キャリコン試験対策講座▶独立8年😊1級技能士の個別レッスン

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【第19回キャリコン2級実技面接/仮想ロールプレイケース5】前編

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はじめに

名もなきキャリアコンサルタントこと敬天愛人です。

 

現在開講中の第19回キャリアコンサルティング技能検定2級試験対策講座。

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この講座の中で、実技面接試験出題の仮想ロールプレイを実施し、

逐語録を分析してカウンセリング技法などの確認を行っています。  

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さて、キャリコン2級を受験される方は、

こういったロールプレイを徹底的に練習されると思います。

 

でも、皆さんは自分のロールプレイを録音して聞いたり、

試験対策講座の先生に指導を受けたりはしていても、

文章に起こして添削されたことはあまりないのではありませんか?

 

案外、同じことを何回も言っていたり、

マイクロ技法などの細かいカウンセリングスキルのチェック

システマティックアプローチのカウンセリングプロセス

きちんと踏んでいるかなどは、その場の相談支援や指導の会話だけで

確認しきれていないのではないかと思っています。

 

そんな皆様に、今回も仮想ではなく現実、

キャリア理論と実際のリアルなロールプレイをご覧頂いて、

試験やコミュニケーションに役立ててもらえたら幸いです。

 

添削を確認しながらロールプレイが見れる仕様となっております。

 

※ロープレ内容につきましては、試験と全く同条件の表示はできませんので、

基本情報等は変更しておりますが、キャリアコンサルティングスキルの

確認という視点であれば、それほど違和感はないかと思います。 

 

CL役はヨシダさん、

CC役はスズキさん(仮名)

指導・添削は私でお送りします。  

 

試験を受けない方でも相談を受けた時や

コミュニケーションなどに役立つスキルですから参考にして下さい。

では、行ってみましょ~う!!

 

相談事例

◆ケース5 ヨシダさん 36歳

相談者(以下CLと表記)

キャリアコンサルタント(以下CCと表記)

確認ポイント(以下KAと表記

 

CL1 

こんにちは。 

CC1

本日担当するキャリアコンサルタントのスズキです。

 

CL2 

あ、ヨシダです。 

CC2

ヨシダさん、まず最初にお話をさせて頂くのですが、

我々キャリアコンサルタントは法律で規定されている

守秘義務があります。

ここでお話されたこと外に漏れることはありませんので、

安心してお話ください。

時間は20分ですが、出来る限りご相談を伺いますので、

リラックスしてお話して下さい。

では、今日のご相談はどんなお話ですか。

 

ラポール形成(心の架け橋)は「冒頭」から

KA 

このCC役の方は活舌も良く、声の質・量も安定しています。 

普段は需給調整機関分野の領域で相談業務をされている方ですので、

スピードを合わせるようなペーシング技法も適切、

基本的態度も良いですね。

 

CL3 

はい、大学を卒業後に食品メーカーで勤めてまして、

育児休業から復帰した後の仕事と育児の両立が上手くいかなくて、

不本意ながら退職して今は専業主婦をしています。

今までは育児や家事に夢中だったんですけど、

子供も小学生になりましたし、今の生活に物足りなさも感じてまして、

前のようにやりがいのある充実感のある仕事っていうんですかね、

再就職には不安や心配もありますので

今後どうしたらいいのかという相談に本日は来たんですけど。

CC3 

お仕事はされていたけど、

仕事と育児が両立できずに不本意ながら辞められた。

少し今は落ち着かれたので、再就職を考えている。

で、今物足りなさも感じていて、

やりがいがあるものといことで今後どうしたらいいか、

どう動いたらいいかっていうことでご相談に来られたで宜しいですか。 

 

CL4 

そうですね~、はい。 

CC4

その物足りなさを感じているだったり、

そのやりがいを求めてということをおっしゃってたんですが、

その辺も少し一つ一つ聞いて行きたいので、お話頂けますか。

 

「主訴の要約」

KA
CC3が主訴の部分になります。

論述試験でもそうですが、悩み抜いて相談に来るわけですから、

普通は最初に表面的な大事な言葉を言ってくると思うのです。

そういうわけで、冒頭の主訴は出来る限り正確に、感情の反射も含めて 

「繰り返し」技法を推奨していますが、これには3つのメリットがあります。

主訴要約の3つのメリット
  1. CLにそのまま伝え返すことにより、自分はどうして相談に来たのかという自己理解を促し、聴いてもらえるという安心感を深めてもらうため。
  2. CCが言葉に出すことにより、CLの主訴を共感的に理解していることを言語と非言語でも伝えてラポール形成、自分自身も覚えておくため。
  3. 口頭試問で相談者の問題点は?と聞かれる可能性が高いので、少しでも質問にスムーズに答えられるように口に出して覚えて慣れておくため。

この3つのメリットを使っていない伝え返しですと、

「このCCは自分の話をちゃんと聞いてくれているのだろうか」と、

思われるでしょうし、不信感を持たれる可能性もあります。

なんか都合よく聞かれている印象を持たれる方もいるのではないでしょうか。

それと、繰り返し≠オウム返しです。 

※キャリコン義塾テキスト第2版の主訴の要約文を覚えると楽です。

 

CL5 

はい、物足りなさっていうのは、一つのこと、家事や育児に集中していると

あまり気にならなかったんですけど、

日中少し暇になると持て余すようになりまして。

もともと段取りよくやるほうなので、手持ち無沙汰になると寂しさというか

物足りなさもありますんで・・・、以前は事務職で期日に合わせて

仕上げる充実感みたいのがあったんです。

CC5

期日が決まっていて、どこまでやるかっていう目標設定みたいのもできているし、

自分でもそのコントロールが出来ている仕事は達成感があるというか。

仕事はそういう風に決まっていて、そこまで良く出来たというところで、

やりがいを感じていたとおっしゃられたんですけど、

育児の方だったり家庭の方ではいかがでしたか。

 

「感情への応答」

KA

CLの充実感に応答し、上手く「いいかえ」て整理していますね。

前向きな表現をキャッチして、いいかえて整理して気付きを促してから、

育児と家庭の視点から問題把握する「意図的な質問」をしています。

こういった質問をしてくことで、

育児と仕事が両立できなかった根深い問題点や、

CLの性格傾向も深掘り出来ていくと思います。

 

CL6 

いや~育児は全く思い通りに行かないので、本当に苦戦しましたね。

なんなんだという感じで、段取りを組んでもおむつ替えや食事の世話なんかも

全然集中できず時間通りにできないし、今度はテレビだオモチャだなんて

落ち着いて座ってもいられないですし、そういうのは本当に大変でしたね。

CC6 

そうですね、自分が思った通りには動かなくて、子供の表情だったり、

その時の体調なんかに合わせてね、自分が動かなくてはいけないので、

期日などに縛られているわけにはいかないのが現状だったのかもしれませんね。

でも先ほど夢中になってやっていたと言われていたじゃないですか。

 

CL7

そうですね、段取りよくやりますが同時進行でやっていく仕事には

あまり強くないので、まあどちらかといえば事務なら事務だけとか、

育児なら育児だけとか、そういう意味でも

当時は両立出来なかったとも思えますね。 

CC7 

では、今考えると一つ一つこなしていくというんですかね、

そういうことで考えると、仕事は仕事、育児は育児という

二足の草鞋を履くことが出来なかったと、

自分自身では思ってらっしゃるんですかね。 

 

CL8 

そうですね、育児は本当に夢中にならざるを得ないというか、

色々な本なんか見てもそれ通りになかなか出来ませんし。

それと仕事の負担ていうのは当時は大きかったと思いますね。

CC8 

そういった状況の中で両立をさせるためにご家族の協力だったりとか、

ご家族以外で外部の方に支援を受けて両立をさせていくという

世の中の流れもありましたけど、その辺はヨシダさんどうですか。

 

グッドポイント「一般的を概念化」

KA

ここでは、CLがどうして両立できなかったのかということを

考えさせる質問で気付きを促しています。

シュロスバーグ氏の4S点検で言えば、

サポート(心理的・公的支援)資源を点検する事で、

CLが気付いていない自己資源(リソース)を気付かせることが出来ます。

一方で「両立をさせていくという世の中の流れ」、

いわゆるライフワークバランスのことを概念化することで、

CC視点で価値観を押し付けない問いかけの工夫をしています。

この方は以前までは「両立させていく必要があると思うんですけど」等、

先読みや深読み傾向で、問題解決志向が強かったのですが、

素晴らしい質問の仕方に変容してきていますね。

 

CL9 

夫は全く手伝ってくれないので、話にならないですね。

両親はこっちにいないので、遠方であてに出来ない状況ですね。

CC9 

会社の方はいかがでしたか、今は時短制度や仕事量を減らしたりとか、

勤務日数を少なめにというような。

 

「4S点検/物理的支援」

KA

CC8に引き続き、4S点検のサポート(物理的支援)を

すぐに展開していますね。

  1. 心理的支援
  2. 物理的支援
  3. 公的支援

この辺りを瞬時に点検できる展開力はさすがです。 

 

CL10 

制度的にはあったと思うんですけど使っている人はいませんでしたね。 

そういう空気じゃないというか。

CC10 

使っている人が居なかった・・・

そういう方たちは皆さんどうされていたんですか。 

 

CL11 

どうしてたんですかね、ちょっと分かんないですけど。

CC11

ヨシダさんも使っている人が居ないから、

自分も使わないと思われていた?

 

「認知の歪み」

KA

この辺りの質問も意図を感じる良い問いかけですね。

こういったCL自身がどうして会社の制度を使わないのかという背景には、

その方の認知の歪みが潜んでいる可能性がありますし、

自己理解を促すための気付きにもなって良いですね。

 

おわりに 

さて、

【第19回キャリコン2級実技面接/仮想ロールプレイケース5】前編

はいかがでしたでしょうか。

 

実技面接試験も残すところ10日間あまり・・・、

今週の土日で受験される方も多いと思いますので、 

今回からケース5の方を随時ご紹介して行きます。

 

直前期ですが、個別指導もお待ちしております(*´ω`*) 

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次回は、

【第19回キャリコン2級実技面接/仮想ロールプレイケース5】中  

へ続きます。 

 

本日もお忙しいところ、

お読みいただきありがとうございましたm(_ _)m

 

試験対策講座関連の過去記事はこちらです、

合わせてお読み頂けると大変ありがたいです。  

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