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アインシュタインと大人をモデリング 易経編❸の2

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易経編❸の2 

見龍 田に在り

さて、見出された龍が現れた場所は水田です。(龍は水に棲むとされていますから、現れるのは水の中からです。)

田は、ものを生み出し、養育し、実りとする自然法則の基盤であり、耕作を学ぶ場所でもあります。

龍は志を描くという想像の世界から、実践の場に出てきたのです。

春夏秋冬の時の返還に従い、田植えをして、手入れをして、秋に実りを収穫して、冬は土壌を滋養する・・こういった原理原則、つまりものごとの基本を学ぶときです。

 

誰に学ぶのか、

「大人を見るに利ろし」、あなたを見出してくれた大人です。

 

基本は見様見真似

なぜ「大人に学ぶ」というのかというと、「見龍の錯覚」があるからです。

潜龍から見龍になると環境が激変します。

 

みなさんは真っ暗闇から急に、光あふれる明るいところに出て、視界が開けたら、どんな気分になりますか?

 

少しばかり世の中が見えると、何でも分かった気になりやすいのです。自分の見えているものが世の中のすべてと錯覚を起こします。

 

少し基本を覚えただけで、一気に志を遂げたような気分にもなることもあります。

しかし、うっすらと目を開けたばかり、見えた気になっているものは、目の前の狭い範囲の世界だけで、客観的に見渡せるわけではないのです。

 

私自身、見龍になるときの段階で一つ、錯覚を起こした時がありました。

 

私が日雇い派遣のチーフリーダーとなった後、志を胸に人材派遣会社の営業と労務管理の仕事に非常勤として転職しました。

ここで先輩の営業マンから見様見真似で覚えていくのですが、順調に成果が出てすぐに正社員となり半年ほどで課長代理に昇進します。部下も2人付きました。

やっと目の開いたよちよち歩きの分際で、実績に驕ってしまう状態になりました。

ここで見龍として試されていたのでしょう、営業先で同席した他の派遣会社の社長に見いだされ、事業拡大のために事業所を新設するので所長を任せたいという眩しい「目くらまし」にあいます。

この時点で勤続1年ほど、見龍の段階では大人のコピーに徹することが肝要で、真似る以上のことはしてはいけないのにも関わらず・・・。

 

しかし、私は分かった気、できる気になって、同じようにやれば成果は出ると錯覚します。

 

私は事業所のリーダーとして転職し、序盤こそ奮闘しますが、悪条件や負荷が加わったら、たちまち暗礁に乗り上げます。

この時期に技やオリジナリティを出そうとしても、見龍の力ではできないのです。

そして、自分がトップとして学ぶことが出来ない状態では、それ以上の成果を上げることはできませんでした。

 

そうなんです、ここで私は潜龍に戻ってしまいます。

 

ほどなくリーマンショックという転機にも直面し、2年後に事業所は閉鎖して撤退、本社へ異動という結果となりました。

 

基本の姿勢、型、フォームなど「基と型」が未完成だったわけです。

 

「型」というと、世阿弥の風姿花伝の奥義にも学ぶべきものがあります。

世阿弥「守破離」の段階と同じです。

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守破離だけでなく、世阿弥は「傲慢な人ほど自分を傲慢だとは思っていない、反対に謙遜な人ほど自分を傲慢だと自己評価している」と言っています。

現代心理学の定則であり、自己評価は常に実相を裏切るということを教えてくれます。

 

話は戻ります。

「易の三義」を思い出してください。

陰が極まれば陽になり、陽が極まれば陰になるのです。

 

見龍でうまく行かなければ、潜龍から出直して、見龍に耐えうる志と人間性をもう一回養えばいいのです。

 

私はこのおかげで必死に読書をするようになります。

 

最初はこの閉塞を打開したいという気持ちからでしたが、人間としてどうあるべきか、どのように生きていくのかを先人たちのもとで、学び直すチャンスをもらったのです。

これが、陰が極まり陽へと向かい始めるきっかけです。

 

そして、再び、確乎不抜の大志を育むことが出来たのです。

 

「当たり前」が出来る大人に学べ

では、見龍の時に見習うべき大人とはどんな人物なのでしょうか。

 

 これを易経では

 

「龍徳を備え、正しく時に中るものである。使う言葉も偽りなく、行動も心が行き届いて過ぎることもない。自らの中の邪を認め、それを防いで誠心で事に向かい、世の中をよくしても誇らない。身に備わった徳は多くの人を感化する。この大人を見てよく学ぶ見龍には、将来、ものごとを究め、治める徳が備わる」

と言っています。

なんか難しいこと一層ですが、正しく時に中るとは中庸です。物事の的を射て、偏りがないことを指します。「最も適切な行い」と言えますね。

自らの邪を認めるとは、自分の中の「邪」を抑制する力、「自制心」が必要です。明日やればいいかではなく、今やっておかなければ事故になるかもしれないと大切なことを見誤らずに一歩踏み出すことでもあります。

恐怖や怯え、惰弱を認めて自分をコントロールし、恐怖心をわきに抱えて乗り越えようとする「勇気」とも言えます。

 

邪を認めてこそ、正が生きて現れます。

 

でもよく考えると、当たり前のことですよね。

 

そうなんです、

当たり前のことを当たり前に出来る人が大人です。

 

これが師と仰ぐ大人を見極めるための基準であると易経は言っています。

 

皆様の周りには龍徳を備えた方はいますか?

 

そしてあなたが大人を見てよく学ぶなら、

 

貴方自身が龍徳を備えた大人となるのです。

 

モデリング

最後にモデリングというキャリア理論を紹介します。

バンデューラ氏の社会的学習理論の中心となる概念に「モデリングという理論があります。

他者の行動を観察することによって成立する学習のことで、モデルとなる他者の性別や年齢などの特徴が、本人に似ているほど、また、モデルに対しての親しみが強いほど、学習が成立しやすいというキャリア理論です。

なお、モデリングの過程は、

  1. 注意過程(多くの情報のうちどの情報に注目して選び取るか)
  2. 保持過程(選択されたモデリング刺激が象徴的な形で記憶にとどめられる過程)
  3. 運動再生過程(象徴的表象を実際の行動に変換する過程)
  4. 動機づけ過程(それまでに修得した行動を実際に遂行するかどうかを決定する過程)

この4つがあります。

観察して真似ぶ(学ぶ)という視点で易経の見龍に通じます。

観察した過程をどのように運用していくかを説明した心理学ですね。

宜しければ参考にして活用してみて下さい。

 

見龍のまとめ

「見龍 田に在り 大人を見るに利ろし」はいかがでしたか。

  1. 大人の真似をしてコピーすることで、「基と型」をつくること。
  2. 見る力をつけること
  3. 自分と向き合い、自己の内の邪を見つめる

この3つのポイントは抑えておくとよいと著者の竹村先生はおっしゃっています。

 

では、どのくらい見龍でいればいいと思いますか?

 

マルコム・グラッドウェル氏の10000時間の法則というものがあります。

ビル・ゲイツ氏、ビートルズ、モーツァルト氏、日本で言うとイチロー氏などが実践したことで有名ですが、10000時間何かに打ち込むと世界的に天才と言われるレベルに達するという法則です。

人間の成長曲線の法則と関連していると思うのですが、最初は成長度合いが低いのですが、継続して続けることで積み重ねた時間が増えていくにつれ爆発的に成長していく過程を曲線で表しています。

私もこれを知ってから、最低でも5年(1日8時間かける21日×12か月×5年=約10,000時間)は継続して同じ仕事を続けるようにしています。

 

宜しければ参考にしてください。

 

今日もお付き合いいただきありがとうございました。

 

次回、「君子、終日乾乾す」 お楽しみに!

 

 

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