総合合格率が8.1%でしたから3%近い方が
一部合格を乗り越えてからの総合合格ですね。
気持ちを切らすことなく、本当に頑張った皆さん、
真の実力をつけて合格をもぎ取った方が
このカテゴリーかもしれないです。
本当にお疲れ様でした!
受験者年齢別結果
第18回
第17回
これは年齢層を統計化したデータですけど、
順当に平均年齢が上がっています。
全体的に受験者数が減少傾向のなか、
第18回試験では30歳以下の受験者の合格率が
20%近くまで上昇していました。
試験対策のノウハウなども世に出回るようになり、
若くして力を付けたキャリアコンサルタントが
増えたのかもしれません。
これは非常に楽しみな要素の一つですね。
これほどじっくり分析したのは初めてでしたが、
51歳以上になると総合合格率は10%切ってますね。
試験の特性もありますが、
カウンセリング思考なども関係していると思います。
ロールプレイなどの相談者役をやると感じるのですが、
もちろん全員がというわけではないのですよ、
たぶん年の功で、つい教えてあげたくなってしまうんだと思います。
さとすと言いますか・・・。
キャリアコンサルティングというのは、
相談者が主体的に考えてアクションプランを起こす支援、
丁寧に話を聞いて思いを受容して自己変容を促すことであって、
指示的になったり、傾聴が出来ていないロールプレイングでは
合格できないと思った方がいいでしょう。
それに、答えを教えるやり方では、
相談者が次のキャリアトランジションに迫られた時の、
問題解決思考を育むことが出来ませんよね。
魚をプレゼントするのではなく、
自ら釣り上げる方法を体得させなくてはなりません。
貴方の問題解決思考を押しつけても解決しないのです。
この俯瞰的なキャリアコンサルティングが出来ていないと、結局、
長期的な視点で相談者はキャリア形成に失敗してしまうのです。
これはカール・ロジャーズ氏の来談者中心療法が
実技試験の根底にあるからなのですが、
詳しくは試験対策講座でお話します。
こういったことも含めて、今後キャリコン2級を目指す方は、
少しでも柔軟な思考が出来る若いうちに取得することを
目標にした方がいいかもしれません 。
まとめ
さて、第18回2級キャリアコンサルティング技能検定試験の
結果分析はいかがでしたでしょうか?
分析していると、簡単なように聞こえるかもしれませんけど、
受験した方の約90%の方は不合格ということです。
100人受けたら
10人しか受からないのです。
半年間頑張ろうが、何年頑張ろうが、
合格できなければ形としては残りません。
厳しいようですが、それが現実です。
だから、その現実を受け容れて、
少し泣いてもいいですし、
たまには休んでもいいんです。
これは長い長い、あなたの物語の
ほんの一部にすぎないんです。
グッと飲み込んで、また歩き出しましょう。
その悔しさや憤りが未来を変えていく力になります。
歩き続ける限り道は続くのですから。
お読みいただきありがとうございました。
試験対策が必要な方は私のサイトに掲載されている
過去記事を存分に使ってください。
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