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天地人三才、「陰陽」と「易の三義」 易経編❷

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こんにちは、名もなきキャリコンこと敬天愛人です。

 

ニュースで見ましたが、九州の豪雨は凄まじいですね・・・亡くなった方のご冥福をお祈りいたします。

そして、安否の分からない方が無事に見つかるよう、お祈り申し上げます。

 

 

さて、今回は「潜龍、志を立てる」です。

潜龍、響きはとてもカッコイイのですが、地底の奥深い淵に潜みに隠れている、龍の最初の段階を指します。

みなさんも、学校での勉強や家庭での人間形成、職場の新人時代など、陰に隠れて人知れず、様々な思いや力を育みましたよね。

その龍がどのように大志を抱くのかが、この章のテーマです。

キャリアコンサルタントの視点で言うと、キャリアビジョンというやつですね。

例えば我々キャリコンは自己啓発シートというものを用いて、相談者の5年後、10年後の目標やビジョンを一緒に考えていき、目標に対してどんな強みのスキルを高め、弱みを改善していくのか明らかにする作業があります。

新入社員研修などでもよくありますよね。目標シートみたいな。

 

そして、この潜龍が始まりであるということは、必ず終わりがあるということなんです。

春夏秋冬の循環と同じく、一つのサイクルが終われば必ず潜龍に戻るのです。

ですから潜龍の時代をどう過ごすかは非常に重要となってきます。

 

では、本題に入る前に・・・もう少し易経の理解も深めて頂くと、物語がより深く理解できて楽しく読むことが出来ますので、一緒に読んでいきましょう。

「潜龍、志を立てる」

 

「陰と陽」

陰陽と言えばwikipedia:太極図ですよね。

易経の根底には陰陽があり、陰と陽は一体のものです。

下にあるのは陰陽の分け方です。

(--)地 夜 悪 邪 止 弱 裏 柔 小 月 寒 冬 女 子 一

(―) 天 昼 善 正 動 強 表 剛 大 日 暑 夏 男 親 十

陰と陽は相対するもので、どちらか一方がなければ、もう一方も存在しません。

昼がなければ夜はなく、男性がいなければ女性はいない、逆も然り。

つまり陰陽とは表裏一体で、実際には一つなのです。

みなさんにも長所と短所があると思います、心や行いも善や正だけの人はいません。絶対的な陰もなければ、絶対的な陽もありません。

人は強さと弱さ、優しさと厳しさ両方を兼ね備えていて、時には優しく、時には厳しくしたりするのです。

ですから易経は陰と陽を分けて考えるのではなく、入れ替わり変化していくものと教えています。

 

「易の三義」

陰陽は入れ替わり変化していくものとお話ししました。

例えば、希望に満ちた喜びの時もあれば、問題や悩みを抱えて苦しむ時もある。

人間は良いことばかりでは成長できず、悩みや問題、葛藤、あるいは障害といった負荷がある方が成長していくことも多いのが事実です。

以前、エリクソン氏の心理社会的発達理論で説明しましたが、人は各発達段階の対立、いわゆる葛藤を乗り越えて、強さや愛を獲得して成長し、アイデンティティを確立していきます。

変化があってこそ人は成長して新たなものを生み出していく、その変化のエネルギーの源が陰陽の作用というわけです。

 

そ・し・て、その変化には一定の法則があります。 

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それが変易不易易簡「易の三義」です

 

これは「易は極まれば変ず。変ずれば通ず。通ずれば久し」

と、陰が極まれば陽になり、陽が極まれば陰に転じるという意味になります。

 

満月が必ず新月に変わる、人間社会や国、企業、人も栄枯盛衰を循環させているにすぎません。これが不変の原則です。

 

たとえ今が順風満帆でも、陽も極まれば必ず陰に転じます。

易経はそういう視点で将来を見通し、今をどう生きたらいいのかを考えることが重要と言っています。

 

「天地人三才」

「三才」は3つの働き、才能という意味です。

 「天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず」という孟子の言葉が有名です。※もとは易経の用語です

「天の時、地の利、人の和」といって昔から何かを成し遂げるにはこの3つの条件を満たすことが重要だそうです。

私が好きな戦国武将、上杉謙信公が似たようなことを言っています。

「天の巡りあわせがよく、地形の有利さに恵まれ、家臣・領民が良くまとまっている。この3つの条件を満たす大将は古今東西見たことがない。もっともこんな大将がいたら戦は起こらないし、敵になる者もいない」と。

すなわち、

  1. 「天の時」とは時・時代・タイミング
  2. 「地の利」とは環境・場所
  3. そして最も重要なのが「人の和」です。

つまり、ベストなタイミングと経営環境や素晴らしいシステム、マーケティングなど外部環境の状況が揃っていたとしても、そこに人の和という働きが加わらなければ、ものごとは成就しないということです。

 

このように、易経では天道・地道・人道の3つの陰陽がぴったりと合った時に変化が起こり、新たなものを生み出すとしています。

 

その時々の天地人を我々がいかに用いるかということですね。

 

つまり、「陰陽を用いる」ことが出来れば、対処法を得られることになるのです。

自分に良いことばかり言う陽だけを用いると、陰という諫言の厳しさを用いることなく、次第に陽は極まり衰退していくというわけです。自分は偉くなった、成長した、凄いんだ、と驕り高ぶった瞬間に陰へ向かっています。

例を挙げるとキリがないですが、みなさんも衰退した国や人、企業を思い浮かべてみて頂ければと思います。

こういう時は嫌でも陰を用いると良いのです。陰徳惜福とも言えますね。

※陰徳はwikipedia:安田善次郎氏、惜福はwikipedia:幸福三説の幸田露伴先生の著者が参考になります。

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あ、東芝さんは生き残れば、株価なんかは必ず上がりますよ、未曾有の危機は大志を育むものです。

 

陰は必ず陽に転じます。元々、とても優秀な人たちが働いているわけですし、社員一丸となって結束すれば、素晴らしい力や新たな創造が生まれると信じています。日本を代表する企業の一つですから、頑張ってほしいと思います。

※信じるか信じないかは貴方次第です。

 

「潜龍、用うるなかれ」

では、今回のまとめです。

潜龍は真っ暗な淵にいて、地上にも出られず、日の目を見ることもできない状況にいます。素養があっても世間では使い物にならないし、認められません。

苦しい境遇のなか、身を潜めるように生きているのです。

 

新入社員として仕事に奔走し、叱られてコピー室やトイレに逃げ込んだり、家に帰ったら悔し涙を流す。

 

転職先でそんなことも出来ないのかと軽蔑され、年下の上司に怒られ、枕を濡らす。

 

敗戦直後の日本。

 

むしろマイナスからのスタート、そんな感じの時でしょうか。

 

しかし、明るい陽の時代は、闇に閉ざされた状況から始まるのです。

なぜなら、そういう状況だからこそ、強い志や希望が湧き起こるからです。

 

いつか仕事が出来るようになって認めてもらうんだ!

 

上司なんか関係ない、とにかく成長して夢や目標を実現するんだ!

 

日本は負け犬じゃない、世界一素晴らしい国になるんだ!

 

全てはこういう気持ちがあるから陽の時代が始まるのです。

 

易経には

 

「確乎としてそれ抜くべからざるは、潜龍なり」

 

と書かれています。※確乎不抜は易経の出典です

 

それというのは志です。

地上にも出られない潜龍の時代には、それこそ何もありません。

だからこそ得られるもの、それは、

大きく未来を想像して大志を抱くという信念です。

 

こうした厳しい境遇のなかでしか、確乎不抜の志は育たないのです。

易経の「潜龍」は、そう教えてくれていると思います。

 

信念は今を信ずる心と書きます。

大志を抱き、今を信じて頑張れば、必ず陽の時代、明るい未来へ向かうのです。

 

そして、「潜龍、用うることなかれ」

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気を付けて下さい、素養が素晴らしくても潜龍である時は、役職に就けたり責任ある仕事を任せてはいけません。

もしも、用うるのであれば、必ず陰の作用を使ってください。

謙虚さやひたむきさを大切に、厳しさという愛も与えましょう。

まだ、確乎不抜の志がなく、育む時なのですから。

でないと、たとえ一時的に成功しても、陰に向かうのを早めることになりかねません。

  

次回、「見龍、大人を見るに利ろし」 

 

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