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【第19回キャリコン2級技能検定/仮想ロールプレイケース4】後編

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はじめに

名もなきキャリアコンサルタントこと敬天愛人です。

 

今回は前回の記事、

「【第19回キャリコン2級技能検定/仮想ロールプレイケース4】中編  

www.careerlife.jp

の後編です。ご覧ください。  

 

CL24 

まあ、時にはそういう時もありましたね。

CC24 

それをやってこられたということはとても評価が高かった、

まして取引があった会社さんから管理職候補で来てくれなんて

なかなか無いような気がしますが如何ですか。  

 

CL25 

はい、ありがたい事だしチャンスと言えばチャンスなんですかね。

社長が亡くなって廃業しちゃったんでやっていけないわけですもんね。

CC25 

チャンスっていうのはどういうところをチャンスだと思われているんです? 

 

「言語追跡」

KA

チャンスというCLの前向きなキーワードをしっかり捉えてますし、

心の枠組みにそった傾聴姿勢が取れている証拠ですね。

マイクロ技法のかかわり行動「言語追跡」をしっかり実践しています。

 

CL26

やっぱり自分を評価してくれている会社、そういうところで

今までやってきたじゃないですか。

認められて評価も得てきたわけですし、貢献するとか。

そういう場所をもらえるチャンスというわけですもんね。

CC26

評価してくれて、認められて、誰かの役に立っているというのが、

マツダさんにとってはやりがいを感じているのかなと

思ったんですけどその辺はどうですか。

 

「キャリア・アンカー」

KA

キャリア・アンカーを確認するとまでは状況的に言えませんが、

予測する事、そしてCLの内的キャリア、価値観や行動様式を確認することで

やりがいという前向きな肯定的要素に気付きを促そうとしています。

 

「いいかえ(気付きの促し)」

KA

CLが承認され貢献するチャンスを得たことを別の表現、

「やりがい」に置き換えることで気付きや洞察を促しています。

ここの応答も「やりがい」から主体的な意思決定を導く

やりとりが意識出来ていると思います。

 

CL27

う~ん、そうかもしれませんね。そういう面で社長も評価してくれたし、

同僚とかもマツダはそういうところあるから

出来るよとよく言われたんでね。

その辺は私も良く理解していなかったところかもしれません。

CC27

そういうのを考えたら、

いずれは前へ進まなくちゃいけないわけですよね。

 

CL28

このままじゃ確かにいけないですよね。

そういう意味では再就職をもっと真剣に考えないといけませんね。

取引先なんでなんとなく知ってますけど、

細かい条件なんかも確認してないですし、

いつまでに答えをというのもあるしな・・・。

CC28

そうですね、その辺はまだ聞いていないんですかね。

 

CL29

3月で廃業になりますから、

事後処理が終わってからでいいよと言われているので、

4月初めくらいには働きだす感じですかね。

CC29

そうしましたら3月までに答えを出すということで、

ご自身の気持ちを整理して前に進めたらということですかね。

 

「意思決定支援と目標共有」

KA

時間的にはこの時点で17分、目標のコミットメントですが・・・、

CLの口から直接、再就職や気持ちの整理の問題に向かって、

一緒にやっていくという言葉を引出したいところですね。

人間自分が口に出した言葉に責任を持つものですし、

そうやって前に進めないといけないと気付き、自己変容を導きましょう。

キャリアコンサルタント倫理綱領第9条

そして、「自己決定権を尊重する」ことです。

主体的な意思決定をサポートするという方が分かりやすいですかね。

意思決定支援から目標設立はどのような流れで行うものなのか、

テキストのマジックワードを活用するタイミングなどを考えてほしいところです。

 

CL30

そうですね、今からすぐに何か新しいことを出来るというわけではないので、

まずは気持ちの整理をつけてからかなと思います。

CC30

やっぱり社長さんへの思いが強かった分、なかなか気持ちが

整理出来ないのはマツダさんだけじゃないと思いますからね。

時間をかけて少しずつやっていくことも大事なのかもしれませんけど、

3月までに廃業するというのが決まっているので、

その辺で少し目安に考えるというのは。

 

「意思決定支援」

KA

目標設立に向けてCLの「気持ちの整理をつける」を目標にする場合、

ちょっと分かりづらいかもしれませんが、感情に焦点を当てるだけでなく、

過去の経験や職務の棚卸をして自己理解や職業理解を促進して整理する方法や、

もう一度、一緒に再就職などのキャリアプランニングを整理して、

中長期的な視点でキャリアビジョンを検討する方法もあります。

家族や同僚に相談してサポートを得た話が出たということは、

コミュニケーションについての問題はなさそうですから、

紹介された再就職先という狭い視点だけでなく、

会社外の人脈や似たような境遇の友人からの情報収集や、

客観的なアドバイスをもらうことで

冷静に判断できる状態にする目標設定もありだと思いますね。

 

CL31

ちょっと整理しないとですね。

CC31

今まで話した内容をまとめさせて頂くと、大学を出て30年今の会社にいらしゃっていた。総務部長という役職について、会社の為、特に社長のために頑張ってこられたのだと思うのですけど、社長さんが突然亡くなられて、今の会社が廃業するということで、動揺と気持ちの整理がつかなかった。で、他の部下の方たちは再就職も決まって、マツダさん自身も取引先から管理職候補で決まって、来てくれないかというお話も頂いているけども。再就職への思いや気持ちの整理がなかなかつかなくて前に進めないということでご相談に来られたということで宜しいですか。

 

CL32

そうっすね、自分ではなんで前向きになれないのかなと思ってたんで。

CC32

その辺を整理するというのを先ほどからおっしゃってたんで、

そういうことを中心にこれから一緒にやって行けたらなと思うんですけど

その辺はどうでしょうか。

 

CL33

そうですね、まあなんだかんだで2ヶ月くらいは時間もありますんで、

今話を聴いて会社への想いとか社長への想いがあって

なかなか前に進めないってのは分かったんで、

もうちょっと具体的に整理しながらできればいいのかなって思いますね。

CC33

はい、では前に進めるように整理をしつつ、

再就職のことも一緒に考えて行きたいと思います。

 

CL34

はい、まずはそうですね。

CC34

他に何か気になることはありますか。

 

CL35

他には・・・再就職のこともなんですけど、

他にももしかしたら選択肢があるのかなってことですかね。

例えば他の会社とか他の可能性があるのかって、せっかくなんで。

年齢も年齢なんで難しいでしょうけど、

今まで自分のやりたいこととか考えたこともなく、

ずっと一つのところでやってきましたから、

もう少し幅広い視点で見れたらいいなというのは思いました。

CC35

そうですね、今までやってこられているので、

マツダさんの生かせる能力とか強みが今のお話し頂いている会社以外でも、

合って興味を持って、また次の。

 

CL36

そうですね、家は家族も多いですから、収入面とか長く働けるのかとか、

定年後どうなるのかなんてのも考えなくてはですね。

CC36

そうですね、定年でも60、65と考えられていますからね。

その辺も含めて考えていきましょうかね。

 

CL37

はい、再就職で入って失敗するのも嫌ですからね。

CC37

まずは再就職のことを・・・。

 

ピピピピピ・・・。

 

ここで時間切れとなりました。

 

ここから、口頭試問です。

 

口頭試問

ここから口頭試問のロールプレイです。 

 

試験官(以下SIKと表記)

キャリアコンサルタント(以下CCと表記)

確認ポイント(以下KA)

 

SIK1 

この相談者の相談したい問題点とは何でしたか。 

CC1 

この方の相談したい問題点ですが、マツダさんは大学を卒業して

和菓子の製造会社に30年勤めていらっしゃいました。

総務部長までやられたというのは

社長と会社の雰囲気に惚れ込んで一生懸命やられた中、

社長さんが亡くなったことで、会社が廃業することになったので

その気持ちの整理がまだついていないことと、

取引先から管理職候補で来ないかと言われているんだけれども、

それもどうしたらいいかと悩んでいるにが問題点だと思います。

 

「一貫性と非言語的スキル」 

KA

ここは主訴ですね、論述試験でいうと(1)に該当します。

私は冒頭でCLが言う主訴(初期設定)を要約して、

CLに必ず伝え返して下さいと教えます。

CLが何の相談に来たのか自己理解できるように要約して伝え返す意味と、

自分が覚えておいて最後の口頭試問できちんと言えるようにする意味があります。

※答え方はキャリコン義塾テキストⅠのp.2と16、Ⅱの第2版p.7を参照

少し長いですが、概ね要約出来て、CL視点での問題把握が出来ていますね。

 

SIK2

では、キャリアコンサルタントとして考える相談者の問題点は何ですか。 

CC2

はい、キャリアコンサルタントとして考える相談者の問題点は、

社長が亡くなられて廃業となったことが転機のきっかけだと思います。

社長が亡くなられたことと廃業したことがマツダさん自身が

まだ気持ちの整理が出来ていないため

次の再就職への一歩が踏み出せないことが問題点だと思います。

それはご自身の30年やってきたことの自己理解だったり、

認められてきたということがご自身を含め

職業理解も不足しているからだと思います。

また、再就職については取引先の情報だったり、

それ以外の再就職の情報もまだ収集出来ていないところも問題点だと思います。 

 

「CC視点の問題把握」

KA

ここは我々CCの見立て、問題把握力、論述試験(2)に該当します。

どうしてCLは相談に来たのか、何を一番不安に感じていて、

何を一番やりたいのか、いわゆる4S点検(リソース)

整理出来ない状態にあり、どうして行動を起こせないのかが問題です。

※答え方はキャリコン義塾テキストⅠのp.3と16、Ⅱのp.7を参照

 

それと、口頭試問では、自分を客観的に評価できるかどうかが試されます。 

今回の答え方は少し長くまとまっていない印象を与えてしまう点と、

まだ、CL視点が抜けきっていないところが伺えます。

例えば赤い文字の下線の箇所はマツダさん自身が再就職へ踏み出せない原因が、

気持ちの整理が出来ていないことであることに気付いていないのが問題点ですね。

CC視点で見ればこの問題に気付かせたと言えるわけです。

関連付ければこの点にとらわれていた為、再就職先やそれ以外の

情報収集についても出来ていなかったと言えそうです。

自己理解・職業理解についてはもう少し根拠を整理した見立てが必要ですから、

無理に言う必要はないかもしれませんね。

 

SIK3

今のロールプレイで良かったところ、

悪かったところを言ってください。 

CC3

はい、良かった点と悪かった点ですね。

まず、良かった点は廃業と社長が亡くなった気持ちを整理出来ていない中、

相談に来て少しずつご自身の気持ちを話して頂いた点が良かった点だと思います。

それはやはりマツダさんが今、思っている気持ちを丁寧に聞いて

感情に対して応答できたからだと思います。

また、社長さんの想いだったり、マツダさんの認められて

誰かの役に立ってることにやりがいを感じている気持ちを

聞けたことは良かった点だと思います。

悪かった点については、廃業と社長さんが亡くなられた気持ちを

整理出来ない気持ちが分かってしまった為に、

CLの気持ちに偏り過ぎてしまった為に、

どうにか解決したいという気持ちが先走ってしまって、

提案的な解決策を提示してしまったことは悪かった点だと思います。

もう少しマツダさんの気持ちを大切にした上で、

主体的に考えられるような質問の仕方を工夫できたらと思いましたので

その辺を今後気を付けて行きたいなと思います。

 

「自己評価」

KA 

システマティックアプローチをさかのぼって確認します。

方策のコミットメントが出来ていない→ 方策→

コミットメント→目標設立→問題評価という順に逆算して、

どこが出来ていなかったというのを構成的に振り返るといいでしょう。

例えば、具体的な方策まで詰められなかったということは、

目標合意や問題把握がコミットメントされていないことや、

開かれた質問を有効に使えず問題定義が出来なかったことに

真の原因があるのかもしれないのです。

※キャリコン義塾テキストⅠのp.17、Ⅱのp.7を参照

 

まとめるのが苦手な方は、もっとシンプルに言ってもいいかもしれませんね、

「主体的な意思決定を導くような問いかけが出来なかった」

「相談者のこの気持ちについてもう少し聞ければ良かった」

「ご家族とのコミュニケーションについても聞ければ良かった」とか。

こういった客観的な評価が明確化されることで、

試験官の評価も良くなると思います。    

今回であれば、「その辺」「え~と」という言語表現が多かったので

抽象的で迷っているような印象を与えかねませんから

言葉の癖にも注意すると、もっと相手に伝わりやすく説得力が増すと思いました。

 

SIK4

はい、では悪かったところについて今後はどんな勉強をしていきたいです

CC4

悪かった点について今後勉強したい点につきましては、

マツダさんの気持ちを一緒になって考えてしまったのが悪かった点だったので、

もう少し客観的に俯瞰的に見れるように経験を積んで行きたいと思います。

事例研究だったり、 ロープレの練習を積み重ねて行くことで

第3者の意見を聞き、自分のクセを改善して行きたいと思っています。

 

SIK5

では、次回の相談機会があればどんな支援を行いますか。

CC5

はい、次回どんな支援をしていくかということですね。

ん~・・・、ロープレの中では一応再就職について

前向きに考えて頂けるお約束が出来たので、

再就職先の情報収集とご自身の強みを明確にしていくという

お約束をしたんですけれども、それ以外で53歳ということで、

まだ働ける年数もあることから、

中長期的にどういう働き方をしていくのか、

あとは家族もいらっしゃるということですので、

そういうことも含めたキャリアプランだったり、

ライフプランを含めた計画が出来るように一緒に考えて行きたいと思います。

 

SIK6

相談者との関係構築はうまく出来たと思いますか。

CC6

はい、相談者との関係構築はほぼ出来たと思います。

やはり、社長さんと廃業への思いと、マツダさんが考える社長さんへの強い思いがとても聞けたことです。

それはやはり社長さんの為にも、会社の為にも、頑張ってきたという強い気持ちが効けたことで関係構築が出来たと感じています。

 

SIK7

では、最後の質問ですが、

今後どのようなキャリアコンサルタントになりたいと思いますか。

CC7

はい、今後キャリアコンサルタントとしてどんな風になりたいかということですね。

やはりあの、CLの気持や思い、感情を大切にしながら、

その方が主体的に考えて前向きに一歩踏み出せるような

支援が出来るキャリアコンサルティングを目指したいと思います。

 

SIK8

では、以上で口頭試問を終わります。

CC8

ありがとうございました。

 

おわりに

さて、

【第19回キャリコン2級検定】

仮想ロールプレイケース4&口頭試問まとめ

は如何でしたか。

 

実際のロールプレイを基に、

キャリアカウンセリングのスキルをご紹介しました。  

キャリアコンサルティング・カウンセリング方法は無限にあるので、

正しいか正しくないかではありませんが、

 

試験やコミュニケーションに必要なノウハウと

アドバイスを簡単にご説明しました。

 

たぶんキャリアコンサルティングを知らない方も、ああ~なるほど、

確かにそうかも!と感じた方もいるかもしれません。

 

マネージメントされている方々も一つでもスキルを覚えておくと、

部下の相談、人事面談や目標管理等で役立つと思います。

本当にやりたいことが出来れば仕事の成果やモチベーションは上がり、

中長期的なキャリアパスが描けますから、段階的な目標も設定しやすいです。

 

相手の真意を引き出して心をスッキリさせることが出来れば、

非指示的に導くという高度なコミュニケーションが可能となります。

 

「そんなの難しいよ!」

「うちの会社ではそんなの無理!」

これも思い込みや環境要因の一つかもしれません、気を付けましょう。

 

こういうスキルを身に着けたい人事・採用担当者管理者の方からの

応募や研修依頼もお待ちしています。

 

お金を取る企業研修にするにはもう少し工夫が必要ですけどね。

 

単純に聞き上手になりたい方には役立つので、

良いかもしれません(`・ω・´)ゞ

 

それにしても文章に起こして逐語録としてまとめると面白いですね。

どこがどのように出来ていないのか、

物凄く分かりやすくて私自身も勉強になりました。

 

こういう知識やスキルを世の中に役立てるチャンスが欲しいものです。

よーし!まずはそういった未来に向けて頑張ります!!

 

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もちろん、自分が本当はどうしたいのか分からない方、客観的に知りたい方、

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本日もお忙しいところ、お読みいただきありがとうございましたm(_ _)m

 

試験対策講座関連の過去記事はこちらです、

合わせてお読み頂けると大変嬉しいです。  

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