キャリコン試験対策講座▶独立8年😊1級技能士の個別レッスン

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はじめに

名もなきキャリアコンサルタントこと敬天愛人です。

 

現在開講中の

第19回キャリアコンサルティング技能検定2級試験対策講座。

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この講座の中で、

前回、第18回実技試験のロールプレイを実施し、

逐語録からカウンセリング技法などの確認を行っているのですが、 

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さて、キャリコン2級を受験される方は、

こういったロールプレイを徹底的に練習されると思います。

 

でも、皆さんは自分のロールプレイを録音して聞いたり、

試験対策講座の先生に指導を受けたりはしていても、

文章に起こして添削されたことはあまりないのではありませんか?

 

案外、同じことを何回も言って、質問がループしたり、

何度やっても問題把握や方策の実行にたどり着けない・・・、

相談者役によって苦手意識があり、毎回ロールプレイの出来が不安定、

カウンセリングステップが安定しないなどありませんか?

 

それにマイクロ技法などの細かいカウンセリングスキルのチェック

システマティックアプローチのカウンセリングプロセス

きちんと踏んでいるかなどは、その場の相談支援や指導の会話だけで

確認しきれていないのではないかと実体験から感じています。

 

そんな皆様に、今回も仮想ではなく現実、

キャリア理論と実際のリアルなロールプレイをご覧頂いて、

試験やコミュニケーションに役立ててもらえたら幸いです。 

 

※ロープレ内容につきましては、試験と全く同条件の表示はできませんので、

基本情報等は変更しておりますが、キャリアコンサルティングスキルの

確認という視点であれば、それほど違和感はないかと思います。 

 

CL役はナカニシさん、

CC役は・・・鈴木さん(仮名)

添削は私でお送りします。  

 

試験を受けない方でも相談を受けた時や

コミュニケーションなどに役立つスキルですから参考にして下さい。

 

では、行ってみましょ~う!! 

 

相談事例

◆ケース5 ナカニシさん 37歳

相談者(以下CLと表記)

キャリアコンサルタント鈴木さん(以下CCと表記)

確認ポイント(以下KAと表記) 

 

CL1 

ナカニシと申します。 

CC1 

こんにちは、

キャリアコンサルタントの鈴木と申します。

最初にお話しますが、

法律の規定でキャリアコンサルタントには守秘義務があります。

ここで話した内容は外に漏れることはありませんので

どうぞリラックスしてお話下さい。

時間は20分ですが出来るだけお話を伺いたいと思いますので、

宜しくお願い致します。

では今日のご相談内容についてお願いします。

 

【非言語的スキル・ミラーリング】

KA

  1. 視線
  2. 表情
  3. ジェスチャー
  4. 声の質・量
  5. 席のとり方
  6. 言葉遣い
  7. 服装・身だしなみ

以上の7点をチェック!

これは「コーヒーカップ方式」のリレーション構築方法です。

ここを確認ポイントにあげたのは 、声の質・量は問題ないのですが、

話すスピードが少し速かった点が気になりました。

文章だと分からないのですが、ミラーリングという技法がある通り、

CLの話すスピードにCCが合わせることも大切なことです。

会話のキャッチボールというのは内容的なやりとりだけでなく、

会話のペースという直感的な要素もありますので意識しておきましょう。

試験官から見てもCLを置き去りにしているような、

CCがマイペースな印象を与えてしまう恐れもあります。

元々話すスピードが速い方はすぐには直せないと思いますが、

自分の話し方や言葉のクセを客観的に評価できることは、

2級技能士として必要とされるスキルの一つです。

グッドポイント「言葉遣い」

逐語録は続きますが、

全体を通して言葉遣いが丁寧・正確で良かったです。

 

CL2 

はい、僕は高校卒業後に電子部品の会社に入りましてもう20年になります。

ただここ数年会社の業績が悪化してまして退職者も出ているんですね。

自分としてはできるところまで続けて頑張ろうと思っていたんですけど、

友人から立ち上げた会社を手伝ってくれないかということで誘われまして

少し転職というか迷っていて今日は伺いました。 

CC2 

はい、電子部品の会社にお勤めになって20年になるということですね、

最近では業績が悪化していて退職者も出ているということでその間に

ご友人から転職のお話をされていてどうすればよいか迷っている

ということで宜しいですか。

 

ラポール形成「褒め方と共感的理解」

KA

高校卒業後、20年仕事を頑張ってきたことを労ったり、

褒めるような言葉を最初に入れると、ラポール形成しやすく

相手も承認される事によって気分よく話すことが出来るはずです。 

「20年、長く頑張ってこられたのですね」とか、

「業績が悪化していて退職者が出ている中、頑張ってきたわけですね」

という風にCLの背景要因に寄り添いながら共感的理解を交えて、

対等な雰囲気で褒めるわけです。

 

共感的理解とは

ロジャーズ氏の来談者中心療法にある概念ですが、

大切なことなので簡単に説明します。

我々CCはCLと違う人間である(貴方と私の独自性)ことを認識し、

相手の思いをあるがままに理解して受けとめます。

相手の立場を想像し、異なる状況や価値観・境遇における

相手の気持ちを理解出来るように取り組むこと。

上記を共に感じることであるとロジャーズ氏は言っています。

15冊以上あるロジャーズ氏の書籍や論文を読むのはちょっと・・・

という方はこのような感じで理解されるといいかもしれません。

 

また、価値判断することなく中立できであることを

無条件の肯定的関心(配慮)である、

とロジャーズ氏は位置づけていますね。  

 

CL3 

はい、そうですね。 

CC3 

退職者が出ていることに関してはナカニシさんはどう思われますか。 

 

CL4 

そうですね・・・、

やっぱり自分としては長くお世話になった会社なので

業績が悪化したからと言って退職してしまうっていうのは

自分には理解できないところもありますし、

業績が悪化したからこそみんなで頑張って盛り立てて行った方が

良いんじゃないのかなという風には思ってましたね。 

CC4 

少し業績が悪かったからと言って会社を見捨てるような行動は

理解できないということですね。

 

「感情の反映」

KA

恩を感じている点、会社を裏切るような気持ちになれない強い思いは

感情が強く出ているところなので、端的でいいので丁寧に、

相手に伝わるような感情の反映をしてあげると、

CCの表情や言語を聞いたCLの自己理解が深まりますし、

共感的理解やかかわり技法(関係構築力)の評価が高くなると思います。 

 

「マイクロ技法」

見捨てるような行動とは言ってませんから、

先読み(深読み)による拡大解釈、要約や繰り返しの応答に注意が必要です。

【マイクロ技法の階層表】

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これはアイビー氏が提唱したマイクロ技法の階層表(自作)ですが、

かかわり行動とCLを観察する技法はコミュニケーションにも効果的です。

 

基本的傾聴の連鎖は面接・マネージメント、

ソーシャルワーク、診療等でも有効とされていますね。

 

なお、キャリアコンサルティング技能検定の評価区分に当てはめると、

「かかわり行動」と「クライエント観察技法」は基本的態度

「開かれた質問、閉ざされた質問」「はげまし 、言い換え、要約」

「感情の反映」「意味の反映」は関係構築力から問題把握力に繋げるような

技法のイメージを持つ方が良いのかなと個人的に解釈しています。

 

CL5 

そうですね、会社のために頑張ろうと思ってましたね。 

CC5 

思ってましたということですが今もお気持ちは変わりませんか。 

 

CL6 

う~ん、友人は結構付き合いが長い友達で、

仲の良い人なんですけど立ち上げた会社っていうのが

インターネット関連の会社で立ち上げも手伝ったんですよ。

HPの作成とかそういったところも手伝って、

友人から会社を手伝ってくれないかって言われたので

助けてあげたいし力になってあげたいなとは思ったんですよね。 

CC6 

ご友人の立ち上げにも手伝って、なんとかご友人の力にも

なってあげたいというお気持ちがおありということですね。 

ご友人の会社からの立ち上げを手伝ってほしいということについて

もう少し詳しく聞かせてもらえますか。

 

CL7 

はい、インターネットを立っている会社で3年くらいですかね、

経ちますけど、やっぱり人材が不足していてコアなメンバーというか

管理職、まとめ役みたいな人が居ないらしいです。

そういったところを専門的にやってほしいということで

誘われているんですよね。 

CC7 

うんうん、なるほど、管理職の方が居ないということで

ご友人からそういった部分を手伝ってほしいと

誘われているというわけなんですね。

 

CL8 

そうなんですよね。 

CC8 

その誘われていることについてはどう思われますか。

 

グッドポイント「感情への応答・繰り返し」

CLが「誘われていることについてどう思うか」

感情への応答、繰り返しがしっかり出来ています。

 

CL9 

自分は管理職って今まで経験がないので・・・、

今まででやったのは課長が1年くらい休職してた時があって、

代わりのリーダーとして部長に言われてやったことがあったんですけど。

その時は友人というかみんなの協力もあって何とか出来たんですけどね。

自分は今、役職も付いていないし、マネジメントみたいな経験もないので、

そういう仕事が出来るのかなとちょっと不安に思いますかね。

たぶんまとめ役で役職もつけてくれると思うので。 

CC9 

マネジメント経験がないということで、

ご自身で出来るかどうかというのがご心配ということですかね。

では、もし友人から会社を手伝ってくれないかと

言われなかったとしたらどう思われますか。

 

グッドポイント「環境要因への配慮」

CLが本当は何をしたいのか、どうしたいのかを深掘りするために、

環境要因や本人の理想を邪魔する阻害要因を取り除いてから、

言語的に聴いて確認し、自分の口で主体的に言わせてあげることです。

 

明日は、

「初受験でも安心のサポート体制!

リピーター続出の個別指導はキャリコン義塾」

へ続きます。

 

本日もお忙しいところ、お読みいただきありがとうございましたm(_ _)m

 

試験対策講座関連の過去記事はこちらです、

合わせてお読み頂けると大変嬉しいです。  

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