【こちらの記事に更新しました】
皆さんお元気ですか、名もなきキャリコンこと敬天愛人です。
今回は、
第18回 国家資格キャリアコンサルティング技能士2級検定の
ロールプレイ対策講座の会話形式バージョンと
口頭試問追加版を提供します。
弊社のキャリアコンサルティング技能検定2級試験対策講座、
キャリコン義塾のテキストを抜粋した資料をご覧ください。
キャリコン義塾
この試験対策講座では一般的な解答例ではなく、
キャリア理論を駆使した、
キャリアコンサルティングの現場で実践できるスキル習得と、
評価項目70点を超える実技面接が目指すことをモットーに
情報提供していきたいと考えています。
どのようにすれば合格できるのか分からない初受験の方を含め、
何回か受けてみたものの、あと5点足りない・・・
という方などにおすすめのメソッドをご紹介していければと思います。
引き続きよろしくお願い致します。
そ・し・て!!
いよいよ今月末に第18回試験の結果発表ですね。
結果はどうであれ、受験したというプロセス、努力の過程、
頑張った自分自身を褒めてあげて下さい。
そして、次回の試験を受ける方は来月に申し込みが始まりますので、
また、次の目標に向けて一緒に勉強を頑張っていきましょう。
では、行ってみましょーう!
ロールプレイケース1 佐々木さん(21歳)
こんにちは、佐々木です。
こんにちは、キャリアコンサルタントの●●と申します。最初にお話ししておきますが、法律の規定でキャリアコンサルタントには守秘義務、秘密を守る義務があります。ここでお話した内容は外に漏れることはありませんので安心してお話しください。時間は20分ですができる限りご相談を伺いたいと思いますので、リラックスしてお話しください。
ありがとうございます、宜しくお願い致します。
本日のご相談はどんなお話でしょうか。
はい、この時期に進路というか就職についての相談なんですが・・・
就職についてのご相談ですね。
私は英文文学科の大学4年で大手出版社を中心に就職活動をしてきたのですが、まだ内々定すら取れていません。周りの友達も同じように就活しているので、このまま内定を取ったほうがいいと思うのですが、留学したいという思いも持っていて、このまま就活を続けていていいのか悩んでいます。
これまで就活を頑張ってきたが内々定が取れていない、一方で留学したいという気持ちもあり、このまま就活を続けていいのか悩んでいるというご相談で宜しいですか。
はい・・・
そうですか。もう少し具体的にお伺いしてもよろしいですか。
就活は大手出版社中心に大学のキャリアセンターからの紹介や今いる大学の卒業生が入社しているところも受けてみたんです。エントリーシートも頑張って作りましたし、40社くらいは応募しましたけど内々定が取れないんです。
エントリーシート頑張って作られたのですね、応募も一生懸命やられている。しかし、内々定が取れなかったのですね。
はい・・・
そうですか。
(沈黙5秒)
最初にお聞きした「留学をしたいという思い」についてお聞きしてもよろしいですか。
あ、はい。私が今の大学に入ったきっかけは英語が好きで、将来的にはグローバルに活躍したいという夢があったんです。留学して他の国の文化にも触れて成長していきたいという気持ちもありました。
佐々木さんは英語が好きでグローバルに活躍したい、留学して成長していきたいと思ってらっしゃったのですね。
はい・・・。そういう気持ちもありましたね。
そういう気持ちもあったということですが、今は留学したいとは思っていますか。
そうですね・・・、就活していてもなんとなく忘れられなくて、だからどうしていいか分からないのかもしれません。やっぱり英語が好きですし、グローバルに活躍したいという夢は大切に思いますし・・・。
そうですか、やっぱり英語が好きでグローバルに活躍したいという夢は大切なのですね。
はい、でもみんなが就活しているのを見ていると内定取った方がいいのかなって思ってしまいます。
内定を取った方がいいのかなとも思うわけですね。
友達はみんな就活をしていて、留学する人も居ないし、親戚や周りにもあまりそういう人がいないんですよ。だから自分だけっていうのも少し引っかかるし、お父さんは優しくて理解あるので夢があるなら好きにやってみろとか言うんですけど。
お父さんは留学に関して理解もあるし好きにやってみろというのですね。でも自分だけ留学するというのが少し引っかかるのですね。
はい・・・
そうですか。
はい・・・(沈黙7秒)
自分だけ留学するというのが少し引っかかるとの事ですが、就活を行う前はどのように思っていましたか。
就職するというよりは、留学をしたい気持ちの方が強かった気がします。でもお母さんには色々言われるんです、周りはしっかり就活しているんだから現実を見て内定を取りなさいって。本当にガミガミうるさくて。
お母さんはガミガミうるさいのですね。
はい・・・、全然私の話を聞いてくれません。
就活前は留学をしたい気持ちの方が強かったのですよね、でもお母さんに色々言われているからということですが・・・もしお母さんが何も言わなければ留学したいと思っていましたか。
そうですね・・・、やっぱり英語が好きで、グローバルに活躍したいという夢は私にとって大切ですから・・・。
そうなんですね。英語が好きで、グローバルに活躍したいという夢は大切ということですが、例えば就職活動で内定が取れていたとしたら留学することを選びましたか。
うーん、就職先にもよるけど、やっぱり迷った気がします。私が英語の勉強を頑張ってこれたのも、好きな大学を選んで入学できたのも夢があったからこそですし。
迷ったのですね、ここまで頑張ってこれたのも夢があったからということですね。
はい、だから留学したい気持ちが強いのだと思います
留学したい気持ちを一番強く感じているのですね。
ええ、でもみんなは就活しているし、お母さんはうるさいし。
みんなは就活しているし、お母さんがうるさいですか。でも就活で内定が決まったとしても留学を選んだのですよね。みんなが就活する前からあなたは留学という選択肢を大切に思ってきた。周りはどうであれ、留学したい気持ちが強いのでは。
そうですね、内定が決まったとしても、結局は留学を諦めきれなかった気がします。
それに、お母さんに何も言わなければ留学したいということでしたから、お母さんに何も言われなければ留学したいと思うわけですよね。
うーん、わりとスムーズにそう考えられたかもしれません。
なるほど、お母さんがうるさく言わなければわりとスムーズに留学したいと言えるわけですね。ではお母さんですね、なんでお母さんは佐々木さんにガミガミ言ってくると思いますか。
何でだろう、よく分かりません。
では佐々木さんがお母さんの立場で娘が就職せず留学したいと言ったら、どう思いますか。
それは心配だと思います。みんな就職しているし、留学となると海外に行くわけですから。世間体もあるし、お母さんも寂しいんじゃないかな。
そうですか。では、改めて留学に関してお母さんに相談してみたらどうでしょう?
でも全然話を聞いてくれないんですよ・・・。
全然話を聞いてくれないのですね。どうしたら、佐々木さんに耳を傾けてくれると思いますか。
えー、そこまでは考えたことなかったです。ガミガミ言われるの目に見えてるし。
そうですか、さきほどお父さんは優しくて理解あると言っていましたが、お父さんを交えて相談してみてはいかがですか。
うーん、そうですね・・・、大丈夫かな。
では、他にお母さんが耳を傾けてくれそうな人はいませんか。
そういえば、伯父さんには頭が上がらないって、お父さんがいつも言ってます。
伯父さんは留学の相談に乗ってくれそうですか。
はい、もともと英語の楽しさを教えてくれたのは伯父さんなんです。伯父さんは子供のころ親を早くに亡くして兄弟を養って育てた人らしいので、だからお母さんは頭が上がらないって。でもその反動で10年前位かな、アメリカに3年くらい遊びに行ってた自由人で、その時の話を英語で面白おかしく話してくれたのがきっかけでした。
そうですか、では伯父さんを交えて相談出来そうですか。
はい、大丈夫だと思います。あの頃の気持ちに戻って留学したいということをお母さんに話してみます。
お時間あまりないんですけど、留学したいという方向で頑張って行けそうですね。
はい、今日はありがとうございました。
ロールプレイケース1 口頭試問
SIK:試験官
CC:キャリアコンサルタント
SIK1
●●さん、お疲れさまでした。
いくつか質問していきますのでお答えください。
CC1
はい、宜しくお願い致します。
SIK2
この相談者の相談したい問題点は何ですか。
CC2
はい、この相談者の相談したい問題点ですね。
相談者は大手出版社を中心に就職活動をしてきたのですがうまくいかなくて、周りの友達と同じように就活した方がいいと思う一方で、留学したいという思いも持っていて、このまま就活を続けていていいのかどうか分からなくなっていることが問題でした。
SIK3
そうですか、ではキャリアコンサルタントとして相談者の問題点をどう考えますか。
CC3
キャリアコンサルタントとして考える問題点ですね。
相談者は就活という転機に直面したことで、みんなと同じように内定を取ることや、母親といった環境要因にとらわれていて、一番強く感じている留学したいという気持ちをはっきり言えなかったことが相談者の問題点です。
SIK4
そうですか。では今のロールプレイで良かった点、悪かった点を言ってください。
CC4
良かった点、悪かった点ですね。
良かった点は、丁寧に相談者の話を傾聴し、気持ちや感情を大切にした応答が出来たところだと思います。
だからこそ、相談者の留学したいという思いに気付けたと思います。
悪かった点は、相談者を説得するような応答があった気がします。
相談者を説得するのではなく、就職についてのメリット・デメリットなど、どう思うのかを考えてもらっても良かったと思います。
今後は可能な限り、相談者が主体的に考える問いかけを工夫していきたいです。
SIK5
悪かった点について今後どのような自己研鑽を考えていますか。
CC5
悪かった点について今後どのような自己研鑽を考えているかですね。
合格したら技能士会や1級技能士会に入会して、定期的に行われているセミナーに積極的に参加して、主体的に考えさせる問いかけの工夫を勉強したいと思います。
SIK6
そうですか、本日はお疲れさまでした。
CC6
はい、本日はありがとうございました。失礼致します。
自分を信じて待ちましょう!!
お読みいただきありがとうございました。
ご不明な点等ありましたら、遠慮なくご連絡ください。
こちらは論述試験の模範解答です。
ロープレで使用しているキャリア理論とカウンセリング技法の過去記事です。