キャリコン試験対策講座▶独立8年😊1級技能士の個別レッスン

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【2023年12/28更新▶個別レッスン予約表】令和6年1月1日キャリアコンサルタント倫理綱領が改正されます!

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【2023年12/28更新▶個別レッスン予約表】令和6年1月1日キャリアコンサルタント倫理綱領が改訂されます!

名もなきキャリアコンサルタントこと、1級キャリアコンサルティング技能士の福島(敬天愛仁)です。

さて、第13回1級&第31回2級キャリコン技能検定も、いよいよ実技(論述)試験を残すのみとなりました!

お陰様で個別レッスンのご予約も増えており日程確認のご連絡を頂く機会も多いため、予約表を更新していきたいと思います!

12月は企業向けのキャリアコンサルティング面談と研修の仕事が忙しく、積極的にブログで広報出来ていませんでしたが・・試験対策でもしっかり皆さんのお役に立てるよう頑張って行きたいと思います٩( ''ω'' )و

またキャリアコンサルタント倫理綱領が平成29年8月以来かな・・改正されますので変更点やポイントを解説したいと思います!

www.career-cc.org

https://www.career-cc.org/files/rinrikoryo20240101.pdf

引用元:キャリアコンサルティング協議会HP

キャリアコンサルタント倫理綱領の変更点

今回は企業キャリコン実施の際に従業員さんへ開示するため、私が普段から携帯している上記画像の倫理綱領との違いについて解説したいと思います!

提供した情報につきましては、試験対策はもちろんですが、普段のキャリアコンサルティング面談などの日常業務にもお役立て頂ければ幸いですm(_ _)m

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序文

まずは序文です。

これまでの倫理綱領では職業能力開発促進法の改正に伴い、キャリアコンサルタントが国家資格化されて登録制度が創設されたことなどが記載されており、名称独占資格の保持者として倫理観を持ち、社会の信用を得ていく上で職業倫理を高める拠り所という意義を持って制定されています。

一方、今回の改正では倫理観と専門性の維持向上に加えて、「社会をリードするキャリアコンサルタントへの期待」や、人間性・責任感・自己研鑽に励む重要性を説きつつ、(特非)キャリアコンサルティング協議会としても「社会インフラ」として普及・促進に取り組むことへ言及しており、キャリアコンサルタントと技能士の更なる活躍と期待から倫理綱領が改正されたと私は受け止めています。

 

前文

前文については、「職業能力開発促進法に則り」が追記されて、「問題・課題の解決とキャリアの発達を支援し」が削除されて、第1章と第2章の説明があるくらいで大幅な変更はありません。

 

第1章 基本的姿勢・態度

第1章の基本的姿勢・態度は大幅に変更されていますので、是非一緒に確認していきましょう!

試験対策に関係ないと思われている方は、技能士検定の評価区分に基本的態度という項目があることを意識して読んで頂きたいと思います。

 

基本的理念(第1条)

第1条に「多様性を重んじ」が追記されて、第1条の2と3は改正前の信頼の保持・醸成から移行された形になっています。

なお、信頼の保持・醸成という条文は社会的信用の保持へ変更になりました。

 

品位及び矜持の保持(第2条)

第2条では「矜持(きょうじ)」が追記されました。

ご存知かと思いますが、矜持は自信や自負・誇り・プライドを持つことで、益々厳格化されたというか身が引き締まる思いがしています。

常に仕事を誇れる自分で在りたいものです。

 

社会的信用の保持(第3条)

改正前の第3条は信頼の保持・醸成でしたが、社会的信用の保持へ変更になりました。

信頼ではなく社会的信用というフェーズに来ているということだと思いますが、幅広く社会の信頼に応えることを保持するようにと記載されています。

職務➡職責、専門家➡専門職と、細かい変更もありますが、私は特に専門職として認知されて行かなければならないと考えており、モチベーション上がります٩( ''ω'' )و

 

社会情勢の変化への対応(第4条)

第4条は改正前の第4条である自己研鑽から独立して新設された形です。

社会情勢の変化に対応するのはキャリアコンサルティングに関わる文献によく書かれていることなので皆さんもご理解されていると思いますが、より早い時代の流れに対応していくため倫理綱領で重要性を認識してほしいというメッセージだと思っています。

専門性の維持向上についてはキャリア理論や心理学のブラッシュアップも大切なことですし、理論家も日進月歩で研究に取り組んでいるはずですので常に進化・深化ですね。

 

守秘義務(第5条)

第5条の守秘義務ですが、改正前の2項から3項へ増えました。

第2項に「組織における能力開発・人材育成・キャリア開発・キャリア形成に関する支援を行う場合は」と追記されており、これは嬉しい変更ですね。

私も実際に企業や学校法人に関する支援を行っていますが、関わる人々が増えれば、それだけ守秘義務に配慮する範囲や階層も広がります。

これは難しいイレギュラー対応を迫られる場面が多い組織への守秘義務という観点で実態に即してきたか~という感じもありますし、こういった事例報告が倫理綱領委員会にも届いて追記されたのであればキャリアコンサルタントの活躍のフィールドは広がっているのでしょう。

大変、良いですね😊

また、「スーパービジョン」も追記されましたので、私自身も指導者レベルとしてプライバシー保護を引き続き徹底したいと思います!

 

自己研鑽(第6条)

改正前は第4条でしたが、改正後は自己研鑽が第6条になります。

3項が改正前の第4条をまとめた形になっており、1項と2項が追記された感じです。

支援をするためには人間的成長と「不断の自己研鑽」が重要で、新しい知識や専門職以外の幅広い学習にも努めるように、また最新の情報技術習得にも言及されてますから職業生活設計であるライフデザインの支援に向けた研鑽も頑張って下さいねというメッセージかなと思います。

私は試験対策講座でスキルアップのお手伝いをしておりますが、根本的に「人間的成長ならずして技術的成長ならず」という考え方なので納得です。

人間の磨き方 カテゴリーの記事一覧 - キャリコン試験対策講座▶1級技能士の個別レッスン

 

信用失墜及び不名誉行為の禁止(第7条)

改正前は誇示、誹謗・中傷の禁止の第6条でしたが、改正後は第7条に変更です。

これは当たり前のことだけに、きちんと理解しているかだけでなく、自分の言動や行動が適切か、本当に実践できているか・・再確認して欲しいと思います。

分かっていると主観で思い込んでいることと、客観的に実践できているかどうかには大きな隔たりがあるものです。

私自身も自分の行動の適切性を客観的にリフレクションするため、時には各分野の専門家の意見を聞いて自ら行動変容を促し、キャリアコンサルタントの名を汚すことのないよう努めています。

これから複雑化していく情報社会、事業や組織、SNS対策、コンプライアンスやガバナンスなどにおいて、税理士や弁護士、社労士など、士業との協業やネットワーク構築もキャリアコンサルタントには必要なリソースだと思います。

 

第2章 行動規範

第2章の行動規範については条文の順番が変わっていますし、説明責任の条文に組織開発や企業キャリコンに向けたメッセージが確認出来ます。

契約書の締結や組織介入における調査などにおいて、最大限の配慮をしてほしいという内容が新たに盛り込まれました。

 

任務の範囲・連携(第8条)

改正後の第2項に「訓練を受けた範囲内でアセスメントの各手法を実施しなければならない」と、追記されています。

ここまで具体的に言及していることに少し驚きましたが、訓練を受けた範囲内というのがポイントでしょうか。

 

説明責任(第9条)

改正前は第7条でしたが、改正後は第9条になり2項と3項が追加されました。

組織介入へのトラブルを防止するために盛り込まれたと推察できますので、企業支援キャリコンや組織開発に関わるキャリアコンサルタント・技能士の皆さんは参考にして頂きたい内容です。

 

相談者の自己決定権の尊重(第10条)

改正前は第9条で改正後は第10条になりまして、文字数は削減されていますが、内容は改正前と同じですね。

これは試験対策講座でも繰り返し伝えていることですが、倫理綱領の行動規範としても、キャリアコンサルティングにおけるアプローチや技法の活用においても、根本的な支援方針になりますので覚えておいて下さい。

 

相談者との関係(第11条)

改正前は第10条で改正後は第11条になりました。

変更点は第2項の多重関係のあとに「自らが所属する組織内で・・」と、相談者と組織に対して自分の立ち位置を明確化する必要性を説いています。

相談者の利益を第一義にする我々キャリアコンサルタントとしては当然のことですし、相談者の利益を最大限に守る・・こういった覚悟を再認識させられますね。

 

組織との関係(第12条)

改正前は第11条で改正後は第12条になりました。

変更点ですが、第1項は改正前の「環境への働きかけ」が、改正後に「調整」となった点と、第2項が削除された点になります。

第2項を削除して第1項にまとめたようなですので、定義や倫理綱領に記載されている意味は同義と捉えて良いと思います。

 

以上、キャリアコンサルタント倫理綱領の改正に伴う私の解釈と解説になります。

皆さんの学科・実技試験対策や普段の実務でご活用いただければ幸いですm(_ _)m

 

個別レッスンご予約受付中

すでに数名の方にご依頼いただいてますが、少しでも早く準備や対策に取り掛かれますと合格率も上昇します!!

ご検討中の皆さまにおかれましては、余裕をもったスケジュール立案がオススメです。

というわけで、今後も引き続き工夫と発展を重ねて参りますので、今後ともキャリア・ライフの試験対策講座を、何卒よろしくお願い致しますm(_ _)m

少しでもご興味のある方は是非、➡【個別レッスン専用】お申込みフォームから

ご連絡をお待ちしております٩( ''ω'' )و 

 

テキスト学習を検討中の方はコチラをどうぞ

docs.google.com

 

個別レッスンやテキストを受講された方の合格体験記

合格体験記を参考にキャリア・ライフの試験対策を検討したい方はコチラ

www.careerlife.jp

 

今期の受検日程

今期の受検日程は以下のようになっておりますので、必要に応じてご確認下さい。

 

国家資格キャリアコンサルタント 試験日程

https://www.career-shiken.org/

引用元:キャリアコンサルティング協議会HP

国家資格 キャリアコンサルタント試験 公式ウェブサイト | 国家資格 キャリアコンサルタント試験

引用元:JCDAホームページ

 

第31回(2023年後期)2級キャリアコンサルティング技能検定の日程

学科・論述試験/2023年12月10日(日)

実技面接試験/2023年1月~2月の間に設定

受検案内配布/2023年9月12日(火)~10月3日(火)

受検申請受付/2023年9月19日(火)~10月3日(火)

受検票発送/2023年11月20日(月)再発行受付: 11月30日(木)~

合格発表/2024年3月21日(木)※Web上では午前10時から

詳細はこちらからどうぞ➡

https://www.career-kentei.org/info/1054/

キャリアコンサルティング技能検定HP

 

第13回(後期)1級キャリアコンサルティング技能検定の日程

学科・論述試験/2023年12月10日(日)

実技面接試験/2023年1月~2月の間に設定

受検案内配布/2023年9月12日(火)~10月3日(火)

受検申請受付/2023年9月19日(火)~10月3日(火)

受検票発送/2023年11月20日(月)再発行受付: 11月30日(木)~

合格発表/2024年3月21日(木)

 

個別レッスン(マンツーマン・レッスン)の概要

弊社の個別レッスン最大の強みとメリットは、これまで130名以上のキャリアコンサルタントに個別指導をしてきた実績とノウハウを積み重ね、試験対策講座に特化した1級技能士(私)が一人一人の経験とキャリコンスキルを確認し、希望やプランに寄り添った手厚い指導を提供している点です。

例えば、

「初受検なので何から手を付ければ良いか分からない」

「検定論述試験が未達で苦手なので記述のコツを知りたい」

「ロープレの問題把握力で共有して明確化するスキルを磨きたい」

など、能力・経験なども様々ですので合格する為にご本人に最適と思われる指導内容を

一人一人に合わせて企画・実施しております。

 

講座開催地

ご都合の良い最寄駅やアクセスの良いところまで出張して個別レッスンも行っております。

遠方の方や非対面をご希望される方には電話レッスンとオンライン受講もあります。

※SkypeとZoomオンライン対応してます

 

開催場所

公共施設の会議室、フリースペース、カラオケボックス、カフェ、ファミレスなど講義可能であればどちらでも大丈夫です。※出張費(1回/2,000円~5,000円程度)

※希望の場所などございましたらその旨をお伝えください。

 

日程

※講座の日程についてはご希望の日程と時間を先に複数日お伺いして調整しております。

 

営業時間「7:00~22:00」 ※年中無休です

講座を開催する場所にもよりますが、出張レッスンの場合21時くらいまで対応可能です。

ZoomやSkype、電話レッスンでしたら23時まで対応実績がございますのでご相談ください。 

 

受講時間数

受講生のご希望に応じて対応しております。

実績では2~5時間程度で、2時間前後で設定される方が多いです。

希望がございましたら何時間でも対応致します。

 

個別レッスン基本料金(税込み)

【通常料金】

90分/1回  16,500円

120分/1回 22,000円

180分/1回 33,000円→31,350円⇒1,650円お得/5%割引

 

個別レッスンのパック割引(税込み)

時間数に応じてご希望の日程とお時間で受講して頂けます。

【パック  5】5時間分 55,000円→49,500円⇒5,500円お得/10%割引

【パック10】10時間分 110,000円→93,500円⇒16,500円お得/15%割引

【パック15】15時間分 165,000円→132,000円⇒33,000円お得/20%割引

【パック20】20時間分 220,000円→165,000円⇒55,000円お得/25%割引

【パック30】30時間分 330,000円→231,000円⇒99,000円お得/30%割引

【個別レッスン等】お申込みフォーム

※ZoomやSkypeなどオンライン受講に出張費はありません。

★なお、当キャンペーンは予告なく変更・終了する場合があります。

 

「安く受講したいけど時間数が余ってしまうのが少し心配・・・」というお客様もご安心ください!

例えば以下のサービスをご希望に合わせて料金と時間数を自由に選んで、ご利用頂くことも出来ます(`・ω・´)ゞ

  1. キャリコン2級合格後に1級試験対策講座へステップアップ
  2. 弊社の試験対策講座のテキスト購入代金に充当
  3. キャリアコンサルタント更新講習(技能講習)を受けたい
  4. 個人的なお仕事相談キャリアコンサルティングを受けたい
  5. 1級技能士のスーパービジョン事例指導を受けたい

・・・等々、弊社の様々なキャリアコンサルティングサービスをお得にご利用することが出来ます。

 

個別レッスン予約表

予約表は下記の画像データをご覧ください!

色のない場所が空き日程です٩( ''ω'' )و

オンライン受講でしたら夜間も大丈夫です!まずはお問い合わせ下さい。  

※こまめに更新を行いますがリアルタイムではありませんので既にご予約が入っている場合もございます、ご了承くださいm(_ _)m

 

2023年12月/個別レッスン予約状況

 

2024年1月/個別レッスン予約状況

 

2024年2月/個別レッスン予約状況

 

個別レッスンの申し込みはこちらからどうぞ

※受付はこちらの応募フォームよりお願いします。

forms.gle

その他、実際に確認してみたいこと、ご希望がございましたら遠慮なくご連絡ください!柔軟に対応させて頂きます。

 

おわりに

キャリアコンサルティング技能検定で学ぶキャリア理論は全ての物事の判断基準やクリティカルシンキングの向上、人生の意思決定にも大いに活用出来ますので本当に頼りになる素晴らしい学問&スキルだと思います。

せっかく学ぶなら楽しく役に立つ感覚を普段の生活や実践の場で実感できると良いですよね(*´ω`*)

職業生活設計に役立つ資格ですから自らの生活や仕事にも大きな影響を与えますし、やりがい・生きがい・働きがいの充実度も高めてくれます!

キャリアコンサルティング技能検定を楽しく学び、 中長期視点での計画的なスキルアップで無理なく合格レベルへ到達しましょう!! 

何事もゆとり余裕を持って「備えあれば憂いなし」、なるべく多くの皆様に充実したサービスの提供とスケジュール管理の意識も高めていきたいと思います。

また、1級キャリアコンサルティング技能士を目指す方は早めに試験対策を講じる必要性と計画的かつ継続的な講座で着実にスキルアップを図っていくことを更にオススメ致します。 

www.careerlife.jp

直前対策だけで乗り切れる難易度ではないでしょうし、継続的かつ着実に習得した技術は体に染み込みますので一生モノの宝(能力・スキル)になると思います。

1級検定を教わる側と教える側で体験した立場としても、最高のやりがいと学ぶ楽しさを感じることが出来ています。

この機会に是非、ご検討頂ければ幸いですm(_ _)m

引き続き個別レッスンにおきましては、皆様の納得のいく試験対策講座がお住まいの近くになかったり、弊社サイト内容にご興味を持って頂ける方には非対面のZoomやSkypeレッスン、電話レッスンでも対応しておりますので 是非一度ご検討いただければと思います。

中部地方、近畿地方、中国地方、四国地方、沖縄県在住の受講生もいらっしゃいますよ~٩( ''ω'' )و

電話やオンラインレッスンだけで合格された方も沢山いらっしゃいますので、ご相談頂ければと思います!!!

【個別レッスン専用】お申込みフォーム

引き続き、合格目指して一緒に頑張りましょう!!(`・ω・´)ゞ  

本日もお忙しいところ、お読みいただきありがとうございました。

 

 

 

【面接試験官から観た受検者傾向】合格に向けた評価区分の解釈と方策実行プロセス ※図解あり

【面接試験官から観た受検者傾向】合格に向けた評価区分の解釈と方策実行プロセス ※図解あり

名もなきキャリアコンサルタントこと1級キャリアコンサルティング技能士の福島(敬天愛仁)です。  

皆さん、第30回2級検定の合格発表はいかがでしたか?

私の方は現在、今回指導させて頂いた12名中5名様から連絡を受けまして、ありがたいことに3名の方が合格しておりました!

合格おめでとうございます👏パチパチ

私も最高に嬉しいです٩( ''ω'' )وヤッター

惜しくも不合格だった2名様のうち1名の方も具体展開力のみ5点未達ということで、ギリギリラインまでは貢献出来たかなと・・とはいえ、いつも合格率100%を目標に指導しているので本当に残念でなりません。

60%か~・・まだまだ指導力不足ですね。

その時の経験や実力、私が教えられる時間に限りもありますから合格率100%は難しいのですが、引き続き頑張っていきます!

今後ともキャリア・ライフの試験対策講座をよろしくお願いいたしますm(_ _)m

というわけで、私自身のリフレクションも兼ねてですね!今回も第27回キャリアコンサルティング技能検定から始まった「面接試験官から観た受検者の傾向」の資料について1級キャリコン技能士の視点から分析を行い、第31回の合格へ向けてヒントを掴んで頂くための記事と動画を作成しました。

なお、前回動画で分析した点と類似した内容(受検者の傾向)も見受けられたので、実技面接試験で注意するべきことなどは前回動画も合わせて参考にして頂けると確実に合格へ近づくと思います⇩

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さて、この資料に記載された文章に、「能力向上を図る学習等の参考に」と、ある一方、「個人の課題を表すものではなく、試験の合否判定結果とは一切関係ない」と、記載されていることから、じゃあどうすればいいのさ!?と、思う方もいらっしゃると思います。

そのような受験生の皆さんの葛藤を受け止められるように、お気持ちを汲んだ記事を作成して貢献したいと思いますので今後の試験対策の参考にしていただければ幸いです。

それでは、お手元に2023年度前期の面接試験官から観た受検者の傾向をご用意して深い学びに繋げて頂けると・・ありがたいです。

 

面接試験全体(ロールプレイと口頭試問)について(総評)

まず総評についてですが、前回の真摯に向き合う姿勢は向上しているとの評価から発展して、相談者を尊重する姿勢や支援への強い思いを面接試験官は感じていたようです。

これは素晴らしい基本的態度。

その一方で、これは2級技能検定の難易度が高いところですが、問題を解決するための目標や方策の共有が不十分で前回と同じく抽象的かつ型から抜け出せていないケースがあったようです。

でも、これは悪い事ではなく、まずは型を習得してから、臨機応変に相談者支援ができるスキルに昇華していくプロセスですので前向きに捉えてほしいと思います。

最初は目の前の相談者ときちんと向き合えていても、試験の20分間の中で安定感を失ったり、自分に焦点を当ててしまったりするものですので、一歩一歩着実に改善していきましょう!

ありとあらゆることは基本が大事です。

2級キャリアコンサルティング技能士にも守・破・離という概念が役立ちます、発展途上だから不合格なのです。

リーダーシップの本質を守破離の語源(序破急)とモデリング心理学で学ぶ! - キャリコン試験対策講座▶1級技能士の個別レッスン

皆さんは間違ってませんし、これからも研鑽を継続すれば大丈夫!

必ず上手くいきます。

皆さんそれぞれが持つキャリアコンサルタントとしての長所を生かしたクライエントファーストで・・素晴らしい面談力を向けた歩みを信じています。

いつ何時も「相談者の利益が第一義」を忘れないで下さい。

 

基本的態度

第28回は、自己一致した状態で誠実な姿勢や態度が出来ていると好評価でしたが、言語・非言語、自己一致の点で自然に面談を展開出来る方が増えてきたようです。

その一方で、相談者を「褒めすぎ」という指摘も出ています。

これは承認やコンプリメントに対する理解度を上げて活用方法を習得すれば、すぐに改善可能です。

個別レッスンで必ず伝えることですが、褒めること自体が上から目線になりやすい・・承認は承って認めること、褒め言葉や讃辞は事柄に対して主観による「評価」が入りやすいため、フラットな関係性を維持しにくくなります。

我々キャリアコンサルタントは職業専門家として相談を受ける立場で「先生」の役割を果たすわけですが、だからこそ自分の立ち位置を謙虚に捉えて、対等なキャリアコンサルティング関係を築いてほしいです。

そもそも人間は承認欲求を持っているので一定の効果はあると思いますが、度が過ぎるとご機嫌取りのようになってしまうため不適切になることも。

初対面の人に褒められた場面を想像して下さい。

最初は嬉しいかもしれませんが・・いきなり会って何が分かる?本当に分かっているのか?など、徐々に懐疑的な印象を持つため不誠実に見えてくるのはないでしょうか?

試験では過度に演技的な印象を与えてしまうこともあるでしょう。

また、ロープレ練習でよくアドバイスするのですが、思考の拡大を図るための「他に何かありますか」は良いと思いますが、深堀できない時に困って問いかける➡丸投げ的な質問の「他に何かありますか」は、相談者も応答に困ることが多いです。

困った時はシステマティックアプローチで前の話に戻り、再度確認して問題把握を深めるとか、「今日の面談時間はあと5分位なので、○○の話と○○の話以外にも相談したいことはありますか?」などと、相談者へ配慮した話し方、面談の効果や意義を実感して頂けるような言語化を心がけると改善に繋がっていくと思います。

この辺りは実践に近いロールプレイ練習を重ねて、基本の型を習得した上で守破離の「破」まで行かないと及第点は難しいかもしれません・・熟練レベルですから。

自らのロールモデルや理想とするキャリアコンサルタントのロールプレイや事例を、とにかく見て真似することも大事です。

※「守」レベルは【国家資格キャリアコンサルタント=ベースライン】で卒業しましょう!

私のロープレや合格者の直前ロープレもYouTubeにたくさんありますので、宜しければ参考にして下さい⇩

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これらの動画や有料動画を試験直前まで聴き、イメージトレーニングして合格した方もいらっしゃいます。

 

関係構築力

第28回の受検者傾向では言語・非言語の受容、伝え返し、共感的理解も一定できているという評価でしたが、第30回の傾向は相談者を尊重した関りに磨きがかかって、声のトーンやミラーリングなど非言語の部分でも関わり行動が出来ているとのこと。

面談中に関係構築から気づきを促すシーンも見受けられたそうで、素晴らしいアプローチだと思います!

さて、課題点を読み解くと関係性の維持と共感的理解のスキル不足が見受けられたようです。

その他にもケース記録に登場するキーマンの話に焦点を当ててしまうことで、相談者に対する気持ちの応答が不十分だったとのこと。

個別レッスンで、リレーションは何分で築けたと思いますか?と、口頭試問やフィードバックで問いかけることがありますが、同時に、最後までリレーションを維持できたか?という点も大切なのです。

自己評価と他者評価は往々にしてズレるものですから、普段のロールプレイ練習が終わったら相談者役に確認してみると新たな発見があるかもしれません。

 

そもそもリレーションって何?

簡単に言うと相談者が目の前のキャリアコンサルタントに何でも相談できる、本音で相談できると感じたかどうかです。

ビデオやZoomで録画した後、キャリアコンサルタントの自分を観て、自分だったら本音を言えるかなと・・本気で再評価してみて下さい。

会社で言えないことや家族に相談しづらいことを、あなたには話せる・・と、相談者に信頼されているのであれば関係構築力は及第点だと思います。

 

最後に、受容的な態度であるものの、共感力に欠けているという記述がありました。

皆さんは、受容と共感の違いをきちんと認識し、使いこなせているでしょうか?

再度、キャリアコンサルティング理論と実際を読み返して、ロジャースの肯定的な配慮(関心)と共感的理解について復習しておくと関係構築力向上に繋がるはずです。

 

今から承認と共感力のことを整理して説明しますが、まず承認は褒めたり叱ったりすることではありません。

承認というのは人間関係の土台であり、キャリアコンサルティングの共感的理解の概念に近く信頼関係を構築する基礎とも言えます。

例えば「褒める・叱る」ということは、普段のシチュエーションで起こるものではなくて社内表彰の制度や仕事の成果が上がった時に褒める、または仕事でのミスやお客様へやってはいけないことをした場合に叱る、こういう場合に使うコミュニケーションツールや仕組みの一つなのです。

いわゆる「褒めたり叱る」というのは特別なシチュエーションで使うものです。

さらに簡単に言えば、褒めることや叱るツールを有効に活用するためには、日常のコミュニケーションである承認や共感的な理解が土台になくては機能しません。

承認を分かりやすく言うと・・自分が相手を見てくれているという感覚とも言えます。

相手を認めるためには相手のことをきちんと見てないと認めるところが分かりませんよね。

共感的理解という概念で説明するならば、相手の立場や置かれた状況を少しでも分かろうとする姿勢や寄り添う気持ちが相手にも伝わっている状態のことを言います。

「このキャリアコンサルタントは私のことを見てくれている、理解しようとしてくれている」

これが承認されている、共感されているという感覚です。

 

問題把握力

問題の掘り下げや応答が少し良くなった第28回と比較すると、第30回では相談者の主訴の理解と背景にある問題、見立ての質が向上したような評価を得ています。

これは受検者みなさんの努力の結果だと思います。

相談者が安心している場面も見受けられ、面談の進め方もスムーズになってきたことで、相談者のお気持ちの背景を傾聴・共有する姿勢が展開できたようです。

うんうん、とても素晴らしい!!

このような評価を頂けるのは試験対策講座を営む者として素直に嬉しいことです。

さて、課題点ですが木を見て森を見ず、一つの問題にこだわり過ぎた場面があったとのこと。

これも何とか相談者のことを理解しようとするあまり、一つの問題に固執した結果、空回りしているのだと思います。

問題共有後の明確化などに展開を集中している時は起こりやすい現象かなと。

しつこいようですが普段の面談が終わったら客観的な視点で、自分のアプローチを振り返ると良いのではないでしょうか。

また、論述試験の採点官から観た受検者の傾向にもありましたが・・・

youtu.be

自己理解不足、仕事理解不足、コミュニケーション不足、キャリアプラン不足に根拠が弱い場合や、相談者にとって重要性・緊要度が高くない表面的な見立ては真の問題把握とは言い切れません。

焦らず慎重に・・相談者視点の問題キャリアコンサルタント視点で捉えた問題について、対話を通し確認・共有・統合することができれば、自然とリレーションや問題把握も深まりますので一緒に考える姿勢を大切に頑張ってみて下さい。

これは難しいところですよね~!!

根本的に合格への想いを内包しているため、試験ではどうしても自分に焦点を当てて焦ってしまう・・(; ・`д・´)

一般論で問題を見立てて理解が深まらないこともあるでしょう。

そう、問題の要約、明確化スキルも大切になってきます。

皆さんもキャリアコンサルタントになる前は、自己理解や仕事理解などの言葉を意識的に使ったことはほとんどないのではありませんか。

相談者が勝手に分かってくれると思っているなら・・それは甘えです。

プロとしては失格ぐらいの気持ちで相談者に寄り添って下さい。

クライエントファーストを貫くためにも、できれば相談者にも分かる言語で・・問題を要約・共有・明確化し、相談者の問題解決に繋がる要素や、より良いキャリア形成のために、どのような意思決定が必要なのかを摺り合わせるプロセスが重要です。

 

具体的展開力

第28回では・・最後まで相談者との関係性を意識して面談を進められる方が増えてきたという評価でしたが、第30回では時間配分が出来てきたことで目標設定に関われるケースが増えてきたとの評価です。

良いですね!!

では、その一方で課題点はどうだったか?

う~ん、やっぱり相談者のターゲットを表現した問題解決で合意形成することや、方向性を確認する際の意思決定支援スキル不足が見られたようですね。

自信がなさそうに目標設定したら相談者の目には・・どのように見えるのかを考える必要があると思います。

目標設定に至らないということは、

  1. キャリアコンサルタント視点の問題把握が浅いことが原因
  2. 見立てが不足しているということは相談者視点の問題把握が浅いことが原因
  3. 本心から来る本音である主訴を把握出来ていないということは関係構築が不十分であることが原因
  4. リレーションが深まらないということは傾聴スキルが低いことが原因

相談者自身がターゲットとして目標を認識・設定するのが主体的な意思決定支援ですから、想定した目標をただ提案していると思われないように側面から支援して下さい。

前回の動画でもお伝えしましたが、シナリオ通りに進めるのではなく相談者とのリレーション(関係性)が最優先であることを自覚し、「アレ、おかしいな合意を得られてないぞ」と違和感を感じたら・・

きちんとアプローチを戻りながら点検することで急に展開を進めることも無くなると思いますし、終了間際でも、どんな難しいケースでも、慌てず対応できるように研鑽を頑張ってほしいと思います。

難しいスキルだからこそ乗り越えた後に得られる力が大きくなりますから。

 

最後に・・一般論の域を出ない方策や抵抗を招く場面も散見していたそうです。

まずは面談内で、キャリアコンサルタントとして方策の実行支援が出来ているか、相談者から抵抗された場合の対処が出来ているか振り返ってみて下さい。

口頭試問でフォローするという指導は、どこの試験対策講座でも言っていると思いますので、少しでも面談内で展開できる実践力を磨きましょう٩( ''ω'' )و

理解しているかどうかと実践できるかどうかは違います。

プレッシャーの中で同じパフォーマンスを実践できるか、苦手な領域の相談者でもパフォーマンスを維持できるか、様々なケースで自分の力を客観的に評価してリフレクションを重ねてスキルアップして行きましょう!

とにかく、この辺りのスキル不足は方策決定のプロセス習得で改善されるのではと思いましたので下に図表でまとめて解説をします。

 

方策決定のプロセス ※図解あり

人間が目標を達成するために必要なこと(欲求)は何か、相談者が目標を達成するために求めていること(欲求)は何か、キャリアコンサルティングは主体的な意思決定を支援するのですから相談者が自ら目標を達成しようとする力(欲求)を引き出すことが重要です。

下の図であれば「方策」という言葉を「目標」に置き換えるとイメージしやすいと思います。

参考文献:キャリアコンサルティング理論と実際/木村周著

目標は行動計画(アクションプラン)を伴いますので、具体的に行動計画をチェックしていけば必然的に物事は成功に近づいていくのです。

具体的かつ期日を決めた「達成目標」は、成功を加速させる原動力であり、真実なのであります!!!

・・皆さんは目標設定をどのように認識していますか?

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2級技能士の実技面接試験の本番ででここまでやれ!と、言っているわけでなく、根本的なプロセスや相談支援スキルの概念を理解しておくことはもちろん、面談初期に目標を設定する意義や大切さ、行動計画の重みを踏まえた面談スキルを習得してほしいと思います。

※参考文献は全てキャリアコンサルティング理論と実際/木村周著

対人支援をするなら、相談者にチャンスや成功を掴んでほしいと思うはずで、キャリアコンサルティングで貢献して喜んでほしいですよね。

何分経ったから目標設定をするとか目標の合意形成時に「うん」と頷いたとか・・そういう次元の支援をしているのではないことを理解して下さい。

できれば自然に合格水準に到達するレベルで、相談者役や試験官にすら・・学びや気づきを促すようなそんな素晴らしいロールプレイを展開出来ると素敵だと思います。

 

まとめ

さて、【面接試験官から観た受検者傾向】合格に向けた評価区分の解釈と方策実行プロセス ※図解ありはいかがでしたか。

皆さんのモチベーションアップはもちろんですが、試験対策や自己研鑽に役立てて頂きたいと考えまして・・私が個別レッスンで使用している資料も大サービスです(笑)

大してお役に立たなかったら・・・すいません;つД`)

こんな私の個別レッスンで学びたい方、

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毎回、準備万端で滞りなく検定を運営しているキャリアコンサルティング協議会にも

改めて敬意と感謝を述べたいです。

これだけの人数を採点する試験官の皆様、相談者役の皆様のご苦労も多いと思いますので心からありがとうございましたと、御礼申し上げます。

私も微力ながら技能士として、キャリアコンサルタントとして、協議会の活動を応援しております!お互いに切磋琢磨しながら成長と発展できれば幸いです。

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本日もお忙しいところ、お読みいただきありがとうございました。

※ブログ記事につきましては全て私の知見やノウハウに基づいた分析で、

技能検定と直接的な関係はなく、必ずしも合格を保証するものではありません。

今後も試験対策講座で全力サポートしていきますのでご理解・ご了承ください。

 

2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座

試験対策が必要な方は私のサイトに掲載されている過去記事を、

宜しければ使ってみてください。 

2級キャリコン試験対策講座 カテゴリーの記事一覧 - キャリアコンサルティング技能検定 個別&出張レッスン合格講座

 

2級キャリアコンサルティング技能検定の教科書

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2級論述試験の過去問題まとめ

キャリアコンサルティング技能検定2級 第7回以降論述試験過去問題まとめ - キャリアコンサルティング技能検定 個別&出張レッスン合格講座

 

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【キャリコン2級合格の要素】2023年前期論述試験の採点官から観た受検者傾向を徹底解説!

 

【キャリコン2級合格の要素】2023年前期の採点官から観た受検者の傾向を徹底解説!

名もなきキャリアコンサルタントこと1級キャリアコンサルティング技能士の福島(敬天愛仁)です。  

今回も第27回キャリアコンサルティング技能検定から開示されてきた「〇〇から観た受検者の傾向」の資料について1級キャリコン技能士の視点から分析を行い、個人の課題と照合しながら合格へのヒントを掴んで頂くための記事を作成しました。

なお前回の動画で論述試験のヒントはかなり細かく解説しておりますので、論述の基準点到達を確実なものしたい方は是非、ご覧ください⇩

www.careerlife.jp

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また、この資料に記載された文章に、「能力向上を図る学習等の参考に」と、ある一方で「個人の課題を表すものではなく、試験の合否判定結果とは一切関係ない」と、記載されていることから、じゃあどうすればいいの!?と、悩む方も居ると思います。

そのような受験生の皆さんの葛藤を受け止められるように、お気持ちを汲んだ上で合格に繋がる記事を作成して貢献したいと思いますので、今後の試験対策の参考にしていただければ幸いです。

それでは、お手元に2023年度前期の採点官から観た受検者の傾向をご用意して頂けると深い学びに繋がるはずですので・・ありがたいです。

※動画版はコチラ⇩

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相談者がこの面談で相談したい問題は何かについて

まず問1について読み解いて行きましょう!

今回、受検者の皆さんが記述した解答は、試験問題への理解も進み逐語録から適切に捉えられているという上々の評価です。

一方、逐語録からの抜粋の仕方や文章のまとめ方に引き続き課題もあるようです。

前回の受検者の傾向でも解説しましたが、ただ逐語録を表面的に記述するのではなく、「相談者は〇〇したいけど、〇〇が不安だから来談した」のように、感情の背景にある本音・本心などを来談者中心で深く理解する姿勢で記述できると、相談者のナラティブに寄り添った真の『問題』を理解できるようになるはずです。

ただ会話のやり取りを並べて、なんとなく文章にしているという方は改めてご自身の解答を確認して頂きたいと思います。

youtu.be

キャリア・ライフの論述試験対策で指導していますが、逐語録の先にはひとりの人間がいます。

思いや感情を拾うだけでなく、相談者は何に困っているのか、一番悩んでいることは何か、何と何で葛藤し悩んでいるのか、どうすれば救われるのか、元気になれるのか、貢献できるのか、短い時間の中で意思決定を邪魔(阻害)している問題を共感的に理解しましょう。

要素その➊ システマティックアプローチ ※図解あり

例えば、私はこんな感じでアプローチを常時展開しており、面談の制限時間、相談者との相性・リレーションの深さ、面接回数、組織介入度など考慮しながら、必要に応じてグルグル~グルグル~回転させています。

※時には逆回転したり、戻ったり、臨機応変に、折衷的に、何事にも捉われないことです。



一つ一つの相談事に小さい円で素早く展開して対応も出来ますし、大きな円でゆっくりと面談全体を構成する展開もあります。

私はこれまでの鍛錬によって、無意識化でも精度高くこの円をグルグル出来るので

面談を主導することもありませんし、相談者のペースと理解度、リレーションに合わせてシステマティックに面談構成することが可能になっています。

そして、問2に繋がっていくわけですが・・皆さんはキャリアコンサルタントとしての「見立て」が適切に整理できていますか?

 

キャリアコンサルタントとしてあなたが考える、相談者の問題は何かについて

続いて問2について読み解いて行きましょう!

今回、受検された皆さんのケースを捉える努力は評価されていますが、教育機関分野の支援としては真の問題を捉えきれていないという見解の見立てが多かったようです。

※一般的な転職支援という解釈がちょっと疑問というか気になる・・・

前回と同じく自己理解支援や仕事理解支援が相談ケースと合致していない点もあったようですので、学生支援に求められるキャリアコンサルティングスキルを意識して解答できると良いね!ということだと思います。

また、相談者の問題と見立てを区別して記述できなかった解答も多かったようですので、「あなたが考える」相談者の問題を明確に書きたいところです。

再度よく問題文を読んでから、記述した内容を疑ってかかるのがコツです。

今回も確認です、相談者が相談したい問題内容を問2に記述していませんか?

 

理論を活用して見立てる

見立ての根拠となる理論はキャリアガイダンス6分野、感情的アプローチ、社会的学習理論、論理療法、トランジション理論、何でも良いと思いますが・・少なからず相談ケースにおいて活用する理論の適切性を配慮しておくと加点に繋がると思います。

キャリアコンサルティング面談ですからね。

そこまで理解するのは厳しい~!という方には、心理的作用(感情・認知)とキャリア(職業)上(能力・パーソナリティ)の問題、双方を見立てる記述方法をおススメしています。

※キャリア上の問題はガイダンス6分野でOKですが、ただ自己理解・仕事理解と書けば良いという意味ではありません

キャリアコンサルティングは折衷的アプローチですので、見立て方の理論は自由で良いと思いますが、一貫性のある解答で採点官が〇を付けやすい視点を意識することが望ましいと思います。

※詳しくは解答例を参考にして下さい⇩

キャリコン論述解答例まとめ カテゴリーの記事一覧 - キャリコン試験対策講座▶1級技能士の個別レッスン

また、「事例に即して」記述しましょうと個別レッスンで指導していますが、事例に即すということは・・この論述試験が一つの生きたケース記録のように、なるほど、ケースの特性をきちんと把握している・・確かにその問題に気づかないと職業生活設計(キャリアプラン)に不利益だよね・・などと、相談者の個性や問題の核心を掴み、採点官側が納得感を持って〇をつけたくなる内容でなくてはいけません。

 

目標と具体的な方策について

最後に問3について読み解いて行きましょう!

どうやら相談者の意思決定については支援したい強い気持ちを感じるという評価を得られた解答が多かったようです。

捉えようによっては、キャリアコンサルタントが支援したい気持ちが先行しているだけとも言えますし・・・学生支援でありがちな、ハッキリ言うと上から目線の記述も散見していたようです。

また、理論やアセスメントツールも知識偏重になって、相談者を置き去りに・・実践的且つ効果的ではないと評価されている印象も読み取れます。

基準点に未達だった方は受検者の傾向を再度熟読して頂き、自分が就活していた時の気持ちや状況を思い出して、立場の入れ替えや視点を切り替えてイメージして下さい。

文章という表面上から読み取るだけでなく、相談者から見た光景をリアルに共感できると更に具体的な方策を共有できるはずです!頑張りましょう٩( ''ω'' )و

 

※基本的なことを学んで着実に成長したい方は合格テキストもオススメします⇩

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今回は就活という節目の相談者支援です。

「就職活動を迎える相談者支援はこうやればよいだろう!」という型にはめたような狭い視点で目標設定や方策の実行支援を記述すると定型文になって、どんな事例でも当てはまるような来談者中心ではない内容になってしまいます。

あくまで事例に即して、相談者のために役立つ目標や具体的な方策を、理論的根拠に基づいて記述できると評価点も上がるはずです。

そのためには相談者の意思(will)を大切に、根源的なターゲット(欲求)の表現を支援して目標とすべきものを一緒に把握し、スモールステップと中長期的な視点で時間軸においてもケースを俯瞰的に分析できるように実力を養成して頂ければ幸いです。

また、どんな素晴らしい方策だと思っても相談者が自ら実行したいと動機づける行動計画に至らなければ意味がありません。

「方策の実行」は、システマティックアプローチの中でも中核を担うプロセスで時間もかかる場合が多いので、重要な点は、方策の内容、実行方法、条件や環境要因もクライエントによって多様性があるということを理解して適切な方策の実行を支援することです。

正にキャリアコンサルティング技能士としての力量が問われるアプローチですので、方策の実行の支援を「決定」と「実行」視点で体系的なアプローチを習得しましょう!

論述試験も実技試験になっている本当の意味を理解して合格を掴み取って下さい😄

 

まとめ

さて、【キャリコン2級合格の要素】採点官と面接試験官から観た受検者の傾向を徹底解明!は、いかがでしたか。

その他、文章が長くてせっかく押さえて記述した要点が採点官に理解されてなかったり、学生支援の事例ケースに即していない解答もあったようです。

この辺りは熟練レベルとして、当たり前のように安定的な解答を目指したい!

それと論述解答例の記事で何度も情報提供していますが、誤字脱字は本当に気を付けて下さい!

限られた時間内で書き上げたのですから・・残り数分間でしっかり見直しできる時間配分も意識して1点の重みを大切にお願いしますm(_ _)m

キャリアコンサルティングレポートを相談者に共有する際や経営者に提出した際の誤字脱字は恥ずかしいですし、プロとして面談記録もパーフェクトに作成したいところ。

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また、実技面接試験でも問題把握力と具体的展開力が未達の方は多いと思いますので、まずは論述試験で基礎を固めてから実技面接試験に臨んで頂ければ幸いです。

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それにしても、毎回、準備万端で滞りなく検定を運営しているキャリアコンサルティング協議会にも改めて敬意と感謝を述べたいです。

これだけの人数を採点する試験官の皆様、相談者役の皆様のご苦労も多いと思いますので心からありがとうございましたと、御礼申し上げます。

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キャリアコンサルティング技能検定2級 第7回以降論述試験過去問題まとめ - キャリアコンサルティング技能検定 個別&出張レッスン合格講座

 

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第30回キャリアコンサルティング技能検定2級 論述試験解答例

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第30回キャリアコンサルティング技能検定2級 論述試験解答例

名もなきキャリアコンサルタントこと、1級キャリアコンサルティング技能士の敬天愛仁(福島)です。

皆さん、いよいよ、第30回2級キャリアコンサルティング技能検定の結果発表が近づいて来ました!!

ちょっと他の解答を見てみたい・・軽く答え合わせしたいな・・と、もしも待っていた方がいらっしゃいましたら、お待たせしました!(笑) 

第30回2級の論述試験をやってみました~!! 

では、令和5年度前期6月実施の第30回試験版!!

2級キャリアコンサルティング技能検定 論述試験解答例シリーズ第23弾です!!

ついに23回目の挑戦だ!٩( ''ω'' )وウォォォ~!

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分厚っ!ファイル満タンで直立します!(笑)

継続は力なり」を実践中です(*´ω`*)ホノボノ

平均寿命的にあと40年は継続できるでしょうから・・え~と、第110回検定くらいまではなんとか生き残って継続したいと思ますヾ(≧▽≦)ノワーイ

さて!!ここでは一般的な解答例に加えて、キャリア理論を駆使したキャリアコンサルティングの現場で実践できるスキル習得と合格基準の60点ではなく、70点を超える解答が書けるようになることをモットーに情報提供していきたいと考えています!!

今回の問2の問題の見立てCC視点の問題把握キャリアコンサルティングプロセスの

6分野の理論を教科書通り(理論と実際/木村周著)の枠組みで記述しました。

どのように書けばいいのか分からない初受験の方を含め、何回か受けてみたものの、あと3点足りない・・・という方などにおすすめのメソッドをご紹介していければと思います。

youtu.be

論述試験過去問題のまとめは下の過去記事をご覧ください。 

www.careerlife.jp

参考にして頂ければ幸いです。

 

問題「逐語録」を読み、以下の問の答えなさい。

解答用紙の設問ごとに記述すること

 

【解答例】

問1

相談者がこの面談で相談したい「問題」は何かを記述せよ。(20点)

ここでは問題文の中からCLの相談したい内容をどのように抜粋していくかがポイントになります。 

※下の過去記事が参考になります。 

www.careerlife.jp

解答例

相談者は就職活動の始まりがきっかけで「安定した会社に就職したい」と考え、活動方法に「攻略法や必勝法があるのでは・・

解答の続きはnoteか弊社のテキストでご確認ください!

note.com

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問2

キャリアコンサルタントとしてあなたが考える、相談者の「問題」は何かを記述せよ。(20点) 

ここではCCとしてクライエントの「問題」を見立てなくてはなりません。 

見立てるということはCLの主訴(問1の答え)から推測した裏の主訴(問2の答え)をいかに導き出すかがポイントであり、我々プロのCCは学科で鍛えたキャリア理論をきちんと駆使して答えを出す必要があります。 

※下の過去記事が参考になります。

www.careerlife.jp

解答例

相談者は自己分析結果を職業観と就業イメージにマッチングできておらず、根拠が乏しい親の意見で安定志向の認知に偏っている・・・

解答の続きはnoteか弊社のテキストでご確認ください!

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問3

あなたは、上記2つの「問題」を合わせ、相談者を援助するために、 

①どこに目標をおいて、 

②どういうことを実施したいか、 

あなたの具体的な方策を記述せよ。(60点)

 

(1) 目標

無理がなく、行動可能な設定をしましょう。

高すぎる目標は現実的でなくなってしまいます。

CLが主体的な意思決定ができるように、気づきを促す状態を一緒に作っていくことがポイントです。 

※下の過去記事が参考になります。

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解答例

相談者の志向や情報収集の強みを自己分析と就業イメージに適合させる必要性を共有し、自動思考に偏りがないか一緒に・・・

解答の続きはnoteか弊社のテキストでご確認ください!

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(2) 実施(方策・戦略)

※(2)の実施では、問題文の言葉を引用し、事例に即して記述することでCLに迫った内容にします。

上の過去記事が参考になります。www.careerlife.jp

解答例
  1. 相談者の内定に対する不安を受容し、安定志向と情報を得たい欲求を共感的に傾聴することでラポール形成。
  2. 親からのフィードバックや事務系の適性などの肯定的資質と自己分析結果や啓発的経験を職業にマッチングするため、能力・パーソナリティを承認しながら職務・労働条件の理解が深まるように信頼関係を深める。
  3. 相談者の自己概念「安定した会社」の定義や大企業へ就職する目的、「苦戦する」就活実態を整理・・・

解答の続きはnoteか弊社のテキストでご確認ください!

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第30回キャリアコンサルティング技能検定2級 論述試験解答例まとめ

第30回キャリアコンサルティング技能検定2級 論述試験解答例は如何でしたか?  

完全オリジナル解答で1級技能士として記述ポイントを押さえて記述してます。

皆様の合格に向けたスキルアップと研鑽のお役に立てば幸いです。  

 

皆さんの出来と比べてどうでしょうか?  

比較分析して活用できそうな点がありましたら是非、ご活用ください。 

 

キャリアの専門家、職業の専門家としてキャリア理論で採点官にアピールできると良いですね。

また、論述試験は誤字脱字という基本的な部分も見直してください、ケース記録を書くつもりで、内容だけでなく見栄えも意識しましょう。

※普通に減点されると思ってください・・・59点の方は要注意です。 

そして、方策は端的に、箇条書きで、数を記述して勝負しても良いですし、一つ一つの方策を丁寧に思いを込めて書いても良いでしょう。  

自分が答案用紙の記入欄に何文字書けるのか試してみたり、どのような文章で何個くらい記述できるのか予測と評価でイメージしておくことも大切です。

私が合格した第17回試験ではとりあえず10個以上の方策を記述しました。 

数が多ければ良いという意味ではありませんよ~(笑)

ポイントを押さえれば4つ5つの方策でも十分に基準点到達しますので٩( ''ω'' )و

評価点がいまいち伸びない方は、記述内容が相談者に適切か、寄り添った上で利益に貢献出来ているのか見直しましょう!

※下の記事で試験結果の振り返りをしています。 

www.careerlife.jp

論述試験であろうとキャリアコンサルティングです、CLのために尽くす気持ちでアクションプランを起こせるように、相談者に貢献できる適切な方策を記述しましょう。 

以上でまとめを終わりますが、これはあくまで私のノウハウに基づいた主観的な解答です。 

皆さんは更に良い答案が書けるように、この解答を疑って頂き、今より、もっともっと素晴らしいキャリアコンサルティング技能士に成長して頂ければ幸いです。 

本日もお忙しいところ、お読みいただきありがとうございましたm(_ _)m

エリクソン氏のキャリア理論(自我同一性)の過去記事はこちら 

www.careerlife.jp 

エリクソン氏のキャリア理論(世話・ケアの獲得)の過去記事はこちらです。

www.careerlife.jp

バンデューラ氏のキャリア理論(自己効力感・モデリング)の過去記事はこちら 

www.careerlife.jp

 

私が知識を習得した参考書籍です。

別冊キャリアの赤本(第二版)

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  • 作者: 一般社団法人1級キャリアコンサルティング技能士の会
  • 出版社/メーカー: 一般社団法人1級キャリアコンサルティング技能士の会
  • 発売日: 2017
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キャリアの青本?

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  • 作者: 1級キャリア・コンサルティング技能士の会
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1級キャリアの青本&赤本(合体版)

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  • 作者: 1級キャリアコンサルティング技能士の会
  • 出版社/メーカー: 一般社団法人1級キャリアコンサルティング技能士の会
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国家検定2級 キャリア・コンサルティング技能検定 ?学科問題解説と実技の視点、考え方 (学ぶ、働く、生きるを支援する時代の新資格)

国家検定2級 キャリア・コンサルティング技能検定 ?学科問題解説と実技の視点、考え方 (学ぶ、働く、生きるを支援する時代の新資格)

  • 作者: キャリア・コンサルティング協議会過去問題製作チーム,田中春秋,特定非営利法人キャリア・コンサルティング協議会
  • 出版社/メーカー: キャリア・コンサルティング協議会
  • 発売日: 2012
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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こちらの過去記事で試験対策と、結果の振り返りを行っています。 

www.careerlife.jp

最初は心理学系の知識や学歴が全くなかった受験資格は実務経験だけの私がどのように合格したのかという方法論と、 総勉強時間使った参考書などの勉強方法をまとめて紹介していますし、問題集を何回転勉強したのかまで詳細に分析しています。

初心者のリアルな生の声というか、面白く読み応えのある内容になっており、参考になるかもしれません・・宜しければお役立て下さい。

 

 

 

【1級技能士が実演】第29回キャリコン2級検定ロープレケース⑤逐語録

【1級技能士が実演】第29回キャリコン2級検定 配布ケース⑤

名もなきキャリアコンサルタントこと1級キャリアコンサルティング技能士の敬天愛仁(福島)です。

今回は試験対策の参考にして頂くため、私がキャリアコンサルタント役で、第29回ケース⑤の音声を録音して逐語録にまとめました。

youtu.be

最近は年間50名ほどの企業支援キャリアコンサルティングも行ってますので、私自身もキャリコンスキルが錆びつないよう、受講生と同じように逐語録を起こして自己研鑽を継続しております!

当然、合格している私のロールプレイはこのサイトに訪問して頂く方の参考になるかと思いますし、一緒に2級に求められる技術の再確認をしながら、自己研鑽へお役立て頂ければ幸いです。 

➡高得点を目指す方はこちらの合格体験記も参考にしてみて下さい!

www.careerlife.jp

こんな形で今回の記事も、皆様の合格に向けて少しでもお役に立てば幸いです。

ちなみに!  

資格という字は、無理に他から調達する事のない手持ちの財貨、「もとで」・「資金」を意味する「資」「いたる」、「地位」、「法則」を意味する「格」という漢字で成り立っています。

無理せず自然に合格出来るレベルへ至るため、一緒に頑張っていきましょう! 

※ロープレ内容につきましては、試験と全く同条件の表示はできませんので、基本情報等は変更しておりますが、キャリアコンサルティングスキルの確認という視点であれば、それほど違和感はないかと思います。  

試験を受けない方でも相談を受けた時やコミュニケーションなどに役立つスキルですから参考にして下さい。

では、行ってみましょ~う!!

相談事例

◆ケース5 木村さん

相談者(以下CLと表記)

キャリアコンサルタント(以下CCと表記)

 

0:00

CC 初めましてCCの福島と申します。よろしくお願いします。

CL木村と申します。

 

0:09    

CC木村さんですね。今日はお越しいただきましてありがとうございます。

(はい)うん、寒い中大丈夫でした?

 

0:12    

CL    何とか、はい、大丈夫です。ありがとうございます。


0:15    

CC 時間の説明ですとか守秘義務の方はご理解できました?

CL   はい、ありがとうございます。


0:31    

CC  はい、うん、今14時20分くらいなので、14時40分ぐらいですね、できる限りお話を伺いたいと思いますので、何でも遠慮なくお申し付けください。

はい。では木村さん早速ですが今日はどんなご相談でしょうか?


0:35    

CL    はい私、機械の専門商社でしばらく人事労務の仕事に携わってきておりまして、(はい。)先月、会社から社内業務の一部について、外部委託を進めるということになりまして。


0:50    

CC    外部委託。


0:51    

CL    はい。

人事労務の一部もその対象に入っているって話があったんですね。はい。うん。自分が担当する業務が外部委託されると、今後の業務は一体どうなるのか、自分は異動になるんじゃないかなとか考えると・・とても不安に思っておりまして、はい、この先も人事労務の仕事を継続したいと考えているために、転職って視野もですね・・選択肢も含めて相談したくてお伺いしました。

 

1:19    

CC    そうですか。

お悩みのところ、お越しいただいてありがとうございます。

(はい)

そうしましたら今聞いたお話をですね、少し私なりに解釈させて伝えてもよろしいですか。


1:29    

CL    はい。


1:30    

CC   木村さんは今、人事労務のお仕事をされていて、その中でお仕事が外部委託になると一部ですね・・ということで自分の仕事がなくなるのではないかと、(はい)異動になるのではないかと、(はい)ご不安に感じていると、とても不安だと思ってらっしゃるんですね。


1:53    

CL    はい


1:54    

CC    仕事の方はやっぱり人事労務を継続したいお気持ちがあるということで、場合によっては転職を考えてるという解釈でよろしいんでしょうか?


2:01    

CL    あ、そうです、はい。


2:02    

CC    (なるほど)


2:04    

CL    具体的に決めてる、考えてるというわけじゃないんですけど、うん、そこも含めていろんなこと考えておきたいなというふうに思います。


2:13    

CC   転職については具体的に考えてるわけではないけど、選択肢として持ちたいってことですかね。


2:18    

CL    そうですね、はい。状況によりけりなので。


2:22    

CC    状況によりけり・・。


2:23    

CL    状況によっては、いざという時に受けるようにしておきたいと思います。


2:28    

CC    いざという時っていうのはもしかしたら異動になった時とか、人事労務が続けられない場合ですね。


2:34    

CL    そうですね。


2:35    

CC うん、なるほどね。

実際に転職については、いざという時とおっしゃってましたけど、転職への本気度というか、いざ転職になったら転職したいって思います?

 

2:52    

CL    すごく悩むと思います。
CC    うん。どういった点が悩まれるポイントですか。


2:59    

CL    やっぱり悩むっていうところが・・

やはり人事労務の今やっている仕事を続けたいという思いが結構あるというか、まぁ正直、他は何もできないかなっていう風な、正直なとこあるんですね。

私この会社、機械専門商社なんですけども、はい・・入社してもう30年なんですね。

 

3:22    

CC   30年ですね。
3:23    

CL    なんか本当に他の部署にたまたまそう異動する機会もなく、うん、でもずっと業務内容は変わっていったものの、人事労務しかやってないんで、外の世界を知らない・・他の業務を知らないというね。そういう状態なんですよね。


3:42    

CC  うん。ああ。木村さんは人事労務をずっとね、やってこられて。

外の世界を知らないんじゃないかと思われているということですね。

外の世界っていうのは労働市場とか転職市場という意味ですか?


3:59    

CL    今言ったのは、例えば異動になった場合であっても、はい。

営業になったとか・・もう、営業だったらましてや外に出るじゃないですか・・まさにお客様の前に。


4:12    

CC    出ますね、はいお客さんの・・顧客ね、行きますよね。


4:16    

CL    うん。社内でいろんな外部のね、お客様との電話ぐらいはありますけれども、あの交渉とかそれはちょっと苦手なんですよね。


4:28    

CC    あぁ、交渉ね。そうですか。交渉が苦手だから営業はちょっとなって感じですね。


4:33    

CL    うんそれとやっぱり、うん、ちょっと自分の仕事じゃないような気がするんですね。


4:40    

CC    なるほど。


4:40    

CL    やりたい仕事を・・やりたくない仕事かもしれないです一番。


4:44    

CC    率直にありがとうございます。営業もあんまりやりたくない仕事の部類に入るのですね、はい。業種としてね、他にやりたくない仕事ってありますか。


4:54    

CL    他にやりたくない仕事? やっぱり未経験の仕事って、うん。もう52なんですよ私。


5:03    

CC    そうですか。うん。


5:04    

CL    私うん。なんかこう、1から教えてもらって覚えていくっていうのはちょっと抵抗もありますね。


5:19    

CC    そうですね。ずっと人事労務だったわけですよね。うん。抵抗があると、やっぱり1から覚えるのはちょっと抵抗があるんですね。


5:27    

CL    はい。


5:30    

CC    他にはどうですか。抵抗以外に何かやりたくない動機というか理由はありますか。


5:36    

CL    あるとしたらそこは何とかなるかなと思うんですけど、ちょっと両親ももう82歳、84歳と高齢になっておりますので、そこら辺も、うん、母とかが要介護1になってるし、時間的な問題もちょっとありますね。


5:56    

CC    そうですね。時間的な問題というのは何でしょうか?やっぱり無理な残業ができない。時間外勤務ができないという事ですね。


6:07    

CL    そうですね。全くできないわけじゃないんですけど前もってわかってれば対策できるんすけど、営業さんの様子を見てると、突発的なこととか結構あって皆さん急な呼び出しがあったりとかで動いてらっしゃるので、それはちょっとできないし、あと例えば営業事務とかになってもその営業さんにくっついて行動するんで・・


6:29    

CC    あぁ、そうか、同行営業とかありますもんね


6:31    

CL    ちょっとそれは無理かなっていうふうに、うん。条件的に感じてますね。


6:39    

CC    時間外勤務はちょっと営業とかなると難しいかなと。


6:42    

CL    はい。

やりたくない仕事でもあるし。家庭事情もあってそれはできないかなっていう感じですかね。


7:00    

CC    家庭でその、お母様のね、介護もありますし、ライフキャリアでを木村さん大事にしたいという気持ちもあるんですか。

 

7:10    

CL    はい、そうですね、あの大事にしたいというか大事にせざるを得ないというか、私、独身で親と一緒に暮らしてるんで私にかかってるんですよ全て、うん。そういうのはちょっとありますね。


7:25    

CC   そうするとご苦労なんかも多いですか。

CL そうですね。たまには、まぁ、そういうときにはですね、突発でお休みいただくこともありますしね。


7:38    

CC    確かに何かあれば、面倒見なきゃいけない場面も多いかなと思いますので、本当にお疲れ様です。


7:45    

CL    いいえ。


7:46    

CC わかりました。そうすると営業、例えば異動になると営業の仕事はちょっとやりたくないというのと、抵抗感に関しては仕事に対してもあるし1から覚えれば・・スキル面ですよね、能力的にこれからできるんじゃないか、できないんじゃないかとか、適応できないんじゃないかとか・・そういう不安もあるでしょうし、一方でご家族の事情もあるしってことですね。

時間的にも時間外があると厳しいかなと少しはできるけどって感じですね。

うん。これがじゃぁ木村さんの今やりたくないこと。


8:18    

CL    はい。そうですね、ええ。


8:21    

CC    ありがとうございます。はい。

木村さんは今やりたいこと、お仕事とか、こういうライフデザイン、キャリアデザイン、キャリアプランというのかな。どういうことを今後やっていきたいんですか。


8:34    

CL    もしも、会社の方で外部委託を進めるということがなければですね・・定年まで、一応60までが定年なので、うん。その後、延長雇用もあって、ほぼその部署でいけるんじゃないかなということもあり、このまま人事労務のところでキャリアを、まぁキャリアというか社内のことなんで、そこで穏やかに仕事をやっていければいいかなと思ってます。

CC  定年再雇用は65、70まで働きたいですか。


9:01    

CL    今は70まで展望はちょっとないですね。ちょっとそこまでもつかなっていう自分が思っていて、まずは65まではと思ってますけど。年金のこともあるんで・・


9:19    

CC    はい、ですよね。そうすると13年間は今の会社で勤務できるといいなと。


9:28    

CL    そうですね、数えたそうですね・・13年、13年ですね。はい。


9:31    

CC    ですかね・・そういうお気持ちかなと。それが木村さんにとって大切にしたいキャリアプラン、実現したいキャリアプランなんですか。


9:43    

CL    実現したいキャリアプラン・・うーん、あんまりそこまで考えたことはなかったですね正直、うん。

ただ目の前のことを、あの働きやすい職場なんですよ今の職場環境もいいし。


9:56    

CC福島    環境いいんですね。


9:57    

CL    古い昭和な雰囲気の会社なんですね。機械の専門商社ということで。


10:03    

CC福島    良いじゃないですか。雰囲気いいのですね。


10:05    

CL    はい、なんか。居心地のいいところで、できる仕事をしちゃんとやってればお給料も入ってくるし、安定的にやれれば、それ以上のことは望まないっていうのは正直あります。

CC福島    なるほどね。ありがとうございます。お仕事の職場の雰囲気も良くて労働環境がいいと。


10:23    

CL    そうですね


10:24    

CC福島    待遇なんかも特に問題なくというか?


10:26    

CL    はい、そうですね


10:27    

CC福島    継続もあるし、安定して働けるし、定年まで65歳まで働けると自分にとってはいい人生かなと

CL そうですね。


10:40    

CC福島    はい、すごくね、いいことですよね。うん、そう思うのが一番人生としては満足度も高いと思いますので、うん。少し木村さんのことがわなかったかなと思います。はい。そうしましたら、今木村さんが一番悩んでることってなんなんですか。


11:01    

CL    今悩んでること、はい。ちょっと不安っていうんですかね。悩んでるというとやっぱり今後、外部委託される業務にもよるとは思うんですけれども、自分が今まですね、ずっと勤務していてやってきた仕事っていうのは結果的にはなくなっていくのが・・。一部外部委託ということ、はい。やりたかった仕事もなくなっていく、うん、うん。ていうのは一番ちょっと、うん、今後について不安になるところですかね。


11:48    

CC福島    やりたかった仕事がなくなっていくことが不安なんですか。


11:52    

CL    そうですね。そしてやっぱりもしかしたら・・ずっとこれこれまでもですね、結構、業務効率化っていうのを会社がじわじわと進めてきていたということもあって


12:05    

CC福島    あぁ効率化ですね


12:07    

CL    はい、はい、人事なんである程度のこと・・少し動きとかは私あんまりその異動に関してあんまり関わってないんですけども、見てるとちょっと人員整理とかそういう話に出てくるんじゃないかなとかいう思いもあって、うん。

CC福島    なるほど。


12:24    

CL    そうすると、いきなりちょっと・・もう本当に転職って話が出てくるんで、そこがやっぱりあんまり積極的に考えていない転職が目の前に考えなきゃいけない状況になると思いますが、うん。いろんな不安でちょっとすいません・・何が一番問題なのか自分でわからないです。


12:50    

CC福島    ありがとうございます。はい、そういったご不安な点があると。やっぱり人事労務の仕事は継続できない、その仕事が効率化がどんどん進んでいて、今後なくなってですね、自分の居場所がなくなるような感じが疎外感じゃないな・・絶望感というか、寂しいのかな、つらいのかな、どういう気持ちですか


13:13    

CL    うん。うん。寂しい?かも。


13:18    

CC福島    うん、なるほど、それだけ人事労務の仕事に対して大切とか、プライドというか、そういうことなんでしょうね。やってきた自負みたいなものをお持ちななんでしょうかね・・うん。

それがなくなるのも寂しいし、働けるのも働けなくなるとかね、自分の仕事がなくなるのも寂しいわけですよね。

CL そうですね。

 

13:48    

CC福島    ずっと働きたいっていう一つのね・・キャリアですよね。ちなみにそういったなくなるかもしれない大切な仕事については本当に無くなるんですか。


14:01    

CL    いや、そこはまだ、あの一部を外部委託に進めるということなんですね。

人事労務で総務も兼ねてるんですけど、給与計算であったりとか勤怠管理であったりとか、結構システムで解決できそうなところは確実に外に出るんですね。

あと私採用にちょっと携わってたんですね。

そこが結構ボリュームがあったんですけど、人材会社の方に外部委託されると採用業務の最終面接しか・・一次面接や2次面接とか、採用代行会社でいいんですかね。

そういうところに委託されるらしいんですよね。うん。

そうするとちょっと押し出し的に、うん。今の部署の人数が削減されていくと、うん。


14:57    

CC福島    削減されていく・・? んですか。


15:00    

CL    かもしれないですね。


15:01    

CC福島    かもしれないのですね。


15:03    

CL    ほぼそれは夏ぐらいには決まるんですけども、外部委託になると採用部分の一部は・・うん、そうすると、最終面接っていうのは部長クラス以上なんです。

そうすると採用の業務をそこまでの私は一次面接、二次面接とか、フォローアップとかそういったことなので、内定者のフォローとか、うん、そういうことだったんで、ちょっとほぼ仕事はなくなっていくんじゃないかなっていうふうに思っています。


15:38    

CC福島    そうすると今聞いてると、ルーティンである給与計算とか、あとは採用業務、それって木村さんにとってはお仕事の何割ぐらい占めてるものが外部委託されそうなんですか、確定してるもので結構なんですけど。


15:55    

CL    確定しているものは少ないんですが、確定していないその私のメインが七、八割を占めている採用、そこがもうかなり確率として8割がた委託されるだろうと言われて。


16:12    

CC    そしたら確定しない8割方は本当に外部委託が8月にされるかどうか上司に確認したらいかがですか?


16:21    

CL    そうですね。


16:24    

CC福島    自分の大切なお仕事を守りたくないですか。


16:26    

CL    はい、そうなんですけど、なんかそのときはしっかり、はい、うん、人員削減とかそういうこともあるし、ちらっとは何か、どうなるんですかね・・みたいな聞き方はしたことがあるんですよ。


16:40    

CC福島    うん、なるほどね。


16:41    

CL    うん。はい。僕だってどうなるかわかんないんだからみたいなそんな、そんなことは人事のことで、まだ今の時点では答えられないようわからないよ、確定しないと言えないよっていう感じでしたね。

 

CC福島    そうなんですね。そうすると確認する方法は他にないんですか。例えば重要なキーマンがいるとか、人事情報流れてこないのとか。何か思い当たる点があれば・・委託する会社の担当者に確認とかそこまでは無理ですか。


17:00    

CL    確認する方法ですか。そこまではちょっとなかなか、うん、社内の話を持ち出せないので、ですけど、

 

CC福島    なるほど。 部長になんとなくしか聞いてなかったのを、真剣に、ご家族のためだし、自分のためだしね。ずっと働けるっていうことが、すごい木村さんにメリットがあるじゃないですか。そしたらあらゆる手を尽くして確認して準備しておいた方がいいかなと思ったので。

うん。それが理想の生き方じゃないすか?


18:00    

CL    そうですね、うん。


18:03    

CC福島    うん。これから私が今気づいた点、ちょっと1点だけお伝えしていいですか。


18:08    

CL    はい。


18:08    

CC福島    うん、木村さんのためになればいいなと思ってですね。今仕事が8割未確定なので、そしたら今、人事労務で抱えている全体の仕事を全部書き出してみて、誰がどこの割り振りで何%を占めてて、自分の仕事が何割残ってて、残りの8割がもし無くなった場合のことを考えたらどうですか。

そこでまずできることを上司にお話するためにまとめておいて、それでももし駄目だったら、異動の手段、異動した場合の対処法、リスクマネジメントと転職についての視野を広げる選択肢、また他の選択肢があればそこを考えると・・ある程度自分のリスクを考えながら望み通りになるのかなと思ったんですけどいかがですか。


18:57    

CL    そうですね・・その割合ね、なんかちゃんと考えてなかったですね。数10名ほどいる部署なんですけど。


19:08    

CL    数10名なんですね。他のメンバーがどのくらい何を担当してるかとかも、しっかり把握してなくて・・自分の今までやってきた仕事はなんとなくわかって、それをぼんやりと七、八割っていうことしか言えなくて。


19:24    

CC福島    いいじゃないですか。だってね、木村さん30年やってきたわけだから、うん。もうエキスパートじゃないですかね・・いや、大体ご存知なんじゃないすか。


19:36    

CL    何かお仕事、わからないこと、できないこと・・まだやってない部分もあるんです。


19:45    

CC福島    うん、わかる範囲で結構です。

そうしましたら、次回ちょっと、もしよければ書いてもらって、また次のことを考えるってのはどうですか。


19:53    

CL    ええ。そうですね、うん、うん、少し考えてみます。


19:59    

CC福島    はい。ありがとうございました。(ありがとうございました。)

 

口頭試問

試験官(以下SIK)

キャリアコンサルタント(以下CC)

0:00    

SIK    良かった点、改善点があれば言って下さい。

0:20    

CC福島    面談を通してCCとして良かった点と改善点ですね。

はい、面談を通してなんですけども、最初の基本的な関わり方というのはお話をしやすく場面設定として話しやすい雰囲気作りですとか言語的なところもそうですし、相手を尊重しながら進められましたので比較的傾聴もスムーズだったと思います。

あとは、うん。

傾聴を進めていく中でリレーションを深めていくところだったんですけども、不安な点というのをきちんと寄り添うようにしまして、とても不安だというニュアンスがありましたので・・あとは特に木村さんが今後大切にしたいこと、セカンドキャリアを迎えるっていう発達的なところなので、人生の統合に向けてどういう人生を描きたいのかなというふうにご家族のライフデザインを考えてるのかなと、そういう人生観みたいのを大切にしながら尊重してリレーションを深め課題点の共有ができたのが良かったかなと思います。


1:35    

改善点としましては、そうですね・・20分という時間の中ではクライエントに基本的には焦点を当ててクライエントファーストでやりましたので、少し広い視野ですとか組織を踏まえた働き方、相談体制、組織図ですとか、その方の仕事の幅なんかもね、あんまり詳しくは聞けないので、そういった仕事理解の部分というのはもうちょっと深めておくと彼女のためになったんじゃないかなと思います。

キャリアプランに関してはある程度話が進んだので実際の具体的展開のところで、緊急性・重要性を踏まえた方策っていうのがある程度できる手前ぐらいまでいったかなと思います。

ただ、動機づけのところ、実際20分の中でも少しこうなんでしょうね・・メリットデメリット比較ですとか。書き出してもらう内容の最初の一歩を引き出しておくとか・・そういう次の動機づけの行動に繋がるようなアクションが残り30秒ぐらいかな、ちょっとできるとよかったかなと思いますし、もうちょっと支援者として私がこれからもついてるよとかそういった姿勢を少し出せるともっと安心してね、次回来てくれるかなと思いますので、励ましなんか行ったんですけど、もうちょっと私にできることがあればという姿勢をね、寄り添う形で伝えられるとさらに良かったんではないかなと思っております。以上です。


3:08    

SIK    関係構築はできましたか。そのためにどのようなことを心がけましたか。


3:13    

CC福島    はい、そうですね、関係構築は普段と比べると七、八割ぐらいですかね・・できたかなと思うので、あの相談者に関してはそうだな・・結構ご家族の内情もお話いただけましたし、こういうふうに働いていきたいとか、こういう考えであるということを、潜在的なところはわかりませんが、半分ぐらいかな、おっしゃってくれたような気がしますので、ある程度リレーションは深まったんじゃないかなと思っております。

明確化する中でも抵抗感もあまりなかったですし、問題共有した際ですとか、それほど、認識のずれは少なかったかなと思いますので、ペーシングですとか、ミラーリングを含めて、うまく合わせながらお話をされたんじゃないかなと思いますので、それなりの関わりになったかなと思います。


4:18    

SIK    どんなことを心掛けましたか。


4:21    

CC福島    どんなことを心がけましたかですね、はい。

教科書通りじゃないんすけどキャリアコンサルタントの行動憲章ですとか、求められる役割ですね・・側面から支援するという意味で、相談者の主体的な意思を大切に私の言語を少なくアプローチができたかなと思いますので、比較的話していただけるような、タイミングというか、間の取り方とか、きちんと思考を待ちながらお話を促すことができたなと思いますので、そういった点は工夫というか、できたかな、意識したかなというところです。


4:59    

SIK    ではクライアントが最も強く訴えた問題なんですか。また、キャリアコンサルタントが考えるクライアントの問題は何だと思いますか。


5:09    

CC福島    はい、クライアントが最も強く訴えた問題と、キャリアコンサルタントとして考えるクライアントの問題ですね。

そうですね、最も強く訴えたこと・・・。今の企業で働いていたいのではないかなと、率直に思います。

それは自分自身がやってきたこともそうだし、人事労務の仕事をね、継続してやってきて、その経験しかないというちょっとしたコンプレックスもあるし、異動への抵抗感もそうですし・・転職に対しての本気度もそうだし。

そういった思いを聞く中で、今の働きやすさとか、あとはご家族の事情とか、就業時間というのかな、労働環境へのプラスの肯定的な資質っていうのを聞いていると、今の職場で働いていたいんだろうなと強く思ってるんじゃないかなと思います。

一方で、働きたいということは他のことをやりたくないということでもあるので、反面そういった意思が強いのでなかなかそういった思い込み、認知の歪みの部分ですね。

固定的な価値観というのは多少あると思いますので場合によってはそういったところが彼女の阻害要因になると思いますから必要に応じてそういったところも対応していくっていうのが大事なことかなと思います。

この辺は先ほど言われた問題点と繋がるところなんですけども。

一方で新しいことへの抵抗感とか、ご自身がそれなりに職業感を醸成されてきてる方ですので、そういった固定された少し偏ったって言うんでしょうかね・・そういうことしかできないという思いがありましたので、自己理解の部分、少し自己イメージが縮小する原因でしょうね、やれないんじゃないかっていう・・一方でご自身がやってきたことっていうのはすごくね、長いキャリアの中で築いてきたものなので、最後は励ましを持って人事労務の仕事のキャパシティというか全体の容量を聞きましたけど。

そういったところをうまく活用しながら、今回の件も乗り越えていただきたいなと思います。仕事理解という面では、ご自身の仕事内容っていう割合については問いかけをしたんですけど、ある程度理解されてましたね。

仕事がなくなるかもしれないということですし、ご自分の立ち位置とか、あと状況についても受け止めていたし、一方でそのなくなる仕事に対しての対処法というのはあまりされてない感じだったので・・どうすれば自分がその会社にとって求められてるもの、ニーズに応えられるのかなっていうのと、あとは自分ができることですとか、こうなりたいっていうのを、きちんと会社側とキャリアデザインと会社の理念というのを合わせながら、ウィンウィンの関係でね、マッチングしていくと、もっとあの方が残る可能性、異動にならない可能性も増えると思いますので、そういったリスクマネジメントできてないと・・キャリアプランに関しては13年、先まで考えてないってことだったんですが、あの会社で定年まで働きたいというキャリアパスはありましたので、それに沿ってですね、自己理解・仕事理解を支援していけば、ある程度適応してやっていけるんじゃないかなと思います。

まずそこをマッチさせて目標として自分がこういうふうにやっていきたいというのを合意形成しながら進めます。


8:45    

CC福島   

あとは方策に関しては、一部外部委託の話があってから行動アクションを起こせない状態だったので、聞きづらいとか。

いろいろ話し合いもあるかと思うんですが、自分にとってそれが大切なことであるというのを気づきながらやっていく必要があると思うので、そのあたりも組織の中の遠慮とか、人間関係コミュニケーションもいろいろあると思います。

上司との相互理解とかね、うまく周りを味方につけて組織に適応していくといいんじゃないかなと思うんで、その辺りがアクションプラン立案を含めて行動が起こせないことが問題だったと思います。以上です。


9:30    

SIK

では、クライアントの問題に対し、目標をどう設定し、その目標に対して今後どのような方策で進めていきますか。

CC福島    

目標設定に関しては、人事労務、仕事の全体のタスクから自分の仕事のタスクと比較しながら、全体の中で自分ができる仕事を探すということワークとして最後方策を提案しましたので、そこの合意形成に向けてはある程度こうしたいという願望と、仕事が減った場合のリスクを考えながらという、メリット・デメリット、リスクマネジメント、それらを動機づけに使って合意形成を行いました。以上です。


10:10    

CL    その目標に対して今後どのような方策で進めていきますか。

10:28    

CC福島    そうですね、はい、方策については書き出してもらう、もしくは整理してもらうというお話でしたので、その内容を元に一度、自分ができることをちゃんと可視化して理解を深めていただいて・・本当にそれが無くなる状態であれば、8月に向けて残り7ヶ月ぐらいのキャリアプランニングの中でリスクを軽減していく手を、方策を打っていきたいなと思いますので、状況に応じて異動かもしれない、状況に応じて転職かもしれない、それぞれですね・・キャリアプランニングの望ましさを評価しながら意思決定支援をしたいと考えております。


10:54    

CL    以上で終わります。お疲れ様でした。

CC福島 お疲れ様でした。ありがとうございました。

 

おわりに

【1級技能士が実演】第29回キャリコン2級検定ロープレケース⑤逐語録のまとめです。 

さて、1級技能士の敬天愛人のロープレは如何でしたでしょうか? 

後半の展開は少し支持・励ましが先読みといいますか、主導しようとしている感じがしますので反省点ですね。

改めてですが20分で方策の実行支援までやり切るのは大変な試験だと思います。

逐語録を臨場感を持って聞いてみたい方は有料にはなりますが、コチラの限定動画でも是非、ご確認ください⇩

youtu.be

いや~、キャリコンって良い! ・・・失礼しました、改めてキャリコンの仕事にやりがいを感じますし、人の役に立ちたい気持ちが凝縮された職業専門家なんだなと・・しみじみ思いました。 

なんでこんな素晴らしいキャリアのカウンセリング業務が、未だに世の中に認知されていないのか、求められる価値の需要と供給がとても不思議です。(笑)

キャリコンの価値提供こそ難易度がメチャクチャ高いわけですが、これが可能になるとブルーオーシャンで活躍できます⇩

youtu.be

 

仮に今回のこの面談をキムラ様が受けなかったとしたら、間違いなく人生(キャリア)が、少し変わると思いませんか?

まあ、これも私の思い込みの一つかもしれませんけど、少なからず私はこういう転機で味方になってくれる人が欲しかったですね~

そう・・・建前や数字、利益や感情抜きで公平に接して励ましてくれる人は、大変ありがたい価値ある存在なのですよ・・・。 

そんなわけで、今の時点で逐語録を作っていても、もっとこうしろよとか、もっとこうすれば良くなるという改善点がバンバン浮かんできますので、改めて自分の逐語録を添削指導していきたいと思います。 

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個人的にはちょっと面白い振り返り方をしていまして、 私のキャリアコンサルティングは折衷的なアプローチで、色々な理論をバランスよく相談者に合わせて適切に応用していく型を意識してます。

ですから色々な理論を学べる一方、添削指導においてはまとまりがない、一つに当てはめようとしていない点でデメリットも存在します。

例えば、

  1. 特性因子論
  2. 発達論・トランジション
  3. 社会的学習理論

これらの理論に少し寄せたキャリアコンサルティングプロセスを意識した添削指導を展開出来れば、状況に応じて使える理論も広がるし、知識も深まって面白いのではと思っています。 

あえて理論に垣根を設けて整理していく感じですね。 

当然、指導する上でも、受講生がどの理論を大切にし、得意としているのかが分かれば、より良いスーパーバイズに繋がりますし、成長も早いです。 

私自身、キャリアコンサルティングスキルを磨ける自己研鑽にもなります。 

それぞれの理論でロールプレイを振り返り、評価して、更に良いキャリアコンサルティングは、この理論ではこうやるんだぞ!みたいなところまで詰められれば、これから作る新テキストの完成度も、もっともっと上がると思いますので、引き続き頑張って添削をしてみようと思います。 

興味のある方は引き続きご覧ください!

本日もお忙しいところ、お読みいただきありがとうございましたm(_ _)m 

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